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大学1年生のときの目標設定が重要!そこから学ぶこと・やるべきことを具体的に定めるのが成功の鍵

自分の意思で授業時間や数が選択でき、自由な時間が多い大学生活。平日にも丸一日お休みがあるという方も、多いのではないでしょうか。 自由な時間の使い方次第では、日々を充実させることができます。しかし、具体的な目標がなく淡々と過ごしてしまい、漠然とした不安を感じている方も多いようです。大学4年生になったときに「1年生からやっておけばよかった」と後悔しないためにも、早めの目標設定が大切です。 そこでこの記事では、大学1年生から目標設定をするメリットやコツをご紹介します。さらに、他者の目標設定を参考にしたい方のために、具体例も併せてお伝えします。


なぜ目標設定が必要なのか

ゴールを明確にすることで逆算思考が身につく

最初に目標となるゴールを設定することで、それを達成するために必要なプロセスやスケジュールを逆算できるようになります。つまり、目標に至るまでの実行可能な道筋を立てるため、「今自分が何をやるべきか」が常に把握でき、目標に向けた行動に着手しやすくなるのです。

こういった逆算的思考は、ビジネスシーンでも活用されています。ですので、大学時代からこの思考法に慣れておくことは、将来の大きな武器にもなります。

やるべきこと・不必要なことが明確になる

現在から目標までのプロセスが可視化され、やるべきことも具体化できるので、今必要・不必要なことが明確に。その結果、効率的に労力と時間を使いながら、目標を達成できるようになります

また、今やるべきことが明確なので、「後回しにしよう」と計画や予定を先延ばしにすることも少なくなります。

モチベーションを維持できる

最終的に明確な目標が設定されていることで、たとえ途中で失敗しても、くじけずに高いモチベーションを維持させやすくなります。また、その失敗についても「目標を達成するために必要な経験だ」と、割り切って考えられるようになるでしょう。

現に、将来の見通しが不明なまま、何かに失敗した時点で心が折れてしまう人も決して少なくありません。中長期的な視野で物事を見ながら、着実に目標へ向けた行動が取れるようにしましょう。

目標設定のポイント

定量的な目標を設定する

定量的な目標とは、数値や数量で表された目標のこと。数値によって、目標の達成度・進捗が一目で分かるようになります。その数値に応じて、スケジュールの前倒しやプロセスの変更など、具体的に戦略を動かすことができます。

what、why、when、howに落とし込もう

定量的な目標を設定するコツは、「what、why、when、how」を考えることです。

  • what(何をしたいか=目標)
  • why(なぜその目標を達成するのか)
  • when(いつまでに)
  • how(どうやって)

例えば、「介護支援に強いIT企業に入りたい」という目標がある場合、以下のように深掘りし、より定量化された目標を立てることができます。

whyは定量化には直接関係しませんが、whyがなければ、目標は単なる「やるべきこと」になってしまうので、併せて考えておきましょう。

what(何をしたいか=目標)介護支援に強いIT企業に入りたい
why(なぜその目標を達成するのか)介護ボランティアで知った現場の課題を、技術面で解決できるようにするため
when(いつまでに)大学3年生の3月まで
how(どうやって)インターン選考を計2回受けて内定を得る

現実的な目標にする

大きな目標があっても、目標を達成できる具体的なイメージが湧かなければ、モチベーションを維持することが難しくなってしまいます。目標設定の際に、その目標が現実的で達成できるものなのか、一度検討してみてください。

例えば「3カ月で本を100冊読む」という目標を立てた場合、以下の順に検討しましょう。

  1. 本1冊を読み切るには約5時間必要
  2. 週に20時間自由な時間がある
  3. 週に4冊 × 4〜5週 × 3カ月
  4. 3カ月で48〜60冊程度の達成が見込まれる

この場合、100冊を3ヶ月で読むことは非現実的な可能性がある目標であることがわかります。仮に目標の妥当性を検討せずに実行していた途中で、100冊を読み切ることが難しいと分かった瞬間にやる気を失ってしまうことにもつながりかねません。

まずは目標を決めたら実現可能性を検討し、難しい場合の解決策を検討して目標や手段の再設定を行いましょう。こちらの目標に対し取れる解決策としては「読み切る時間を短くする」、「読書時間を10時間増やす」などの対策が可能です。

目標設定フレームワークを使う

目標を設定してみても、「設定方法は合っているのか、本当に適切な目標なのか」と心配になりますよね。そんなときは、「目標設定フレームワーク」を活用してみてください。代表的なものを以下に3つご紹介しますので、自身の立てた目標と照らし合わせてみましょう。

1.SMARTの法則

SMARTの法則とは、ジョージ・T・ドランが初めて提唱した「目標設定の5つの基準」です。

Specific具体的である
Measurable計測ができる
Achievable達成できる
Realistic現実的である
Time-bound期限が明確である

基準に沿った設定された目標は、誰もが理解しやすく、いつ完了したかを知ることが容易になります。

2.マンダラチャート

マンダラチャートとは、9×9のマス目を作り、その中心となる3×3のマスから目標を書き込むことで、目標から具体的な行動までを細分化できるフレームワークです。

マス目が仏教のマンダラ模様に似ていることから、この名がついています。メジャーリーガーの大谷翔平選手が、花巻東高校時代に使用していたことで話題になりました。

計81カ所のマスを埋める必要があるため、目標達成に必要な行動を事細かに分解できるというメリットがあります。

3.ロジックツリー

ロジックツリーとは、自身の掲げる目標から問題や解決策などの目標達成に関係する要素を洗い出し、ツリー状に管理するフレームワークです。

例えば「○○社に入りたい」という目標がある場合、一般的に考えると、目標達成の手段はまず新卒で入社するという発想になるでしょう。しかしロジックツリーを使えば、たとえ新卒で入らなくても、後々中途採用で入社するという選択肢があることを把握できます。

目標達成プロセスを漏れなく、また重複させずに洗い出せるのが、ロジックツリーのメリットです。

将来を見据えた目標設定の例

目標例1:TOEICで800点を獲得する

what(何をしたいか)TOEICで800点獲得したい
why(なぜグローバル企業に入社するため
when(いつまでに)次の2月までに
how(どうやって)毎日勉強を1時間は行う

これは、グローバル企業を志望する学生が立てた目標例。「2月」という期限に加えて、「800点」という定量的な目標が設定されており、目指すべきゴールがより明確になっています。

howを小目標として捉えて行動を設定

上記設定の場合、「TOEIC800点獲得」という大きな目標を達成するために、毎日こなすべき小さな目標がhowです。毎日1時間は勉強の時間を確保し、必ず勉強を行える環境や体制を作っておく必要があります。

「毎日1時間勉強をする」という小目標に対して、達成方法をさらに検討しましょう。時間を確保しやすい20~21時に勉強を行う、図書館を利用するといったように時間や場所を設定したり、どのような勉強方法を取るのかも検討した上で目標に向けた行動指針を決められると理想です。

目標例2:法人立ち上げが行いたい

what(何をしたいか=目標)約30万円の法人立ち上げが行いたい
why(なぜその目標を達成するのか)自分のビジネスアイデアで起業したい
when(いつまでに)2ヶ月後までに
how(どうやって)アルバイトで資金準備する

2カ月後に法人設立を考えている学生の例。約30万円あれば法人の設立ができるというところまでを具体化し、授業のない期間に資金を準備するという目標を立てました。

手段(how)をさらに細分化

「2ヶ月で30万円を稼ぐ」という目標では、まだ具体性が足りないので、30万円を稼ぐのにアルバイト時間がどれだけ必要になるかを検討します。

  • 2ヶ月=約9週間
  • 30万円 ÷ 9週間 ≒3.5万円/週
  • 時給1,000円のアルバイト
  • 3.5万円/週 = 35時間勤務
  • 35時間 = 7時間 × 週5日

2ヶ月間で30万を稼ぐためには、毎日7時間のアルバイトを週に5日行う必要があると結論が出ました。かなり現実的に達成できそうな数字ではありますが、急用や体調不良などの不測の事態の可能性を考慮するとやや不安が残ります。

そういった場合は、代替案も検討しておけるとより目標達成への道が強固なものになります。例えば、クラウドファンディングで不足分を補う、銀行融資を検討、などが他の解決策に挙げられるでしょう。

目標例3:志望企業の長期インターンに参加したい

what(何をしたいか=目標)志望企業の長期インターンに参加したい
why(なぜその目標を達成するのか)志望企業に就職したい
when(いつまでに)3年生後期までに
how(どうやって)1年生時に48単位を取得する

就活直前の3年秋冬に募集がある、志望企業の長期インターンに参加したい大学1年生の例。「3年生後期にインターンに参加できる状況を作る」という設定したことで、「それまでに単位を多く取得すればよい」と、目標達成プロセスが明確かつ具体的になっています。

長期目標は手段をさらに細分化する

大学1年生が2年後のインターンに参加したいという設定であるため、達成に向けて使用できる歳月が2年と非常に長いです。そのため、目標達成に向けたモチベーション維持が薄れてブレやすいことが考えられるリスクです。

そのため、毎年の達成目標も明確にしておく必要があります。インターンに参加する3年次には極力単位を考えなくても良いようにする、4年次は就活に専念するといった前提を含めると、余裕のある1~2年次の達成度合いが非常に重要なことがわかります。

そのため、1年次には最低でも48単位取得し、3~4年次に負担を後ろに回さないようにするという手段が考えられます。また、1年生時だけでなく2年生時の取得予定単位も割り出しておけば、目標達成の成功率をより高められるでしょう。

目標例4:志望業界を3月までに3つに絞る

what(何をしたいか=目標)志望業界を3月までに3つに絞る
why(なぜその目標を達成するのか)志望企業に就職したい
when(いつまでに)2月までに
how(どうやって)ベンチャーのインターンに3回参加する

就活解禁までに志望業界を絞っておきたい学生の具体例。「3つ」という数字をあらかじめ決めておくことで、業界分析にむやみに時間を費やすことがなくなり、インプットを効率的に済ませることができます。

手段を目標と捉え違いしないことが大事

ベンチャー企業のインターンに3回参加という、非常に具体的な達成に向けた手段が検討できました。しかし、ここで注意したいのは手段を目標と捉え違いせずに、経過地点であると考えておくことです。インターン参加自体、エントリーや面接通過、参加時は実績を残すことを意識することになるため、インターンに参加すること手段が目標になってしまう可能性があるからです。

インターンを経て業界分析を効率よく行い、自分の志望企業を見極めることが最終ゴールであるという大前提は忘れないようにすることが大事です。

目標例5:自分の趣味ブログを始める

what(何をしたいか=目標)ブログで月4万の収益化をする
why(なぜその目標を達成するのか)自らの価値でお金を稼げるようになりたい
when(いつまでに)半年後に
how(どうやって)記事を100件書く

ブログサービスを利用し、アルバイト以外での収益を獲得することを目標とした具体例。お金を稼ぐことを定量的な目標においていますが、自分の興味のあるジャンルでの力試しも含んだ目標設定になっています。

大きな目標に向かって試行錯誤を前提にする

未経験のチャレンジである場合、手段や期間は中間地点として設定しておく程度で大丈夫です。収益化を目標としていますが、100記事書いたからといって必ず稼げる保証はどこにもありません。そのため、ひとまずわかりやすい指標として定量的な目標を掲げて、とにかく走り出してみるというのがおすすめです。

100件を目標にブログを更新してみて、どういったブログの内容がウケるのか、何が失敗だったかを蓄積し、試行錯誤しながら大きな目標に近づく方法を考えていくと良いです。最初に掲げた行動目標がすべてではなく、こまめな軌道修正をしていくことも重要です。

目標例6:海外留学のための貯金

what(何をしたいか=目標)100万円貯める
why(なぜその目標を達成するのか)貯金を元手に海外旅行をする
when(いつまでに)1年後の夏休み前までに
how(どうやって)毎月7万円貯金する

海外旅行を目標に資金作りを設定した学生の例です。来年の夏休みを利用して旅行をすることを前提にしているため、いつまでに何が必要かを明確に提示して目標設定ができる例となっています。

手段のなかにモチベーションを感じるタイミングを見つける

貯金をしようと思ってもついつい無駄な買い物をしてしまい、浪費癖がでてしまう人も少なくないでしょう。どんな目標や手段も、自分自身の自制心があって始めて機能します。大きな目標のために今を少し我慢するといった、自分を律する心を持って行動できるようになりましょう。

ただ、いくら目標のためとはいえ我慢は苦しいことですので、毎日の行動の中でモチベーションを感じるタイミングを見つけることも大事です。貯金であれば、毎月貯まっていく通帳の額面をニヤニヤと眺めるといった些細なことでも構いません。少し浪費を我慢したことで貯金につながった、と毎日の行動を自分自身で褒めてあげることも、目標達成には必要不可欠です。

目標設定と併せて大事なこと

実現可能性がある目標を設定すること

先にも説明しましたが、目標設定は達成可能性がしっかり現実的なものであることが大事です。人間誰しも困難すぎる高い壁には戦意を失ってしまいやすく、目標としたもの以外への熱意も薄れてしまうといったことも懸念されます。現実的な目標を設定することで、成功体験を作りに行くようにしましょう。

また、抽象度の高い目標設定もしないように注意が必要です。例えば、「英語勉強を頑張る」、「良い企業に就職する」というような何を基準に達成したか、判断することが困難な目標はNGです。そのためには、自分自身の価値基準を明確に知る必要があるので、自問自答を繰り返し根底にある達成したい本来の目標を見極めましょう。

現状よりストレッチした目標を設定する

TOEIC750点の人が800点を目指すのと、600点の人が800点を目指すのとでは、ハードルの高さが異なります。目標達成できることはもちろん素晴らしいことではあるのですが、自分にとってハードルが高くないと感じる目標設定はしないことをおすすめします。

ハードルが低ければ確実に達成ができるといった安心感や、モチベーションの維持ができるのはメリットですが、自分にとってのリターン(自己成長)も小さくなることは念頭におくべきです。簡単に達成できる目標を達成しても凄いことではないと考え、難しいけど無理ではない、少し背伸びした目標設定をすることをおすすめします。

目標を達成したのかを振り返る

目標設定は重要ですが、行動の振り返りを行うことで、自分の今の立ち位置を把握し、より効率的に目標を達成するための道筋が見えるようになります。

目標に向かって進んでいることを日常的に把握すれば、充実した達成感も味わえて、モチベーションの維持にもつながります。

振り返りのポイント

1.たった5分でいいので、毎日振り返りをする

常に目標を意識するためにも、振り返りは毎日行い、習慣化することが大切です。5分だけでもいいので、毎日振り返ってみてください。

時間がない場合は、以下のような要点に絞って振り返ってみるとよいでしょう。

  • よかった点
  • 悪かった点
  • できたこと
  • できなかったこと
  • 改善案

2.反省で終わらず、次のアクションも考える

ただ反省するだけでは、振り返りの効果は落ちてしまいます。

今後の改善策までを考えることで、今までできなかったことができるようになり、より期間を短縮して目標達成を目指せます

トライアル・アンド・エラーを繰り返し、生産性を高めることを意識してみてください。

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