大学生がキャリアを考える上でおすすめの本11選

大学生の間に自分のキャリアについて深く考えることはとても重要です。インターネットではなく、本を読んでキャリアへの知見を広めたいという人も多いでしょう。しかし、実際に本を購入しようとすると「どのような本を読めばいいのだろう?」「キャリアを考えるためのおすすめの本は?」と悩むことがあるかもしれません。 そこでこの記事では、本を選ぶときのポイントを3つ解説し、キャリアを考える上でおすすめの本を11冊ご紹介します。ぜひ、参考にしてみてください。


本を選ぶときのポイント

とっつきやすいものを探そう

キャリアを考えようとしても、初めは仕事で何を重視するかという自分の軸が定まっていないこともあるでしょう。また、キャリアに関する本にはさまざまな種類があります。自分のレベルに合っていないものを選んでしまうと、本を読み進めることが嫌になり、最終的にはキャリアを考えることすら面倒になってしまうかもしれません。

まずは自分が読みやすいと感じる本を選ぶとよいでしょう。その際には実際に書店へ足を運び、試しに何冊か目を通してみることをおすすめします。使われている語句や、前提とされている知識が自分に合っているかを確認することができます。

自己分析から始めるのがおすすめ

興味のある業界や職種からキャリアの本を探すこともできますが、最も大切なことは自分がどういうキャリアを形成したいかという考えを持つことです。キャリアを形成していくのはあなた自身です。仕事を通じて、やりたいことや実現したいことはあるでしょうか?それらをかなえるキャリアのために、自分をスタート地点にして考えてみましょう。

またその際には、ぜひ自己分析をしてください。自分の価値観や経験から、仕事を通じて成し遂げたいことを分析した上で、業界や職種、そして企業を選択していきましょう。もしかしたら、ぴたりと当てはまる企業はないかもしれません。その場合は、自分でビジネスをする起業やフリーランス(個人事業主)もキャリアとして考えられるでしょう。まずは自己分析から始めて、キャリアを考えてみましょう。

アウトプットも重要

本を読んで得た知識は、何もしなければ忘れていきます。エビングハウスの忘却曲線によれば、人は何かを学んだとき、1時間後に56%、6日後に75%忘れてしまうそうです。つまりインプットしてもアウトプットがなければ、本を読んだ意味は失われてしまいます。

そこで本の理解を深めて、知識を定着させる具体的な方法を紹介します。まず、本を読むときは意見を持って自分事としてとらえてみましょう。そして本を読み終わったら、意見をノートなどに書き出して整理してください。さらに、家族や友人に本で得た知識を説明します。特に他人に何かを説明する場合、十分な理解を求められるので、学習にはうってつけです。

キャリアを考えるきっかけになる本

池上彰『なぜ僕らは働くのか 君が幸せになるために考えてほしい大切なこと』

「何のために働くのだろう」「幸せになりたい」と多くの人が一度は考えたことがあるのではないでしょうか。近年は急速に働き方が変化していて、仕事の進め方を変えたという人も多くいます。社会全体で「働き方」や「幸せ」について、あらためて考えさせられる時代でもあるでしょう。

本書は特に中学生や高校生に向けて、将来の働き方を考えるきっかけになるようにと願って書かれています。随所に漫画やイラストがあり、とても理解しやすい構成です。キャリアには正解がなく、自分で決めて選んでいくしかありませんが、本書はキャリアを“考えること”の道しるべになります。自分のキャリアについて深く考え始めた人に、一度は読んでほしい内容です。

大住力『一度しかない人生を「どう生きるか」がわかる100年カレンダー』

一度しかない人生で、一般的には40年ほどの時間を仕事に費やすことになります。これから限りある人生の中で、どのように仕事をしていくか、今までを振り返り将来を考えるきっかけになるのが本書です。

本書は書き込むことができるワークブックとなっていて、巻末ページには1930年~2131年までの200年分のカレンダーがあります。これを使って、自分の人生の過去と現在、将来を考えていきます。本を読むというより、ワークショップに参加する感覚で、取り組みやすい内容だといえるでしょう。自分がやりたいことや、なりたいものを再確認するよいきっかけを与えてくれるため、キャリアを考える上でもおすすめです。

吉野源三郎『君たちはどう生きるか』

昭和12年刊行の名著です。漫画版も出ているので、まずはこちらから読んでみてはいかがでしょうか。

主人公である15歳のコペル君と親戚の叔父さんの物語。舞台は中学校で、いじめや貧困、友情などがテーマになっています。児童文学にカテゴライズされますが、生きていく中で大事なことが詰まっています。特に繰り返し登場する「自分で考える」という言葉は、正解のないキャリアを考える上で、良いヒントになるでしょう。多くの人に読み継がれた“人生の書”は一読の価値があります。

自己分析するのに役立つ本

トム・ラス『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版ストレングス・ファインダー2.0』

自己分析を進めていくと、必ず自分の強みと弱みを把握する機会がやってきます。どちらかといえば強みを伸ばすより、弱みを克服しようとした経験のある人が多いのではないでしょうか。キャリアを考える上では、自分の強みや能力が活かせる場所を見つけるほうが適切だといわれていますが、強みが言語化できないこともあるでしょう。

本書は、自分の強みを可視化する「ストレングス・ファインダー」を用いてトップ5の資質を明らかにし、分かりやすく説明してくれます。「自分が本当にやりたいことが分からない」「強みをうまく表現できない」といった悩みを解消できる本となっています。強みは一度認識できれば何十年と使えるので、人生にとって役立つ本といえるでしょう。

八木仁平『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』

この記事では、キャリアを考える上でやりたいことを見つけましょうと述べてきました。そうはいっても仕事に活かせるやりたいことなんて見つからないと考える人にとって、良い指標となるのが本書です。本書はやりたいことがなかなか見つからなかった著者が「本当にやりたいこと」を見つけるまでの間に、学び、実践してきたことをまとめたものになります。中でも、自己理解メソッドでは「やりたいこと」の定義とそれを見つけるための方法が明確に示されていて、行動に移しやすいことがポイントです。

自分を知れば知るほど、どういうときに楽しく感じるのかが分かってきます。自分で生き方を選ぶための軸を見つけたいと思う人におすすめの一冊です。

梅田幸子『あなたが「一番輝く」仕事を見つける 最強の自己分析』

自己分析をしているけれど、うまく企業に伝えられるか不安だという気持ちの人もいるでしょう。本書ではキャリアコンサルタントとして4,000人の面接に立ち会った著者が「個性と能力を活かす」自己分析の考え方やノウハウを解説しています。企業側が何を重視しているのかについても記してあります。

また、自分の強みを活かせる仕事とやりたい仕事が異なっていて、どうギャップを埋めていけばよいか分からない人もいるかもしれません。本書ではライフワーク、ライクワーク、ライトワークと仕事を振り分けています。具体例が多く参考になるため、ぜひキャリア形成に役立ててください。

未来の社会・経済が分かる本

成毛眞『2040年の未来予測』

キャリアを考える上では、未来を想像することも重要ですが、あいまいなイメージしか持っていないという人はいませんか?本書は2040年の未来について、あらゆるデータを基にした、さまざまな分野の予測を記してています。例えば、地震や噴火などの天災や医療費・年金などの経済、地球温暖化による水や食料の不足など、さまざまな分野の問題についてです。

今後、確実に起きると予測される問題が挙げられていますが、これらに対して著者は「個人で生きろ」と主張しています。そのために「英語とテクノロジーを身につけろ」とも。本書のデータから何を読み取り、どう活用するかは個人の考えによりますが、2040年時点のキャリアにどう影響するのかを考える、良い材料になるでしょう。

原田曜平/小祝誉士夫『アフターコロナのニュービジネス大全 新しい生活様式×世界15カ国の先進事例』

変化に対応できる企業が生き残っていくことは、今や多くの人が気づいている事実ではないでしょうか。環境が変われば新たなビジネスモデルが生まれます。身近な例だと、YouTubeやUber Eats、ドローンなどが挙げられるでしょう。そして現在も、ウィズコロナ、アフターコロナに向けて新たなビジネスが世界各国で続々と誕生しています。

本書は、調査対象15カ国およそ200事例以上という規模で、コロナ禍の世界の動向をリサーチした結果を基に、新たなビジネスの動きが見られる事例を紹介しています。また、それらを日本のビジネスに落とし込む際の方法案についても示していて、ビジネスチャンスの見つけ方を学べる本となっています。

アンドリュー スコット/リンダ・グラットン『LIFE SHIFT2 100年時代の行動戦略』

ワークシフト、ライフシフトに続く、人生100年時代を生きるための人生戦略の実践編となる本です。テクノロジーの進化により、大勢が100年の人生を過ごす可能性があります。これまでのライフステージは「学校→仕事→余生」という流れでしたが、これからは仕事をするタイミングが定まっていないマルチステージへと変化していくようです。これに伴い、老後資金やスキル、健康などの「見えない資産」をどう育んでいくかという問題に直面するだろうと著者は指摘しています。

「何を大切にして生きていくのか」「どのように生きていく軸を見つけるのか」といったことを自問したくなるような、自分らしいキャリア形成をしていくための指針となる本です。

さまざまな企業について知ることができる本

『就職四季報』

一般的に四季報というと、投資家などが利用する「会社四季報」を指しますが「就職四季報」という就職活動向けの情報をまとめたものも発行されています。会社四季報は東洋経済新報社が年に4回発行。全上場企業を掲載し、各企業のプロフィールや株式に関わるデータ、業績予想などを詳細に紹介しています。一方、就職四季報は年1回発行されていて、会社四季報の情報から、さらに採用実績や有給取得状況、男女別採用数や配属先など、就活時に知りたいデータがピックアップされたものです。

どちらでも多くの企業を知ることはできますが、まずは就職四季報をおすすめします。例えば2022年版では、全国の上場企業と未上場ながら優良な会社3721社の概要や採用数を一覧で紹介しています。また就活人気企業ランキングや、注目データの最新動向、博士・高専生を採用する会社の特集や会社比較の記事も掲載しているため、キャリアの選択肢に関する情報を総合的に得られるメリットがあります。何より客観的、中立的な立場で取材しているため、バイアスが生じる心配がありません。

『会社四季報 業界地図』

業界研究を正確に効率よく行うために、とても役立つのが業界地図です。さまざまな業界地図が刊行されていますが、数ある業界研究本の中で長年売り上げNo.1を誇っています。会社四季報の姉妹本で、企業の規模・現状・今後予想される動きなどを客観的な視点で分析しているのが特徴です。

本書には業界の勢力関係が図で分かりやすく記されており、志望業界についても同時に理解できることがメリットです。また業界のトレンドの解説も記載されているため、将来性を分析するのにも役立ちます。

業界地図のほかにも、図や表によるトレンド解説、業界の勢いが矢印で記載されているため、業界の動向などを視覚的にイメージできます。これからキャリアを考え始める大学生や、知らない業界についても短時間で理解したい人におすすめです。

まとめ

この記事では「本を選ぶときのポイント」と「キャリアを考える上でおすすめの本」を紹介しました。キャリアにはこれが正解といえるものはなく、自身が思うような道に進まないこともあるでしょう。そういったときには自己分析をして、本当にやりたいことを見つけるのも一つの方法です。気になる本があれば、ぜひ参考にしてみてください。

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