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大学の第二外国語はどれがおすすめ?授業で選ぶべき外国語について解説


大学では多くの場合、英語の他にもう一つ異なる言語を学びます。第一外国語の英語に対し、新たに学ぶ言語を「第二外国語」と呼びます。第二外国語を選ぶ際は適当ではなく、きちんと考えてから選ぶことが大切です。

本記事では、第二外国語について、重要性やそれぞれの言語の特徴、どういった軸で選べばよいかを解説します。

第二外国語とは?

初めに、第二外国語とはいったい何なのかを確認しておきましょう。

大学で学ぶ英語以外の外国語

大学では、基本的には高校までと同様に英語を学びます。英語は世界で最も話されている言語です。英語を学ぶことで多くの国の人とコミュニケーションを取れるようになり、海外旅行やビジネスでも生かすことができます。英語を学んでいれば、日本に来る外国人ともコミュニケーションが取れるでしょう。

とはいえ、世界には英語以外にも多くの言語があります。そして、英語以外に大学で学ぶ外国語が「第二外国語」です。第二外国語を必ず履修しなければならない大学も多く、学生は選べる第二外国語からどれかを選択する必要があります。

第二外国語を学ぶ意味とその重要性

第二外国語を学ぶにあたって、「興味がないし、面倒くさい」「英語だけでいいのに」などと感じる方もいるかもしれません。第二外国語を学ぶ意味や重要性はどうなのでしょうか。

英語は確かに世界で最も話されているものの、英語が公用語ではなかったり、そもそも英語があまり通じなかったりする国も多く存在します。そのような地域の人と交流したい場合は、英語以外の言語を学ぶことが必要です。

また、言葉は文化とも深く関係しています。英語だけを勉強していると、英語圏の文化はある程度身に付きますが、他の地域については分かりません。第二外国語を学ぶことで英語圏以外の文化にも興味を持ち、言葉を通して学ぶことが可能です。

人気の第二外国語とその特徴

第二外国語として何を選択できるのかは、大学によって異なります。一般的に第二外国語として人気なのは、中国語、スペイン語、フランス語です。

ここでは、それぞれの話者人口や言語の特徴、習得の難易度などについて解説していきます。

中国語

中国語は、話者人口としては英語に次ぐ世界2位の言語です。11億人程度が話せるとされ、英語(13億人)と合わせると世界で24億人と会話ができる計算になります。世界の人口が約80億人なので、英語と中国語を学べば「世界の4人に1人」と会話ができることになります。

今や世界2位の経済大国として発展している中国は、日本企業とも深い関わりがあります。日本企業の支社や工場も多いため、中国語ができると社内で重宝される場合もあります。

中国語の人気の理由はその話者数の多さもありますが、比較的習得しやすい点もポイントです。例えば、中国語はどんな時制であっても動詞の形が変化せず、特定の単語を付ければ成立します。また、中国語の漢字は日本語と同じ意味を持つものも多く、漢字の読み方も基本的には1種類しかありません。

発音に特徴があり、スピーキングは難しいとも言われていますが、話者人口の観点からもおすすめの第二外国語です。

スペイン語

スペイン語は世界で5億人以上の話者がいる言語で、第二外国語としての人気もかなり高いと言えます。スペインはもちろん、メキシコやアルゼンチンなどの中南米地域で主に使用されているため、ヨーロッパでもアメリカ大陸でも広く使用できる点が魅力です。メキシコには多くの日本企業が進出しており、数多くのビジネスチャンスが潜んでいるとも言えます。

また、世界1位の経済大国であるアメリカは、メキシコ以南のスペイン語圏からの移民が多いため、スペイン語の話者数も多く存在しています。英語が苦手であっても、スペイン語が話せればアメリカで困らないと言われるほどです。

また、スペイン語は日本人にとって学びやすいという側面もあります。英語は発音が聞き取りにくく、学習の妨げとなる場合が少なくありません。しかし、スペイン語の発音は日本語に近く、聞き取りやすいという点でハードルが低いと言えます。

スペイン語はラテン語族の言語なので、スペイン語を習得すれば、同じ系統のイタリア語、フランス語なども比較的楽に覚えられるかもしれません。

フランス語

フランス語は世界で2億人以上の話者がいる言語で、国連公用語にもなっているメジャーな言語です。国際オリンピック委員会や国際サッカー連盟などでもフランス語は公用語となっており、英語も併用されていますが、フランス語が最も地位が高い第一言語です。

また、フランスはかつてアフリカに多くの植民地を持っていたため、現在もアフリカで広く使用されています。「アフリカで働きたい」「アフリカの人たちと話したい」といった方におすすめです。また、フランス語はスイスやベルギー、カナダなどでも公用語になっています。

フランスといえば、絵画やバレエといった華やかな文化も特徴的。フランス語を学習することで、これらの文かもより深い領域まで理解できます。フランス語を学習することで、料理やワイン、文学などに関する教養も高められるでしょう。

フランス語は比較的文法の難易度が低く、また英語に近い単語が多いため、暗記もしやすい傾向にあります。しかし、男性名詞と女性名詞といったように名詞はどちらかの「性」を持っているなど、英語に比べると言語の複雑性は高いと言えます。

その他の外国語とその特徴

中国語、スペイン語、フランス語以外の第二外国語としては、ドイツ語、ロシア語、韓国語、アラビア語などが定番です。これらの特徴について見ていきましょう。

ドイツ語

ドイツ語は日本語と同じ程度の1億人超の人が話す言語です。ドイツはもちろん、スイス、オーストリア、ルクセンブルグ、ベルギーなどで話されています。

ドイツは積極的に自然エネルギーを取り入れる、エコバックの普及率が高いなど、個人個人の環境意識が高い国です。散歩やハイキング好きが多いことでも知られており、休日を森や山で過ごす人も少なくありません。同性婚が合法であるように、ジェンダーについても関心が高い国と言えます。ドイツ語を学べば、環境問題や人権問題などを国際的な観点から知ることにもつながるでしょう。

また、ドイツ語は英語と多くの共通点があります。基本的な文法や単語は、ある程度英語を知っていれば推測しやすいため、学習も進みやすいと言えます。一方で、フランス語のように名詞が性別を持っており、男性・女性・中性の3つがあるため、英語に比べると習得難易度は高まります。

ロシア語

ロシア語は日本語の約2倍にあたる、約2.5億人が話す言語です。ロシア以外でも、中国、エストニア、カザフスタン、モンゴル、ウクライナなどで話されています。

ロシアには文学、バレエ、音楽などの文化が根付き、バイカル湖などを筆頭に自然も豊かです。ロシア語を通してこういった文化や自然、そしてロシアの歴史を学べば、世界が広がるでしょう。

また、ロシア語は日本においては話せる人が多くありません。そのため、「日本人なのにロシア語が話せる」と重宝されたり、尊敬されたりすることもあります。友達作りや仕事の面において役に立つことがあるかもしれません。

ロシア語はキリル文字という文字を使い、その形は他の言語と大きく異なるため、日本人にとって難易度が高い言語としても知られています。

韓国語

韓国語は世界で8,000万人程度が話す言語で、基本的には朝鮮半島で使用されています。

韓国は日本からするとなじみが深いです。K-POPや韓流ドラマ、韓国料理など、普段の生活でも頻繁に目にします。韓国語を勉強することで、例えば韓国ドラマを字幕なしで見られたり、より韓国の文化を理解できたりするでしょう。日本から距離が近いため、旅行においても韓国語を習得していればより楽しむことが可能です。

韓国語は語順が日本と同じであり、日本語に音が似ている単語も多いです。そのため、第二外国語の中でもかなり難易度は低いと言えます。ハングル文字は独特ですが、規則性を覚えれば難しくありません。気軽に習得でき、活用もしやすい言語と言えるでしょう。

アラビア語

アラビア語は世界で2.5億人以上が話す言語です。アラブ首長国連邦(UAE)、イラク、イラン、エジプト、アルジュニア、サウジアラビアなど、中東やアラビア半島、北アフリカ地域などで話されています。

アラビア語は、イスラム教と非常に密接な関係があります。イスラム教徒は年々増加しており、またイスラム圏は今後の経済成長の見込みが大きいとも言われています。

アラビア語を学ぶことを通してイスラム教への理解も深まり、その経験が今後の社会において役に立つかもしれません。ただし、アラビア語は日本語や英語と文法や発音がかけ離れているため、習得の難易度はかなり高いと言えます。

第二外国語の選び方

ここまでは外国語の特徴について見てきましたが、実際にどういった基準で選べばよいのでしょうか?以下、4つのポイントから考えていきましょう。

1.将来の実用性で選ぶ

どうせ勉強するのであれば、将来の実用性で選ぶのも一つの基準です。例えば、中国語、スペイン語、フランス語は話者人口が多く、ビジネスや旅行で役に立つ機会も多いと言えます。就活の際にも、例えば中国への進出を検討している企業の面接で、「中国語が話せます」と言えばアピールになるでしょう。

このように、「自分がこの言語を将来どう使うか」という点で考えてみるのもおすすめです。

2.難易度・単位の取りやすさで選ぶ

第二外国語といっても、難易度はそれぞれ異なります。例えば、韓国語は日本語と近いため難易度は低く、一方でロシア語やアラビア語は言語構造が複雑で非常に難易度が高いです。

難しいものを選んでしまうと、授業を理解できずに単位を取れないかもしれません。そうすると、別の時期に再度選び直さなければならないといった事態も考えられ、負担になってしまう可能性があります。

第二外国語自体にあまり興味がない場合、難易度や単位の取りやすさで選ぶのも一つの手です。

3.好きな国・文化で選ぶ

好きな国・文化で第二外国語を選ぶのもよいでしょう。例えば、フランス映画が好きならフランス語、中国に旅行に行きたいなら中国語などです。言語はその土地の文化や歴史と深い関わりがあるとともに、勉強していく中で関連する知識も深まります。

また、やはり興味があるからこそ勉強もやる気になり、身に付くものです。「フランス語を覚えてフランス映画を字幕なしで見たい」といったように目標も立てやすく、より楽しみながら勉強できるかもしれません。

4.フィーリングで選ぶ

なんとなくの憧れやかっこよさ、「しっくりくる」などのフィーリングがある場合、それで選んでも問題ありません。直観は大事で、第一印象で「とっつきにくい」「嫌だ」と感じる言語を無理やり習得しようとしても、うまくいかないことも少なくありません。

あまり詳しくなくても、「なんとなくドイツに親近感を感じている」「スペインの情熱的な感じをもっと知りたい」といったように、感覚的な面を優先して選択するのもよいでしょう。

注意:「友達と一緒だから」はおすすめしない

第二外国語を選ぶ際に、「○○さんがいるから」という理由はおすすめできません。言語によっては難易度が高く授業についていけなかったり、関心が持てずに勉強が進まなかったりするためです。

また、第二外国語の講義は少人数でクラス分けされることが多いため、一緒のクラスになれない可能性もあります。その場合、興味もない言語を学ぶことになってしまうリスクがあります。

まとめ

第二外国語の学習は、英語以外の言語や文化を学べる貴重な経験です。前々から好きだったり関心があったりする言語を学ぶことでより関心が深まることもあれば、知らない言語を学ぶ過程で新たな発見につながることもあるでしょう。

ただ、第二外国語はそれぞれに特徴があり、習得の難易度も異なります。将来の実用性や直観、難易度などを考慮しつつ、自分の考えに合った言語を選びましょう。

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