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大学の学園祭(大学祭)とは?実行委員になるメリットはある?


大学の学園祭における実行委員の役割や、実行委員になるメリットを解説します。「ガクチカ」(学生時代に力を入れたこと)として就職活動でアピールできる、自己成長やコミュニケーション力向上につながる、といったメリットも多い大学生の学園祭実行委員について説明しているので、ぜひ参考にしてみてください。

大学の学園祭(大学祭)とは?

はじめに、学園祭とはなんなのか、そして学園祭の主な催しの内容や学園祭の持つ役割・意義について解説します。

学園祭について

大学の学園祭は、課外活動として行われる学生主体の行事です。基本的には大学のキャンパス内で開催され、大学の事務局が公式に認可しているものが学園祭と呼ばれます。学園祭では近隣住民や親子連れの来場者も多く、大学によってはかなり大規模な行事になることから、大学の特徴や魅力としても挙げられるポイントです。

学園祭の主な内容

学園祭ではさまざまな出し物やイベントがあります。学園祭の主な内容について見ていきましょう。

文化系展示・演劇

学園祭では文科系のサークルが展示をしたり、演劇を行ったりしています。例えば、アートや大型のオブジェを事前に制作し、学園祭当日にお披露目することもあります。大学や学部、サークルの特色が出るため、興味深い展示物も多くなる傾向にあります。また、演劇サークルがホールや体育館、教室、野外などのステージで演劇をするシーンもよく見られます。

ステージイベント・ライブ

メインのステージでは多くのイベントやライブが実施されます。これらは、学園祭全体を通して注目度の高い催し物です。イベントやライブといっても内容はさまざまですが、定番なのはダンスや音楽のライブ、ミスコン・ミスターコンなどのコンテスト、漫才などが定番です。外部からアーティストや芸能人を呼ぶこともあり、メインコンテンツと呼べる内容です。

出店

学園祭ではさまざまな種類の出店がキャンパス内に軒を連ねます。飲食に関わるためどの大学でも人気なコンテンツであり、かき氷やフライドポテト、たこ焼き、焼きそばといった定番から、少し変わったおしゃれなスイーツまで、趣向を凝らした出店が並びます。

出店する場合、学生は「原材料はどうするか、作る工程はなにが最適か、機材はなにを借りるか、いくらで販売するか」などを自分たちで決めていきます。

バザー

学園祭ではバザーが開催されることもあります。バザーは、関係者から不要品などを集めて販売するイベントのこと。ほとんどのケースでチャリティーな取り組みであり、売り上げたお金は赤十字社などを通して寄付されることが一般的です。

学園祭の役割と意義

そもそも、学園祭はなぜ行われるのでしょうか。学園祭の役割と意義については、主に「学外との交流」と「学生の自立性と創造性の発揮」の2点が挙げられます。

学外との交流の場

学園祭に参加できるのは、その大学に通う学生だけではありません。学校外からも広くお客さんを呼ぶため、外来の一般客との交流も図れます通常、学生は学内の人としか交流しないので、その点で学園祭は貴重なコミュニケーションの場と言えます。

またお客さんだけでなく、学園祭の実行委員は宣伝や広報活動でマスコミや広告代理店と打ち合わせを行ったり、出店する場合は業者と納品の調整をしたりすることもあります。そのため、学園祭は普段の学生生活では機会の少ない、社会的な活動が行える催しであると言えます。

学生の自主性と創造性の発揮

学園祭は、学生が計画し開催するイベントです。学園祭の規模にもよりますが、企画から準備、実施、振り返りまで含めると、1年程度かかる場合も少なくありません。そのため学生同士が自由な発想で、イベントをよりよいものに仕上げようと努力する過程で、創造性を発揮できる機会がたくさんあります。

実行委員は、イベントを成功させるために自ら企画を立案したり、トラブルがないように準備したりするなど、イベント全体の管理進行を担うポジションです。自身の役割を果たそうと取り組むなかで、自然と自主性も磨かれていくでしょう。

大学祭の実行委員とは?

ここからは学園祭における実行委員の役割と、実際の活動内容について解説していきます。

実行委員の役割

実行委員の役割は、学園祭を成功させること大学の学園祭は規模がかなり大きいため、長い期間をかけて準備しなければなりません。学園祭の期間のみならず、開催日のかなり前から学園祭に関わる仕事をしています。

実行委員としての活動内容

実行委員としての活動内容には、プログラムの管理、学園祭の準備、学園祭当日の運営などがあります。それぞれ解説していきます。

プログラムの管理

学園祭を実行するにあたって、出展サークルや出店、プログラムなどの承認・管理を行います安全面や衛生面、設備管理などを踏まえて出し物や出店の可否を判断し、プログラムの運営管理も入念に検討することが重要です。スケジュールの管理などもタスクとして入ってくるため、手広くプログラムの管理を行うことが求められます。

学園祭の準備

学園祭自体の準備に向けて、実行委員はさまざまなタスクを行います。タスクは多岐に渡りますがイベントの企画運営や宣伝、広報、企業への協賛依頼などがその代表例です。外部からの参加者を招く場合には、事前の打ち合わせも必要になるため、学園祭が開催されるよりも前から綿密な計画を立てていく必要があります。

学園祭当日の運営

学園祭当日も、進行やトラブル対応など、実行委員がすることは多くあります。特に安全面への配慮が最重要課題として挙げられ、学生や来場者の安全性を確保するためのセキュリティ管理や、トラブルが起こった際の緊急対応については事前にしっかりシミュレーションしておかなければなりません。当日も休まるタイミングはあまりないと言えるでしょう。

実行委員になるメリット

学園祭の実行委員はさまざまな活動を行っていますが、実行委員になることのメリットもあります。

人間関係の広がり

実行委員同士の絆

実行委委員は長い間、学園祭の準備や運営、振り返りを行っているため、顔を合わせる機会も多くなり絆が深まりやすいと言えます。実行委員になることで同じ目標に向かって考え、悩み、苦労し、努力した仲間がたくさんできます。

そして、実行委員を経て深まった絆は学生の間のみならず、社会人になってから生きてくることもあるでしょう。

各サークルや部活とのつながり

実行委員では各サークルや部活とのやり取りも増えるため、自然と各サークルや部活の部長などとの交流機会も多くなります。学園祭は学生全体にとっても期待度の高いイベントであり、他のイベントに比べても積極的な参加が見込めます。そのため、学園祭実行員は大学内のほとんどの団体と交流する機会が持てる貴重なポジションであると言えます。

学外とのつながり

実行委員になると学外の各所と調整することになるため、ネットワーキングにも寄与します。例えば企業との協賛などの交渉をする場合、直接企業にアポイントを取りに行くこともあります。学生生活の中で学校外の社会人と接する機会は多くないので、社会に出る際の経験値にもなるはずです。コミュニケーションをく繰り返す中で、社会人としてのビジネスマナーやマーケティング能力を身につけられる可能性もあるでしょう。

スキルの向上

プロジェクトマネジメント能力

実行委員は、多種多様な意見やコンテンツを上手に管理して学園祭を成功へ導くことが求められるため、プロジェクトマネジメント能力の向上が期待できます。委員会メンバーや開催関係者に対してリーダーシップを発揮し、催し物に関わるリスクや予算の管理といったプロジェクトを円滑に実行。成功を収めるまでの一連のタスクをこなす中でプロジェクトマネジメントの経験が積めるでしょう。

企業でもたくさんのプロジェクトが存在しますので、学園祭で身につけたプロジェクトマネジメント能力は社会人になってからも役に立つはずです。

コミュニケーション能力

準備から当日までを含め、他の委員、サークル、大学職員、企業などの多くの関係者と折衝し、調整するのも実行委員の仕事です。その人たちに学園祭の目的やルールなどを話したり、意見を聞いたりしていく中で、自然とコミュニケーション能力も向上していきます。

トラブル対応能力

学園祭の開催には、大なり小なりトラブルがつきものです。予定していたサークルが出られなくなった、予算が足りない、といったトラブルが発生すると、都度対応する必要に迫られます。予期している以上のトラブルが発生した場合に、どのように対処すべきかを検討する、対処後に振り返りを行って予防策を強化するといったプロセスを通して、イレギュラーへの対応力を高められます。

自己成長と経験の蓄積

責任感の向上

学園祭は年間の大学行事の中でも、一番といっても過言ではないほど大きなイベントです。そのため、実行委員は学園祭を成功させなければならない、というプレッシャーの下で活動しています。結果的に、社会人として大切な責任感の向上にもつながるでしょう。

チームでの共同作業の経験

学園祭実行委員は複数メンバーで構成されており、チームで連携しながら運営や管理を行っていきます。サークルや部活動との連携、企業や外部からの出演者を招くためのアクションなど、多数ある情報を交換し合い、どのように取り組めばベストかをメンバーと協力しながら決めていくため、おのずと共同作業の経験が積めます。

学園祭の成功という成果

実行委員になると、「学園祭を成功させた」という成果を得ることができます。学生は特に意識をして取り組まなければ、努力して成功した経験は得られないもの。学園祭の実行委員になると能動的にアクションを起こしていく必要があるため、学園祭が成功した際の達成感もひとしおです

就活の「ガクチカ」エピソードとして活用できる

就活の面接では、ほとんどのケースで「ガクチカ」について聞かれます。実行委員として努力した成果や自己成長につながった経験、獲得したスキルは十分なアピールポイントになるでしょう実行委員になるにあたっては、なにかしらの経験やスキルを身につけるという意欲で取り組み、将来の自分の糧になるように行動しましょう。

当然ですが就活では、実行委員だったから評価されるわけではなく、実行委員としてなにをしたか、なにを学んだかが評価されるということを忘れないようにしましょう。

学生時代に貴重な経験ができる

社会人でもチームで行動することが多いため、プロジェクトに対する成功体験は積めますが、それはあくまでもビジネス。損益を度外視して学園祭の企画や進行、仲間と一つのことをやりきる経験は、社会人になってからはなかなか味わえません卒業した後も色あせない、大学時代の最高の思い出になるでしょう。

まとめ

大学の学園祭は、学生が主体的に取り組む一大イベントです。運営は実行委員が行い、バザーやステージイベント、模擬店など、多くの催し物が開催されます。

実行委員になれば、人間関係の広がりや各種スキルの向上、就活でのアピールへの活用などが期待できます。

気になる方は一度関係者に話を聞いてみるなどして、自分の大学の情報を集めてみましょう。

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