インターンシップとは
インターンシップは大学生の職業体験プログラム
インターンシップとは、企業が大学生に向けて実施している一定期間の就業体験制度です。アルバイトの目的が収入を得ることである一方で、インターンの目的は、大学生が仕事に対する自己の適正を試したり、仕事の内容をより深く理解して就労経験を積んだりすることだといえます。
企業にとっては優秀な学生と接点を持つ場
インターンシップにはいくつかの種類がありますが、特に後述する長期インターンは企業にとっても優秀な学生と早い段階から出会うための最適な場です。企業に適正がある学生や、志望度が高い学生をインターンでの実績をもとに検討することができるため、企業と学生のミスマッチも少なく、即戦力として採用に繋げられるのが利点です。
インターンは政府も認める就活ルールに
インターンシップは本来は職業体験としての場で、直接採用選考には乗せないのがこれまでの就活ルールでした。しかし多くの企業では、これまでもインターンシップを採用活動の一環として実施し、優秀な学生と接点をもっていました。そういった現状や、経団連や産学協議会が要望していたことを受け、インターンによる採用を政府が追認する形となりました。
企業の採用選考では、志望動機などの自己PRによる将来性や期待値だけでなく、インターンでの業務実績による実力値も合わさるため、インターンの成果は今後さらに重要視されていくことが予想されます。
インターンの種類
インターンは大学生にとって、将来やりたいことを検討し、企業での働き方や組織の雰囲気をあらかじめ把握できる絶好の機会となります。しかし、一口にインターンといっても種類があり、大学一年生におすすめできるインターンの内容も変わってきます。以下で、種類について確認していきましょう。
1dayインターン
1日のみのインターン。主な内容は、企業説明会や企業見学、短時間のワークです。本格的な実務経験よりも、企業理解を深めるための内容が多く、半日もかからずに終了する場合もあります。
昨今では、オフィスを直接訪問せずにオンライン(リモート)で実施するインターンが増えているのも特徴です。
短期インターン
2日~1週間程度のインターン。主な内容は、業務体験やグループワークです。
グループワークやディスカッションを実施するなど、学生同士、あるいは社員と学生の双方向的なコミュニケーションが特徴です。ひとつのプログラムに対し、チームでディスカッションして練度を上げていき、最終日に発表を行うなど、事業の課題解決、新規サービスや新規事業を考えるといったものが多いです。
長期インターン
1カ月以上実施されるインターン。現場の社員と同じような業務に携わります。経験する業務は、実際に企業で進んでいるプロジェクトの一部や、お客さまとのコミュニケーションが必要となるものなど、その企業で働いていることを実感できる内容が多いようです。
よりリアルな職場の雰囲気や業務内容に触れられるのが、大きな特徴です。
インターンはいつから始めるべき?
インターンはかつて、「就活生のための就業体験」というイメージがありました。しかし最近では、大学1年生からインターンを始めるというケースも増えつつあります。
大学1年生から始める人が増えている
大学1年生でもインターンに参加できる機会が増えています。最近では、大学1年生向けの求人を、多くの企業や求人サイトで見掛けるようになりました。こういったインターンは、アルバイトの代わりに始める人や、早くから将来に向けて経験を積みたい学生の間で人気です。
社会人になったら経験できないようなペースで、さまざまな業界や職種で実務経験を積むことができるため、将来の可能性も大きく広がるでしょう。
インターン参加が内定を得る手段の一つになる
インターンでの成果をもとに優秀な学生と出会うことができるため、インターン採用は企業にとってもメリットづくしと言えます。また面接など自己PRが少し苦手な学生にとっても、インターンに参加すれば実績で評価してもらえ、内定につなげられるチャンスになります。インターン参加が、内定をもらうための重要な就職活動になるため、できるだけ早く始めておくとよいと言えるでしょう。
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大学1年生からインターンを始めるメリット
将来を考えるきっかけになる
将来やりたいことが決まっている人にとっても、そうでない人にも、インターンはあなたが抱いている企業のイメージとリアルとのギャップを埋めるための、絶好の機会です。
インターン先が、あなたの入りたい企業かどうかにかかわらず、リアルな職場を体験することは、あなたの将来を具体的にイメージするきっかけになります。
本当に自分のやりたいことは何なのか、あるいは自分に適性がある仕事は何なのか。インターンは、実務経験を通してそれらを具体的にイメージできる貴重な機会となるでしょう。
大学での学びだけでは得られないことが学べる
大学での学びだけが、あなたの人生を決定づけるものではありません。インターンでは、あなたの努力やスキル次第で、自分の所属する学部・学科やゼミの専攻で得られる学び以外の知見や経験が得られます。
もし、大学の枠にとどまらない学びやスキルを身につけたいと思っているのなら、インターンはあなたにとって、最高の環境になるかもしれません。
就労経験を積むことで、就活に活かす
大学1年生からインターンをしている人は、まだまだ多くないのが実態です。そんな中、人生の早い段階でインターンを経験することは、就活で大きなアピールポイントになるでしょう。
サークルやアルバイトでの経験以上に、インターンで培ったビジネススキルや成果は、面接官であるビジネスパーソンにも理解を得やすいポイントであり、かつ自分が会社の即戦力になるとアピールできる強みです。先述した通り、インターンでの成果も就活時に評価されるようになるため、インターンで培った就労経験や実績は大きな武器になります。
新しい人脈やコミュニティーが広がる
インターンで出会えるのは、インターン先の企業に勤める社員だけではありません。一緒に働くインターン生や、インターン先の顧客、さらには社長など企業のトップレベルの人たちと会う機会もあるかもしれません。
インターン生同士で情報交換をしたり、先輩社員から就活のアドバイスを聞いたりするなど、新しい人脈やコミュニティーの中で得られる刺激は、あなたの価値観や将来に大きなよい影響をもたらすはずです。
給料を稼ぎながらスキルも磨ける
短期や長期インターンでは、給料が出る場合もあります。特に長期インターンでは、コンスタントに働くことで、アルバイトよりも効率よく稼げる場合もあります。また、アルバイトとは異なり、その企業や業界に必要な知識や知見、スキルを身につけることも可能です。
最近ではリモートでの作業も増えてきているので、大学にいながら隙間時間で勤務している学生もいます。また、独自の昇給制度を導入している企業では、働き方や能力によってはインターン生でも昇給が可能な所もあるようです。
大学1年生からインターンに参加し、その企業に長く在籍して実績を重ねることで、より多くの給料をもらえます。また、給料を稼ぐだけではなく、学びを得つつスキルも磨きたい人にとっては、アルバイトよりもインターンのほうがおすすめかもしれません。
大学1年生からインターンを始めるデメリットや参加する際の注意事項
これまでご紹介したように、大学1年生からインターンを始めるのは、多くのメリットがあります。その一方で、参加する際の注意事項も知っておくと、インターンで失敗しづらくなるので、ぜひ参考にしてみてください。
アルバイトよりも採用難易度が高い
インターンの採用では多くの場合、アルバイトと同様に履歴書の提出や面接を伴います。しかし、アルバイトのように、収入目当ての軽い気持ちで受けるのはおすすめしません。特に人気のインターン先では、採用倍率が高かったり、しっかりした面接があって鋭い質問をされたりすることも少なくありません。
そのためインターンの面接では、インターン先で何を得たいのかなどの明確な目的意識を持って話せることが重要です。就活の面接の練習だと思って、入念に準備をして臨みましょう。
学業をおろそかにしない。留年には要注意
アルバイトやサークル、そして何よりも学業との両立ができるのかどうかなどを、インターンを始める前にしっかりと考える必要があります。
大学1年生という新しい環境で、いろいろなことにチャレンジするのはとてもよい姿勢です。しかし一方で、大学での単位取得などの「学び」をおろそかにしてしまっては、せっかく大学に在籍している意味がありません。
新しい生活リズムに慣れないうちからあれこれやってみるのは、どれも中途半端になってしまう可能性もあります。最悪の場合、留年という結果も十分にあり得ます。しっかりと優先事項を決めて、大学1年生として最も充実した学生生活のプランを立てましょう。
大学1年生におすすめのインターン
最後に、大学1年生向けにおすすめのインターンをご紹介します。あなたにぴったりのインターン選びの参考にしてください。
学業やサークル活動と両立がしやすい企業
大学1年生は取得すべき単位数が多く、比較的忙しい学年です。また、サークルへの参加も積極的な時期でしょう。そのため、試験時期やサークルの活動日を考慮してくれるインターン先がおすすめです。
リモートでの作業がOKだったり、土日や授業後の遅い時間からでも働けるフレキシブルな働き方ができたりするようなインターン先が、大学1年生にはぴったりでしょう。
研修や教育制度が充実している企業
大学1年生の多くは社会経験がありませんし、中にはアルバイト経験さえないという人もいるでしょう。初めてのインターンで、何も分からないまま企業の中で働くわけですから、できないことがあるのは当たり前です。
そのため、きちんとした研修や教育制度が整っているインターン先を選ぶのがおすすめです。分からないことは一からちゃんと教えてもらえるインターン先であれば、社会経験の少ない大学1年生にとっても、安心して働くことができるはずです。
ベンチャー企業と大手企業で迷っていたら
企業の規模感でインターン先を選ぶ場合、ベンチャー企業と大手企業でのインターンの違いは、押さえておきたいポイントの一つです。
それぞれのインターン先で得られる経験の質が異なる傾向にあるので、次のようなポイントを押さえながら、あなたの目的に合った企業を選びましょう。
ベンチャー企業
ベンチャー企業とは、独自のアイデアや技術を基に、新しいサービスやビジネスを展開する小・中規模の企業を指します。インターンのうちから個人に任せられる裁量が大きく、社員と同じような業務を経験できる企業が多いです。その一方で、業務量が多く、アルバイトやサークルとの両立が難しい場合もあります。
主体性が求められる環境で、チャレンジ意欲があり、サービスの立ち上げ初期~拡大期を経験したい人には、ベンチャー企業がおすすめです。
大手企業
大手企業は、社会的に知名度が高い、あるいは業界シェアが大きい企業を指します。研修や教育制度が充実しており、社会的責任が大きく、ある程度高い視座から学べる業務が多いです。一方で、個人が持てる裁量の大きさは企業次第なので、場合によって見極めが必要となります。
社会的に影響力の大きなサービスに携われる環境に身を置きながら、長年培われた企業風土を感じたい人には大手企業がおすすめです。
まとめ
インターンの種類などをはじめ、大学1年生からインターンを始めるメリット・デメリットやおすすめインターンについてご紹介してきました。
この記事を読んで、少しでもインターンを始めたいと思った方は、早速企業探しから始めてみてください。はじめのうちは、メリットをすぐに実感できるものばかりではないかもしれませんが、「早くから経験していてよかった」と思えるときが、将来きっと訪れるでしょう。
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