新規事業立ち上げのきっかけは、ある社員が感じた「もどかしさ」。お客さまの声に耳を傾け、新しい価値を生む。

新規事業立ち上げのきっかけは、ある社員が感じた「もどかしさ」。お客さまの声に耳を傾け、新しい価値を生む。

2021.10.06 PROJECT

2020年4月にローンチした、フリーランスITエンジニア専門のエージェントサービス「i-common tech(アイコモンテック)」。これまでの既存サービスではカバーし切れていない課題と「IT人材不足」という社会背景から、社員の発案で新たに立ち上がったサービスだ。その立ち上げメンバーとして活躍する杉田、杉江、東の3人に想いを聞いた。


杉田 このみ(すぎた このみ/写真左)

2016年 新卒入社 入社6年目

タレントシェアリング事業部「i-common」コンサルタント(ITチーム)にて営業、2019年に新卒チーム育成を行う。2020年より「i-common tech」にて営業アシスタントマネジャーを担当。

杉江 有咲(すぎえ ありさ/写真右)

2017年 新卒入社 入社5年目

入社後はエージェント事業部プロジェクトエージェント、2019年からはキャリアアドバイザーを経験。2020年に「i-common tech」に営業として異動し、現在はユーザー管理、事業推進を担当。

東 竜誠(あずま りゅうせい/写真中央)

2019年 新卒入社 入社3年目

エージェント事業部リクルーティングアドバイザー(ITチーム)配属後、2020年に「i-common tech」に異動。東京エリア立ち上げに参画した後、2021年7月より、西日本エリア立ち上げを担当。

※年次はすべて取材当時(2021年)のものです。

企業とフリーランサーの双方に寄り添ったサービスを。

社会全体でDX化が進む今、企業の多くがIT人材の獲得を急いでいる。そんな中、企業とフリーランスITエンジニアを結ぶサービスとして注目されている「i-common tech」は、どのようにして生まれたのか。そして、サービスの立ち上げから関わる3人は、それぞれどのような役割を担っているのか。

-まずは「i-common tech」の概要について教えてください。

杉田 「i-common tech」は、一言で言うとフリーランスのITエンジニアと、IT人材を採用したい企業を直接契約でつなぐエージェントサービスです。直接契約とは、間に仲介企業を挟まず両者が直接契約を結ぶこと。そうすることで、フリーランサーは多額の手数料を取られることなく、仕事に対する適切な対価を受け取ることができるし、企業は最適なフリーランサーと仕事ができる。つまり、どちらにもメリットがある仕組みです。

杉江 製品やサービスを作って提供する企業の案件が多いため、フリーランサーがサービスの立ち上げや運用に関わるような、裁量の大きい仕事ができるというのも特徴の一つです。企業のサービスに中長期的に貢献していけるため、スキルアップしたいと考えているフリーランサーにとってはすごく魅力的だと思います。

-立ち上げメンバーである皆さんは、現在どのような役割を担っていますか。

杉田 チームのリーダーとしてメンバーの目標達成支援をしながら、法人のお客さまへの営業活動を行っています。特に今注力しているのは、パーソルキャリアの未来を担う新入社員の育成ですね。オーナーとして育成カリキュラム全体の設計をゼロから作っていて、影響範囲も大きく、かなり貴重な機会だと思っています。

 私は今年の7月から、西日本エリアの拠点立ち上げを1人で担当しています。募集があったとき、真っ先に手を挙げて立候補しました! 西日本エリアの営業戦略の設計や、社外を巻き込んだ勉強会の企画・実施をしているのですが、対峙する相手は部長、役員、取締役が多いので、新卒入社3年目でそういった方々とお話しできるのはとても刺激的です。難しいことも多いですが、サービス責任者と毎日1on1のミーティングをしているので、悩みや疑問はすぐに解消できています。

杉江 私は、「i-common tech」に登録してくださっているフリーランスITエンジニアの方々の対応担当と事業推進を兼任しています。事業推進は自分で「やりたい」と手を挙げ、メンバーみんなが使うような業務システムの導入を設計するなど、若手ながら影響範囲の大きい仕事に裁量権を持って携わることができています。

これまでの事業立ち上げノウハウを吸収し、サービスの価値を研ぎ澄ませる。

フリーランスITエンジニアへのニーズに着目し、新しいサービスを始めようと動きだした。がむしゃらに進めつつも、会社が持つ新規事業立ち上げのノウハウが大きく役立ったという。

-そもそも、なぜ「i-common tech」を立ち上げることになったのでしょうか。

 それは、社会的な背景が関係しています。経済産業省の発表によると、2030年までに国内のIT人材が約80万人足りなくなると試算されているのですが、それに伴って現在IT人材の求人倍率は8倍を超えている状況です。これって結構深刻な数字ですよね……。

杉田 そうそう。そしてその数字の通り、法人のお客さまからは「IT人材が足りない」「システムの運用に主体的に取り組んでくれる人材が見つからない」といった声がたくさん上がっていました。しかし「i-common tech」の母体である「i-common」という既存サービスは、経営や事業推進における戦略など、上流工程の課題に対してアドバイザーを紹介するサービスだったため、実際に手を動かす実働型の人材を紹介することができなかったのです。それであれば、新規事業でご支援しようという話になり、立ち上げが決定しました。

-立ち上げ決定後は、順調に進んだのでしょうか。

杉江 私も東さんも、サービスを立ち上げることが正式決定してからジョインしたので、その部分のお話をもっと聞きたいです。

杉田 テーマは決まっていたものの、どんなビジネスモデルで、何を強みにするのかはまだまったく決まっていなかったので、かなり苦戦しました。「上流工程から実働型まであらゆる案件を紹介できるものにしよう」とか、「エンジニアだけではなくデザイナーの方にも案件を届けられるサービスにしよう」とか、アイデアを出し過ぎて、何のためのサービスなのかがよく分からなくなってしまったときもありましたね。

-どうやって乗り越えたのでしょうか。

杉田 経営陣からのフィードバックが大きかったです。事業開発の流れを段階別に見たときに、立ち上げ段階で大切なのは、顧客を絞って、サービスの卓越した価値がどこにあるのかを見極めることだと教わりました。領域を広げていくのは、その次の段階だと。そのアドバイスのおかげで方針が固まりました。こうした経営陣の視点を知ることは、新規事業開発に携わることの魅力の一つですね。

 確かに、パーソルキャリアはこれまでいろいろな新規事業を立ち上げ、育ててきた会社なので、そのようなノウハウがたくさんありますよね。これまでサービスをどう立ち上げてきたのか、という経験からノウハウを吸収できるのは、非常にありがたいと感じています。

お客さまのご要望に応えられない「もどかしさ」が、原動力になった。

「i-common tech」を成長させるために尽力する3人。そもそも3人はどうして「i-common tech」にジョインしたのか。そこにはそれぞれの強い想いがあった。

-皆さんが「i-common tech」の立ち上げに参加することになった理由を教えてください。

杉田 私は入社後、「i-common tech」の母体である「i-common」にコンサルタントして配属されました。お客さまの経営課題解決を支援する中で、「実働型の最適なエンジニアを紹介してほしい」というご要望に応えられないことに、ずっともどかしさを抱えていたのです。

お客さまのためを想うなら、アドバイザーの紹介だけにとどまっていてはいけない。しかし、今の「i-common」ではそれを実現できない。そんなモヤモヤを上長に相談し続けていたのですが、長期休暇で海外旅行に行っているとき、急に「旅行から帰ってきたら、やりたいと言っていたサービスの立ち上げに挑戦してみる?」というメッセージが上長から届いて(笑)。若手の自分にまさかこんなチャンスが舞い込んでくるなんて、思いもしませんでしたね。ずっと自分が問題意識を持っていたことにチャレンジできる、またとない機会だと思って挑戦することを決めました。

杉江 私は自分の強みを活かしたいという気持ちが強かったですね。その強みとは、言われたことをルール通りにこなすより、自分で考えて進めていくことに面白さややりがいを感じるというところ。当時「i-common tech」は立ち上がったばかりで、まさにそうしたことができるフェーズでした。自分のこの強みを活かして貢献したいと思ったのです。

 私には理由が二つあって、一つは父が個人事業主だったため、個人事業主の方々に貢献したいという想いがあったからです。父がツテや昔からの縁という限られた方法で仕事を受けている姿を見てきたので、もっと個人事業主が手軽に仕事を受注し、継続的に仕事をしていけるような社会にしたいと思っていました。そして二つ目は、地方のIT推進に携わりたいと考えていたためです。以前の事業部では地方のお客さまの相談に乗っていて、人手不足や効率面での悩みを聞くたびに、IT技術で解決できるかもしれないと思っていました。個人事業主、そして地方のIT推進に貢献したいと思っていたところで「i-common tech」の立ち上げの話を聞いて、すぐに飛び込みました。

「i-common tech」を成長させると同時に、自分自身も成長し続ける

「i-common tech」が無事にローンチを迎えた今、次のフェーズに向けてサービスを成長させるのはもちろん、自分自身のキャリアでもよりステップアップしていきたいと語る3人。それぞれが目指す先とは。

-今後の目標について教えてください。

杉江 「i-common tech」としては、フリーランスITエンジニアの方が、自分の本職に注力しスキルを伸ばせるよう、それ以外の営業や案件の精査などはすべて担えるようなサービスを目指していきたいです。またキャリアとしては、引き続き自分の意思を持って行動していける環境に身を置きたいという想いは変わらないので、そのために考え続ける姿勢を大切にしていきたいですね。

 まずは西日本エリアの立ち上げを成功させ、拠点を大きくしていきたいです。また、それと並行してチームメンバーを増やし、メンバー一人ひとりが活躍できるような環境をつくるために、マネジメント能力を身につけたいと思っています。そしてゆくゆくは、個人事業主である父にこのサービスを使ってもらい、自由に、そして安心して仕事をしている姿を見るのが夢です。

杉田 テクノロジー領域のフリーランス向けサービスといえば「i-common tech」だよね、と言われるようなサービスに成長させることを目指しています。そのために、ゆくゆくはどんな職種でも対応できる、すべてのフリーランサーに開かれたサービスにしていきたいです。そして私個人のキャリアとしては、これまで営業を中心に経験してきましたが、将来的にはそれ以外の職種も経験してみたい。パーソルグループ全体としては、本当にたくさんの職種やサービス、会社があるので、興味のある領域に挑戦して、常に成長実感のあるポジションに身を置きキャリアを積んでいきたいです。

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