企業8社による異業種横断プロジェクト。 ミッション推進で、世の中へ新たな「はたらく」を。

企業8社による異業種横断プロジェクト。 ミッション推進で、世の中へ新たな「はたらく」を。

2021.05.27 PROJECT

2019年、パーソルグループが新たに掲げたビジョン「はたらいて、笑おう。」。それに伴い、パーソルキャリア株式会社でも「人々に『はたらく』を自分のものにする力を」という新たなミッションが制定された。ミッションの下で社内外を動かしていくには、どんなことが必要か。そしてそれは、世の中へのどんなインパクトにつながるのか。ミッション推進プロジェクトでプロデューサーを務める、竹内正人に聞く。


竹内正人(たけうち まさと)

2017年 中途入社
経営戦略本部 ミッション推進統括本部 プロデューサー
美容師、出版社、デザイン会社を経て、パーソルキャリアへ中途入社。プロダクトのUXデザイン、デザイン組織のマネジメントを経験後、組織ミッションの推進プロデューサーとして活動。社外ではキャリア教育支援活動「しごとポケット」の活動も行っている。

「こんな仕事もあるんだ」の発見が、「はたらく」について考える原点。

パーソルキャリアには、新卒入社も中途入社も、さまざまな経歴を持った多様な人材がいる。中には、まったく異なる業界を経験してきた社員も少なくない。竹内もその一人だ。

― まず、竹内さんのキャリアについて伺います。最初は美容師をされていたんですね。

竹内 はい。最初のキャリアは美容師でした。小学生の時、美容師さんとの出会いがきっかけで「将来は美容師になろう」と決めて、そのまま突き進んで美容師になりました。

― 突き進んだということですが、途中の進路選択で迷わなかったんですか?

竹内 決めていたので、進路に迷ったことはなかったですね。

― 美容師への想いが強かったんですね。

竹内 そうですね、強かったです。ただ、美容師になる前にほかの選択肢も踏まえた上で、はたらくことについて考えたのかといえば、そうではなかったんですね。

― どうはたらきたいか、ほかにはこんな仕事もある、と立ち止まって考えるタイミングがないまま、美容師になったと。

竹内 そうですね。自分の選択に迷いも後悔もなかったです。ただ、周りの友人たちが就職活動のタイミングに差し掛かった時に「自分は何がやりたいんだろう」と悩んでいる姿を多く目の当たりにしました。その際に、友人たちからいろいろな仕事や職業について話を聞き、「こんな仕事もあるんだ」と自分が知らない仕事が世の中にたくさんあることを知りました。その時にさまざまな選択肢の中から主体的に職業を選択することについて、考えるようになりました。

― 迷うことなく美容師になったのは、主体的な職業選択ではなかったと感じたのですか?

竹内 いえ、そういうわけではありませんが、キャリア教育とか、はたらくことに対して考える機会が、社会で足りていないのかなと考えるようになりました。その後、自身も美容師以外の仕事に目を向けるようになり、紆余曲折して今に至ります。

― それで、大きなキャリアチェンジをされたんですね。

竹内 はい。ほかに興味の出てきた仕事をしてみようと美容師を一度辞めて、出版社に転職しました。その後、デザイン会社を経て、パーソルキャリアへ入社しました。

― なぜパーソルキャリアへ入社されたのですか?

竹内 前職のデザイン会社では、クライアント企業に伴走しながらさまざまな課題解決に取り組んでいたのですが、成果物を納品して終わり。そのあとの育てていくフェーズにも関わりたいなと思ったのが一つの理由です。もう一つは、「はたらく」というテーマへの興味ですね。美容師時代に関心を持ったテーマに真正面から向き合ってみることを選んでみました。

 

 

意志を持って、自分で決める。組織を動かすのに、必要なこと。

はたらくについて考える機会が社会にもっと必要だと考えた竹内。パーソルキャリアへ入社してからは、デザイン組織において、プロダクトのUXデザインやそのプロダクトを作るチーム・組織のデザインも経験した。そこで、チームメンバーが意志を持って仕事に取り組んで成長することと、チーム・組織の成長の二つをつなげて考えることの重要性に気づいたという。

― 今はどのような業務に携わっているんですか?

竹内 今はパーソルキャリアのミッションである「人々に『はたらく』を自分のものにする力を」を、社内外に浸透していく役割を担っています。

― プロジェクトを担当することになった経緯について教えてください。

竹内 執行役員である現プロジェクトオーナーから誘われたのがきっかけです。

―  どのような経緯で誘われたのですか?

竹内 誘われた当時、私はデザイン組織のマネジメントを担っていました。組織をデザインする上で、個人と組織がともに成長する関係づくりについて試行錯誤しながらさまざまな取り組みを行っていたのですが、その取り組みが彼の目に留まり、アドバイザーという立ち位置から少しずつ今の組織に関わりはじめました。

ー マネジメントしていた組織では、どのような取り組みを行っていたのですが?

竹内 本当にいろいろなことをやっていました。所属メンバーの価値観や将来目標などの多様性を理解するワークショップを実施したり、そんな多様なメンバー同士がチームになって目指すビジョンを策定したり、ビジョン達成のためのさまざまな施策を実施したり。個々のメンバーが自身のキャリアへの貢献と事業・組織への貢献の接続を意識できる組織づくりを目指していました。

ー そのような取り組みが、今の上司の目に留まったんですね。

竹内 はい、おそらく。これまでの知見を一部の組織だけでなく、パーソルキャリア全体へも反映させていく可能性を感じてもらったのかもしれません。

― 対象となる組織がパーソルキャリア全体になるわけですね。

竹内 そうですね。個人と組織が互いの成長に貢献し合う関係づくり、という意味ではやるべきことは変わりませんが、対象がパーソルキャリア全体になるので、規模はかなり大きくなります。最初はアドバイザーとしてプロジェクトに携わっていたのですが、現在はプロデューサーという役割を担っています。

― アドバイザーからプロデューサーへと役割を変えられたのですね。

竹内 そうですね。関わっているうちにアドバイザーは本当に必要なのだろうかと思ってしまって。中途半端に意見を言うだけの立場じゃなくて、竹内として意志を持って動く必要があると思ったんです。そのときに「アドバイザー」は辞めました。多くの人々が関わり、多くの人々に影響があるからこそ、アドバイスするだけで誰かがやってくれるのを待つ状態では足りない。自分が意志を持ち、決めて動く存在であることを明確にしたいと思いました。

 

「はたらく」を自分のものに=個人の成長。それは、事業や企業の成長につながっている。

竹内の考える、「はたらくを自分のものにする」とは、自らが意志を持って何をやっていきたいか決めることだ。だからこそ自分がやるべきだと、ミッション推進プロジェクトへ本格的に携わることも、自分で決断した。そんな彼がプロジェクトにおいて重要視するのは、どんなことだろう。

― ミッション推進プロジェクトでは、どんな活動をしているのか、具体的にお聞きしたいです。

竹内 ミッション推進全体でいうと、大きくはインナーとアウターの取り組みに分かれます。インナーは端的に言うと、自社のミッションを社内に浸透させる取り組みです。これは主に人事所属のメンバーが担っています。もう一つのアウターは、社外に対して自社のミッションを認知、共感していただく取り組みです。このアウターの領域を広報・PRのメンバーとともに私が担当しています。そのほか、これから全社的に追っていく指標の開発もしています。

― ミッション推進と一口に言っても、さまざまな領域が存在するんですね。

竹内 現在は領域が分かれていますが、当初はミッション推進の役割や領域を整理するところを担っていました。今はその整理も一定の範囲は済んだので、アウターの領域である、弊社のミッションに共感していただいた企業さんと、個人と組織の関係について研究する「キャリアオーナーシップとはたらく未来コンソーシアム*」を発足し、の企画推進に取り組んでいます。

*コンソーシアム……複数の個人や組織が、共通の目的のために協力して活動を行う集団・事業体。

― ミッション推進のためには、インナーとアウター両方のアプローチが必要なのですね。

竹内 それぞれのアプローチの目的は共通していて、個人の成長が事業・企業の成長につながることを信じて推進していきたいということです。パーソルキャリア内へはもちろん、世の中へ向けても。個人が何をしたいのかという意志を持てる状態、それはつまり、「人々に『はたらく』を自分のものにする力を」にもつながるんですが、個人が意志を持ってはたらいていけば、事業や企業も成長することを示したいと考えているんです。

― 個人の成長が、事業・企業の成長につながることを推進していきたいと思うのはなぜですか? 

竹内 やはり自身が過去に、マネージャーとして組織デザインをしていた経験から考えたことが大きかったです。一人ひとりが自身のキャリアを真剣に考える機会を持ち、組織のビジョン、ミッションとうまく接続させていく。そうすれば組織全体の進化や成長にもつながっていく。そんな経験を僕自身も、チームもしてきました。

―確かにそうですね。組織デザインの後に、竹内さん自身が意思決定してミッション推進プロジェクトに携わろうと動いてきたからこそ、いま社内外を巻き込むプロジェクトとして動いているわけで。

竹内 大変なことも多いですけどね(笑)。

 

 

社内だけでなく、社会へ向けた提言を行うプロジェクトへ。

社内外へ向けたさまざまな取り組みが動いている中、竹内が現在注力しているコンソーシアムの企画推進。社外のいくつかの企業とともに、個人と組織が互いの成長に貢献し合う関係について議論し、さまざまな実験をしていく大きな取り組みになっていくのだという。

― コンソーシアムは、どのような取り組みを行っていく予定かを、詳しくお聞きしたいです。

竹内 社員のオーナーシップを推進して事業成長につなげようと努力されている先進企業8社(21年5月時点)と、特定のテーマについて議論し、形式知をつくり上げる研究会と、議論の中で出てきた課題に対するアイデアを検証する実証実験の大きく二つの活動を行う予定です。パーソルキャリアは「人々に『はたらく』を自分のものにする力を」を意識していますが、企業それぞれがミッションを持ちつつ、個人を育てることで事業・企業の成長へ活かしていくことは、みんな一貫して関心を持っていることです。

― 個人を育てることで、事業・企業の成長へ活かしていくためにはどんなことをすべきか、とそれぞれの企業の視点から議論するんですね。

竹内 そうですね。企業によって状況が異なると思いますので、それが共通課題なのか、あるいは個別課題なのかを検証したり、それぞれの課題に対するアプローチを議論していきます。アプローチに検証が必要な場合には、実証実験などを行えればいいですね。

― 実験的なことも、その参加企業で協力し合ってやってみるのですね。

竹内 例えばですが、個人の成長機会に副業をうまく活用しようとした場合、副業制度を整備し始めている企業が増えていますが、企業視点で見たときに副業が個人の成長にどう寄与するかが分かっていなかったり、労務管理上の問題をどうクリアするかなどの諸問題があったりします。そういったことを、この場を通じて検証できればと考えています。

― なるほど。コンソーシアムの参加企業以外でも、結果を見て「うちでもできそうだ」と思う企業が出てきそうですね。

竹内 そういった反応が出てくるとうれしいですね。副業はあくまで一例ですが、この取り組みを通じて、個人を育てることが事業・企業の成長になると提言できれば、広く世の中に影響を与えることができる。より多くの人々へ、「はたらく」を自分のものにすることへの関心を持ってもらえると思います。

― 確かに、社外の人たちにとってもイメージしやすいものになりそうです。

竹内 そういった実験を通じて、リソースの獲得の側面だけでなく、育成の機会や社内では提供できない機会提供の場と認識していただけるといいなと考えています。

― できることがこれからどんどん増えそうですね!

竹内 ミッション推進は、こういったコンソーシアムをはじめとした多様なやり方を通して模索しながら、社内外とうまく連携・共創して世の中へ私たちのミッションを広めていく、大切な役割だと考えています。

 

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