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学部卒就職か大学院進学で迷ったときに検討すべきポイント


学生の皆さんの中には、学部卒業後に社会に出るべきか、それともさらなる学問の追求のために大学院に進学するべきか、悩んでいる方も少なくないでしょう。この選択は、将来のキャリアパスや生活に大きな影響を与えます。しかし、どちらの選択にも一長一短があり、個人の価値観や目標、そして現在の状況によって最適な選択は異なります。

本記事では、学部卒業後の選択に迷った際に検討すべきポイントを、学部卒就職と大学院進学のメリット・デメリットを通じて分かりやすく解説します。

学部卒就職と大学院進学について

学部卒就職とは

学部卒就職とは、大学の学士課程を卒業後、すぐに社会に出てはたらくことを指します。多くの大学生は、学部卒業と同時に新たな人生のステージである社会人生活をスタートさせます。これは、自身のキャリアを早期に始められるという点で魅力的な選択肢と言えるでしょう。また、学生時代に身につけた知識やスキルを活かし、実社会での経験を積むことが可能です。

学部卒就職の特徴

現役なら22歳から社会に出る

学部卒就職の特徴の一つとして、現役の学生であれば22歳から社会に出ることができる点が挙げられます。これは、キャリアを早くスタートさせ、経済的自立を早期に果たすことにつながります。早くから社会に出ることで多くの実務経験を積みやすく、自身のキャリアを形成する基盤を築くことができます。

新卒の就活は学部卒が大半

新卒の就職活動においては、学部卒の学生が大半を占めます。企業も学部卒の新卒採用に力を入れており、多くの求人が存在します。学部卒の学生は、多様な職種や業界を選択でき、自分に合った職を見つけやすいと言えるでしょう。また、企業は新卒採用において学生のポテンシャルや適応力を重視する傾向があり、未経験の職種でもチャンスがあります。

大学院進学とは

大学院進学とは、大学の学士課程を卒業後、さらに高度な知識や技術を身に付けるために大学院に進学することを指します。大学院では、専門的な知識を深めたり、研究を行ったりすることができます。これにより、学問の専門家や研究者としての道を選ぶことが可能に。なお、特定の専門職に従事するには、大学院での学位取得が求められることもあります。

大学院進学の特徴

修士課程2年、博士課程3年が目安

大学院進学の特徴として、修士課程は通常2年、博士課程は通常3年を要することが一般的です。これは学部卒業後、さらに2年から5年の時間を投資し、学問の探求を続けることを意味します。修士や博士の学位を取得することで、専門職への道が広がるだけでなく、アカデミアでのキャリアも選択できるようになります。

理系は大学院進学率が高め

文系に比べて、理系の学生は大学院進学率が高い傾向があります。理系分野では高度な専門知識や技術が求められることが多く、大学院での進学が推奨される場合があるからです。さらに、研究開発やアカデミアの世界で活躍するためには、大学院でのさらなる学習がほぼ必須となるケースも多いと言えます。

大学院進学は、専門知識を深めたい、研究を続けたい、高度な専門職に就きたいという目的を持つ学生にとって有益な選択肢となるでしょう。

学部卒就職のメリット・デメリット

学部卒就職のメリット

給料が早くもらえる

学部卒就職を選ぶ大きなメリットのひとつは、早期に給料を得られる点です。大学を卒業してすぐに社会に出ることで、22歳から給料をもらいながらはたらくことができます。これにより早期に経済的な自立を果たすことが可能となり、生活の質向上も期待できます。また、自分の収入を得ることで、将来のキャリアプランや生活設計を考える上での選択肢が広がります。

就職活動で同期が多い

学部卒で就職活動を行う場合、同期となる学生が多いことから情報交換がしやすいというメリットがあります。また、多くの企業が学部卒の新卒採用に力を入れているため、就職活動を行う際の選択肢も豊富です。自分に合った職種や企業を見つけやすく、就職活動のプロセスもスムーズに進む可能性が高いと言えるでしょう。

ポテンシャルで評価してもらえる

学部卒での就職活動では、企業は学生の学歴や現時点での専門知識だけでなく、ポテンシャルや将来性を重視する傾向があります。未経験の職種でも自身のポテンシャルを評価してもらいやすく、採用されるチャンスが広がります。また企業側も、学部卒の学生に対しては研修や教育プログラムを通じて必要な知識やスキルを身に付けてくれることを期待しています。

学部卒就職のデメリット

大学院卒を前提とする職種がある

学部卒での就職は多くの分野で可能ですが、一部の職種では大学院卒が前提とされることがあります。特に専門的な知識や技術が求められる分野では、大学院でのさらなる教育や研究経験が重視されるため、学部卒では就職の機会が限られてしまうケースもないとは言えません。

学生生活が早く終わってしまう

学部卒で社会に出ることは、学生生活を早期に終えることを意味します。大学生活は、友人を作り、新しいことを学ぶ貴重な時間です。しかし、学部卒就職を選ぶことで、このような経験ができる期間を短縮してしまうことになり、人によっては後悔するかもしれません。

大学院卒に比べて専門性が低い

学部卒での就職は、大学院卒に比べて専門性が低いというデメリットがあります。大学院ではさらに深い専門知識や技術を学べるため、専門職への道が広がります。しかし、学部卒ではそのような高度な知識や技術を身に付ける機会が限られてしまいます。これは、将来的にキャリアアップを目指す際に一定の壁となる可能性があります。

学部卒での就職は、早期に社会に出ることで得られるメリットが多い一方で、大学院卒と比較すると専門性が低い、一部の職種へのチャンスが限られるといったデメリットも考慮する必要があります。

大学院進学のメリット/デメリット

大学院進学のメリット

専門性が高まる

大学院進学の一番のメリットは、専門性が高まる点にあります。大学院では、学部時代に学んだ知識をさらに深め、専門分野における研究を行うことができます。これにより、特定の分野における専門家としての地位を築くことも可能です。また、専門的な知識は将来の職場における競争力を高める要素となるため、より専門性の高い職種への道も開けるでしょう。

初任給が高い

大学院卒の初任給は、学部卒に比べて高い傾向があります。これは、大学院卒は高い専門性と知識を持っていると評価され、それに見合った給与が支払われるためです。さらに、大学院での研究経験が評価される職場では、学部卒より優遇されることが多くあります。

研究者になる選択肢が増える

大学院進学を選ぶことで、研究者としてのキャリアパスが広がります。大学院では、研究プロジェクトに参加し、学問の領域をさらに探求することができます。これにより博士号を取得する道が開かれ、アカデミアでのキャリアを築くことが可能となります。また、専門の研究機関や企業の研究開発部門などではたらく選択肢も増えるでしょう。

大学院進学のデメリット

社会に出るのが数年遅くなる

大学院進学のデメリットは、社会に出るタイミングが数年遅れる点です。学部卒であれば、早ければ22歳で社会に出ることができますが、大学院に進学すると、少なくとも2年間、多い場合は5年以上にわたり学生生活が続きます。この期間は同年代の多くが実務経験を積んでいるため、社会に出るタイミングが遅れることで実務経験のスタートが遅れ、キャリア形成に影響を与える可能性があります。

大学院にかかる学費が追加で必要になる

大学院進学には追加の学費が必要となります。学費は大学院のプログラムや学校によって異なりますが、学部時代に比べて高額になることも少なくありません。さらに、生活費や教材費も継続して必要となり、経済的な負担が増大する可能性があります。大学院進学を検討する際は、経済的な側面にも目を向けておかなければなりません。

就活では相応の専門性が求められる

大学院卒は高い専門性が求められる傾向があります。就活においては、大学院で学んだ専門知識をどれだけ職場で活かせるかが重要視されます。また、企業側が求める専門性と大学院で学んだ専門性が一致しない場合、就活において不利に働く可能性もないとは言えません。

大学院進学は、学問的な探求をさらに深められる貴重な機会となりますが、一方で社会への進出が遅れる、経済的な負担が増える、そして就職活動での専門性のミスマッチのリスクがある、というデメリットも考慮する必要があります。

どちらか迷ったときに検討すべきポイント

大学院で学びたいことがあるか

迷った際に最も重要なポイントのひとつは、大学院で学びたいことが明確にあるかどうかを検討することです。大学院は専門知識を深めたり研究を行ったりするための場であり、明確な学びたいテーマや目標がある場合には進学が適している可能性が高いででしょう。逆に、具体的な目標がないまま大学院に進学すると、ミスマッチとなり満足いく結果を得にくいかもしれません。

キャリアプランにどう影響するか

大学院進学が自身のキャリアプランにどう影響するかを考慮することも重要です。大学院卒は学部卒に比べて専門性が高く、特定の分野での求人が多い傾向にあります。しかし、その専門性が求められない職種では、大学院卒のメリットを享受することが難しいでしょう。自身の将来像や目指す職種、企業が「大学院卒」をどう評価しているかなどをリサーチし、キャリアプランと照らし合わせて判断することが重要です。

その年の就活市場で判断するのは非推奨

その年の就活市場の状況で判断を下すことはおすすめできません。これは、「今年は就活市場が厳しいから、とりあえず大学院進学をして2年後に期待しよう」といった判断のことです。就活市場は年々変動するため、一時的な市況に左右されることなく、長期的なキャリア展望から判断することが望ましいででしょう。

まとめ

学部卒就職と大学院進学、それぞれに明確なメリットとデメリットがあります。学部卒は一足早く社会に出ることで早期に実務経験を積むことができ、一方の大学院進学は専門知識を深め、より高い専門性を持って社会に出ることができます。この記事を通じて、皆さんの選択に少しでも役立てば幸いです。

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