会社の枠を越え、パーソルグループ全体で課題を解決。「ONE PERSOL」体制とは。

会社の枠を越え、パーソルグループ全体で課題を解決。「ONE PERSOL」体制とは。

2021.04.12 CULTURE

パーソルグループが向き合うお客さまの課題は複雑で、一つのサービスで解決できるとは限らない。だからこそお客さまの課題には、パーソルグループ全体で向き合っていく必要がある。その姿勢を表したのが、「ONE PERSOL」という考え方だ。今回話を聞くのは、「ONE PERSOL」を推進するグループ営業本部の伊藤貴志。「ONE PERSOL」を掲げ、パーソルグループではどんな取り組みをしているのだろうか。


伊藤 貴志(いとう たかし)

2009年 新卒入社
グループ営業本部 ソリューション営業部 第2営業グループ
「エネルギッシュに、自信を持って、成長意欲高く働きたい」という自身の仕事観がかなう環境を求めて、パーソルキャリア株式会社へ入社。求人広告営業を担当したのち、パーソルグループ全体の「ONE PERSOL」を推進するパーソルホールディングス株式会社のグループ営業本部へ異動。現在は企業に対し、パーソルグループのさまざまなサービスを組み合わせたソリューション提供を行っている。

会社・サービスの垣根を越えて。お客さまのため、誠実に。

― 最初に、グループ営業本部がどんな取り組みを行っている部署かを教えてください。

伊藤 パーソルグループ内の会社やサービスの垣根を越えて価値を発揮するための取り組みを行っています。パーソルグループに所属する会社は、現在約135社あります。「ONE PERSOL」という言葉を掲げているのは、それらの横のつながりを活かしてお客さまの課題解決・事業推進をリードしていくためです。私はその中でも、規模の大きな企業や成長企業のお客さまのパートナーとして仕事をしています。

― 会社やサービスの枠を越えて、というのがポイントなんですね。

伊藤 はい。例えば、「人を採用したい」とお客さまから依頼があって、求人広告を掲載する。これで完結するならば、パーソルグループ内の一つのサービスで終了です。そうではなく、もっと広い視点を持って、人材採用・活用に関する課題を解決したり、事業の成長に貢献したりするために、いくつかのサービスを組み合わせてご提案しています。目の前にある課題だけではなく、中長期的な事業成長をベースに課題を見つけ出す。採用、育成、業務効率化、社内イベントの開催、時にはオフィスフロアの改善なんてこともあります。さまざまなパーソルグループのサービスを通じて、総合的なソリューションをご提供します。

― パーソルグループ全体が力を合わせてソリューションを行うから、「ONE PERSOL」という言葉なんですね。

伊藤 そのとおりです。人材紹介、派遣、ITソリューション、人事コンサルティング……と個別にお客さまと関わるのではなく、人と組織に関わる課題のすべてを解決する組織として関わっていきます。そして、短期的な課題解決にとどまらず、中長期的にお客さまの事業成長をリードしていく存在になることを目指しています。

― 「ONE PERSOL」の理念は、グループ内で浸透していると感じますか?

伊藤 まさにいま、浸透し始めている段階です。グループ営業本部は、私のような営業がいるチームと、営業企画を行うチームに分かれています。前者では、さまざまな領域で活躍してきた「営業のプロ」が集まり、「ONE PERSOL」での課題解決を実践しています。後者では、より多くの社員が「ONE  PERSOL」を実践できるように、グループを横断するシステムや制度を整え、実際の事例の共有や勉強会を開くなどの取り組みを行っています。
もともと、パーソルグループには顧客志向の強い人が多く、それが強みだと私は感じているんです。「サービス越境で協力しよう」といきなり伝えても難しいかもしれないけれど、「お客さまの課題を一生懸命考えて、課題解決のために必要なことを考えてみよう」と言うと、何が必要なのかを誠実に考えられる人が多い。お客さまのために誠実であろうとすると、自然と一つに力を合わせることができます。

― 所属している会社が違っても、担当しているサービスが違っても、みんなで「ONE PERSOL」なんですね。

伊藤 正確に言えば、お客さまも「ONE PERSOL」のチームの一員だと私は捉えています。全員で一つのチームとして連携していくには、メンバーの視座や理解度を、同じレベルで共有していく必要がある。その目線のレベルを調整して合わせていくことが、私の役割でもあるんです。

解決方法が多様になれば、「本当の課題」も見えてくる。

― 実際に力を一つにすることで、お客さまの課題を解決した事例を教えてください。

伊藤 IT業界のとある大手企業さまの採用課題に関して、大規模なプロジェクトを実施したことがあります。IT業界は常に変化の激しい業界です。そのときどきで、最先端技術に強みを持つ人材を必要としており、そもそもの人手不足や、多様な組織づくりなど、多くの課題が見られました。単なる「採用したい」ではなく、「事業変化に伴う組織体制を確立したい」というのが課題だったというわけです。

― なるほど。

伊藤 そうすると、できることは採用に限らないわけです。採用かもしれないし、すでにいるメンバーのスキル育成かもしれないし、一時的にスキルが必要なら顧問契約という方法もある。どういった方法で、パーソルグループが課題解決できるのかを考えていきました。

― 実際には、どのような提案を行ったのでしょうか?

伊藤 このお客さまの場合は、事業戦略上、必要なスキルを持つ人材が即戦力として必要だと分かりました。しかし、当時お客さまが行っていた採用活動は真逆。新卒一括採用で数百名を採用し、中途採用はたった数十名。新卒入社後にじっくりと育てていくことを前提とした採用活動だったんです。

― 即戦力人材を中途採用で採れていなかったんですね。

伊藤 そうです。もちろん新卒採用から優秀な人材を育てていくことも考えつつ、まずは中途採用で即戦力となる人材を採用するという方向で、プロジェクトが動きました。パーソルグループが持つデータを用いて、採用ターゲットの定義や採用プロセスなどをていねいに見直していきました。

―具体的には、パーソルグループ内でどんな会社との協力があったんですか?

伊藤 最初にどんな人をどうやって採用すべきか方針を立てるため、グループ内のシンクタンクであるパーソル総合研究所に協力を依頼しました。パーソル総合研究所の人事コンサルティングチームとパーソルキャリアの人材紹介チームが連携し、パーソルキャリア内の業界情報や他社情報などをベースとして、採用戦略策定の支援を行いました。採用の方針やプロセスが決定してからは、「doda」「ミイダス」などパーソルキャリアの求人メディアや人材紹介事業を通じた採用活動を実施。さらに、採用に関する業務効率化を行うグループ会社であるパーソルプロセス&テクノロジーが、日程調整や合否連絡など採用に関わるさまざまな業務を支援しました。

― そのほかに取り組んだことはありますか?

伊藤 並行して、新卒採用においても効率化・最適化を考えていきました。新卒ではマーケティングオートメーションサービス*を活用し、より適した学生に、お客さまの採用の情報が届くような対策なども行いましたね。

マーケティングオートメーションサービス*……情報管理や情報発信の最適化など、マーケティング業務を自動で行うサービス。

― すごい。パーソルグループの多角的なサービスを駆使して、課題解決を行っているんですね。

伊藤 はい。パーソルグループは、多くのサービスを有する事業会社です。その強みを十分に発揮できたらと考えています。

若手時代に学んだ、「枠を売る」こと以上の仕事。

― 「ONE PERSOL」として課題解決を行っていくことに対し、伊藤さんはどのような意義を感じていますか?

伊藤 やはり、影響の大きさがまったく違います。お客さまの課題に対して、広告だけしかできない、人材紹介だけしかできないとなったら、もちろんそれはそれで意味はあるけれど、役に立てる範囲が非常に限られてしまう。広告も人材紹介も、お客さまにとってはゴールじゃないんですよね。

― 広告や人材紹介がゴールじゃない、というのは?

伊藤 それらはあくまで手段であって、目的ではありません。目的は事業拡大かもしれないし、もっと緊急で人が足りないのかもしれない。お客さまからの課題解決の依頼には、いろんな背景があります。課題を掘り下げていって、中長期的な視点で考えたとき、幅広い解決手段が必要になります。だからこそ、「ONE PERSOL」でなければいけないのです。

― 伊藤さんご自身は、その考えをどういった経験から学ばれたんですか?

伊藤 今の部署に来る前、私はパーソルキャリアでRC(リクルーティングコンサルタント)という、求人広告営業の仕事を行っていました。そこでさまざまなお客さまと話をする中で、ただ求人広告の「枠を売っている」だけでは課題解決はできない、とだんだん気づけたように思います。

― 具体的に「枠を売る」以外に、どのようなことを行ったのでしょうか?

伊藤 求人広告の枠内でお客さまの仕事の魅力が伝わらないなと感じたときには、採用パンフレットの制作を提案し、お客さまの企業についてより伝わる工夫をしました。あるいは、事業内容が複雑で難しいお客さまには、一緒に事業内容の整理とその再定義を行いました。

― 採用ブランディングのような領域ですね。

伊藤 そうなんです。お客さまは求人広告を載せることがゴールではありません。あくまで事業を推進・成長させるために人が欲しくて、困っている。自分の担当サービスだけで成果が出せないと思えば、手段を変えてもいいし、そもそもの採用背景や意図に踏み込んでコンサルティングしていく姿勢も必要です。視野を広く持って、ソリューションを提示していくことの大切さを学びました。

勇気を持って、決めて、やる。成長は、あとからついてくるものだ。

― グループ営業部で、多くのサービスを活用しながらソリューション提供をするようになって、何か変わったことはありましたか?

伊藤 営業として課題解決ができる量と質が、圧倒的に変わったと思います。対峙するお客さまのレイヤーも広がり、提供できるサービスの幅も広がったので、視野の広がりや視座の高まりを日々感じていますね。また、チームメンバーはさまざまな領域で営業スキルを磨いてきた人たちばかりなので、彼らの背中を見ながら「自分の強みは何だろうか」と考えましたし、自分が知らない領域についてはたくさん勉強しました。

―伊藤さんの強みは何だと思いますか?

伊藤 お客さまを何が何でもお助けしたいという気持ちと、お客さまのことを徹底的に知ろうとする姿勢でしょうか。答えがない仕事なので、誠実に向き合って課題解決するには、お客さまについて誰よりも知る必要があります。表面的なヒアリングだけではなく、いろいろな方面から情報を得たり、お客さまのSNSをくまなく読んだり、実際の面接に同席したり。時には、食事やサウナでご一緒してフランクに話し、お互いの考えを共有することを大事にしています。そこはRC(リクルーティングコンサルタント)時代から変わらない姿勢でもあります。

― サウナまで! ビジネスの堅い場に限らず、お客さまと深い信頼関係を築いているんですね。

伊藤 そうやってお客さまを深く知ることで関係構築ができているのは、私の強みかもしれません。以前は強みだと感じたことはなくて、ただそれがしたいから、楽しいから、とやっている意識でしたが(笑)。

― それが強みだと、気づくタイミングがあったんですか?

伊藤 パーソルキャリアでは多様な研修プログラムがあります。グループ内の他社と半年くらいかけてプロジェクト推進を行う共同研修、ひたすら対話と内省を行う研修、キャリアの棚卸しをする研修などなど。いくつかの研修プログラムを行ううちに、自分の強みに気づくことができました。

※パーソルキャリアで行っている研修プログラムの一覧はこちら!

― 意識的にではなく、気づいたらそれが伊藤さんの強みになっていたと研修で気づいたのですね。

伊藤 そうですね。成長や強みって、そういうものなんじゃないかなと思うんです。仕事で無駄な経験はないので、何かしら決めて一生懸命やっていたら、いつのまにかそれが積み重なっている。積み重なったものを振り返ったら、あるとき自分の成長や強みに気づくこともあるんじゃないかなと思います。

― 成長しなきゃ、強みを発揮しなきゃ、とつい焦って考えてしまいがちですが、それをゴールにするのではなく、振り返ったらできているものなんですね。

伊藤 そうだと思います。それは、これから仕事を探す学生さんにも伝えたいことですね。自分のやるべきことや強みは、進む方向の先に見えているものじゃない。これまで来た方向を振り返ってみると、おのずと見えてくるものなんです。まずは、勇気を持って「これをやる」と決めてみること。だんだんと、着実に、人は成長していくものだと思いますよ。

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