成功確率3/1000。 若手社員から見る、 新規事業の難しさとやりがいとは。

成功確率3/1000。 若手社員から見る、 新規事業の難しさとやりがいとは。

2021.09.16 PROJECT

若手のころから責任ある仕事に……。そんなふうにうたう企業は多いけれど、実際は大きな役割を与えられたとき、やりがいもあれば、それと同じ分だけ困難もあるはずだ。そこで今回は、新規事業を担当する3人に集まってもらった。それぞれの考える未来や、パーソルキャリアだからこそ起こせる変化を聞いた。


小森 可南子(こもり かなこ/写真中央)

テクノロジー本部サービス企画統括部
2017年新卒入社

学習塾で受験相談に乗っていたアルバイト経験から、「もっと意思を持って自身のキャリアを選択する人が増える社会をつくりたい」と考えるように。企業の採用サポートを行うリクルーティングアドバイザー(RA)を経て、現在は「Salaries.jp(以下サラリーズ)」を担当。

齋藤 翔大(さいとう しょうた/写真右)

テクノロジー本部サービス企画統括部
2015年新卒入社

「誰もがどこからでもあきらめなくていい世の中を実現する」ことを個人のビジョンとし、パーソルキャリアへ。「an」や「doda」の営業を経て、キャリアチャレンジ制度を利用し、現在は「転職同期」のサービスオーナーを務める。

田中 茉衣(たなか まい/写真左)

サービス開発部CSチーム
2017年新卒入社

“人生の選択肢は複数ある”と知る機会を増やすことに関心を持ち、パーソルキャリアへ入社。RAを経験後、HRアナリストを担当。社内外に向けたサービスに関する情報発信や、課題の顕在化などに努めている。

顕在化していない、次のニーズに応える仕事。

-まずは簡単に、自己紹介と担当サービスの紹介をお願いします。

齋藤 私は2015年入社で、最初は「doda」や「an」の求人広告を中心に企業の採用課題を解決するRC(リクルーティングコンサルタント)をしていました。「キャリアチャレンジ制度」と呼ばれる、異動の希望を出せる制度を利用し、現在は「転職同期」で、サービスオーナーをしています。これは、転職経験者同士のつながりをつくることで、転職後の定着サポートを行うサービスです。

小森 私は2017年入社です。企業の採用活動をサポートするRA(リクルーティングアドバイザー)をしていたのですが、新規事業である「サラリーズ」の企画に携わりたいと思い、キャリアチャレンジ制度を利用しました。「サラリーズ」はデータに基づいた業種や職種、仕事内容ごとの給与の目安が分かるサービスで、企業とはたらく個人にとって、フェアな処遇を実現することを目指しています。

田中 私も2017年入社で、RA経験があります。小森さんとは、実は同期で……。

小森 そうなんですよね。よく「新規事業大変だね」って話をしました(笑)。

田中 そうそう。私が現在担当しているのは、「HRアナリスト」というものです。分かりやすく説明すると、求職者の人柄を分析し、面接内で意向の上がる話題や動機づけのポイントなどを法人へ提供するサービスですね。HRアナリストによって、当人同士の会話任せではない有意義な面接の時間を提供します。

齋藤 HRアナリストは、私もよく面接の際に活用しています!

田中 ありがとうございます! そうなんです。社内のメンバーからも「使ってるよ!」と声を掛けてもらえることが多くて。それはうれしいですね。

-現在の新規事業に携わりながら感じる、サービスの意義や、仕事の面白みについて教えてください。

齋藤 私は「誰もがどこからでもあきらめなくていい世の中を実現する」ことを、個人のビジョンとして掲げています。「転職同期」をご利用いただいたお客さまの話を聞いていると、年齢やそれまでのキャリアに関係なく、やりたいことやその原動力を見つけている方が多いようです。そんなときに、サービスを通じて自分のビジョン実現に近づけていると感じます。

田中 私はもともと、誰かにとっての選択肢を広げるために、知る機会・気づく機会をより多く提供する仕事がしたいと考えて、パーソルキャリアへ入社しました。HRアナリストによって面接が適切に行われれば、入社に際しての判断材料は増える。入社しなかったとしても、面接の時間は有意義な時間となるはずです。

小森 私は学生時代からアルバイトなどの経験を通じて「自分の意思を持って将来の選択ができる人を増やしたい」という想いがありました。それを改めて強く感じたのが、RAのときです。多くの企業人事や転職希望者と接している中で「選択肢となり得る可能性の幅に、他人はもちろん、自分自身でさえも気がついていないことがある」ことを体感しました。「サラリーズ」は、個人の経験やスキルが、社会でどのように評価されるかを可視化できるので、はたらく人の可能性をより広げられると考えています。

-皆さんそれぞれに想いを持って事業づくりに携わっているのだなと感じます!

小森 そうですね。自分の想いが形になるのは、やりがいの一つです。

齋藤 小森さんの意見に賛成です。自分のサービス以外にも、パーソルキャリアにはさまざまなサービスがあり、パーソルグループ全体で連携することもできる。さまざまな提案の組み合わせで、総合的に企業の課題を解決していくことも一つの方法だと思います。

田中 連携して課題を解決できるのは、パーソルグループとしての大きな強みですね。グループの垣根を超えた連携には大変なこともあるけれど、大変だからやらないのではなく、大変だけど意義があるからやろうと言える。それはパーソルキャリアのいいところだと思います。

「解」がない中で、「最適解」を探し続ける。

-新規事業を担当するからこその、大変さや悩みはありますか?

小森 答えがないことだと思います!

齋藤・田中 私もそう思いますね!

小森 とにかく、何もかもがゼロからのスタートなので、何をどうすればいいのか分からないまま日々悩むことは多いです。こうすればうまくいく、という「解」はありません。できるのは、「最適解」をひねり出すことです。誰も答えは分からない。やってみるしかないのは、大変な部分かもしれません。

田中 RAをやっていたときとは求められる力が異なります。目標や達成の基準を自分で定めるところから、成功の定義、ターゲット、メリット・デメリットや関係者の利害など、すべてを細かく考えながら動かなければなりません。

齋藤 そうそう。ですから、自分の考えを持って意見を言える人は向いているかもしれませんね。私もチームの意見をどんどん取り入れていきたいと思っています。

小森 みんながスペシャリストとして集まっているので、指示をする人と指示を聞く人の組織ではないですね。それぞれが得意分野を持っているため、助け合う場面はもちろんあるけれど、必ずしも年次の高い人が正解を持っているわけでもない。

田中 そう。チームビルディングの難しさもありますよね。必ずしも上司が意思決定を行うわけではないので、チームで答えを出すまでのプロセスがRAをやっていたころとは異なり、最初のうちは苦労しました。

-担当サービスは異なっても、ぶつかる壁は皆さん共通する部分もあるのですね。

齋藤 そうかもしれないです。答えがないこと、指示を待っていてもだめなこと、チームづくりが難しいこと。このあたりは難しいですね。面白さでもありますが……。他にも、共通するものはありますか?

田中 すぐには結果が見えない点じゃないでしょうか?

齋藤 確かに、そのとおりですね。新規事業って、始めたばかりのころは成果が見えにくいものです。なかなか軌道に乗らず、不安な時期を経験しますよね。新規事業は「千三つ(せんみつ)」(1,000件のうち成功するのは3件)と言われるほど成功するのが難しいといわれています。長い時間をかけて、その3件に入る事業となれるだろうかと考えれば、確かに不安になるときもありますね。

田中 パーソルキャリアには「doda」のような基幹事業があるため、新規事業にも積極的にチャレンジできるメリットがあると思います。

小森 パーソルキャリアの事業が土台を支えてくれているのは、心強いですよね。加えて、豊富な転職者データやこれまでのノウハウが蓄積されているのは、新規事業を行う上で大きな強みだと思います。

齋藤 そうそう。実は新規事業って、既存の事業にかなり支えてもらっているのですよね。だからこそ、いつまでも新規事業だから売り上げが上がらなくてもしょうがない、などと甘えているわけにはいかないのです。

いつまでにどのような成果を目指すのか。もし事業を中断せざるを得ないとしたら、どんなときに「失敗」「中断」の判断をするのかも、自分で決めるのです。成功でも失敗でも、ずっと自分たちで責任を持ちながら育てていくのが、新規事業の仕事なのだと思います。

自分ならではの視点を持つことは、新たなサービスに必ず活きる。

-新規事業を担当することで、裁量の大きさや世の中への影響の大きさを感じることはありますか?

齋藤 私は、世の中に大きなインパクトを与えられる仕事をしている、という実感があります。営業職だったころも、もちろん大きな意義のある仕事をしているとは感じていましたが、どちらかというと目の前にいる方のために仕事をしているという意識が強かった気がします。それが今度は、一つの事業を通じて非常に広く、多くの方へアプローチできるようになったというか。営業職だったころとはまた違った影響の大きさを感じていますね。

田中 齋藤さんは営業をしながらも、新規事業への興味は強かったのですね。

齋藤 そうですね。よく上司からは「染み出していけよ」と言われていました。

田中 染み出していけよ、とは?

齋藤 職種としては営業職でも、営業職の仕事だけにとどまらずいろいろなことをやってみようという意味ですね。ですから私は、自分で社内向けにナレッジ共有サイトの制作を行うなどの試みもしていました。

田中 面白いですね。私はやはり、世の中の面接の在り方を覆していくことに影響力の大きさを感じます。なんとなく今までみんながイメージしてきた「面接」が、これからどんどん変わっていくだろうと思うと面白いですよね。面接そのものを変えていくためのことは全部考えるし、全部やる。何か特定の仕事を任されるのではなく、自分から主体的にやるべきことを考えていくことに面白みを感じます。

田中 小森さんはどうですか?

小森 そうですね。裁量の大きさとは少しずれるかもしれませんが、自分にRAの経験があってよかったと思うことがあります。

齋藤 RAの経験があってよかった、というと?

小森 サービス企画は、新卒と中途採用が交じっている組織で、新規事業をつくるプロフェッショナルが多く在籍しています。一方で、RA経験のある人は少ないのです。実際にサービスを使うお客さまは人事担当者や転職希望者なので、「お客さまはきっとこういうことを求めているだろう」「お客さまはきっとこういうところに課題を感じているだろう」とRAの経験から意見できることがあります。

田中 ああ、とてもよく分かります。私もそうかもしれません。

小森 他の人のように新規事業をつくることそのものの経験があるわけではないけれど、お客さまのことならチームの中で一番よく知っている、という自信がある。そう思うと、若手で経験が浅いことなんて気にすることなく、自分にできることがたくさんあるなと思えます。

齋藤 なるほど、確かにそうですね。自分よりも仕事の経験が豊富な人がたくさんいる……と考えてしまうものだけれど、実は自分ならではの考えや経験というのがあって、自らの視点を大切にしながらサービスをつくることは、重要なことなのかもしれませんね。

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