大学生活で所属するコミュニティの探し方/選び方


「あなたは、最も一緒に過ごす時間の長い5人の友達の平均になる」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。アメリカの起業家ジム・ローン氏の言葉で、自身のアイデンティティは仲の良い友人に大きく影響を受けるという意味があります。

人にはコンフォートゾーンという快適空間があり、一緒にいて心地よい、似たもの同士が集まりやすい傾向にあります。この記事では、大学生活で活動の範囲を広げ、居心地よく過ごすために必要なコミュニティの探し方や選び方について解説します。

大学生活のコミュニティって

コミュニティの定義はさまざまですが、基本的には3人以上の集まりで、月に1回以上、1時間を超える頻度で集まっている集団を指すことが多いようです。特に同じ課題を共有し、達成に向けて活動するコミュニティをテーマコミュニティと呼ぶこともあります。

コミュニティの種類

大学生が所属できるコミュニティの例を、大学内外、社会人のカテゴリで紹介します。

大学内コミュニティ

  • ゼミ
  • サークル
  • 部活

大学内のコミュニティには、年代の近さや勧誘の多さからも所属しやすいのではないでしょうか?上記以外にも、研究室や委員会、ボランティア団体、同期グループなどがあります。

大学外コミュニティ

  • アルバイト
  • オンライン
  • 地元などの同級生の集まり

大学外に目を向けると、コミュニティの数はさらに多くなります。他大学の人と交流する機会もあるでしょう。また、昨今はコミュニケーションツールの普及により、実際に会わなくても距離を意識することなく交流できるようになりました。今までは関係を築きにくかった海外を含む遠方の人とコミュニティをつくることもできるでしょう。

社会人コミュニティ

  • 長期インターン
  • 社会人サークル
  • オンラインサロン

大学の枠を飛び出して、社会人と交流することもできます。長期インターンでは志をともにする人と巡り合う可能性もあるでしょう。年の差をネックに感じるかもしれませんが、積極的に交流することで有益な知識や経験を得るきっかけになります。

大学生活でコミュニティに所属するメリット

人脈が広がる

新しいコミュニティに所属すれば、知り合う人が増えて、人脈の輪は加速度的に大きくなります。また勉強会やイベントなどに参加すると、そもそも似た目的のために集まっている人が多く、交流しやすいと感じるでしょう。同じ目的、志を持った仲間ができるため、将来を通して貴重な人脈をつくれることが大きなメリットになります。

自身の影響範囲が広がる

あなたがコミュニティで能動的に行動したとき、周囲の人々にどのような影響を与え、どういう結果を招くかを実感できるでしょう。例えば、コミュニティのメンバーに「○○しよう!」と自分から声をかけたとします。これに対して賛同する人、反対する人など、多数の反応が返ってくることが考えられます。賛同する人数を増やすために誘い方を変えたり、参加へのハードルを下げる条件をつけたりすることで「周囲を巻き込み、物事を実行する能力」が養えるようになるでしょう。

コミュニケーション力がつく

コミュニティに所属していると、さまざまな意見をまとめる機会が増え、メンバーとうまく意思疎通を図る必要があります。そのため、さまざまな意見をまとめるためのコミュニケーションを学ぶ、良い経験となるでしょう。コミュニケーションでは自分の意見を相手に分かりやすく伝えることはもちろんですが、相手の期待値をコントロールすることも重要です。「全部やることは難しいけれど、これは絶対外せないよね」というように、話し合いの着地点を見つけて、そこに誘導するファシリテートの能力も身につきます

視野が広がる

コミュニティは同じ目的の下集まった人々が活動する場所ですが、メンバーは十人十色でさまざまな意見を持っています。自分とは異なる考え方に触れることで視野が広がって、新たな知識を習得したり、好奇心を満たしたりすることができるでしょう。また常に相手の立場で考えることで、発言の背景や意図を想像できるようになり、普段とは異なる見方で物事を捉えられるようになります。

さまざまな人の価値観・人間性に触れられる

コミュニティでは、さまざまな価値観や人間性に触れることができます。誰一人として同じ人生を歩んできた人は存在せず、多様なバックグラウンドを持っています。本を読んで作者の意見の源泉を考察することと似ていますが、自分とは異なる価値観や人間性に注目することで「そんな考え方もあるのか」と多様性を認識でき、人間性の厚みを増すことにつながります。

困ったときに頼るべき相手が見つかる

例えば、何か分からないことや不安に思うことがあってアドバイスをもらいたいときに詳しい人がいれば、より迅速に解決できるかもしれません。所属コミュニティで直接手助けをしてくれる人を見つけたり、コミュニティ内の友人から詳しい人を紹介してもらったりすることもできます。一方、頼られるシーンで期待に応えることができれば、その分、信頼関係も深くなっていくことでしょう。

ギブ・アンド・テイクの精神を忘れずに、頼ったり頼られたりといった関係を築くことが理想だといえます。

コミュニティの探し方

大学内コミュニティの場合

大学を最大限に活用する

大学には、すでにさまざまなコミュニティがあります。ゼミや研究室、サークル、部活、委員会などです。掲示板などで募集がかけられていることもあり、入学当初に勧誘を受けた人も多いのではないでしょうか。大学でコミュニティに所属するチャンスは多いといえます。さまざまなコミュニティの中から、自分に合ったものを探してみましょう。

先輩や友人から紹介してもらう

大学は年の近い先輩や友人が多くいます。すでに何らかのコミュニティに所属している人から紹介してもらうこともできるでしょう。先輩や友人が所属しているコミュニティの雰囲気や活動内容、体験したことなどを、所属する前に詳しく聞いておきましょう。

大学外コミュニティの場合

SNSやネットで探す

大学外にもさまざまなコミュニティが存在します。大学外のコミュニティを探す手段の一つに、SNSが挙げられます。興味のある検索ワードでコミュニティを調べてみるとよいでしょう。また、インターネット上のサービスで、コミュニティの参加者を募集していることもあります。SNSやネットを活用し、自身に合った活動を探してみましょう。

友人から広げる

SNSなどを使って大学外コミュニティを探し出し、所属することに抵抗がある人もいるでしょう。その場合は、友人をつてにコミュニティを広げていくことをおすすめします。紹介してもらうだけでなく、友人と一緒に新たなコミュニティをつくることも考えられます。気が置けない友人となら、積極的に行動しやすくなるかもしれません。

社会人コミュニティの場合

ネットや専用サービスで探す

大学内にはすでに多数のコミュニティがありますが、社会人になるとコミュニティに所属する機会は減ってしまいます。一方で、コミュニティに所属したいと思う社会人は多く、社会人コミュニティに関係するサービスが拡大している状況です。社会人サークルという言葉を耳にすることも多いのではないでしょうか。大学生よりもさらに行動範囲が広がるため、社会人コミュニティの門戸は広いことが多いといえます。中には大学生でも所属できるようなコミュニティもあるので、興味のある人はインターネットや専用サービスで探してみましょう。

コミュニティを選ぶコツ

目的から逆算して選ぶ

コミュニティを探し、所属する際には、まず目的を認識することが重要です。例えば、所属する目的には「友達づくり」「ソフトウェア知識の習得」「情報発信」などがあります。これらの目的から逆算して、コミュニティの活動内容やメンバーを確認するようにしましょう。

明確な目的を持っていないと、所属後に「イメージと違った」「合わなかった」などの不満が生まれる原因となってしまいます。もちろん、所属してみないと分からないこともありますが、所属前後のギャップを低減させるためにも、何のためにコミュニティに所属するのか、あらためて考えてみましょう。

コミュニティのテーマや人を好きになれるかを考える

やりたいことやテーマがすでに決まっている場合は、どのコミュニティに所属するかを選ぶことは比較的簡単でしょう。同時に、気持ちよく活動するためには、コミュニティを選ぶ際に活動をともにするメンバーを確認することも重要です。人間関係が原因でコミュニティから離れてしまうことがないよう、テーマはもちろんのこと、所属している人を好きになれそうかどうかも判断基準として意識するようにしましょう。

口コミや周囲の評判をチェックする

コミュニティに所属している人についても、選択の判断基準にしたほうがよいと説明しましたが、これに役立つのが口コミや周囲の評判をチェックすることです。コミュニティの内外からの評判は、体験談に基づいていることが多く、所属前に活動をイメージしやすくなります。コミュニティに所属する目的を考えることに加えて、口コミや評判を前もって確認するようにしましょう。どうしても確認できない場合は、所属している人に実際の活動内容を聞くなど、事前に情報収集することをおすすめします。

怪しい誘いには注意!

出会いの場が増えるほど、不利益を被る可能性も増えていきます。例えば、活動費と称して不透明な出資を求められたり、製品を友達に販売してインセンティブをもらったりするネズミ講などの違法ビジネスが挙げられます。悪質な誘いの手口はさまざまです。はじめは何げない誘いのように声をかけられ、気がついたら取り返しがつかなくなるというパターンもあります。怪しいと思ったらいつでも相談できる相手をつくっておくこと、すぐに手を引けるようにしておくことが大切です。

まとめ

この記事では、大学生活で所属するコミュニティの探し方と選び方を解説しました。大学生はコミュニティに接する機会が多く、どこに所属しようかと迷うこともあるかもしれません。ぜひ、本記事の内容を参考にして、さまざまなコミュニティの中から、自分に合ったものを探してみてください。

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