受験勉強も終了し、来たる大学生活に胸を躍らせている高校生も多いのではないでしょうか。大学4年間は社会人になる前の貴重な時間であり、どのように過ごすかでその後の人生が大きく変わります。そこで今回は「有意義な大学4年間の過ごし方15選」を紹介します。大学へ入学後何をすればいいか分からない、または2~3年後の就活で失敗しないために価値ある大学生活を過ごしたい、と思われている方は必見です。
大学4年間の過ごし方で将来が変わる!?
大学の4年間は自己成長しやすい分、周囲とも差がつきやすく、4年間をどのように過ごすかで将来が決まるともいわれています。理由は以下の3点です。
理由①:融通が利きやすいため
大学生活は時間に融通が利きます。どういった講義を受けるのかはもちろん、1年間休学して留学することもできるからです。このように極めて自由な環境下だからこそ、自己成長に時間を費やした人とそうでない人の差が明確に生まれます。
理由②:人脈を広げやすいため
大学時代は、アルバイトやサークル、ゼミ活動など、さまざまな人と出会う貴重な時間があります。またインターンなど社会に触れる機会も多く、自身の将来に関わる人々と出会う可能性もあるでしょう。そうした人脈は実際に社会に出てからも、転職先を考えるときや、起業するときなどに活かせます。
理由③:吸収力が高いため
大学生活は自分で考え、決定する範囲が一気に広くなります。アルバイトやサークル活動など新しい経験ばかりで、まだ社会に染まっていないからこそ、さまざまな能力を吸収することができます。何事も吸収できる貴重な期間をどのように過ごすかで、周囲と大きな差が生まれます。
大学4年間を有意義に過ごすコツ
それでは、どのようにすれば有意義な4年間を過ごすことができるのでしょうか。コツは以下の3点です。
目標やテーマを決める
大学4年間を通して達成したい目標やテーマを考えましょう。目標がなければ、毎日自宅と大学の往復のみになってしまいます。例えば、語学力を身につける、趣味を極めるなど、目標は何でも構いません。とにかく「気付いたら4年生だった」という事態には陥らないように、自分のやりたいことに向き合いましょう。
空きコマが少ないように時間割をつくる
大学生になると時間割を自分でつくるようになります。そこで気を付けたいのが、空きコマです。空きコマとは講義と講義の間の時間を指します。例えば、1限と3限に講義がある場合は、2限が空きコマになります。90分間どこかで時間をつぶす必要があるため、無駄な時間をつくってしまいがちです。そういった時間のロスを極力つくらないようにスケジューリングしましょう。
長期休みを計画的に過ごす
大学生の長期休みは、春休み、GW、夏休み、冬休みがあります。特に春休みや夏休みは約2カ月もあるため、計画的に過ごさなければ、多くの時間を無駄にしてしまいます。そこで、短期留学に行く、合宿免許に通う、長期のインターンに参加してみるなど、計画を立てて過ごしましょう。
有意義な大学4年間の過ごし方15選
前述したとおり、大学4年間をどのように過ごすかで、将来が変わります。それでは具体的にどのようなことをすれば、有意義な大学生活を過ごすことができるのでしょうか。ここではおすすめの過ごし方15選を紹介します。
一般教養を身につけよう
まずは、一般教養を身につけるためにおすすめの習慣を紹介します。
①読書の習慣をつける
読書に対して、苦手意識を持つ学生は意外と多いようです。文化庁が2018年に行った調査では、1カ月に1冊も本を読まないという人が全体の約半数に上りました。近年、読書離れは進む傾向にありますが、習慣にすることでさまざまなメリットがあります。例えば文章力や語彙量の向上、教養が身につく、論理的に物事を考えられるようになる、想像力が豊かになる、などが挙げられます。
こうした知識や教養、思考力は一朝一夕で身につくものではありません。コツコツと読書を続けることで、初めて身につくものです。そして、読書で得た能力は就職活動時のES(エントリーシート)や筆記試験、社会に出た後の企画書作成など、さまざまな場面に役立ちます。
本を読むことに対して苦手意識を持っている方は、なおさら読書習慣を身につけるようにしましょう。
②語学の勉強をする
語学の勉強も、教養を身につける上では欠かせません。勉強といっても、中学、高校で経験したような「テストで良い点を取るためのもの」ではありません。大学での語学の勉強とは、より実用的で、実際に外国人とコミュニケーションを図るためのものです。例えば、留学、ワーキングホリデー、異文化交流サークルなどが挙げられます。
語学に習熟すると、多くのメリットが得られます。例えばTOEICで高得点を取れ、就職活動時の大きな強みとなる、将来的に海外進学や海外移住が選択肢になる、入社後に社内で昇進しやすくなるなどです。社会人になってからでも語学勉強はできますが、時間にゆとりがある大学生のときこそ、さまざまな勉強方法を活用して語学を習得するのがおすすめです。
大学生活を効率よく過ごそう
大学生活の4年間は、長いようであっという間です。留学、長期インターン、就職活動などを挟むと、気付けば4年生になってしまいます。そこで重要なのが「大学生活を効率よく過ごすこと」です。ここでは、どのようにすれば効率よく過ごすことができるのかを紹介します。
③自身の目標や目的を考えて授業を選ぶ
大学生は、自身で受講する講義や実習を選択することができます。講義には学部ごとに設けられる専門科目や、全学部の学生が受講できる一般教養科目などがあり、多種多様です。中には「先輩から少しでも楽な講義を教えてもらい、講義自体に興味がなくてもそれを受講する」という人もいます。しかしそうすると、授業の内容は身になりません。その結果、ただ教室にいるだけで大学生活の貴重な時間を終えてしまいます。
そうならないためにも、講義を選択する際は「自身の目標や目的に合っているか」という視点を持ちましょう。90分という講義時間をどのように有効活用するかが大切なポイントです。
④大学1、2年生でなるべく多くの単位を取る
前述したとおり、講義は自身の目的や関心に合わせて選択するとともに、なるべく1、2年生で多くの単位を取得しましょう。理由は、大学3、4年生のときに自由な時間が増え、留学や長期インターンなどさまざまなことに挑戦できるからです。
そもそも大学の単位は高校のときと異なり、「4年間で○○単位以上取得」と定められています。そのため、大学1、2年生で単位をほとんど取らなくても、あるいは落としてしまっても、挽回できる可能性はあります。しかし、そのようなやり方はおすすめしません。なぜなら、大学3年生は就職活動という重要なイベントがあり、その時期に毎日講義を受講するのは大きなハンデとなるからです。なるべく早い段階で、多くの単位を取得しましょう。
⑤大学内でのイベントに積極的に参加して交友関係を広げる
大学生のうちにしておくべきことの一つは、交友関係を広げることです。もちろんサークルや部活動でも交友関係は広がります。しかしサークルなどは、基本的に同じような価値観や考え方を持った人が集まるので、どうしても交友関係に偏りが生じてしまいます。また、講義や実習を通じて友達は増えるかもしれませんが、広くても浅い関係になりがちです。
そこでおすすめなのが「大学内でのイベントに参加する」ことです。あまり知られていませんが、大学の生協やキャリアセンターでは、さまざまなイベントを開催しています。例えば留学生と交流するイベント、経営者と対談できるイベントなどです。こうしたイベントに参加することで、サークルなどでは出会えない人と交流できます。
専門的なスキルを身につけよう
大学生になったら、専門的なスキルを身につけることを目指しましょう。そうしたスキルは就職活動時、そして社会人になった後も必ず活かすことができます。
⑥研究室やゼミに参加する
ゼミとは、大学内で所属する研究クラスです。一般的に、卒業するためにはゼミへの参加が必須となっていることが多く、ほとんどの学生がゼミに入ります。そこでおすすめしたいのが「自身の興味に合い、成長できるゼミへ参加する」ことです。ゼミも大学や学部によってさまざま。2〜3週間に一度しか集まりがないゼミや、週2回以上講義があるゼミ、学外でさまざまな実習活動をするゼミなどがあります。多くの大学生が、「少しでも楽に単位が取得できるゼミに入りたい」と考えますが、それではせっかくのゼミ活動がもったいないですよね。
自己成長のためには、少し厳しくても自分の知的好奇心が刺激されるようなゼミへの参加をおすすめします。
⑦文理問わずITスキルを身につける
専門的なスキルを身につける上で、最もおすすめしたいのがITスキルです。なぜならITスキルを身につけることで、就職先が広がり、将来副業や転職する際にも大きな強みとなるからです。今、世界ではIT技術が急速に発達しています。一方でIT技術を運用する人材がどの企業でも不足しています。つまり、IT技術を身につければ就職活動時だけでなく、将来にわたって必要とされる人材になりやすいのです。
文系の大学生からは「ITは理系の範囲だから、自分にはできない」という声もありますが、今や文系理系問わず多くの人が、プログラミングスクールに通ったり、Webデザイナーの資格を取ったりしています。つまり、文系でもIT技術を習得することは十分できるはずなのです。
⑧資格を取る
IT技術の習得と同時に目指してほしいのが、資格取得です。なぜなら、就職活動時、転職時に大きな強みとなるからです。資格を取得するメリットは、履歴書に書くことができるという点だけではありません。資格取得のために勉強することで、目指す業界に関する知識や実務経験を積むことができます。さらに、難しい資格の取得は、企業側に「勤勉である」というイメージを与える効果があります。
これらの理由から、資格の取得は就職活動時に大きな強みになります。時間を使ってコツコツと、希望する業界の資格取得を目指しましょう。
知見や視野を広げよう
大学生活では、交友関係を広げたり、資格を取得したりするだけでなく、知見を広げることも大切です。
⑨バックパッカーをする
バックパッカーとは、低予算で世界中を旅行する人を指します。バックパッカーをする理由には、金銭的に余裕がない、旅行パッケージなどに頼らず自力で行動したい、世界を旅して知見や見聞を広めたいということが挙げられます。予算が少ないからこそ現地の人と積極的に会話し、より安い移動ルートや宿泊施設を探すといった手段をとる場合が多く、通常の海外旅行とは違う交友関係を広く深くできるのが魅力でしょう。
ある意味、出たとこ勝負に近い旅行で、度胸や勘が研ぎ澄まされていくため、大学生のうちから危険のない範囲でバックパッカーをするのもおすすめです。
⑩留学をする
より実践的な語学力を身につけたい方は、留学がおすすめです。留学には、外国人の友達ができる、社会でも通用する語学力が身につく、一生忘れられない思い出ができる、といった魅力があります。そうした経験や語学力は就職活動時に大きな強みになり、入社後も昇進しやすくなるといえます。
また、社会人になってから留学するのはハードルが高いため、興味がある方はぜひ大学生のうちに行っておきましょう。行く国にもよりますが、留学費用は1年間で約300万〜450万円と高額なものから、短期留学であれば1カ月で約40万円と、比較的リーズナブルなものまであります。
金銭的に難しい場合は、ワーキングホリデーなどで、お金を稼ぎながら語学勉強するのもおすすめです。
⑪ボランティア活動に参加する
「留学や資格取得にも興味がない」という場合は、ボランティア活動に参加してみてはいかがでしょうか。大学生のボランティア活動は、就職活動時に役立つのはもちろん、同じ志を持った仲間と出会うことにも期待が持てます。そうした仲間には、アルバイトやサークルなどとはまた違う、特別な思いが生まれるでしょう。また、ボランティアには、街中を定期的に掃除したり、災害のあった地域に救援物資を届けたり、日本に来た留学生の生活をサポートしたりなど、さまざまな種類があります。
もちろんボランティアなので、有給ではないケースが多いですが、それ以上に貴重な経験ができるのは間違いありません。
起業を目指してみる!?
より実践的な経験をしたい学生には、起業を目指してみることをおすすめします。
⑫起業サークルや起業スクールに通う
在学中に起業を目指している大学生は、起業サークルや起業スクールに通ってみましょう。もちろん、本やネット上の知識だけでも企業することはできますが、実際に講師から直接学んだり、先に起業した先輩からアドバイスを受けたりすることも重要です。また、そのような起業家がたくさんいるコミュニティに属することで、人脈が広がったり、成功談を聞くことができたりと、さまざまな恩恵を受けられることもポイントです。
⑬ビジネスコンテストに出る
起業サークルや起業スクール以外には、ビジネスコンテストに出ることもおすすめです。ビジネスコンテストとは、参加者がさまざまなビジネスアイデアをプレゼンテーションして競い合うコンテストです。コンテストは、一流企業や自治体などが主催していることが多く、テーマも多様です。また、入選すると自分のアイデアが実用化されたり、企業の採用担当者の目にも留まったりするので、大きなアピールチャンスとなります。仮に自身が参加しなくても、ビジネスコンテストを見に行けばさまざまなアイデアを知ることができ、とても勉強になります。
起業を目指している方は、必ず訪れておきたいイベントの一つです。
早めに就活に向けて備えよう
就職活動に備える時期は、早ければ早いほど有利です。そこで、就活に備えるための方法を2つ紹介します。
⑭長期インターンシップに参加する
企業はインターンシップ(職業体験)を通じて、自社の理解促進や学生の選別を行っています。中には、長期インターンとして約6カ月間、実際の現場で就業するものもありますが、早めに就活を意識していないと参加できません。長期インターンに参加すれば、社会で通用するスキルを身につけられる上に、参加した企業への大きなアピールとなります。
もし第一志望の企業が長期インターンを実施しているのであれば、ぜひ参加しましょう。
⑮OBOG訪問など社会人との関わりを多く持つ
インターンと合わせて取り組んでおきたいのが、OBOG訪問です。なぜならOBOG訪問を行うことで、社会人とのつながりを持つことができる、勤務実態を知ることができる、人脈が広がるなど、さまざまなメリットがあるからです。社会のことを一足先に経験している先輩から就活などに関する情報を得ることができれば、その分、周囲よりもリードができること間違いなしです。
志望している企業にOBOGがいるのであれば、交友関係はしっかり結んでおくこと。協力してもらえる場面があるかもしれません。
まとめ
今回は、周囲と差がつく有意義な大学4年間の過ごし方を紹介しました。大学時代をどのように過ごすかで、その後の人生が大きく変わります。大学生活を充実させたい、第一志望の企業に入社できるよう準備したいという人は、今回紹介した4年間の過ごし方を、ぜひ参考にしてみてください。
パーソルキャリアの新卒採用エントリーはこちら!
パーソルキャリアは“人々に「はたらく」を自分のものにする力を”というミッションのもと、「doda(デューダ)」をはじめとする国内最大規模のHRサービス等、はたらく人と組織に関わる幅広い領域のサービスを展開している会社です。
社員一人ひとりが”キャリアオーナーシップ”を持って自分のキャリアを自ら切り開き、大手ならではのリソースを駆使しながらもベンチャーのような裁量権を持って顧客の本質的な課題を解決をしています。
- ビジネス総合、プロダクト企画、エンジニアなど希望する職種コース別に採用選考を実施中!
- 気軽に就活対策、企業研究ができるイベントを多数開催中!