事業を背負う。最年少で「Drit」を通過した彼らの感じた重み。【Drit体験記/中編】

パーソルグループ主催のイノベーション体質強化プログラム「Drit(ドリット)」に参加し、事業化が決定した4名。彼らが感じた「事業を背負う重み」とは。


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「これでうまくいくの?」役員に問われて気づいた、仕事や事業との向き合い方。

-事業を創るなかで、忘れられないエピソードがあれば教えてください。

後藤 2次審査通過後、いよいよゴールが見えてきた!というときに、すごく印象的だったことがあります。それは、パーソルイノベーションで取締役COOを務める岩田さんから「これで本当にうまくいく?どう?」と問われたこと。普段の仕事であれば、答えを知っている上司や先輩がいるけれど、今回は誰もやったことのない事業だからこそ誰も答えをもっていない。責任はすべて自分たちの肩にのっていて、経験の少ない自分たちは、もっと考え抜かないといけないことに気づかされました。「事業を背負う責任とその重み」を自覚した瞬間でしたね。

 

-事業そのものを背負っているのは自分たちだと自覚したんですね。

後藤 はい。岩田さんの言葉で、事業そのものを「自分ゴト化」することができました。そして、今まで与えられた課題をどれだけ「自分ゴト化」して向き合っていたのか、を振り返るきっかけにもなりましたね。

 

星野 自分で事業を創ることは、自分自身が責任を果たさないと事業が継続できないからこそ、他責は一切ありえない。今までの業務で、やるしかないという緊迫感を持ちながら日々仕事ができていたかというと、そうではなかったことに気づき、まだまだビジネスパーソンとして甘かったと反省しました。

後藤 その緊迫感を潜り抜けるには、セルフコントロール力がとても重要でした。無理難題も多いし、愚痴も言いたくなる、けど「とにかくやるんだ!」という想い、パッションを持つこと。

 

星野 「想いが大事」って、いろんな起業家や投資家が言っているけれど、本当にそうだなと痛感しました。乗り越えるためには、やるかやらないかを選択するだけ。能力があるかは二の次で、やるという想いがあればいくらでも知識やスキルが身につきます。

 

-想像するとそのプレッシャーは相当壮絶で、心が折れてもおかしくないと感じましたが、乗り切った理由はなんでしょう?

戸田 たしかに、途中リタイアしたチームもいました。そんな中、私たちが乗り越えられたのは、この4人だったから、というのが大きいと思います。

 

そもそもこのメンバーの出会いは、内定者時代に研修で同じチームだったことでした。性格やこれまで生きてきた環境は全く違うにも関わらず、波長が合ったのでそこからずっと仲が良く、当時作ったLINEのグループを今も使っています(笑)。

内定者時代の写真。

 

-入社してからも頻繁に会っていたのですか?

後藤 それが、見事に全員違う事業部に配属されたので、1~3年目までは、4人が揃うのは年に1回の同期旅行くらいでした。頻繁に会うようになったのは、「Drit」がきっかけですね。

 

戸田 私がもともと新規事業に興味があったので、星野と飲んでいたときに「『Drit』に応募しない?」と、誘いました。そして、このメンバーのLINEグループにも声をかけ、動き出したんです。

 

後藤 戸田の家にみんなで泊まり込み、朝まで事業構想を練ったりして、学生時代を思い出しましたね(笑)。基本的に気の合うメンバーですが、実は、2次審査通過後に不穏な空気になったんです。

 

―何があったんですか?

戸田 2次審査後にフィードバックをもらった内容を、次の審査までに修正する時間があまり取れなかったんです。そうこうしているうちに提出期限が来てしまい、納得のいくアウトプットが出せない時期が続きました。初めてこの4人の空気が悪くなりましたね。

 

野田 雇用モデルや、マネタイズの仕組みで躓いてしまいました。PL(損益計算書)を計算したら目標数字に全く届かず、届くように計算すると月の成約件数がハンパじゃない数字になってしまう(笑)。

 

星野 今後どうするか話し合った日の帰り道、後藤と「終わったな、俺らもここまでだな」って話したよね。それくらい心が折れていました。詰め切れていないアウトプットになってしまい、次回のプレゼンテーションも「ちゃんとしたものができるのか?」と、みんな自信を失ってしまって…気まずい空気が流れていました。

 

彼らにのしかかった不安やプレッシャーを、果たしてどう乗り越えたのか?

後編でお伝えします。

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