数十万人へ、ポジティブな体験を。アプリで世の中を動かす、企画職の面白さとは。

企画職とは、画面の向こう側にいる数十万人のユーザーがお客さまとなる仕事。レイアウトや小さな機能など、細部を工夫することで、ユーザーの動きを変えられるのが面白みの一つだろう。ただし、面白みと責任が表裏一体であることも、福徳滉太は強調する。「最初は企画に興味があったわけではなかった」と語る彼が、今見ている企画職の仕事とはどんなものなのだろう。


福徳滉太(ふくとく こうた)

2020年 新卒入社P&M本部 プロダクト企画部

学生時代の海外インターン経験をきっかけに、日本の「はたらく」を変えたいと考えるようになり、パーソルキャリアへ入社。企画職として、「doda」アプリ内レコメンド機能などについて、企画・企画推進を行っている。

課題に気づいた自分だからこそ、よりよい商品が作れる。

―福徳さんは、企画職に就いているのですね。企画職とは、どんなお仕事ですか?

福徳 担当しているものによって仕事内容はさまざまですが、簡単に言うと、パーソルキャリアのサービスや商品、ツールなどを作る仕事です。私の場合で言えば、「doda」のアプリ開発の企画を担当しています。アプリ内で新しい機能を追加したり、UIの改善を行ったり。よりよくアプリを、そして「doda」を使ってもらうための仕事です。

※UI:ユーザーインターフェース。商品・サービスとユーザーとの接点のこと。ここでは、「doda」アプリにおける画面レイアウトや操作性など。

―やりがいのありそうなお仕事ですね! なぜ福徳さんは企画職に就こうと思ったのでしょうか?

福徳 実は、私がパーソルキャリアから内定をもらったときには、企画職を志望していませんでした。企業の採用をサポートするリクルーティングアドバイザー(RA)や個人の転職活動をお手伝いするキャリアアドバイザー(CA)といった、ビジネス職を志望していたのです。しかし、ビジネス職として内定した後で、企画職への興味が大きくなっていきました。

―もともとはビジネス職志望だったのですね。

福徳 はい。というのも、何か特定の商品を作る仕事というよりは、はたらくことそのものに関する、世の中の課題に興味がありました。よく聞く話かもしれませんが、日本のビジネスパーソンはみんな仕事へ向かう電車の中で憂鬱な顔をしている、なんて言いますよね。はたらくことはそんなに楽しめないものなのかと。はたらくことへの疑問があったのです。

―どんなことをきっかけに?

福徳 大学在学中に、フィリピンでインターンをした経験が大きかったと思います。フィリピンでは、みんな楽しそうにはたらいていることが印象的でした。通勤中もつらい顔なんてしていないし、仕事の休憩中にはウクレレを弾いていましたね。日本との違いを感じました。

―それで、日本のはたらき方に関する課題を解決したい気持ちになったのですね。

福徳 そうですね。だから人材業界に興味を持ちました。課題の方に大きな興味があったので、どの企業で課題に取り組むかはそこまで気にしていなかったかもしれません。

―その中でも、パーソルキャリアを選んだのはなせでしょうか。

福徳 それは本当に、ご縁とでもいうのでしょうか。面接などを通じて、感覚的にではありますが、「ここだ」と感じました。

―企画職への興味が生まれたのは、どのような背景があったのでしょうか。

福徳 内定者インターンとして、求人広告の営業をしていたときのことです。商品やツールをお客さまへご提案するにあたり、私自身が商品について分かりにくいと感じることが何度かあったのです。そこで、自分が使いこなせないものは、お客さまもきっと使いにくく感じるはずだと。その課題に気づいた自分だからこそ、商品・ツールをよりよくするための仕事に就くべきなのかもしれないと思いました。

―なるほど。新人で慣れていない人の視点というのは、初めて商品やツールを使うお客さまの視点に近いかもしれないですよね。そこで気づいたことに、自ら取り組んでいこうと。

福徳 はい。それで、人事担当の方と相談し、職種の理解を深めた上で、改めて企画職の面接を受け、合格しました。

ほんの少しの工夫で、数万人が動くことの面白さと、責任感。

―現在は「doda」のアプリ開発の企画を担当しているとのことでしたが、具体的な仕事内容を教えてください。

福徳 アプリ内のレコメンド機能に関する企画を行っています。一つの求人情報を見たときに、関連する求人情報もおすすめして表示されるような機能です。

―一つの機能を担当として任せられるのは、やりがいも大きそうですね。

福徳 そうですね。アイデアを出してみたり、過去のデータを読み解いて提案してみたりと、自分で考えてやってみることができます。とはいえ、もちろんやみくもに企画を乱発するわけではありません。企画の意図には根拠が求められたり、テストを実施して成果の見極めが必要だったりするので、自分なりのエビデンスを持った上でチャレンジすることができると思います。

―最初は企画職志望ではなかった福徳さんですが、実際に企画職を体験されて、新たに発見した仕事の面白さなどはありますか?

福徳 面白さでいえば、インパクトの大きさでしょうか。「doda」アプリは月間ユーザーが数十万人にも上るものなので、少しの改善で何万人という人たちに影響があります。

―何万人もの人たちが、自分のアイデアで動いてくれると思うと、確かに面白みがありそうです。

福徳 面白いですよ。過去の経験を挙げると、レコメンドを表示する対象者の設定を変えてみたことがありました。改善前は、求人に応募した人や求人を見た人などへ、優先順位を変えながらのレコメンドを表示していたのですが、新たに「気になる」ボタンを押して求人を保存している人へも、レコメンドを表示することにしたのです。そうすると、これまで保存している状態で止まっていた方が応募画面に動いて、応募のユニークユーザー数が102%改善したことがありました。新規のユーザーが増えることはなかなかないので、そのときはかなり手応えを感じられました。

※ユニークユーザー数:一定期間のうちで、新たにそのサイトを訪れた人数のこと。ここでは、「doda」で初めて応募をした人数。

―影響力の大きさを感じられるエピソードですね。

福徳 ただし、それは影響を与え「られる」ということでもあるし、与えて「しまう」ということでもあります。結果的にアプリを使いづらいものにしてしまったり、バグが発生してしまったりしたときには、多くの方が「doda」アプリで嫌な体験をしたことになりますよね。「doda」は影響力の大きなアプリだからこそ、その責任も同時に意識しなければならないと感じています。

全体を俯瞰し、自分ゴト化する力を。

―大きな影響を与えて「しまう」側面もある中で、福徳さんが仕事において大切だと考えることはどんなことですか?

福徳 これは周りの先輩や上司を見て感じたことなのですが、企画では、バランスを意識することが大切なのではないでしょうか。私が担当しているのはアプリ内の一つの機能かもしれないけれど、そこだけに集中していてもだめなんですよね。一つの機能ではなく、「doda」のアプリとしてどうあるべきなのか。あるいは、自分の仕事が、アプリに限らず「doda」のサービス全体にどう影響するのか。その先で、パーソルキャリア全体にはどう影響するのか。それらを俯瞰しながら、全体のバランスの中で自分が何をするべきかを意識しなければならないと思います。

―確かにそうですね。担当が決まっていると、つい自分の担当部分だけ見ていればいいと思ってしまいがちですが、そうではないと。

福徳 はい。だから私は、なるべく「自分ゴト」として考えることを大切にしています。

―「自分ゴト」と考えるのが大切、というのは?

福徳 自分の担当についてやり切ろうとするのはいいことですが、それだけで終わってしまえば、自分の担当以外を「他人ゴト」として見てしまいそうですよね。同じ「doda」でも、Webサイトのことはよく知らないとか、アプリの他の機能は別の人がなんとかしてくれるはず、とか。そういった「他人ゴト」の姿勢は、実はプロジェクトの進行を遅くしてしまいます。なぜなら、誰かが担当を決めてくれないと誰も動かないし、誰の担当でもない新しい領域のことは、みんなから無視されたままになってしまうからです。

―分業は効率化の観点からも大切ですが、完全に自分の仕事と他人の仕事を分け切ってしまうと生まれる弊害もありますね。

福徳 はい。だから私は、自分の担当以外のことでも「自分ゴト」として捉えることが必要だと思います。イチ担当者にとどまらず、私自身としてできることは何なのかを考えることを、忘れてはいけないですよね。

「doda」を通じて、自分の「はたらく」を積極的に考える体験を。

―大事な視点だと思います。今後身につけていきたいスキルや経験、知識などはありますか?

福徳 推進力を身につけていきたいですね。企画職に推進力は欠かせません。

―推進力が欠かせないとは、具体的にはどのようなことですか?

福徳 アプリ内のちょっとした改善であっても、それをリリースするためには、非常に多くのプロセスがあり、多くの人たちが関わっています。世の中の人々に届けるまでずっと動き続けるのには、実は困難もたくさんあるのです。その中で、少しでも考えたものを形にしていくために、またプロジェクトを前に進めていくために必要なのが、自ら動き続けて推進する力だと思いました。

―なるほど。企画という仕事の困難も面白みも、どちらも聞くことができました。

福徳 メリットとデメリットは表裏一体ですからね。先ほど挙げたように、プロジェクトを推進するにはさまざまな段階があり、かなりのマルチタスクになります。それは大変なことでもあるけれど、その力を身につけられるということでもあるので、私は多くの学びを得られている気がしています。

―今後は「doda」のアプリをどんなものにしていきたいですか?

福徳 ユーザーの皆さんに、使ってよかったと思ってもらえるようにしたいですね。

―「doda」を使って転職してよかった、と?

福徳 もちろん、「doda」を使うことで転職に成功する方がいてくださればとてもうれしいけれど、必ずしも転職をしなくてもいいと思うのです。転職活動をしてみたことで、自分が仕事に求めているものについて考えるきっかけとなったとか、本当は今の仕事が好きだと気づくことができたとか。そういった誰かが、はたらくことに対して、何か一つでもポジティブな姿勢を持って「よかったなぁ」と考える機会をつくる仕事ができたらいいなと思います。