これからインターンシップに参加しようと思っている就活生の多くが、どんな業界・業種のインターンシップに参加すればよいのかと、悩んでいるのではないでしょうか。忙しい学生生活の中でインターンについて十分に調べる時間がなかったり、自身の選択が正しいのか、判断が難しかったりするかもしれません。
そこで今回は、初めてのインターンシップにおすすめの業界や業種について紹介します。インターンシップを有意義なものにするために、ぜひ参考にしてください。
そもそもインターンシップとは
インターンシップとは「就職する前に社会に出て、仕事を体験すること」です。企業で、実際に仕事をしている人から直接話を聞いたり、業務の一部を体験したりすることで、業種や職種、企業による仕事内容の違いやはたらいている人たちの雰囲気、企業風土の違いを知ることができます。インターンシップはメリットが多いため、時間に余裕があれば、積極的に参加することをおすすめします。
インターンシップに参加する目的は、人によって変わりますが、大きく分けて以下の3点になります。
1.企業の実態を確認するため
インターンシップに参加する理由には、自分が興味を持っている業界・企業が、自分の想像していたものと合っているかどうかを確認することが挙げられます。前もって企業ではたらくことを体験しておけば、実際に就職してから合わないと感じてすぐに退職してしまうなどのリスクを減らすことができます。自分にとって企業選びの判断軸を持てるようになることが、インターンの主な参加目的です。
2.自己成長のため
インターンシップを成長の場として捉えている学生が増えています。昨今の転職前提のキャリア形成でも、インターンの場でスキルの高い社員や学生と囲まれて仕事をすることで、成長を実感することができます。社会に出る前に、コミュニケーション能力、ロジカルシンキング、パソコンスキルなどビジネスに欠かせないスキル・マインドを身につけるために、インターンへ参加する学生も多いようです。
3.人脈づくり・優先選考ルートに乗るため
就活前から、同じ企業を受ける仲間をつくっておくことは、選考を有利に進める上で重要です。同じ企業を受ける学生と悩みや課題を共有することで、解決の糸口を探し出すきっかけになったり、ストレス発散になったりします。就活終盤では、受ける企業の面接内容や選考方法などの情報を、仲間と共有することができ、対策を立てやすくなるというメリットもあります。
また学生同士のつながりだけでなく、社員とのつながりも重要です。インターン後に社員とコミュニケーションをとる中で、本採用への選考ルートに乗れる可能性もあります。インターンシップは、社員とのつながり形成にも役立ちます。企業で活躍している社員とのつながりを活かして、就活を有利に進めていきましょう。
初めてのインターンシップのおすすめはIT業界
初めてのインターンシップにおすすめの業界はIT企業です。IT企業であれば大手、ベンチャーは問いません。おすすめする理由を3点紹介します。
自己成長できる環境がある
インターン短期・長期にかかわらず、IT企業では高いコミュニケーションスキル、PCスキルが必要になります。エンジニアを希望する人はコーディングスキルも必要になるでしょう。参加前にこれらに十分なスキルがなくても、実務を通してじっくり身につけていくことができます。
特にITベンチャーでは、はたらいている社員にバイタリティーあふれる人が多く、精神面でも成長できます。社長のそばではたらくことができる企業もあるため、成長できる環境が整っているともいえるでしょう。インターンで社長にパフォーマンスを評価されれば、内定につながることもあるかもしれません。
スケジュール調整がしやすい
IT企業はリモートワークが浸透していたり、フレックスタイム制度を採用していたりなど、ほかと比較しても、はたらき方の自由度が高い傾向にあります。そのため、インターン以外にも予定が多い学生にとってスケジュール調整がしやすく、積極的に参加したい業界・業種だといえるでしょう。
インターン募集枠が多い
IT企業は常に人材を探しているということもあり、早くからインターンを募集していること、また募集枠が比較的多いことが特徴です。そのため、参加できる可能性が高く、インターンの経験を積みやすい業界だといえるでしょう。また、任される業務も実践的で成長機会が多いため、少しでもIT業界に興味があれば、参加してみることをおすすめします。
インターンシップの種類
ここでは、インターンシップの種類について紹介します。インターンシップの種類は、大きく分けて以下の3点になります。企業が開催しているインターンの内容をリサーチし、学業や課外活動と両立できるものや、時間的、精神的に負担にならないものに参加しましょう。
1dayインターンシップ
その名のとおり、1日でプログラムが完了する1dayインターンは、参加するハードルが最も低いインターンシップになります。研修内容はセミナー形式などが主流で、企業の風土や大まかな業務内容を確認できるものが多いようです。選考なしで参加できる会社も多く、長期インターンと比較しても、効率よく業界研究・企業研究ができます。1dayの開催頻度は高くチャンスもあるため、志望企業の情報をチェックして参加してみましょう。
ただし、すでに強い関心のある業界・企業について、より深く知りたいという場合は、時間が限られている1dayは不向きです。1dayインターンで実践的な業務を行っている会社はまれで、職場体験がしたいといったニーズの場合、参加してがっかりしたというケースもあります。しかし、インターネットより深い情報を入手することはできるため、企業分析など志望先を絞るときには、1dayインターンをうまく活用していきましょう。
短期インターンシップ
短期インターンシップは、1週間~1カ月程度の期間のものを指します。短期インターンシップの場合は、書類選考と面接があるケースがほとんどです。多くの企業は、この短期インターンシップをメインに採用活動をしています。
主な研修内容は、いくつかのチームに分かれてのワークショップが多いようです。各チームにメンターとして社員がつき、ほかの学生とディスカッションをして、指定された題材に対するプレゼン発表を1週間前後かけて行います。社員や同じチームとなったインターン学生とのコミュニケーションが多く発生するため、交流を深めやすいのも特徴です。
そのほかには、実務体験・営業同行型のインターンシップもあります。ワークショップでは普段見ることができない、社会人のはたらき方を間近で見ることができるでしょう。口頭で情報を聞くだけではなく、自分の目で確認することで、より良い学びが得られます。
長期インターンシップ
3カ月以上の長い期間開催されるものを長期インターンシップと呼びます。長期インターンシップの多くは有給なので、アルバイトなどと同様に対価を得ることができます。その代わりに、社員と同じようにはたらき、成果を求められるため、スキル・マインドともに成長つながりやすいのが長期インターンのメリットです。
ただし、まとまった時間を確保する必要があるため、部活・サークル活動に注力している学生には参加が難しいかもしれません。その場合は、時間の融通が利くインターン先を選ぶ必要があります。
初めての方におすすめのインターンシップ
1dayインターンシップが気軽に参加しやすい
インターンが初めての場合は、雰囲気や場に慣れるための一歩として、気になる業界や業種の1dayインターンに参加してみることがおすすめです。事前に入念な準備をする必要はないため、気軽に参加することができます。インターン選びに慎重になりすぎて、参加できないことのほうがもったいないと考え、少しでも興味のある企業には参加してみましょう。
理由1:募集数が多い
1dayインターンは募集枠が多く、気軽に参加しやすいため、インターン初心者におすすめです。最近は、自社を認知してもらうためにインターンシップを開催しているという企業が多く、参加募集枠を増やしています。インターンの内容は、セミナーや簡単なワークショップがメインなので、事前に入念な準備をする必要がありません。興味があるインターンがあれば、企業研究も兼ねて積極的に参加しましょう。
理由2:参加条件が緩いことが多い
1dayインターンは、参加するためのエントリーシート提出や面接選考がない企業が多いようです。そのため、インターンに参加するハードルが一気に下がります。選考があるとエントリーシートのブラッシュアップ、面接練習など、準備に時間がかかるため、その手間がない1dayインターンはおすすめです。
理由3:就活の選考と関係ないことが多い
開催期間が長いインターンシップは、本選考につながることも多く、その後に待っている就職活動に対しての緊張感があります。例えば、ワークショップのグループディスカッションで、企業に最適な学生と認識される必要があり、そのためにはインターン中に高いパフォーマンスを発揮しなくてはなりません。
もし、長期のインターンで実績を思うように残せなかった場合、本選考で不利になるケースも考えられます。就活は本選考が重要なので、準備が未熟な状態で無理にインターンに参加する必要はありません。一方で、1dayインターンには本採用に関わる選考要素は少なく、気楽に参加できます。
理由4:スケジュールの都合がつけやすい
1dayインターンは、拘束される時間も短く、参加する時間的ハードルが大きく下がります。部活・サークル活動に忙しい学生にとって、スケジュール管理がしやすい1dayインターンはおすすめです。大学生活を充実させつつ、効率的に就職活動を行いたいと考えている学生は、1dayインターンを中心に参加するとよいでしょう。
未経験者歓迎のインターンが狙い目
未経験者歓迎と記載のあるインターンはおすすめです。営業やマーケティング、人事などの職種でも、未経験者歓迎の応募があるため、実際に検索して調べてみましょう。未経験歓迎であれば、選択肢の幅が広がり、あらゆる職種にチャレンジできるチャンスです。どのような業種があるのか一度リサーチしてから、実際に応募する職種を絞っていくとよいでしょう。
興味があるインターンに積極的に応募しよう
インターンは学生が仕事の雰囲気を体験したり、業界・業種とのマッチング度合いを確認したりする場でもあります。参加してみて自分に合う、または合わないと感じることも、大きな学びになります。初めてだからと遠慮せず、興味を持ったところには積極的に応募して参加してみましょう。
まとめ
初めてのインターン選びは難しく考えがちですが、1dayインターンであれば、気軽に参加することができます。悩んだり迷ったりした場合は、まず1dayに参加して経験を重ねてから、短期・長期インターンシップに挑戦することをおすすめします。インターンシップでたくさんの学びを得て、今後の就活に活かしていきましょう。
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