歴代最速でユニットリーダーに。企業とはたらく個人、双方に向き合うプロジェクトエージェントの挑戦。

歴代最速でユニットリーダーに。企業とはたらく個人、双方に向き合うプロジェクトエージェントの挑戦。

2021.06.21 PEOPLE

企業のお客さまと転職するお客さま、双方とやりとりをする業務。完全非対面で、電話とメールのみのコミュニケーション。永田衛の担当するPA(プロジェクトエージェント)は、一般的にイメージされる人材紹介とは、少し違った動きをする職種だ。しかし、転職・採用活動の成功を目的として、お客さまに伴走する点では、他の職種と違いはない。誰かの人生をより良くすることに携わるのが、永田のミッションだ。


永田衛(ながた まもる)

2019年 新卒入社
dodaプラス事業部 東日本プロジェクトエージェント統括部
就職活動では航空機パイロット志望から人材業界志望へ切り替え、パーソルキャリアに。入社時からPA(プロジェクトエージェント)を担当しており、1年目には新人賞を受賞。その後、歴代最速ユニットリーダーに就任するなど、実績多数。

人生の1/3を占める「はたらく」を、もっとプラスに。

― パーソルキャリア入社のきっかけを教えてください。もともと人材業界や人材紹介サービスの仕事に興味があったのですか?

永田 最初はそうではなく、パイロットになりたかったんですよ。

― パイロット! まったく異なる業界ですね。なぜパイロットに?

永田 ただただ、強い憧れがありました。かっこいいな、なれるかな、といった気持ち。しかし就職活動時には、パイロットの仕事には縁がありませんでした。そこでどうしようかと考えたときに、選択肢となったのが人材業界だったのです。

― なぜ、人材業界が?

永田 学生時代の友人たちを見ていると、就職活動をしながらもやりたいことがないと悩んでいる人が多くいました。しかし、はたらいている時間は人生の1/3を占める、なんてよく言いますよね。やりたくもない仕事に就いてはたらき続けるのは幸せなのだろうか、と私は考えるようになりました。それが、人材業界へ興味を持ったきっかけです。

― 世の中の人々がもっとやりたい仕事に就けるようになったらいい、と。

永田 そうですね。そのほうがきっと、高いパフォーマンスを発揮できる。みんなが高いパフォーマンスを発揮できたほうが、社会全体で見てもメリットがあると思います。そこへ向けて、「はたらく」をもっとプラスなものにしていきたいと思いました。

― 中でもパーソルキャリアを選んだのは何か理由がありますか?

永田 人材にまつわる課題をトータルで解決できそうだと、期待しました。人材紹介サービスをはじめ、求人広告、アルバイト、顧問など、さまざまな領域の事業を展開しているのがいいなと思ったのです。

「私がいたから成功」の裏側には、「私のせいで失敗」もある。

― 永田さんの担当するPA(プロジェクトエージェント)とは、どのような職種ですか?

永田 PAは、企業のお客さまと、転職を希望するお客さまの双方を担当する職種です。通常、人材紹介サービスというのは、企業と向き合うRA(リクルーティングアドバイザー)と、個人の転職相談を承るCA(キャリアアドバイザー)に担当が分かれることが多いんです。PAのように両方を担当することは、業界内では珍しいかもしれませんね。時には、企業のお客さまに対面で打ち合わせのお時間を頂戴することもありますが、基本的には非対面です。また、電話とメールでやりとりを行う点も特徴的だと思います。

― 企業のお客さまと、転職を考えるお客さまの両方を担当し、完全非対面で対応することはかなり特徴的ですね。どのようなメリットがありますか?

永田 まず、企業と転職を希望するお客さまの両方を担当すれば、お互いの生の声を感じることができます。担当が分かれると、どうしても情報の正確さにズレが生じるリスクがあります。そういったことがなく、双方のお話が聞けるのは大きなメリットではないでしょうか。

― なるほど。完全非対面についてはどうでしょう?

永田 直接お会いする必要がないのは、メリットが大きいですね。遠い地域からの転職を考えている人や、事情があって今は家から離れられない人など、それぞれのライフスタイルがある中でも、転職活動が行える。機会の最大化につながるため、これまで出会えなかった人とも出会えて、企業側にもメリットがあるといえます。

― 非対面だと、相手の感情が分かりにくいなど、やりづらさを感じる点はありませんか?

永田 対面での商談や転職相談と比較して、非対面のやりづらさにネガティブなイメージを持つ人もいるかもしれませんね。しかし、私はそこまでやりづらさを感じたことはありません。自分の声に感情を乗せて相手に伝えようとすることや、逆に相手の声色や間を感じて察する力は、努力するうちについてくるものだと感じています。

― なるほど。手段は違っても、採用活動や転職活動の成功を目的とするのは、RAやCAとも変わりはないですものね。

永田 そうですね。採用活動や転職活動の成功を目的として意識することは、とても大切だと思います。そうでないと、いわゆる「御用聞き」になってしまう。

― 御用聞き、とは?

永田 お客さまのオーダーをすべてそのとおりに受け取ってしまうのは、私は一般的な御用聞きだと思います。結局、条件を満たす人がいた、いなかったの二択の回答しかできない。二択で答えるだけなら、採用成功にはつながりにくいですよね。

― 自らの提案が必要ないというか。

永田 はい。分かりました、で終わってはいけません。「こういう条件にしてみると、必要な人材を採用できますよ」と提案すること。もっといえば、「それでは無理です」とハッキリ伝えたほうが、お客さまの正しい転職市場理解につながるかもしれませんよね。

― お客さまの要望を聞くことが、必ずしも成功につながるとは限らないのですね。

永田 私たちは、あくまでお客さまの採用活動に伴走する立場です。転職・採用のプロとしての振る舞いを考えていく必要があります。

― 入社前は「はたらく」をもっとプラスのものにしたかったと聞きましたが、その想いは実際に仕事をしてからも変わりませんか?

永田 そうですね。お客さまの転職・採用活動が成功すると、自分が誰かの仕事や人生をプラスにすることに携われたのだと感じます。ただ実際にはたらいてからは、その逆のほうを強く意識するようになったかもしれません。

― 逆、ですか。

永田 「私がいたから」転職・採用に成功した。こちらにばかり目が行きがちですが、これは裏を返せば、「私のせいで」転職・採用に失敗する可能性があるということです。

― そう考えるようになったのは、何かきっかけがありますか?

永田 過去に担当した仕事で、私のヒアリング不足もあり、転職活動をしていたお客さまの過去の病歴や休職歴などの情報を、企業さまから内定が出たあとに知った、という出来事がありました。当然、企業側のお客さまは、遅れて出された情報に困惑していました。

― ヒアリングが足りなかったことで、「聞いてないぞ」となってしまったわけですね。

永田 結局、そのお客さまは内定を辞退されました。このとき、私はお客さまの人生を良くも悪くも変えてしまうのだと、自分の仕事に大きな責任があることを痛感しました。仕事を通じて「人生を変える」というとポジティブな面に目が行きがちですが、そこには重大な責任が伴うのだと、常に強く意識するようになったと思います。

一見ムチャな提案も、次につながる提案にしていける。

― 永田さんは新人賞受賞歴や歴代最速でのユニットリーダー経験など、多くの成功体験をお持ちですよね。仕事をする上で、他の人にはない「永田流」のやり方はありますか?

永田 そうですね。私は他の人がやらない「ムチャな提案」を結構やってきたかもしれません……(笑)。

― どんなムチャな提案ですか?

永田 例を挙げたほうが分かりやすいですよね。例えば、「法人営業経験者・TOEIC700点以上」といった条件で求人を出す場合、平均の年収は550万円程度だと仮定します。この条件に合う転職希望者を、年収350万円で採用したいという企業のお客さまがいたとしましょう。

― 200万円も違うと、かなり厳しそうですね。

永田 そうなんです。これが先ほど挙げた「オーダーを受け取るだけの対応」だと、条件に合致する人はいませんでした、で終了してしまいます。

― そうなりますね。

永田 しかし私は、条件と異なる人も紹介します。営業未経験者や語学力が基準を満たしていない方も紹介する。

― 確かに、それは条件と違う点で、ムチャな提案ですね。

永田 はい。ムチャですが、営業未経験でも企業側が求めているスキルと合致すれば、採用に至るかもしれない。あるいは、条件に合わない人ばかりだと、企業側は「350万円では難しいのだ」と実感し、それが気づきや学びになるかもしれません。一見ムチャに思えますが、「いませんでした」で終わるよりも、次につなげられる提案を心掛けるようにしているのです。

― なるほど! 面白い。狙いがあってこその「ムチャ」なのですね。

永田 とはいえ、最初からうまくできたわけではなく、叱られた経験もたくさんあります。しかし、誰よりもチャレンジして誰よりも失敗してきたから、できるようになったともいえますね。それからムチャに思える提案をするときには、お客さまの納得感を大切にするため、徹底してロジックの組み立てを重要視しました。

― 狙いを定めて、水面下の努力があるからこそできる提案なのですね。

永田 ロジックの組み立てを徹底的にやることもそうですが、小さな準備は大切にするようにしています。私はお客さまへの電話やメールの数が、圧倒的に他のPAより多いと自負しているのですが、この数の多さもコツコツとした準備に支えられています。ToDoリストの作成、ショートカットキーの活用、PCの辞書登録、一つひとつは地味な作業に思えるかもしれませんが、これらの積み重ねが高いパフォーマンスにつながっていくのです。

― 努力の量が人一倍ですね。

永田 私は大学院卒で入社しているので、他の人たちより2年遅れている分、頑張ろうと思ってやってきました。いやむしろ、競う相手は同期ではなくて、2年上の先輩だと思っていたかもしれないですね。入社1年目でも、3年目社員と同じぐらいの成果を上げる。そのためには、何をしようかと考えながら努力してきました。

本人のやる気を引き出す「コーチング」を学ぶ。

― 今後の目標についても教えてください。

永田 転職支援の経験や社内でのリーダー経験を踏まえて、人材育成や開発に携わっていきたいと考えるようになりました。

― なぜそう考えるようになったのでしょうか?

永田 理由は大きく二つあります。一つは、今は転職・採用活動の成功を一つのゴールとしていますが、転職・採用の「そのあと」に、人がどうなっていくのかについて興味が出てきたことです。二つ目は、リーダーの経験から感じたことが大きいですね。誰かの成長を目の当たりにできること、またその成長へ自分が携われることに、うれしさを見いだすようになりました。

― 例えば、社内でマネジメントのポジションに就いたり?

永田 道はいくつもあると思います。マネジメントもそうですし、社内の人事業務に就くというのもあるかもしれません。複業でコーチングやキャリアカウンセリングを行うという方法もあります。手段はさまざまですが、人の育成・開発は一つの軸かなと。

― 現在はリーダーとして、部下・後輩の人材育成も行っていると思いますが、何か意識していることはありますか?

永田 ティーチングではなく、コーチングを意識しています。

― どのような違いがありますか?

永田 ティーチングは、極端にいえば、やるべきことをリストにして、そのとおりにやってもらうことです。やり方を指定して、ただ動いてもらうだけ。確かに成果は上がるかもしれませんが、「やらされ仕事」になりがちです。

― やりたいことかどうかにかかわらず、やることを指示されているわけですものね。

永田 一方、コーチングは、本人のやりたいことや得意なことを活かすための考え方です。最初から指示せずに、まずは相手に自分自身で考えてもらう。あくまで伴走やサポートする立場としての関わり方を大切にしています。

 ― 「やりたい」と自分で考えたことだから、モチベーションも上がりますね。

永田 そうですね。そういった手法を身につけていきたいです。ちょうど5月からコーチングを学び、実践し始めています。コーチングから得た新しい学びや気づきを、またこれから仕事に活かしていきたいと考えています。

 

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