新規開拓にコンサル、事業立案も経験した 期待の若手が掲げる壮大な夢

新卒入社5年目で、入社早々の出向に加えてアシスタントマネジャーへの昇格、イノベーション体質強化(新規事業開発)プログラムへの参加など、濃密な経験を積んでいる野田悠太。現在も新規顧客の開拓やマッチングイベントの企画運営、既存顧客への深耕営業など、幅広い業務を任されている。今回は、それらの経験から得た学びや成長、また目指したい理想の姿について話を聞いた。


野田 悠太(のだ ゆうた)

2016年 新卒入社

パーソルキャリア株式会社 新卒事業本部 東日本新卒エージェント事業部 首都圏営業3課

高校時代に出会った恩師へのあこがれから教師を目指すも、その前に社会を知る必要性に気づき、2016年4月にパーソルキャリアへ入社。入社後はベネッセi-キャリアへ出向し、一貫して新卒事業に携わる。現在は新規顧客開拓を中心に、アシスタントマネジャーも担当。

迷える人を、豊かな人生へと導ける存在になりたかった

-まずは入社までの経緯を教えてください。

野田 実は、人材業界への就職は考えていませんでした。そもそも企業に入社するイメージはなく、教職を目指していたからです。きっかけは、高校時代の恩師。今でも私が一番大切にしている「成功も失敗も必ずていねいに振り返り、次に活かす」という教訓は、その恩師から教わったものです。その教訓を意識してから、学業も私生活も少しずつですが、うまく回り始めました。それからは、自然と「私も誰かの人生を好転させられるような教師になりたい」と思うようになっていましたね。

-その夢が、パーソルキャリアへの入社にどのようにつながっていったのでしょうか? 

野田 きっかけは小さな不安と疑問でした。大学でも教育学を専門的に学び、無事に教員免許も取得しました。ところが、着々と準備を進めて夢に近づくにつれて、ある不安が膨らんできたんです。それは「このままで恩師のような教師になれるのか」という不安。免許を取得し、採用試験に合格すれば教師になることはできますが、私の夢はそこではなかった。生徒の人生をより豊かなものにするべく、導いていける存在になりたかったのです。そのための経験が圧倒的に足りていないのではないか、あるいはもっといろいろな人の人生を知る必要があるのではないか。そんな疑問を無視することができず、経験を積むために民間企業ではたらくことを選びました。

-さまざまな方のキャリアや人生に携わることができるパーソルキャリアを選んだのは、そのためですね。

野田 はい。それに加えて、当社には社員一人ひとりに強力な個性があり、多様な価値観に触れながら自分自身を磨ける環境があります。人と組織が成長することに本気で向き合う姿勢や、会社が掲げるミッションにも深く共感し、入社を決断しました。

5年目にしてサービスも顧客も多様な業務を任され、マネジメントも担当

-さまざまな人生やキャリアに触れ、自分自身を磨くために入社を決めたとのことですが、入社後はどのような経験を重ねてきたのでしょうか。

野田 最初に配属されたのは、新卒事業部のエージェント事業部です。そこで法人営業を4年間経験し、現在はアシスタントマネジャーとしてチームのマネジメントを担当しています。

-具体的な仕事内容も教えてください。

野田 担当している業務は、大きく分けて3つあります。1つ目は新規顧客の開拓。アシスタントマネジャーとして、メンバーへのアドバイスや開拓戦略立案を通して、これまでに取引のないお客さまの開拓を行っています。2つ目はイベントの企画運営で、新卒採用を行う企業と就活生のマッチングイベントを企画しています。3つ目が既存顧客との関係強化。人材紹介以外のサービスもご利用いただけるよう、コンサルティングを通じてリレーションの深化を図っています。

-イベントにコンサルティング、新規顧客に既存顧客と、サービスも顧客も多岐にわたり、難しそうなポジションですね。

野田 正直に言って、簡単な仕事ではありませんね(笑)。でもその分、学びも多く、多面的に成長できるのでやりがいは抜群ですよ。

要望に応えるのではなく、自らの頭で考え抜いた仮説をぶつける

-仕事の範囲が広い分、学びも成長も深いとのことですが、具体的にはどのようなものが得られるのでしょうか?

野田 たくさんありますが、代表的なものでいえば、現状を深く理解し仮説を立てる力です。新規顧客は既存顧客と違い、まだ確かな関係性が築かれていない状態なので、アポイントをいただくハードルも高く、仮に機会をいただけても次の提案ができるかもわかりません。貴重なアポイントの場を無駄にしないためには、1回の提案でお客さまの期待に応えなければならないのです。

-そのためには、現状を深く理解する力が欠かせないということですね。

野田 そのとおりです。とにかく調べて、緻密な仮説を組み上げるしかないと思います。お客さまについてはもちろん、同業他社や学生の傾向、経団連や国の方針、採用活動のトレンド、その他マーケットに関するあらゆる情報を調べ尽くします。その情報を基に、「お客さまに最適なソリューションは何か」という仮説を立てては議論し、また仮説を立て直すというプロセスを繰り返すのです。このプロセスを反復することで、現状をどれだけ深く、細部まで理解できるか。それが最も重要で、一番身につけられるスキルですね。

-言われたことに応えるだけではだめだということですね。

野田 はい。自分で立てた仮説が、お客さまの当初の要望とまったく違う場合もあります。最近も、あるお客さまから理系学生を紹介してほしいと言われたのですが、こちらが持っていった提案は、理系学生に向けた企業の魅力訴求施策でした。徹底した課題のヒアリングとリサーチを基に考え抜いた結果、「ただ理系学生を紹介しても、承諾にまでは結びつかないのでは」という結論にたどり着いたからです。その施策は、まだ社内で前例のない動画コンテンツを含んだ施策だったのですが、顧客の課題解決の最適案として提案に踏み切りました。

-要望と違う提案を持ってこられたお客さまの反応が気になります。

野田 逆に喜んでくれました! 施策への納得感も高く、ここまで深く自社のことを調べて考えてくれたことがうれしかったとおっしゃっていただきました。信頼は単に期待に応えるのではなく、超えることで築かれるのだと気づかされました。

 

独自の社内新規事業立案プログラムが、自分の現在地を教えてくれた

-現状を深く理解することで緻密な仮説を構築し、顧客の期待を超える。それが必要だと気づいたきっかけや、身につけられた理由を教えてください。

野田 日々の業務を行う中で磨かれたのだと思いますが、きっかけとしては、「Drit」※

という社内のイノベーション体質強化(新規事業開発)プログラムに参加したことが大きかったですね。

※「Drit(ドリット)」…日本の「はたらく」をアップデートするイノベーターをパーソルキャリアが創出するインキュベーションプログラム。「はたらいて、笑おう。」を実現するため、同じ志を持つ個人と、事業化を目指すアイデアを募集。

https://www.drit-i.jp/

-詳しく聞かせてください!

野田 当時は、仕事にも徐々に慣れてきたころで、本業とは異なる領域でも経験を積みたいと考えていました。同期と一緒に飲んだ際に、そんな想いを何げなく話してみたら、彼らも同じような考えを抱えていたのです。それなら「Drit」へ応募してみようと。

-そんなに簡単に新規事業を思いつくものなのでしょうか。

野田 いえ、もちろん簡単ではなかったです。もう、コテンパンにされました(笑)。解決したい社会課題や携わりたい顧客ありきではなく、とにかく新しい経験を積みたいという想いが出発点だったので、熱量も理論も足りなかったですね。

-厳しいフィードバックが飛んできたということですか?

野田 そうですね、愛のあるむちが(笑)。「こんな課題を解決するためには、こんなサービスを提供するのがいいだろう」と自分たちなりに考えたつもりでしたが、甘かったですね。「代替サービスはないのか?」「差別化ポイントはどこか?」「どのポジショニングで戦うのか?」「ライフタイムバリュー※はどう見立てているのか?」などと矢継ぎ早に飛んでくる的確な指摘の前に、沈黙するばかりでした。

※ライフタイムバリュー…顧客生涯価値。ある顧客が、取り引きを開始してから終了するまでの期間に、自社に対してどれだけ利益をもたらしたか、収益の総額を算出するための指標。

-そこで理解度を深め、仮説のレベルを高める必要性に気づいたわけですね。

野田 はい、気づかされました。お客さまは誰なのか。何を考え、どんな課題を感じているのか。ニーズはどこにあり、今はそれをどう満たしているのか。そこにどんなインサイトが隠れていそうか。そのすべてに対する解像度を飛躍的に上げていかなければ事業にはならない。そのためには、顧客のリサーチが圧倒的に足りなかったわけです。その学びを日々の業務に活かしながら、徐々に磨いている最中です。

中学や高校のころから、自分の想いや価値観に深く向き合える社会へ

-多くの業務や「Drit」での経験を基に成長を続けてきた野田さんですが、今後の展望はありますか。

野田 せっかく「Drit」で貴重な経験をさせてもらったので、まだ市場にないサービスや価値を生み出していきたいという想いはありますね。例えば、学生向けに早い時期から自分の価値観や想いに気づいてもらえるサービスなどはわくわくしますね。

-それは、当初の夢であった恩師や教師へのあこがれも関係しているのでしょうか。

野田 それは影響していますね。ベネッセi-キャリアでは、就活の準備期間を大切に考えています。キャリアについて考えてもらう講座を、新卒オファーサービス「dodaキャンパス」や、大学のキャリアセンターと連携した学内セミナーで展開しています。また、特定の学問領域について専門性が高いキャリアアドバイザーを派遣するなど、学生の皆さんの強みを活かしてもらえることを目指しています。私は、こうした活動をさらに伸ばしていきたいと思っています。学生が自分について深く知る機会が増えれば、納得度の高いファーストキャリアの選択ができ、より良いキャリアや人生を描ける可能性は高まるはずです。これは当社、ベネッセi-キャリアが掲げるミッション「まなぶとはたらくをつなぐ」にも通じています。自分の奥底にある価値観に早くから目を向けられれば、大学で学ぶ内容も仕事の内容も価値観に近いものを選べて、自然に「まなぶ」と「はたらく」がつながるはずです。

-就活を迎える前に低学年のうちから、自身と深く向き合える機会を提供することが、野田さんの夢や会社のミッション実現にもつながるというわけですね。

野田 はい。さらに言えば、高校生やもっと若い世代にもアプローチしていきたいですね。会社だけでなく大学や学部選択も、自分の価値観が反映されたものであってほしいと願っています。

-その実現のためには、どんなことが必要だと考えていますか。

野田 まずは目の前の仕事に全力で向き合うこと。幸い、私が担当させてもらっているのは、入社以来、ずっと新卒採用の領域です。自分を深く知る初めての大きな機会は、新卒での就職活動ではないでしょうか。私はそこに携わることができたので、これからもしっかりと価値を発揮していくことにまずはこだわろうと思います。そしていずれは、中学・高校から大学生活、就職活動、就職後や転職活動、定年引退後においても、一貫してパーソルキャリアがサポートできる状態を実現してみたいです。それが今、私が想い描いている夢ですね。