考える前に飛び込んでいた。 1年目でつかんだ、新規事業立案というチャンス。【「FLEXSHION」立ち上げストーリー前編】

考える前に飛び込んでいた。 1年目でつかんだ、新規事業立案というチャンス。【「FLEXSHION」立ち上げストーリー前編】

2021.02.24 PROJECT

ともに、アパレル・ファッション業界への転職支援や人材紹介を行うクリーデンス事業部に所属する宮内と佐々木。アパレル・ファッション業界の業務委託マッチングサービス「FLEXSHION」の立ち上げメンバーである2人は、佐々木が宮内のブラザー(入社1年目の教育担当)を担当したという先輩・後輩の関係だ。果たして、このサービスはどんな経緯で生まれたのか。2人が胸に秘める想いについて話を聞いた。


宮内 裕多 (みやうち ゆうた/写真左)

2018年 新卒入社
パーソルキャリア株式会社 クリーデンスサービス 企画推進グループ
教育実習を行う中で、学校教育以外の形でも人の成長に携わりたいと思い、2018年に新卒入社。配属後わずか1カ月で新規事業「FLEXSHION」の立ち上げに参画し、事業化から現在の運営に至るまで中心メンバーとして活躍。

佐々木 純 (ささき じゅん/写真右)

2013年 新卒入社
パーソルキャリア株式会社 クリーデンス RA第1グループ
社長をはじめとする、社員の事業への熱い想いに惹かれて2013年に新卒入社。宮内のブラザーとして育成を担当し、宮内とともに「FLEXSHION」の事業化に参画。

勉強だけが成長ではない、教育への想いを民間企業で形にしたかった。

アパレル・ファッション業界特化の業務委託マッチングサービス「FLEXSHION」。その事業立ち上げから参加し、運営も担う宮内と佐々木は、もともとはともに人材業界への興味がなかった。どんな経緯で入社したのか。

宮内 教育学部だったので、周りは教師志望の人ばかり。私も就職活動直前まで教育実習を行っていたんですが、このまま教師になるのは少し違うかもな、と思ったんですよね。

佐々木 教師になることへの違和感は、どんな部分で感じたんですか?

宮内 学校教育は間違いなく重要です。ただ、もう少しいろいろな角度から人の成長に携わりたいと思いました。教師として携わると、どうしても勉強の優先順位が高くなってしまうじゃないですか。

佐々木 なるほど。勉強だけじゃない、もっと広い意味での成長を支援したかったんですね。

宮内 そうなんです。それなら、民間の人材業界で多くの人のキャリアに寄り添うほうが、自分のやりたいことに近いんじゃないかって。あとは、将来的には自分で事業がしたいと考えていたので、社内での新規事業開発プログラムも魅力的でした。

佐々木 私は正直なところ、そこまでいろいろと考えていなくて、幅広く企業を見ていました。人材業界については、最初は事業内容もよく分かっていなかったと思います(笑)。

宮内 佐々木さんも最初から人材業界を志していたわけではないんですね。その中で、どうしてパーソルキャリアに入社を決めたんですか?

佐々木 当社に惹かれたポイントは「人」でした。熱い社員が多いのが印象的で。当時は説明会にわざわざ社長が来て、事業への想いを語っていました。その姿を見て、きっとこの会社は社会に役立っているはずだ、と感じたのを覚えています。

宮内 人の良さは私も面接で感じました。真っすぐこちらに向き合ってくれるというか。

佐々木 説明会の社長もそうですが、面接で会う社員の人たちが全員、自社や事業の話をすると目が輝きだすんです。会社が掲げる「はたらいて、笑おう。」というビジョンが体現されているな、と肌で感じました。父親が薬剤師で、仕事に誠実で不満や愚痴も聞いたことがなく、そんなふうに仕事に誇りを持つ人を増やしたいと思っていたので、このビジョンを掲げて体現している会社ならそれができそうだと思ったんです。

配属後1カ月で、事業立案のチャンスが巡ってきた。

「FLEXSHION」の新しい部分は、アパレル・ファッション業界に特化したことだけではない。従来の転職による人材紹介ではなく、業務委託で個人事業主と企業をつなぐ形式に新しさがある。この新たなサービスを立ち上げたきっかけは、どのようなものだったのか。

佐々木 「FLEXSHION」誕生のきっかけは、上長からの提案でした。私がいるクリーデンスに宮内が新卒で配属されてきたのが、2018年の6月。その1カ月後に事業部のキックオフイベントがあって、そこで当時の上長がいきなり「事業部として新規事業を立案することになったんだけど、誰かやらない?」と言い出したんです。また突然大きなことを言い出したぞ、と思ったら隣で宮内が手を挙げていたんです。びっくりしましたよ(笑)。

宮内 さっき話したとおり、自分で事業をやりたいと思っていたので、深く考えずに手を挙げていましたね。まさか、これほど大変だとは……。でも、佐々木さんまで手を挙げるとは思いませんでしたよ。

佐々木 宮内のブラザーだったこともあり、さすがに入社3カ月の後輩に1人で参加させるのは気が引けて。実は過去に、私も「Drit」※という新規事業開発プログラムに参加したことがあり、その大変さは経験済みでしたから……。入社3カ月の宮内はその大変さを理解しないで、勢いで手を挙げてしまったんじゃないかと思ったんです。

宮内 そのとおりでした……。ふたを開けてみたら、「ファッション業界のはたらくプラットフォームになるための事業をつくる」ということしか決まっていない状態で、もうプロジェクトの立ち上げ直後からこれは大変だぞ、と思いました。

佐々木 立ち上げる事業内容の大枠すら固まっていなかったのは、さすがに私も予想外でした(笑)。

「Drit(ドリット)」……日本の「はたらく」をアップデートするイノベーターをパーソルキャリアが創出するインキュベーションプログラム。「はたらいて、笑おう。」を実現するため、同じ志を持つ個人と、事業化を目指すアイデアを募集。

学生時代のアルバイトで感じた、アパレル・ファッション業界のリアルな課題がヒントに。

新規事業への強い興味や、後輩を思いやる気持ち。それぞれの想いで手を挙げた2人は、輪郭すら見えない事業の種をどのように形にしていったのか。ヒントは、宮内が学生時代に経験したアパレルでのアルバイトにあったという。

佐々木 何から手をつけていいのか分からないながらも、「Drit」の管轄であるイノベーション推進室がカリキュラムを用意してくれていたので、まずはそこでフレームワークをはじめとした事業企画のイロハを学びつつ、この新規事業で誰のどんなニーズに応えるかを固めるところから始めました。ここは、宮内の経験が非常に活きたところですね。

宮内 学生時代にアパレル系の店でアルバイトをしたことがあったんです。パート・アルバイト・社員と、さまざまな雇用形態でアパレル・ファッション業界に携わっている人たちに囲まれていたので、どんな課題があるかもなんとなく分かっていました。その中で目をつけたのが、圧倒的に人手が足りないという部分でした。

佐々木 人手不足を解消するためには、新卒・中途の人材紹介や、研修による戦力化などのさまざまな方法がありますが、それらはもう当社のサービスとして展開済み。唯一、未開拓だったのが業務委託※領域でした。ここじゃないか、とピンと来ましたね。

宮内 業務委託であれば、企業側も正社員より条件のハードルを下げて人員を確保できますし、アパレル・ファッション業界の特徴でもある季節ごとに大きく変わる忙しさにも柔軟に対応できます。さらに、最先端のトレンドを追い続けなければならない業界であるだけに、結婚や出産を機にブランクが空いて正社員として復帰しづらくなった人たちにも、はたらくチャンスを新しく提供できる。アパレル・ファッション業界が抱えるさまざまな課題にアプローチできるし、これはいけるぞ! と思いました。

佐々木 世の中としても、フリーランスやパラレルワークというはたらき方は浸透しつつあります。ただ、アパレル・ファッション業界にはこの流れがまだ来ていませんでした。これが実現できれば、企業にも個人にも、宮内が言ったような大きなメリットがある。いい着眼点じゃないかと思いました。

宮内 ところが、これがそう甘くはなかったんですよね(笑)。

 ※業務委託……企業が個人と雇用関係を結ばず、対等な立場で業務を依頼すること。個人は、委託された業務の遂行、もしくは成果物を完成させることで「報酬」を得る。

宮内のアルバイト経験をヒントに、業務委託という領域に希望を見いだすことはできた。しかし、ここはまだスタート地点。事業化、そして業界課題の解決というゴールを目指す2人の前に立ちはだかる壁は想像以上に厚く、高いものだった。

>後編に続く

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