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スキルアップしているビジネスパーソンが読んでいるビジネス書12選


大学生の皆さんがスキルアップしたいと思う理由はなんでしょうか。就職活動を控えている、自分でビジネスをやってみたい、インターンの勉強のためなど、大学生のうちからスキルアップしたい理由はさまざま。より高い視座や、広い視野を持って将来に備えたいと考える人も多いのではないでしょうか。

ビジネスパーソンが読んでいるビジネス書には、そんな大学生にも読んでいただきたいおすすめの書籍が多くあります。今回は、その中から目的別におすすめの書籍を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

何を目的とするかによって読み分ける

読書をするにあたって、皆さんの目的は何でしょうか。ビジネス書にもさまざまなジャンルがあり、それぞれから得られるものは異なります。どの書籍を選ぶかを考える前に、まずは皆さんが読書を通じてどんな学びを得たいのかを明確にすることが重要です。

この記事では、ビジネスに求められる能力を4つに分けておすすめの書籍を紹介しています。紹介する書籍の内容を知る前に、主な4つの能力について具体的なイメージを持って、皆さんが得たい学びの参考にしてください。

ビジネスに求められる主な4つの能力

一般教養

一般教養とは、大学で学ぶ専門知識とは異なり、社会人として必要とされる基本的な知識・教養のことを指します。例えば「文化」「歴史」「文学」「ビジネストレンド」など特定の分野でなく、社会生活を営む上で必要な幅広い知識が教養となります。一般常識と異なり、時代とともに移り変わったり、アップデートされたりするものです。

コミュニケーション能力

ビジネスパーソンにとってコミュニケーション能力とは、チームや事業を成功させるために求められる重要な能力です。ビジネスは一人で完結することはほとんどなく、多くの人やチームと協力することが求められます。日ごろから良い人間関係を構築しておくことが大切です。

論理的な思考力

論理的思考とは、物事の因果関係を整理し、矛盾や抜け漏れのない筋道を立てて考えることを指し、ロジカルシンキングとも言われます。論理的思考を身につけることで、聞き手に分かりやすく物事の道筋を伝えられるだけでなく、問題解決能力やプレゼン力など、ビジネススキルを全体的に底上げすることができます。

ビジネス推進力

ビジネス推進力とは、仕事を前に進めたり、事業やプロジェクトを推進したりする力を指しています。アイデアがあってもそれを形にできなかったり、自らが実行する力や意思決定する判断力がなかったりすれば、あなたの活躍できる場面は限られてしまうでしょう。よりテクニカルなスキルが求められる、経験だけでは身につきにくい能力の一つです。

目的別おすすめビジネス書12選

一般教養を身につける

ハンス・ロスリングほか『FACTFULNESS』

世界で約300万部の大ベストセラーとなっている『FACTFULNESS』は環境、貧困、人口、エネルギー、医療、教育問題などの幅広い分野をテーマに、最新の統計データを基に世界の正しい見方を学べる一冊となっています。

本書では、単なる教養が身につくだけと思うことなかれ。データを基に世界を正しく見ることで、私たちがなんとなくイメージしている思い込みのほとんどが間違っていることを思い知らされます。また、難しい統計用語や経済用語がほとんど出てこないため分かりやすく、誰でも内容を理解することができます

学校や大学では教えてくれない世界の教養を、ぜひ社会人になる前に身につけてみてはいかがでしょうか。

末永幸歩『13歳からのアート思考』

『13歳からのアート思考』は、いわゆるアート思考やアートシンキングのプロセスを分かりやすく解説した一冊です。「美術」は今「大人が最優先で学び直すべき科目」といわれ、アート思考が注目されています。本書は20世紀アートを代表する6作品を基に、アート思考をとりわけ分かりやすく解説しているというのが特徴です。

アート思考とは、①「自分だけのものの見方」で世界を見つめ、②「自分なりの答え」を探し出し、③それによって「新たな問い」を生み出すプロセスのことをいいます。あなたは本当に自分だけのものの見方・考え方ができているでしょうか。アート思考について書かれた書籍はいくつかありますが、アート思考の入門編として概念を理解したい、アート思考を身につけたいという人におすすめの一冊です。

デイヴィッド・S・キダーほか『1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365』

本を読みたいと思う気持ちはあるけれど、面倒な気持ちが勝ってしまい読書に時間を割けないことってありますよね。

そんな方におすすめしたいのが本書籍。世界基準の知性が1ページずつにまとめられているため1日1ページ、15分読むだけで、浅く広く教養を学べる一冊になっています。

文章も端的かつ簡潔で分かりやすく、読書が苦手な方にもおすすめです。

コミュニケーション能力を上げる

永松茂久『人は話し方が9割』

『人は話し方が9割』は、2021年1番売れている会話の本として大注目の一冊です。「中田敦彦のYouTube大学」でお笑いコンビ・オリエンタルラジオの中田敦彦氏に紹介され、約300万回再生を記録しています。

コミュニケーションで「初対面の人と何を話したらいいのか分からない」「会話が続かない」「沈黙の時間が怖い」といった悩みを抱える人は多いのではないでしょうか。本書では、これらの悩みを解決するため、誰でも実践できるちょっとしたコツを紹介しています。分かっていたことだけれど、文字にされて読むとハッとするような内容が共感を呼んでいます。

具体的なキーワードやイラスト・会話例が多く、読書が苦手な方にもおすすめの一冊となっています。

五百田達成『超雑談力』

『超雑談力』は雑談が苦手な人に特化した一冊で、著者の五百田達成氏は「察しない男 説明しない女」や「話し方で損する人 得する人」などのヒット作を多数出版していることでも有名です。

本書では雑談と普通の会話の違いを捉え、「雑談に適した話し方=雑談力」を身につける方法を解説しています。難しい内容は一切ありません。書いてある簡単なコツをしっかりと実践すれば、いつの間にか雑談が得意になっています。

雑談は一生モノです。思わぬタイミングで役に立つこともあるでしょう。明日から実践できる内容となっているので、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

伊藤羊一『1分で話せ』

『1分で話せ』は人前に立って話をする、指示をする、伝える、ということが苦手な方に向けた話し方の本の決定版。ビジネスで役に立つ会話力や、提案力、プレゼン力となる大事なことをシンプルに伝える技術が理解できます。この一冊で「論理的思考力」や「プレゼン力」の本を何冊も読了したような知識が得られ、単なる話し方の本とは一線を画しているといえるでしょう。

本書のタイトルにもなっているように、1分で話すためにはどうすればいいのかを体系的に解説し、話す場面だけに限らず、思考の方法から表やグラフを使ったビジュアルの見せ方までも網羅しています。つい話が長くなってしまう人や、結論までの道筋を伝えるのが苦手な人におすすめしたい一冊です。

論理的な思考力を上げる

安宅和人『イシューからはじめよ』

『イシューからはじめよ』はロジカルシンキング・問題解決の決定版としてロングセラーの一冊。本書の著者は「AI×データ時代における日本の再生と人材育成」について解説した『シン・ニホン』の著者でもある安宅和人氏。

マッキンゼー、ヤフーCSO、慶應義塾大学教授という経歴を持ち、脳科学やAI技術、データサイエンスの第一人者である著者が、AIとデータの発展によってあらゆる面で変化が進む現代人に必須の問題設定と解決の手法を分かりやすく解説しています。

圧倒的に生産性の高い人は何が違うのか。彼らに共通する問題設定法や解決法をロジカルに説明するとともに、本当に取り組むべき「イシュー」の見分け方を実践したい人におすすめの一冊です。

照屋華子ほか『ロジカル・シンキング』

『ロジカル・シンキング』はコンサル業界のバイブル的な一冊で、コンサル志望の入門書といっても差し支えないでしょう。出版は2001年と古いですが、本書が日本に「MECE(ミーシー)」や「So What?/Why So?」という考えを広めた功績は計り知れません。

現在は、コンサル業界に限らず、多くの企業の研修で課題図書とされたり、企業から推薦されたりすることの多い本書。論理的に思考を整理する技術(ロジカルシンキング)が体系的に学べるおすすめの一冊です。

バーバラ ミント『考える技術・書く技術』

『考える技術・書く技術』はビジネスライティングの古典とも呼ばれ、当時の世界的な「論理的思考」ブームの火付け役といえる一冊

本書で著者が「明快な文章を書くことは、明快な論理構成をすることにほかならない」と話すように、自分の考えを分かりやすく相手に伝えるためにはどうすればいいのか、論理的な文章を書くためにはどうすればいいのか、などの課題を「ピラミッド原則」と呼ばれる考え方を用いてうまく整理し、物事を論理立てるテクニックを紹介しています。

難易度は低くない一冊ですが、本書の内容を実践すれば、説得力のある文章が身につきます。将来企画書や提案書、報告書を作成するような職種に就きたい人や、文章を書くことが苦手な人におすすめしたい一冊です。

ビジネス推進力を上げる

齋藤嘉則『新版 問題解決プロフェッショナル 思考と技術』

『新版 問題解決プロフェッショナル 思考と技術』は問題解決力の実践的な方法が解説された一冊です。よりビジネスに実践的な内容となっているので、本書の前に「論理的思考」や「ロジカルシンキング」を理解しておくことをおすすめします。それらを理解している人には強くおすすめしたい一冊です。

ゼロベース思考」「仮説思考」「MECE(ミーシー)」「ロジックツリー」など、2つの思考、2つの技術、1つのプロセスを通じて、ビジネスの現場で問題解決を実践する方法が体系的に紹介されています。これらの実践法はビジネスの基礎として重要視され、コンサルに限らず役に立つ考え方なので、大学生の皆さんにもおすすめの一冊です。

株式会社アンド『ビジネスフレームワーク図鑑 すぐ使える問題解決・アイデア発想ツール70』

『ビジネスフレームワーク図鑑』は課題発見、市場分析、戦略立案、業務改善、アイデア整理、組織マネジメントに役立つ70のフレームワークの概要や使い方を解説しています。この一冊があれば、ビジネスのほとんどの場面で使えるフレームワークを網羅することができるでしょう。

フレームワークを使うことで、何かについて考えたり分析したりする際に、何を考えるべきで、何を整理すべきなのかが明確になり、思考のスピードが上がります。また、チームで使えば、共通の認識を持ち合わせながらスムーズに議論することができるようになります。

就活ではグループワークなどの実践の場でも非常に役立つので、ぜひ参考にしてください。

赤羽雄二『ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング』

ゼロ秒思考とは、その名のとおりゼロ秒で物事を考えること。ビジネストレンドの移り変わるスピードが速い現代において、短時間で正しい選択ができる意思決定力は、大きな武器になります。

本書では、マッキンゼーで14年間活躍した著者がゼロ秒で、質の高い意思決定ができるようになる独自メソッドを紹介しています。

そのやり方とはA4用紙にメモ書きするという簡単なもの。誰でも、どこでもできて、お金もほとんどかからないシンプルな方法で、人生の可能性を広げてくれる一冊です。

読み物としてもシンプルに面白いので、初心者に限らずすべての人におすすめしたいビジネス書です。

まとめ

今回はスキルアップしているビジネスパーソンが読んでいるビジネス書を能力別にご紹介しました。

ビジネスパーソンが読んでいるということで、少し難度が高いものもいくつかありますが、そのぶん密度の濃い書籍ばかりです。大学生のうちに読んで実践することで、力になることも多いはず。今回紹介したビジネス書を、ぜひ書籍選びの参考にしてみてください。

今回紹介したビジネス書

  1. ハンス・ロスリングほか『FACTFULNESS』
  2. 末永幸歩『13歳からのアート思考』
  3. デイヴィッド・S・キダーほか『1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365』
  4. 永松茂久『人は話し方が9割』
  5. 五百田達成『超雑談力』
  6. 伊藤羊一『1分で話せ』
  7. 安宅和人『イシューからはじめよ』
  8. 照屋華子ほか『ロジカル・シンキング』
  9. バーバラ ミント『考える技術・書く技術』
  10. 齋藤嘉則『新版 問題解決プロフェッショナル 思考と技術』
  11. 株式会社アンド『ビジネスフレームワーク図鑑 すぐ使える問題解決・アイデア発想ツール70』
  12. 赤羽雄二『ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング』

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