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2022.01.24

サービスデザイナーとして新規事業に向き合う。
「人々の幸せの総量を最大化する」ための挑戦。

  • 長谷川 椋平 (はせがわ りょうへい)

    中途1年目

    テクノロジー本部 サービスデザイングループ リードディレクター

    大学時代に投資会社での長期インターンシップを経験し、事業企画とビジネスデザインを学ぶ。卒業後はグルメテック企業を起業し、チーフ・デザイン・オフィサーに就任。飲食店向けのモバイルオーダーシステムの事業戦略やUI/UXのデザインを行う。2020年にパーソルキャリアのテクノロジー本部に中途入社。新規事業のサービスデザイナーを務め、現在はサービスデザイングループのリードディレクターを担当。

新規事業に取り組む上で大切なこととは、いったい何でしょうか。

人の役に立ちたいという想いを原点にデザインとビジネスを学び、大学卒業後には起業も経験した長谷川は、新規事業ではデザインが重要であるといいます。それは、プロダクトの見た目や操作性にとどまらず、ユーザー視点を大切にし続けること。

若くしてリードディレクターを務める長谷川に、起業を経て、パーソルキャリアでビジネス×デザインの領域に携わる理由と、これからの挑戦について聞きました。

Index

起業した先に目指すのは、「人々の幸せの総量を最大化する」こと。

パーソルキャリアに中途入社される前は起業されていましたが、どのような背景があって起業したいと考えるようになったのでしょうか?

長谷川

起業したいと思うようになったのは、学生時代に行っていた投資会社での長期インターンシップがきっかけでした。

大学2年生で参加した別の短期インターンシップでメンターをしてくれた方が経営している会社で、資金援助をするので起業家を志してみないか、と声を掛けていただきました。言われたことをそのままやるより、正解がない中で自分で考えて進める仕事をしたい、という想いがあったので始めることにしました。

事業企画を教わりながら実践するうちに、暇があれば事業アイデアを考えるようになっていて、気づけばそれを早く実現するために起業という選択肢を持つようになりました。就活も最初はしようと思っていましたが、やはり起業をしたくてやめました。

新規事業を考える上での原動力は何だったのでしょうか?

長谷川

人の役に立ちたいという想いですかね。その想いの原点は、学業で祖父に金銭面で助けてもらったり、個人事業主の方々が主催の、少ない費用で留学できるプログラムに参加させていただいたりした経験にあります。

「恩返ししたい」と伝えると、どの方も決まって「私ではなく次の世代につなげてあげて」と言うのです。

なるほど。

長谷川

そのため、これからの日本をつくっていく世代に対して何か貢献できないかと漠然と考えていました。

しかし、人の役に立ちたいといっても、その方法は多種多様。どんな役の立ち方をしたいかと考えている中でたどりついたのが、「人々の幸せの総量を最大化する」という結論でした。

「人々の幸せの総量を最大化する」とは?

長谷川

社会全体の幸せの総量は決まっていて、誰かが幸せになると誰かが不幸になるという考え方があるのですが、僕はその考え方は間違っていると思っていて。幸せを感じる体験の数や種類を増やし、かつストレスの要因を減らすことで幸せの総量を最大化できるのではないか、と考えています。

そのため、幸せの総量を最大化するような事業を立ち上げたいと思うようになりました。

大学卒業後はグルメテック企業を起業。しかし、大きな壁が立ちふさがった。

大学卒業後に起業されたとのことですが、どのような事業を行っていたのでしょうか?

長谷川

グルメテック企業を立ち上げ、飲食店にモバイルオーダーシステムを提供する事業を行っていました。顧客が店員を呼ばなくても、自分の携帯でオーダーできるシステムです。

顧客としては、店内が混んでいても店員を待たずにオーダーできるし、店側としては、誰がどんなメニューを食べて、どんな感想を持ったのかを詳しく知り、分析できるという強みを持たせていました。

起業してみて、どのような学びがありましたか?

長谷川

一番の学びは、ユーザー起点のデザインが事業の成功には必要不可欠だということ。プロダクトのデザインだけではなく、広義の意味でのデザインとして、設計のプロセス一つ一つを ユーザー起点で考えなければいけないということ。

そう思うようになったのは、起業時に飲食店へのヒアリングは徹底的に行ったのに、ユーザーへのヒアリングが足りず、使いやすさを分かりやすく伝えられなかったという経験があったからです。

そうだったのですね。

長谷川

デザインというと、デザイナーが担う仕事であって、サービスの一部分でしかないと思われる方もいるかもしれませんが、実はそうではありません。むしろ、サービスの目的や存在価値、その先の未来など、ビジネスそのものを支える大きな役割を担っているのです。

分かっていたつもりでしたが、その重要性に改めて気づかされました。どれほどいいビジョンやいい価値を持っていたとしても、それをユーザーに伝わりやすいかたちで届けられなければまったく意味がない。せっかく立ち上げた事業でしたが、ユーザーにとっての利便性やメリットをうまく伝えることができなかったのは、今でも心残りですね。

企業立ち上げは苦労も多いと思いますが、中でも大変だったことはありますか?

長谷川

一番の壁は、リソースの少なさでした。特にヒトの部分ではかなり苦労しましたね。3人で事業を運営していたので、営業や開発の面でリソースが足りずに事業の改善スピードが落ちてしまいました。新しいデータを基に改善したくても、飲食店に直接ヒアリングするための営業の人手が足りず、データが集まらない。試したい機能があっても、開発に時間がかかってしまう。

そうした壁にぶつかる中、飲食店のPOSレジメーカーとの交渉が難航し、サービスを成立させる見通しが立たなくなったため、会社を畳むことになりました。もっとやりたいことがあったのにと、悔しい想いでいっぱいでしたね。

パーソルキャリアの潤沢なリソースに惹かれ、入社。

会社を畳んだ後、どのような経緯でパーソルキャリアに入社するに至ったのでしょうか?

長谷川

転職をするにあたって、これまでの経験から顧客視点を追求するUI/UXに携わりたいと思っていました。最初はUI/UXデザイナーの求人を調べていて、その中でパーソルキャリアと出会ったんです。

そこで今の上長となる方に「君はUI/UXよりサービス全体の企画ができる可能性があると思う」と言われ、新規事業全体のデザインを行うポジションを提案してもらったんです。起業してきた中で気づいた、ビジネスにおけるデザインの重要性という視点を活かせるし、いろいろな新規事業に携われるという点に魅力を感じました。

パーソルキャリアに入社する決め手はなんだったのでしょうか?

長谷川

自分が起業をした際に感じたリソースの壁を、パーソルキャリアなら乗り越えることができるというのが一番の決め手でしたね。パーソルキャリアにはヒト、モノ、カネ、そして情報やノウハウという面でも潤沢なリソースがある。特にヒトに関しては、優秀な企画メンバーやデザイナー、エンジニアなどがそろっていて、そういった方々と一緒に働きたいという想いがありました。

過去の自分が果たせなかったチャレンジに、パーソルキャリアという環境で挑戦したい。

現在のお仕事と、今後挑戦していきたいことについて教えてください。

長谷川

現在はサービス企画、エンジニアリング、UXデザインという3つの機能が合わさったサービスづくりを専門とする組織にて、24個の新規サービスを同時開発することを目標にしています。サービスは、企画としてまとまったばかりのものから、リリース間近なものまでさまざまです。

私はリードディレクターとして、それぞれのサービスのフェーズに合わせてデザインの視点からサポートしています。例えば、ワークショップを行うことでユーザーニーズを引き出したり、試作品をユーザーに試してもらったりすることなどが挙げられます。さらには、dodaプラス事業部やタレントシェアリング事業部など他事業部から依頼を受けて、コンサルタントのような立場で事業の進め方をアドバイスすることもあります。

その中でご自身が成長したと感じることはありますか?

長谷川

これまで独学でやっていたUXデザインを再現性高くアウトプットできるように体系化することができました。

それを含めた新規事業のつくり方をプロジェクトメンバーにインプットする機会も多く、自分だけで完結するのではなく、知識やノウハウを人に伝えるところまでできるようになったことで、影響範囲が広がってきている実感があります。

今後の目標はありますか?

長谷川

直近の目標は、今開発中である複業を行う人と企業を結ぶプラットフォームを成長させるために、マーケティングやPRなども統括していくことですね。目指すのは、ビジネス、テクノロジー、デザインのすべてを統括するプロダクトマネジャーです。そしてその次のステップでは、サービスオーナーとして、自分が考えた事業を社内事業として実現できればと考えています。

なぜ社外で起業するのではなく、パーソルキャリアの新規事業として立ち上げたいと思うのでしょうか?

長谷川

その理由は二つあって、一つは、パーソルグループの役員陣の新規事業への理解度が高いためです。

新規事業を優先的に取り組むために、組織を拡張することに予算も投下してくれていますし、新規事業の可能性を信じてくれている。トップのそうした姿勢が、私が所属する部署で24個ものサービス開発を目指している点に反映されていると思います。

役員陣の理解度が高いのはありがたいですね。

長谷川

二つ目は、パーソルキャリアの社員と一緒に新規事業を立ち上げたいからです。今の部署に所属しているメンバーの多くが起業や新規事業開発を経験してきた人たちなので、新規事業を面白がって取り組んでくれますし、新しい情報のキャッチアップも早い。

またスタンスの部分で、パーソルキャリアのバリューである「外向き」「自分ゴト化」「成長マインド」を体現している社員が多く、意思決定をする際の優先順位がブレないというのも、新規事業を進める上でとても助かっているためです。

また、ユーモラスな人が多いところも、はたらいていて楽しいポイントです。こうしたパーソルキャリアの社員と一緒に、自分が目指してきた「人々の幸せの総量を最大化する」の実現に向けて、これまでにない事業を立ち上げていきたいです。

※年次・所属部署は取材当時のものです。

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