近づく卒業の季節。多くの大学生が「就職活動」という大きな壁に直面する時期でもあります。面接は、その中で最も大きなハードルの一つ。どのような質問をされるのか、どのように答えるべきなのか――多くの就活生の方が不安を感じていることでしょう。特に初めての面接、あるいは何度か不合格を経験した後で受ける面接では、緊張やプレッシャーを何割り増しかで感じるかもしれません。
しかし、事前準備をしっかりと行い、多くの質問パターンに慣れておけば、その緊張も少し和らぐでしょう。この記事では、実際の面接でよく聞かれる質問集100選をピックアップしました。これらを見ながら、あなた自身の経験や考えを整理し、自己PRや回答の練習をしておきましょう。
自己紹介・基本情報
Q1.自己紹介をしてください
面接ではほぼ必ずされる質問です。自己紹介の情報は、面接官が応募者の経歴や背景を聞き、次にする質問のきっかけ作りなどに活用します。また、自己紹介では自己表現力やプレゼン力も計ることができるため、コミュニケーション力の高さやどれだけ準備してきたかが丸わかりになる質問とも言えます。
Q2.自己PRをしてください
自己表現能力の確認やポジティブな姿勢であるかなど、本人の自己評価について確認する質問です。また、自身を客観的に見つめられているか、簡潔かつ効果的にアピールできるか、といった点も評価しています。
Q3.出身地や大学、専攻について教えてください
応募者の個性や適性、学びの経験について理解し、その人がどのようなバックグラウンドを持っているかを見るための質問です。
Q4.なぜその大学・学部に進学したのですか?
応募者の進学動機や学術的興味が、選んだ大学・学部とどのように一致しているかを見ています。「大学選びが、自身のキャリアにつながっているかどうか」を見る質問でもあります。
Q5.就活の軸を教えてください
この質問では、応募者が目指すキャリアについてどのように考えているか、それに向けた取り組みをどのように行っているかについて評価されます。また、「就職すること」がゴールではないため、企業ではたらく上での成長意欲もチェックしています。
Q6.趣味や特技は何ですか?
趣味や特技には個人の多様性やチャレンジ精神が反映されるため、誰にも強要されていない分野で、どのような成果や達成感を得るための努力ができるか(しているのか)を見ることができる質問です。深い意図はなく、応募者が何を好んでいるのか知りたいだけのケースもあります。
Q7.自分の特徴や強みを教えてください
応募者が自分の強みや特徴について把握しているかどうかを確認する質問です。深く自己分析できているか、客観性のある人物であるかを知りたい際に聞かれることが多いでしょう。また、本人がとらえている強みを生かせる仕事内容が自社にあるのかどうか、「マッチ度」を確認するケースもあります。
Q8.最近興味を持ったことはありますか?
この質問は、応募者の学習意欲やトレンドに対する感度、アンテナの広さを見るために行われます。新しい情報をどのようにキャッチアップしているかや、興味の範囲を知りたい場合に多い質問と言えるでしょう。
Q9.どのような学生生活を送ってきましたか?
学生時代の経験や活動を通し、主体性や成長意欲、コミュニケーション力や協調性などをどのように育んできたかを確認する質問です。
Q10.人生で影響を受けたエピソードを教えてください
応募者の大事にしている価値観や人生観を掘り下げる質問です。行動の元になる動機や信念がどのようなプロセスで培われたのかといった心理を見ることで、応募者の理解を深めようとします。
Q11.親しい友人や家族から見たあなたの特徴を教えてください
この質問では、第三者から見た評価をどのように受け入れているかという客観性や自己認識について確認されます。他者からの評価は対人関係やコミュニケーション力を示す要素にもなり、信頼関係を構築できる人物かどうかを見ているケースもあります。
Q12.最近の気になるニュースや話題を教えてください
応募者の関心ごとがどこにあるか、またトレンドをどのように追いかけているかなど、世の中に対する関心の強さを見る質問です。また、個人の関心を他者に適切に伝えられるか、といったコミュニケーションスキルも試されます。
Q13.あなたを色(または物や動物)にたとえると何ですか?
応募者が自身を象徴するものから何を選び、個性や特徴をどのように理解しているかを見ています。表現力や深い自己理解があるかなど、価値観を理解するために行われる質問です。
志望動機・企業分析
Q14.当社を志望した理由を教えてください
志望理由は、応募者のビジョンや強みをどのように企業で活かせるかなど、企業に対する理解の度合いや応募者と企業のマッチ度を見る質問です。
Q15.当社に関する情報収集はどのように行いましたか?
応募者の意欲や情報収集能力などを見るための質問です。企業についてどれだけ正しく理解しようとし、応募した理由と合っているかを知ることができるため、しっかり話せればミスマッチのリスクが低いと判断されるでしょう。
Q16.当社のどういった点に魅力を感じましたか?
企業側が強みや価値だと考えている部分に対する理解力や、魅力の要因をどう理解しているか、その企業だけでなく競合や業界全体をどれだけ深く理解しているかも見られます。
Q17.他社と比較し、なぜ当社を選んだのですか?
この質問では、競合他社との比較を通し、企業の特徴や強みについてどのように理解・評価しているかを見ています。応募者がその企業に対してどのような魅力を感じているか、競合と比べてどれくらい優先度が高いかを見たいというケースも少なくありません。
Q18.入社後にやりたいことはありますか?
この質問は、応募者の熱量や意欲、また会社への適応度合いをチェックすることが目的です。就職した後の仕事への熱意や、仕事の内容を正確に理解・把握しているかを確認します。
Q19.当社のサービス(製品)の魅力はなんだと思いますか?
この質問には、企業が提供するサービスや製品についてどれだけ理解しているか、情報収集しているかを確認する意図があります。また、一顧客としてどのように利用しているかといった「顧客の立場としての鋭い視点を持っているか」を確認しています。
Q20.当社のビジョンや理念に共感する部分はありますか?
企業は、掲げる理念や価値観を体現してくれる人材を必要としています。そのため、ミッションの理解度合いや、理念が描く未来像に対してどのように共感しているか、またそれを実現してくれる人材かどうかを探る質問です。
Q21.当社の業界や市場に対してどのように思っていますか?
応募した企業だけでなく、企業が関わる業界や市場についてどれだけの知識を持っているか、積極的に情報収集を行っているかといった、関心の強さや自主性・行動力を確認する質問です。
Q22.当社の課題や競合状況について思うことがあれば教えてください
面接官はこの質問を通して、応募者が企業の抱える課題や問題点をどのように認識し、それに対する解決策やアプローチ方法を考えているかを見ています。主体性を持っているか否か、あるいは論理的思考力の高さを見たい場合が多いと言えます。
Q23.当社に入社してどのような価値を生み出したいと考えていますか?
応募者が入社後にどういった強みや主体性を持って活躍してくれるかを知りたいときに行う質問です。ここで、応募者の意欲を推し量る目的もあります。
Q24.将来的にどのような役割やポジションに就きたいですか?
この質問では、応募者のキャリアビジョンを見ています。成長意欲や向上心、また企業の将来性も見据え、どのように考えているかを知りたい場合に行う質問です。
Q25.競合と比べて、当社はどのような点で差別化されていると思いますか?
面接を行っている企業と、競合や業界についての理解力を確認する質問です。市場や業界の動向や、企業が取っている戦略をどのように見ているかを聞いています。
Q26.あなたの経験やスキルをどのように当社で活かせると考えていますか?
この質問では、応募者が企業のビジネスにどのように寄与できるか、企業のカルチャーにどのように適合すると考えているか、といった企業と応募者のマッチ度を確認しています。
長所・短所
Q27.あなたの長所を教えてください
自身の強みをどのように認識し、どのように相手に伝えるかを評価するための質問です。コミュニケーション力や自己評価、長所がどのように「他者(上司や同僚)への貢献」になるかという自己認識を見ることができます。
Q28.自身の短所や課題に感じる点はありますか?
自身について、自己認識がどれだけ客観的にできているか、自分の短所に対する課題感や、それを解決するための手段・意欲を持って行動しているかどうかを見ることができる質問です。
Q29.短所を克服するために取り組んだ経験はありますか?
自身の短所を理解した上で、自己成長への意欲や短所に対する戦略的アプローチをどのように取ったかを確認する質問です。課題に対する自己分析力や、目標設定能力といった点も分かる質問になっています。
Q30.チームワークにおいてどのようなポジションが多いですか?
この質問では、リーダーシップやフォロワーシップ、コミュニケーション力、協調性などをチェックします。チームプレーの経験や、これまでの役割に対してどのようなアプローチをしてきたかを知りたい場合にされる質問です。
Q31.長所短所を踏まえて自己成長のために取り組んでいることがあれば教えてください
この質問では、自身の強み・弱みをどのように捉え、自己成長につなげているかを知りたいと考えています。また、計画性や目標設定といた自己管理能力や、自己評価をどのように行うかといった一連のプロセスを見ることができる質問です。
Q32.長所がどのようなシチュエーションで発揮されると思いますか?
自身の強みをどのように理解し、どんな場面に対して適性や適応力があるかを見る質問です。長所を生かしてどのような成果や付加価値をつけることができると考えているか、そのフィールドが企業側にあるのかを知りたいと考えています。
Q33.人からフィードバックを受けた際にどのように対応しますか?
この質問では、本人の受容力や成長意欲を確認する際に行います。人からの指摘をどのように受け止め、自己成長につなげているか、改善へのアクションにつなげられているかを評価する質問です。
Q34.人と協力する際に自分の短所をどのようにカバーしますか?
この質問を通して、チームプレーにおいて短所をどのように補完しつつ、全体の成果創出に向けて貢献できるのかを知ることができます。また、自身の短所を正しく理解した上で役割分担を行えるか、リーダシップーやフォロワーシップを発揮できるかもチェックされています。
Q35.あなたの長所や強みが培われた経験や出来事を教えてください
応募者の長所や強みが、どのようなエピソードで裏付けされているかを面接官は見ています。スキルや強みをどのようなハードルを超えて得るか、過去の取り組みから推し量る質問です。
Q36.誰にも負けないと思う自分の強みは何ですか?
よくある強みに関する質問を、さらに尖らせた問いです。応募者が自身の強みをどのように理解し、他者と差別化しているかが見られます。
Q37.学生と社会人の違いは何だと思いますか?
応募者が学生から社会人になることについて、どのような理解や意識を持っているかを確認するための質問です。責任や義務、コミュニケーションについての違いなどを見たいと考えています。
ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)
Q38.学生時代に力を入れた活動や経験を教えてください
この質問では、応募者が大学生活の中でどのような活動に取り組んだか、その活動を通してどのような経験をしたかを問います。学びや自己成長の追求についてどの程度の意欲を持って取り組むかといった姿勢を見る質問です。
Q39.その活動を選んだ理由や背景を教えてください
どのような目標や信念を持ち、その活動を意義あるものにしたかを理解するための質問です。面接官は目標設定能力や主体性を見たいと考えています。
Q40.その活動での成果や学びについて詳しく教えてください
「ガクチカ」で得た成果や、そこでどのようなスキルや知識の獲得をできたかを聞く質問です。活動に対する目標設定と達成までのプロセスなど、具体的な内容をもとに努力した過程を知りたいと考えています。
Q41.今までで一番嬉しかったことは何ですか?
この質問は、応募者の達成感や成功体験を得る瞬間を知りたいときに聞かれることが多いです。自己成長への喜びか、チームでの成功かで意識がどちらに向いているかなど、応募者の志向性を知りたいと思っています。
Q42.チームで何かを成し遂げた経験はありますか?
チームの成果に対するコミットメントや貢献意欲を確認する質問です。協調性や貢献度といった、チームに対してのスタンスが見られています。チームで仕事をすることが多い企業の面接でよく聞かれる質問です。
Q43.その活動があなたのキャリアの考え方にどう影響しましたか?
この質問は、活動での経験がキャリアの考え方にどのような影響をもたらしたかを見るものです。また、得た経験やスキルをどのように応用したいかという考えも見ています。
Q44.活動を通して得たスキルや価値観はどういったものがありますか?
学生時代に力を入れた活動で得たスキルと、どのように価値観の変化があったのか、自信の強みや課題、関心を深く理解しているかどうか、またそれが企業とマッチしているのかを面接官は見ています。
Q45.その活動で困難だった経験があれば教えてください
困難に遭遇した際のアプローチ方法や対応力など、問題解決力を見る質問です。
Q46.学業との両立についてどのように工夫しましたか?
「ガクチカ」が学業に関わること以外であった場合、応募者の自己管理能力、スケジュール管理をどのように工夫して実行に移したかなど、スケジュール管理やマルチタスク対応についてのスキルを確認するための質問です。
Q47.チームメンバーの異なるスキルをどのように活かしましたか?
この質問ではチーム活動において、チームメンバーのスキルや強みをどう理解し、最大限に活かせたかを聞いています。コミュニケーション力や協調性、共通の目標に向けてどのように活動できたかをしっかり伝えましょう。
Q48.(失敗した取り組みに対して)反省点を挙げるとしたら何がありますか?
失敗してしまった経験がある応募者に対し、課題に対する反省点や新しく模索したアプローチ方法があるかを聞く質問です。失敗を振り返り、「次に生かす力」があるかどうかが問われています。
専門知識・スキル
Q49.〇〇に関する専門的なスキルや知識はありますか?
応募者が専門的なスキルや知識を持っているか確認し、企業のビジネスに活かせるかを見ています。また、スキルの高さに応じて次の選考に進むかを判断する材料の一つにするケースもあります。
Q50.それらの知識や経験をどのように身に付けましたか?
応募者がどのように専門的なスキルや知識を身に付けたか、学習意欲や自主性について確認する質問です。学習方法や学びに取り組んだ期間などを聞かれるので、向上心や情熱がどの程度かを示しましょう。
Q51.専門知識や経験をどのような場面で活かしましたか?
実務経験での具体例の有無、またその成果がどのようなものだったかの実体験を聞き、専門知識やスキルを活かした問題解決力の高さをチェックする質問です。
Q52.専門知識を深めるために行っていることはありますか?
技術や知識をアップデートしているかなど、継続的な学習意欲を持っているかを見ています。業界イベントへの参加や専門書、実務を通した学習の実績などを伝えましょう。
自己学習への意欲の高さは当然のこと、専門分野の学習をどのように効率的かつ継続的に行っているか、またどのような情報ソースを利用しているかといったキャッチアップ手段も見ています。
Q53.専門知識やスキルを活かして、チーム内で課題解決を行った経験を教えてください
実務経験での具体例をもって、チーム活動での成果や経験の有無について確認する質問です。専門性を伴ったチームワークの経験や、スムーズに進行するためにどのような工夫をしてきたかを見ています。
Q54.知識や経験を他分野で応用できると思いますか?
柔軟性や洞察力の高さを見るための質問です。自分の専門とは異なる領域への適応力やクリエイティブな問題解決力の広さを見ています。
Q55.スキル向上において克服した難題があれば教えてください
スキルアップに伴う課題に直面した際の問題解決力や、自己成長を期して困難に立ち向かう姿勢を持っているかどうかを確認するための質問です。
Q56.新たなスキルを学ぶ際、どのような学習プランを立てることが多いですか?
自己管理、計画性の有無を問うための質問です。より個人的に習得したスキルの場合、どのような自己管理のもと習得に至ったかなど、学習に対する戦略や適応力の高さを評価します。
チームワーク・コミュニケーション
Q57.これまでに印象的なチームワークはありましたか?
応募者がどのようなチームワークを行ったことがあるかを確認する質問です。どのように協力し、コミュニケーションを図ったかを聞く中で、協調性やコミュニケーション能力があるかを見ています。
Q58.チームでの課題や対立はありましたか?またどのように解決しましたか?
応募者のチームワークとストレス耐性を見る質問です。チーム課題をどのように解決したか、異なる意見や立場への関わり方を見ています。また、リーダーの立場であればその局面でどのようにリーダーシップを発揮したかもチェックします。
Q59.チームプロジェクトでのリーダーシップを発揮した経験があれば、そこから学んだことを教えてください
まず、リーダーシップを発揮した経験があるかどうかを見ています。そして、リーダーという役割から学んだ経験を踏まえて、指導力やチームをまとめるスキルがあるかも問われています。全体調和を意識しつつ適切なコミュニケーションが取れるか、チームをまとめながら目標達成をどのように遂行したかを見る質問です。
Q60.異なる意見を受け入れつつ、効果的な意思決定を行った経験を教えてください
この質問では、対立意見に対する柔軟性や、妥協を通して折り合いをつけてチームを一つにまとめた経験やそのアプローチ方法を聞いています。チーム内の問題解決のために判断力、コミュニケーションスキルなどのリーダーシップを駆使した経験を話しましょう。
Q61.コミュニケーションの際に気を付けているポイントはありますか?
他者との関わり合いの際に、どういった点に注意してコミュニケーションを図るかを見ています。明瞭な伝達力や発信力があるか、傾聴力や共感力といった聞く力を持っているかをもとに、対人関係の構築能力を評価するための質問です。
Q62.チームでの衝突を解決する際のアプローチを教えてください
チーム内で衝突があった場合、応募者がどのようなスタンスで解決へと導くか、リスクマネジメントができるかどうかを推し量る質問です。
Q63.チームの成功に貢献した際の経験について教えてください
どのようにチームを成功に導いたかを聞く質問です。目標に向かってチームをどのようにまとめ、メンバーをリードしながら進めたか、どのような意思決定が重要だったかなどの管理力や判断力を見ています。この質問は、リーダーシップだけではなくフォロワーシップにより貢献した経験があるかどうかも見ています。
Q64.チームの一員として、他のメンバーをどのように活かしてきたか教えてください
この質問では、チームメンバーの性格やスキルを理解し、適切な役割分担を行うことができたかや、メンバーをどのようにモチベートして成果につなげたかなど、協調性や調整力を見ています。
Q65.相手の意見を尊重しながらコミュニケーションする方法を教えてください
コミュニケーションで気を付けていることは?という質問と同義です。リーダーを務めたことがある場合などで、意見の違う相手や自分と異なる考え方を持つメンバーとの関わり合い方や相手を尊重する方法を聞き、チームが円滑に連携するための調整力を見ています。
Q66.コミュニケーション能力を向上させるために取り組んだことはありますか?
コミュニケーションスキルを意識的に向上するために何かしらの手段を講じているか、自身のコミュニケーションスタイルをより良くするために取り組んでいることがあるかを見ています。
Q67.一緒に働くにあたり、どんな人と仕事がしたいですか?
フィットする環境やメンバーについて知りたいという質問です。自分がどのような環境でポテンシャルを発揮できるかの自己認識や、企業や組織、チームに対してポジティブな協力姿勢を持っているかも見ています。
Q68.苦手な人はどのような人ですか?また、どのように付き合いますか?
組織で働くにあたり、チームプレーを行うための能力の有無や、苦手とする相手やコミュニケーションスキル自体に対してどのように向き合っているかを見ています。配属する際のマッチングについて参考にしたいという意図もあります。
将来・キャリアビジョン
Q69.将来のキャリアビジョンや目標を教えてください
応募者が自身の将来に対してどの程度深く考えているか、どのような方向性に向かっていきたいと考えているかといった、長期的な視点やモチベーションの強さを見ています。その上で、企業との適合性を確認したいという狙いもあるでしょう。
Q70.5年後や10年後にどうなっていたいですか?
応募者の中長期的なキャリアビジョンや目標を知るための質問です。面接官は、あなたの将来のビジョンや計画がどのようにその企業や業界に適合するかを理解し、成長意欲を持って継続的な貢献を考えているかを評価したいと考えています。
Q71.弊社の中で興味のある業務や部署はありますか?
企業の業務に対する認識や適性の確認、将来のキャリアビジョンを成形するために整合性が取れた興味になっているかを見る質問です。
Q72.そのキャリアに到達するために必要なスキルや経験を教えてください
将来像に対してどの程度本気で計画を立てているかなど、キャリアビジョンに対する熱意や具体的な計画の有無を見るための質問です。また、どのようなスキルや経験が必要なのか具体的に考えているか否かで、自己成長をどの程度深く追い求めていきたいのかを評価します。
Q73.希望でない部署への配属が決まったらどうしますか?
希望と違う結果になったことに対するポジティブな姿勢やアプローチができるか、適応力や柔軟性を持ちながらチャレンジする姿勢が取れるかというマインドを確認する質問です。「とにかく頑張る」という熱量よりも、違う部署であっても自身の強みを活かそうとする意識があるかを評価します。
Q74.将来の目標を達成するためにどのような業界や企業に関心がありますか?
応募者の持つ将来の目標と、数年先も見据えて自身の成長と企業の方向性にシナジーがあるか、応募者と企業の方向性や成長性に関する整合性を確認するための質問です。
Q75.将来のビジョンについて、個人的な成長だけでなく社会への影響をどのように考えていますか?
応募者の成長意欲が「内」に向いているか、「外」に向いているかを見る質問で、社会への貢献意欲の有無を確認しています。利益追求を重視している企業もあれば、社会貢献への意識も強く持つ企業もあるため、後者ではこのような質問をされる傾向にあります。
Q76.将来的にリーダーポジションに就く際、どのようなリーダーシップを目指しますか?
リーダーポジションをビジョンに据えている応募者に向け、リーダーシップへの意欲やチームでの取り組み方を理解しているか否かを確認する質問です。必ずしも全員が同じようなリーダーシップを持つわけではないため、自身の適性に合ったリーダーとしてのあり方を理解できているかといったポイントを見ています。
Q77.働く上で大事なことは何ですか?
この質問では、仕事に向き合う心構えをどのように持っているかを知りたいと考えています。「仕事は給料のためにする」というのは前提としてありますが、それ以外にどういったポイントを重視しているかで、企業とのマッチングを見ています。
Q78.他の人々や組織にどのように影響を与えたいと考えていますか?
仕事を通してどのような人物になりたいと考えているか、どのような社会的影響を与えていきたいと考えているかを見ています。自身の将来像に対し、ポジティブな影響を追求する姿勢を問う質問です。
Q79.自身のキャリアパスやビジョンにおいて、過去の経験がどのように影響していますか?
自身の経験や学びがどのようにスキルへとつながり、またそれがキャリアパスにどう影響を及ぼしたかを聞いています。「過去の成功や失敗を通じて自己成長の姿勢を持ち、進歩し続けることを大切にしているか」を面接官は知りたいと考えています。
Q80.理想のキャリアプランを実現するために、どのような学習や成長を継続して行っていますか?
長期的なキャリアプランに対し、どの程度の深さでスキル向上を考えているかを見る質問です。また、自己成長意識が強い人は、プランを立てた上ですでに日々実行しているはずなので、「具体的にどのような行動をしているか」という点も確認されています。
思考力
Q81.複雑な課題に取り組む際のアプローチを教えてください
複雑な課題に対する本質を把握するための分析力や、解決のために必要な情報を収集するためのスキル・マインドが備わっているかを見ています。
Q82.ストレスが溜まった際のリフレッシュ方法はありますか?
ストレス管理の方法を確立しているか、業務上で回避しきれない問題が起きた際に蓄積するストレスの回避・軽減方法を持っているかなど、ストレス耐性についての質問です。
Q83.これまでで一番大きな成功体験はなんですか?成功した理由も合わせてお話しください
応募者の心に残っている成功体験について、成功した理由をもとに道筋を立てて説明できるかを見ています。成功や失敗事例を繰り返さないよう、「再現性を意識した取り組みをしているか」もチェックしています。
Q84.未知の分野や前例のない問題にどのようにアプローチしますか?
応募者がこれまで経験したことのない領域に踏み込んだ際の対応力を見る質問です。問題解決力、リサーチスキルなどを評価する際に行います。
Q85.判断力を養うための方法やポイントを説明してください
判断に伴う情報の収集や分析、ロジカルな思考を持って理論的な判断ができるスキルを持っているかを確認したい場合の質問です。
Q86.情報の収集と分析において重要だと思うことは何ですか?
数ある情報ソースの中から、どういった点を基準に信憑性の高い情報を選ぶのかなど、情報の取り扱いに対するリテラシーの高さを見る質問です。
Q87.複数の選択肢から最適なものを選ぶ際の基準を教えてください
選択肢ごとのメリットやリスクをどのように捉え、どのような評価を行った上で選択するか、というリスクマネジメント思考や戦略的視点をを見ています。
Q88.クリティカルシンキングを養うためにどのような取り組みをしていますか?
クリティカルシンキング(批判的思考)の視点を持っているか、また異なる視点を考慮することができるか、批判的評価ができるか、といったクリティカルシンキングの素養を見ています。
Q89.意思決定をする際に重視する価値観や要因は何ですか?
成果の大きさを取るか、リスク回避を重視するかといった、意思決定の背景にある価値基準を見ている質問です。絶対的な正解はないため、自身の性格と企業とのマッチングを意識しながら答えましょう。
Q90.複雑な状況で冷静な判断をするために心掛けていることは何ですか?
慌ただしい状況などでも周囲に流されず、感情と理論のバランスを取ることができるかどうかを見ています。
Q91.問題が発生した際に、解決に導くためのプロセスを教えてください
さまざまな視点から問題を見つめ、どういったプロセスでアイデアや解決策を導き出すかを知るための質問です。
他社の選考状況
Q92.他社の選考状況や進捗について話すことはできますか?
後述する就活状況に関する質問をするにあたり、「前置き」として確認をするための質問です。必ず答えなければならないわけではありませんが、内定後のコミュニケーションなどを想定すると、できる限りありのまま答えるほうが誠実と評価されやすいでしょう。
Q93.当社への志望度はどれくらいですか?
面接でよくされる質問であり、就活生が悩むことの多い「鬼門」です。第一志望ではない場合、無理に「第一志望」と答える必要はありませんが、複数の選択肢がある中で企業のどういった点に魅力を感じているのか、何に悩んでいるのかを言語化して誠実に伝えましょう。
第一志望の場合、同じ業界の企業が複数ある中で「なぜ当社が第一志望なのか」について、他社と比較しながら深掘りされることがあります。業界分析と企業分析をしっかりと行い、一貫性のある回答ができるように準備しましょう。
Q94.他社で興味のある企業はどこですか?
応募者がどのような業界や企業に興味を持っているのか、その理由を理解したいという意図で行う質問です。
Q95.当社の選考の中で気になったことや意見はありますか?
就活生はさまざまな企業の選考を受けているため、自社の選考プロセスの中で気になったことがあった場合は、「何か問題があったか」「他社の選考と異なる点があったか」なので、それを知りたいという意図です。
Q96.特徴的な他社の選考はありましたか?
競合と比べ、企業の面接や選考に違いがあるかなど、特徴的なポイントがあれば知りたいと考えています。
Q97.他社の選考を通じて学んだことや気付いたことは何ですか?
自身のキャリアビジョンと、実際に企業と接した際に感じた点など、選考プロセスを通して気付きや学びがあったかを知りたいと考えています。
Q98.なぜ他社よりも当社の方がマッチすると思いますか?
応募者が「なぜその企業とマッチしていると考えているか」を探り、文化や価値観についての理解度を見ようとしています。他社と比較した上で具体的な理由を知りたいと考えています。
Q99.すでに内定をもらっている企業はありますか?
応募者がすでに他社から内定をもらっている場合、先を越されてしまう可能性があるため確認しておきたいという意図の質問です。
Q100.就職先を選ぶ上で、何か迷っているポイントはありますか?
就活では複数の企業に内定をもらい、進路を迷うこともあります。その際に、どんなポイントで悩んでいるのか、どんな点を重視しているのかを知るための質問です。選択するにあたりアドバイスをくれる可能性もあるので、ある程度正直に回答しましょう。
まとめ
面接は就活生の将来を左右するほど重要なイベントです。ただし、過度に怖がったり、警戒したりする必要はありません。「正解か、不正解か」を突き付けられる一方的な質疑応答ではなく、あなたと企業がお互いを深く理解するためのコミュニケーションツールだととらえたほうが、緊張せずに面接に臨めるかもしれません。
今回ご紹介したように、面接官が「なぜその質問をしたのか」をしっかり理解しておけば、より自分らしさを伝えて好印象を与えやすくなるでしょう。
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