大学生の勉強の特徴
勉強するかしないかは自分次第
高校と比べ、大学での授業は自由です。どの授業を受けて単位を取るか、どの時間の講義を受講するかなど、自分でコントロールできる範囲が増えます。加えてサークル活動やアルバイトなど、時間を使う先も増えるため、勉強がおろそかになってしまいがちです。単位が取れなかったり、良い成績ではなかったりといったことも考えられるでしょう。そのため、まずは勉強の時間をつくり習慣化させるなど、自分の意思で能動的に勉強する姿勢が重要になります。
勉強時間が不規則になりがち
履修スケジュールによっては空きコマや講義がない曜日があり、時間割を規則正しく組むことは難しいでしょう。さらには、対面とリモートの講義形式が入り交じり、学業とプライベートの境界があいまいになってしまうケースもあります。そうなると、自習のための時間や場所の確保に加え、集中力の維持も難しくなるため、スケジュール管理の徹底が求められます。
勉強以外の誘惑が多い
大学では自由度が増すため、さまざまなことに挑戦できます。課外活動である部活やサークル活動、アルバイトなど、やりたいことはたくさんあるでしょう。そういった活動に時間を費やしていると、どうしても勉強の時間が少なくなってしまいます。結果的に成績が落ち、単位が取れないといった状況に陥る可能性も。そのため大学生活では、さまざまなことを経験しながらも、コンスタントに勉強をするための時間がつくれるかが非常に重要です。
大学生が勉強できるのは大学だけでない
大学生が勉強するのは大学の講義だけではありません。課外活動でいえばサークル活動や留学なども、自身のスキルアップや経験につながります。また、学校外ではアルバイトやインターンシップなどで、将来の就活に役立つスキルやマインドを学習できることもあります。このように、大学生には学びの機会が広くあり、将来を考えればどれも貴重な活動となることでしょう。
講義をただ受けるだけで終わらない
大学の講義を履修する目的は、試験を受けて単位や高評価を得ることだけがすべてではありません。講義の内容を自ら深掘りをすることで、専門性や将来のキャリアプランの構築にも影響する可能性があります。講義のジャンルにもよりますが、大学では専門性の高い学問や直接的な社会の仕組みなどを学べるため、将来就職活動を行う際の業界の絞り込みや、目指したい企業が見えてくることにつながります。
大学生のおすすめ勉強方法
①スケジュールを管理する
上手に自分をコントロールして勉強時間をつくるために、スケジュール管理は必須です。スケジューリングの際は、予定にかかる時間を見積もることと予定を詰めすぎないこと(バッファを設けること)が重要です。計画を立案してそのとおりに行動すると、不規則な空き時間をうまく活用できるようになり、やりたいことをしながら勉強時間を確保できるようにもなります。
例えば、ある講義で課題が出たとします。まずは、この課題をこなすのに、かかる時間を見積もってみてください。課題を達成するためにやることを、細分化して考えられるとさらによいでしょう。次に見積もった時間に合わせて、余裕を持った計画を立てて、スケジュールどおりに行動しましょう。最後に振り返りの時間をつくることも大切です。課題作成に要した時間と、計画した時間に差異があったかどうかを確認してください。この差異を把握することで、自分の能力が定量的に評価できるようになり、次回の計画立案の精度が高まります。
②To Doリストをつくる
スケジュール管理と合わせてTo Doリストをつくりましょう。To Doリストとは、目標達成に向けて、やるべきことを箇条書きで書き出したリストのことです。やるべきことを見える化してリストを消化していくことで、自身の進捗度を俯瞰的に確認ができるメリットがあります。さらにリストを消化していくことは、達成感を得ることにもつながり、モチベーションを高めることもできます。
③勉強机や周囲の環境を整理する
勉強に集中できる環境をつくるには整理整頓が欠かせません。人は目に入ったものをすべて情報処理してしまうため、勉強に関係ないものやごちゃごちゃした部屋を見ると、無駄なエネルギーを使ってしまいます。集中したいのに、手の届く範囲に本やゲーム、スマホがあれば触ってしまうという経験がある人も多いのではないでしょうか。机の上には必要なものだけを置くように心がけると、集中できるようになるのでおすすめです。
④スマホの通知を切る
勉強中にスマホの通知を切ることもおすすめです。不規則に鳴る通知音は、当然集中力を乱す原因になります。サイレントモードにするか、タイムロッキングコンテナやスマホ依存対策アプリで制限をかけて、なかば強制的に集中できる環境をつくり出すこともできます。自分を律し、誘惑に勝てるようになりましょう。
⑤紙とペンを使って勉強する
デジタルツールの普及に伴い、フリック入力やキーボード入力、タッチ操作などで文字を書き込むことが多くなりました。はたしてこれらの入力方法は勉強に適しているのでしょうか。これについて、東京大学の研究グループがNTTデータ経営研究所と協力し、使用するツールによって学習効果が異なるのかを検討しています。この研究によると、紙とペンを使って記録をすると、記憶した内容を素早く思い出せるそうです。効率的な勉強方法として、紙とペンを使ってみてはいかがでしょうか。
⑥担当教授の著書を参考にする
授業中に担当教授の著書を紹介されたことがあるという人もいるかもしれません。勉強する上で、担当教授の著書を参考にすることは有効な手段になります。多くの場合、授業をしている教授自身が試験を作成したり、レポートで出題をしたりします。ということは、教授が理解してほしいと思う箇所がそれらの出題範囲となるはずです。教授が出版している著書を読んでおくことで、より深く授業内容を理解できるようになるため、一読の価値はあるといえるでしょう。
⑦過去問で対策する
受ける試験の過去問は、できる限り入手しておきましょう。なぜなら、初見で試験を受けるよりも、試験の対策がしやすいからです。同じ問題が出ないとしても、試験を作成する教授が同じであれば、傾向は過去問からつかめるので、勉強するポイントの手掛かりになります。中には毎回同じテストを出題している授業もあるため、過去問を持っている先輩がいないか尋ねてみるとよいでしょう。
⑧自分が勉強に集中できる場所を探す
集中して勉強できる場所は、家やカフェだったり、大学の教室だったりと人それぞれです。集中できるお気に入りの場所をいくつか持っておくと、勉強ができる環境が増えるため、成績アップにつながることでしょう。勉強をどこでするか迷っている人は、次に紹介する「勉強におすすめの場所」を参考にしてください。
勉強におすすめの場所
ここからは自宅以外で勉強におすすめの場所をご紹介します。勉強できる場所は多いので、お気に入りの集中できる環境を探してみましょう。
大学内の勉強場所
空き教室
講義がない時間帯や昼休みなどで使われていない空き教室は、勉強場所として身近な候補の一つになります。当然ですが、空き教室は次の講義が始まるまで使えます。限られた時間を有効に使わなければならないという適度な緊張感を持って勉強できるため、自然と集中力が高まります。大学に使用してもよい空き教室があれば、一度使ってみてはいかがでしょうか。
大学図書館
校内の図書館は勉強にうってつけの場所です。参考文献が周囲に多くあり、自習スペースを設けていることもあります。また、物音が少なく静寂な空間なので、快適に勉強ができます。飲食は館内では禁止されていることが多いため、ルールを守って利用しましょう。
大学外の勉強場所
図書館
大学外の勉強場所の代表として挙げられるのは図書館です。メリットは大学図書館と同じですが、公共の図書館は利用時間が限られていたり、スペースが勉強にそぐわなかったりすることがあります。使用する場合は、事前に図書館内の状況やルールを確認するようにしましょう。
公営の自習スペース
最近は有料の自習室やコワーキングスペースで勉強ができますが、なるべくお金はかけたくありませんよね。そこで、公営の自習室を利用することも視野に入れてみましょう。例えば、自習室として開放している公民館や市民センターを活用して勉強ができます。数は少ないですが、まずは大学や自宅近くにあるか探してみましょう。
Wi-Fi環境があるカフェやファミレス
調べ物をしながらPCでレポートを書くなど、インターネット環境が勉強場所にあると便利です。カフェやファミレス、フードコートなどは無料Wi-Fiサービスが提供されていることもあるので、選択肢の一つとして挙げられます。ただし、勉強をするためにあるサービスや施設ではないため、混雑具合などには気を配り、店舗の迷惑にならないようにしましょう。
Wi-Fi環境がない場所
あえてWi-Fi環境がない場所に行って、SNSや動画視聴、ネットサーフィンなどの誘惑から逃れることもできます。以下のような施設では、インターネットの誘惑から逃れ、集中できる環境をつくることができるでしょう。
- 昔ながらの喫茶店
- 公民館
- 公園のベンチ
サウナなどのスパ施設
机や作業スペースが設置されたサウナなどのスパ施設もあります。費用は発生しますが、体の疲れを癒やしながら勉強ができるので、機会があれば利用してみてはいかがでしょうか。ただし、利用できる時間が限られていることがあるので、事前に確認するようにしましょう。
まとめ
この記事では、大学生におすすめの勉強方法と勉強場所を紹介しました。大学生活で欠かせない勉強ですが、やり方や環境の工夫次第で、充実した時間を過ごすことができます。集中して勉強できるあなただけの方法や場所を、ぜひ探してみてください。
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