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2021.09.30

リクルーティングアドバイザーは企業の本音を引き出し、
本質的な課題を解決する。

  • 大橋 泰平 (おおはし たいへい)

    新卒7年目

    dodaエージェント事業部 マネジャー

    2015年入社後エージェント事業部にてRA(リクルーティングアドバイザー)として製造業・建設業領域を担当。のちに入社4年目からはアシスタントマネジャーとして、入社6年目からはマネジャーとして、最大13人のマネジメントを行う。入社7年目から全産業のリテールマーケットを担う部署に異動、マネジャーとして40人超のマネジメントを行う。

企業の課題を解決するのに、本当に必要なことはなんでしょうか。大橋泰平が自らの経験を踏まえて答えるのは、「互いに本音で話すこと」の重要さ。本音を伝えるからこそ、互いに本気で課題に取り組めるようになる。本音で議論するからこそ、本質的な課題が見えてくる。そしてさらに大橋が目指す道。それは、はたらく人・企業が本音で選択できる社会をつくることだといいます。

Index

有名かどうかよりも、自由にやりたいことができるかどうか。

最初に、パーソルキャリアへの入社経緯から教えてください。

大橋

分かりました。では、就活時の話からしますね。私が就活をしていたころ、周りはどことなく、企業のネームバリューに惹かれて就活をしている人たちが多いと感じていたのです。私はそれに違和感がありました。

有名な企業だから入りたい。大手企業だから入りたい。

大橋

そのとおりです。企業の名前だけで選ぶような就活はおかしいと感じ、まずは真逆の道を探ってみました。そこで一つ、軸となったのがベンチャー企業への就職です。厳密に言えば「ベンチャー企業」というよりも「ベンチャー気質」と言ったほうが正しいかもしれません。仕事に自由度があって、自分がやりたいことを発信したり、実行できたりする文化。会社の名前でなく、仕事内容や文化から選ぼうと思ったときに、自分にはベンチャーの雰囲気が合っているだろうと考え、企業を選ぶことにしました。

ベンチャー気質の企業は数多くありますが、中でもパーソルキャリアを選んだのはどうしてだったのでしょうか。

大橋

理由は大きく二つあります。一つは、私自身、人材にまつわる課題への関心が強かったことで、RA(リクルーティングアドバイザー)の仕事に興味を持ったからです。興味を持ったのは、学生時代のアルバイトがきっかけでした。飲食店でアルバイトをしていたのですが、就業環境の問題から始まり、さまざまな課題を目の当たりにして、人や雇用に関する課題はたくさんあるのだなと感じました。そういったことに対し、本質的な課題の見極めと解決策を考えていく仕事として、RAは自分の関心に合うだろうと考えました。

もう一つはどんなことですか?

大橋

もう一つは、パーソルキャリアで提案できる課題解決の幅の広さです。お客さまである企業の課題は千差万別で、提案にもある程度柔軟性が求められる。そんな中、グループ会社を含めたさまざまなサービスを活用し、自由度高く提案のできるパーソルキャリアは、お客さまからも求められる存在であると考えました。

本音を伝えることで、まずは相手の心を動かそう。

RAとして、人材の課題を本質的に解決したいという想いはかないましたか?

大橋

はい。かなえられていると思います。繰り返しになりますが、私がやりたかったRAとは、企業の要望や条件に合わせて、ただ人を見つけてくる仕事ではありません。企業の本質的な課題を見つけ、その解決に向けて動いていくこと。それを日々、意識しながら仕事をしてきたと思います。

本質的な課題解決に必要なのは、どんなことだと大橋さんは思いますか?

大橋

まずは本音で話すことからではないかと思います。

本音で話すこと、ですね。実際に、本音で話したことで課題解決へつながったエピソードがあればお聞きしたいです。

大橋

はい。私がRAとして、とある企業を担当していたときのことです。担当した企業は、当初どちらかというと、採用活動がうまくいっているとは言えない状態でした。無理のあるスケジュールで採用活動を進めようとしていたこと。そして、採用マーケットに合わせた柔軟な対応ができないままだったこと。採用がうまくいかない理由は、いくつも見受けられたように思います。

うまくいかない理由は分かっているのに、改善されていなかった。

大橋

そうなのです。そこで人事担当者さまとその件についてお話ししたところ、「上層部の方針なので……」といったお返事。上層部の方針を変えなければ状況がよくならないことは把握しながらも、自ら大きく変えることはあきらめてしまっているような印象を受けました。

トップダウンの形式を採る組織では、しばしば見られる問題ですね。大橋さんは、どのように行動したのですか?

大橋

課題を解決するために必要なことはするべきだと思ったので、本音を担当者さまへ伝えました。「本当にこのままでいいのですか? 上層部の方針がおかしいと思うのであれば、それを変えるように一緒に頑張りませんか? まずは当事者が変わらないと、この状態も変えられないと思います」と。本当に、私自身の正直な想いだったと思います。

勇気を持って伝えれば、議論はもっと本質的になる。

本当に必要なことであっても、本音を伝えたり指摘したりするのは、難しさもありますよね。

大橋

そうですね。ちょっと勇気の要ることです。しかしその担当者さまからは、「当社のことをそんなに考えてくれてありがとうございます」とのお返事がありました。そのとき、自分の想いが伝わったことがうれしくて、実は少し泣いてしまうぐらいだったのですが……。

勇気を持って本音を伝えることの大切さが分かるお話ですね。その後は採用活動にどのような変化があったのでしょうか。

大橋

その担当者さまから「当社の課題をすべて指摘してください!」とオーダーをいただき、課題の洗い出しから始めました。人材のターゲットや採用活動においてその企業が努力できるポイント、採用のマーケット、さまざまな視点から、採用活動を考え直してみたのです。

上層部の考えだけでなく、課題から考えて、マーケットやターゲット、その企業の強みなども考慮したのですね。

大橋

課題が明確になった状態での採用を行うことができたため、その後は採用の成果が大きく変わることになりました。その企業に合う人材を採用することができる。採用して終わりではなく、その後の活躍まで考えることができる。本質的な課題を見つめることの大切さを、改めて実感できたような気がします。

なるほど。面白いですね。しかしそうやって本質的な課題を見つけられたのも、大橋さんが本音で変えるべきことを伝えたからですし、担当者さまが思い切って「課題をすべて指摘してください!」とおっしゃったからですよね。

大橋

はい。お仕事でのつながりではあるものの、思っていること、本当にいいと思うことは伝えるべきなのだと思いました。ちなみにですが、その担当者さまとは仲よくなって、個人的にも飲みに行くような仲になれました。

誰かがあきらめそうになったことでも、覚悟を持って、行動し続ける。

大橋さんが今後チャレンジしていきたいことに関して、教えてください。

大橋

私は昔から世の中の出来事に対して、常に自分なりに考えたり解釈をしてみたりしてきたのですが、その上で「現状を変えたい」と感じていることが、今二つあります。

二つの課題、お聞きしたいです。

大橋

一つは、意図せず人が気持ちよくはたらけない環境が生まれてしまっていることです。先ほど挙げた、私が学生時代アルバイトをしていたお店のように、そういった環境はたくさんあると思います。従業員のモチベーションが低かったり、一人ひとりの労働時間が長くなっていたり。しかしたいていの組織では、「労働環境をもっと悪くしてやろう」と望んでいる人なんていません。いろいろな要素が複雑に影響し合い、意図せずして生まれた環境なのだと思います。

意図せずして生まれているからこそ、解決が難しい。

大橋

そのとおりです。「ここを変えれば解決」と分かりやすいものではないですよね。だからこそ、本質を見て、課題を解決することが重要。私は、そういった課題に携わっていきたいと考えます。

もう一つは、どのようなことですか?

大橋

もう一つは企業が持つ、人材に対する考えと行動のギャップです。これは私がRAとして多くの企業でお話を聞くようになってから気づいた課題でした。多くの企業が、人材の大切さをよく分かっているにもかかわらず、採用活動や育成においてその考えが反映できていないケースがとても多いと感じたのです。もっと言うならば、多くの企業が変えなくてはいけないという課題意識は持っているものの、どう変えるべきか分からず行動できていないように思います。

先ほどの「上層部の指示なので……」と最初はおっしゃっていた採用ご担当者さまのように、自分の力だけではどうにもできないと感じている方も一定数いるのでしょうね。

大橋

そのとおりです。これら課題の解決には労力がかかるため、あきらめてしまっている人もいると思います。しかし「このままではいけない。たとえ労力がかかったとしてもやるのだ」と、覚悟を決めて行動しないと物事は変わりません。だから私は、社会課題の解決をあきらめず、これからも考え続け、行動したいと思っています。

課題解決をした先に、どんな社会を実現したいと考えていますか?

大橋

一人ひとりが「本当は自分がどうしたいのか」が分かり、それを選べる社会にしていきたいです。それは、社会を構成する個人も、法人もです。今はまだ「本当は自分がどうしたいのか」分かっているのに選べない人、もしくは「本当は自分がどうしたいのか」置き去りになってしまう人が多いと思っています。そのために私は、社会を、顧客を、仲間を鼓舞する存在でありたいと思っています。

※年次・所属部署は取材当時のものです。

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