インターンシップは就職活動に活きるのか?

この記事を読んでいる学生の中には、インターンシップ(以下、インターン)への参加を考えている人も多いでしょう。一方で「インターンに参加したら就活で有利になるの?」「どんなインターンに参加したらいいの?」といった疑問の声をよく耳にします。 そこで今回の記事では、就活でインターン経験が有利にはたらく理由、インターン経験を就活で最大限活かす方法について解説します。インターンに参加しようか迷っている人は、ぜひ参考にしてみてください。


結論、インターンは就活に活きる!

インターンに参加した経験は、就活でも大いに活かせます。ただし、インターンの中にも就活に活かしやすいものと、そうでないものが存在します。ここでは、インターンへの参加が就活で活きる理由について、大きく3つに分けて紹介します。さまざまな経験・実績・スキルが就活で活きる理由を理解した上で、参加するインターンを選びましょう。

理由1:インターンの実績が活きる!

実務経験やコンテストなどをインターンのプログラムとして採用している企業であれば、業務成果や受賞経験などは、就活でも高く評価されます。自身のアピールポイントとして大いに活用できるでしょう。

実績が評価されやすいインターン

どのようなインターンに参加すれば実績をつくることができるのでしょうか。ここでは、実績が評価されやすいインターンの例として、3つのパターンを紹介します。

実務経験ができる長期インターン

長期インターンでは、社員と同じような実務を経験することができます。同じ新卒を採用するにしても、その業界に関わる経験がすでにある人のほうが、企業としては魅力を感じやすいといえます。そのため、長期インターンで一定期間以上の実務をこなして仕事の基礎ができていることは、就活でも有利になるでしょう。

選考が難関で知られる短期インターン

たくさんの応募が集まる短期インターンでは、書類選考を行った上で、参加者を決定する企業も増えてきています。特に、5日以上開催している企業の短期インターンなどは、人数制限のため選考で参加者を決定していることが多いようです。

業界でも難関インターンは有名です。つまり、そういった難関インターンに参加し、プログラムで得た経験や実績は、就活でも一目置かれる要素になるでしょう。

コンテスト型インターンでの優勝経験

最近は、期間内の成果をコンテスト形式で発表するインターンも増えてきました。こうしたコンテスト型のインターンで優勝した実績があれば、就活でも大いに評価されるでしょう。もちろん、ただ優勝したという結果だけでは高い評価を得ることは難しく、優勝するために自分が何をして、チームにどんな貢献をしたのかといった部分も重要視されます。

理由2:インターンの経験が活きる!

インターンで得た経験は、必ず就活で活きてくるものです。ここでは、インターン経験がどのように就活に活きるのかについて解説していきます。

インターンで就活に役に立つスキルが身につく

インターンに参加するメリットの一つとして、就活生や社会人として必要なスキルについて知り、それらを身につけられるという点が挙げられます。インターンで得られる「就活で役に立つスキル」の代表例には、次の3点があります。

グループワークでの立ち回りが身についた

インターンではチームでの活動が多く、グループ単位での課題への取り組み方を学ぶことができます。いくつかのインターンに参加するうちに、だんだんとグループワークのコツをつかみ、チームに対して貢献できるようになっていくでしょう。

インターンに参加し、グループの中での立ち回りを身につけておくことで、就活のグループディスカッションでも高い評価につなげることができるのです。

長期インターンでビジネスマナーが身についた

長期インターンは、ビジネスマナーを身につける上で最適です。本や動画など、学べる教材はたくさんありますが、実際にビジネスの現場でマナーを学ぶことが最も効果的だといえます。インターンの内容によっては社内外のさまざまな人と関わる機会があるため、社員の言葉や動作を観察し、自身も同じように実践することで、少しずつビジネスマナーを身につけられるでしょう。

実践的なビジネススキルが身についた

インターンでは、実際の業務に取り組みながら仕事に必要なスキルに特化して学ぶことができるため、より実践的なスキルを身につけられます。営業スキルやプログラミングスキルなど、インターンの内容によって得られるものはさまざまですが、就職後に実践でしか身につけることがないスキルを、一足先に経験できるインターンはおすすめです。

また、身につけたスキルを今後の社会でどのように還元していくかなどを、より具体的にしておくと、就活でさらに役立つでしょう。

理由3:直接、内々定につながることも!

インターンでは就活時の面接など通常の選考に比べ、長い時間をかけて学生を見ることができます。そのため、インターンの活躍次第では、そのまま採用されたり、選考過程が免除されたりすることもあります。

こうした優遇措置はすべての企業で導入されているわけではなく、募集要項にも記載されていないことが多いようです。あくまで「優遇される可能性がある」程度に認識しておきましょう。

Case1:長期インターンからそのまま採用された

長期インターンでは、学生であっても社員と同じように実務をこなしたり、社内の人とコミュニケーションを取ったりするため、採用側としても長期インターン中に活躍した学生は即戦力として採用したくなるものです。また、実際の業務や社風などを体感している学生であれば、入社後のミスマッチで早期に辞めてしまうという事態も避けられるため、企業にとっても大きなメリットがあるといえます。

こうした背景もあり、長期インターンからそのまま内々定を出されるケースがあることを認識しておきましょう。

Case2:1dayや短期インターンから一部選考がスキップした

1dayや短期インターンからそのまま採用されることは珍しいですが、選考過程の一部を免除される可能性はあります。その場合、書類選考が免除されたり、2次や3次面接からの参加となったりするケースが多いようです。

もちろん、1dayや短期インターンに参加したからといって必ず選考をスキップできるわけではなく、インターン中の活躍や評価によって優遇措置がとられます。そのため、選考免除を目指してインターンに参加するのであれば、しっかりと自分をアピールすることも大切でしょう。

インターン経験を就活で最大限活かす方法

せっかくインターンに参加するのであれば、その経験を就活でも活かしたいですよね。しかし、ただインターンに参加するだけでは、就活での評価につなげることはできません。就活で活かせるインターンとはどのようなものかを理解し、戦略的にインターンに参加することが重要になります。

長期インターンで1年以上の実務経験をこなす

インターンでの実務経験は就活での評価につながります。ただし、しっかりとした実務経験を積むには、1年以上の長期インターンに参加する必要があるでしょう。

ビジネスに必要なスキルは一朝一夕で身につけることは難しく、何度も試行錯誤を繰り返しながら、少しずつできることを増やす努力が重要になります。そのため、就活で実務経験をアピールするには、ある程度長い期間をかけて業務に取り組んだ経験が必要になるのです。

大学1年生からでも始められる

短期インターンは募集の際に学年制限が設けられている場合がありますが、長期インターンは大学1年生のような早い時期からでも参加できる場合が多いようです。そのため、早くから就活を意識して行動したい人は長期インターンへの参加をおすすめします。

早くから始めれば、複数の長期インターンを経験できる

就活は必ず3、4年生から始めるというものではありません。大学1年生からでも、すでに就職に興味があれば、長期インターンに参加して実務経験を積み、就職活動で魅力的なエピソードとして役立てることができます。早いうちから動いていれば、その分複数のインターンを経験することができ、企業にとってより魅力的な人材になれることでしょう。

こうした実践経験を積んだ学生は希少で、価値ある人材だといえます。就活で使えるエピソードにも困ることがないため、企業から高く評価されるはずです。

志望企業と同じ業界でインターンをする

インターン経験を就活で活かしたいのであれば、志望企業でインターンに参加することをおすすめします。志望企業がインターンを募集していないようであれば、同じ業界に絞って参加するようにしましょう。そうすれば、インターンを通して業界や業務内容への理解が深まり、志望企業の選考時にインターン経験を活かしてアピールできるようになります。

インターンの具体的な実績をアピールする

インターンの具体的な実績については、次のようなケースがあります。就活で活かせるインターン経験が欲しい人は、こうした実績を残せるように意識して取り組んでみてください。

Case1:リーダーを務めたグループワークで優勝した

役割:チームを取りまとめるリーダーとして、コミュニケーションが活性化するように働いた。

過程:中間発表での指摘事項を受け止め、ユーザー課題の深掘りをするため●●するという提案をして、チーム全体に意見を求めて集約した。

結果:ユーザーの課題を適切に捉え、効果的で実現性の高い企画と評価され、優勝できた。

Case2:商品PRイベントの企画をして1,000人の集客をした

役割:社員のサポートを受けながらも、プロジェクトのメインメンバーとしてアサインされた。

過程:自ら提案したアイデアが通り、施策の実行まで一気通貫で携わった。特に●●がボトルネックになると考え、××という工夫をした。

結果:目標が500人の集客イベントだったが、それを上回る1,000人が集まった。

Case3:インターンながら営業の成績で月間MVPをとった

役割:インターン3カ月目から、営業社員と同じ業務を任されるようになった。

過程:尊敬する社員をロールモデルに、自分に足りない部分を意識し、得意のプレゼン力を磨くため、●●という取り組みを行った。

結果:苦手だった資料作成が得意になり、プレゼン力が評価されたことが高い営業成績につながった。

まとめ

インターンで得た実績や経験は、就活でもプラスに働きやすいものです。また、インターン中の活躍次第では、選考なしで直接内々定を獲得することもできるでしょう。

インターン経験を就活に最大限活かすためにも、今回の記事を参考にして、戦略的にインターンに参加してみてください。

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