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大学生でもできる!セルフブランディングの重要性とは?


大学生が就職活動する際に、「アピールできることが分からない」という方が多くいます。留学をしていたり、学園祭で実行委員長をしていたり、といった目立った経験がないと「自己アピールすることがない」と思いがちですが、そんなことはありません。セルフブランディングの重要性を理解し、しっかりと確立できていれば、特別な経験がなくても十分にアピールポイントはつくれます。

本記事ではセルフブランディングの重要性や確立する方法、「大学生にとって具体的に何がセルフブランディングになるのか」などについて解説します。

セルフブランディングとは

まずは、「セルフブランディングとは何なのか」について見ていきましょう。

ブランディングとは

そもそものブランディングとは、企業などが自社商品や自社そのものの「ブランド」を確立するために行うさまざまな活動のことです。企業が商品を販売する際には、イメージ戦略が非常に重要です。「○○製だから安心」「○○社が手掛けているから間違いない」といったイメージを消費者に持ってもらうには、ブランディングによって企業や商品の付加価値を高める必要があります。

企業としては、ブランディングを通して長期的に顧客との関係を強化できる、自社商品・サービスを他社と差別化できるといったメリットがあります。

文字通り「自分のブランディング」をすること

セルフブランディングとは、自分自身をブランディングしてアピールしていく活動です。自身を商品やブランドとして捉え、自己表現や自己アピールを通じて自らの価値を高め、自己実現を目指します。

セルフブランディングをすることで自己と他者を明確に分けられ、アピールがしやすくなったり競争力を高められたりします。また、社会人となってからも新たな仕事やプロジェクトに参加するチャンスが増えるなど、メリットは少なくありません。

セルフブランディングに取り組むと、自分の強みや特徴をより理解できます。結果として自信がつき、プライベートでも仕事でもプラスの効果が期待できるでしょう。

セルフブランディングの重要性

セルフブランディングは大学生にとって、とても重要な取り組みです。代表的な理由について解説します。

自分の価値をアピールする必要性

たとえ能力や魅力があったとしても、それを周りに認識されなければもったいないですよね。例えば就活において、本当はその企業にとってかなりプラスになる働きができる能力があったとしても、相手に伝わらなければ内定の獲得につながりません。セルフブランディングができていないと、自分の価値が分からず、効果的な伝え方も分からず、十分なアピールができないでしょう。

反対に、セルフブランディングができていれば、自分のアピールポイントを明確に理解しつつ、その内容を的確に伝えられるはずです。自身をプロデュースし始めれば、面接などでも堂々と自己アピールできたり、緊張せずに話せたりするでしょう。

SNSを有効活用する

SNS全盛期とも言える現代において、自分をアピール手段は多岐にわたります。影響力が高いと、スマートフォンひとつで自分の価値をお金や周囲の価値に還元できるでしょう。SNSのフォロワーやYouTubeの登録者数が多いことで、「社会に与える影響力が高い」と示すことも可能です。

また、セルフブランディングする上では情報発信力が大切です。SNSを駆使してさまざまな情報を世界中に発信し、自分の魅力を知ってくれる人が多ければ多いほど、自分の魅力を知ってくれる人がさらに増えることにつながります。

インターンや就活で強みになる

セルフブランディングが確立していると、インターンシップや就活の選考時にアピールできるポイントが増えて有利になります。インターンシップや就活の選考においては、いかに自分の強みを的確に相手に伝えられるかが重要だからです。

本当はとても魅力的なのに、それを相手に伝えられなければ選考を有利に運ぶことはできません。資格など明確にレベルの高さを示せるものがあれば別ですが、自身のことをよく理解していないと性格的な面はアピールが難しいと言えます。

セルフブランディングができていると、就活市場における自身の価値を客観的に捉えやすくなります。何をアピールできて、志望企業にどうアピールすればよいかも考えやすくなります。

セルフブランディングの方法

セルフブランディングをしたいと思っても、「具体的にどうすればいいか分からない」かもしれません。続いては、セルフブランディングの方法について見ていきます。

自己分析:あなたの核となる価値を見つける

セルフブランディングは、まず自己分析をして、自身の強みや他人との差(違い)を見つけることから始めます。自己分析で自分がどういう人間かを理解できれば、あなたの「核」となる価値が見つかるはずです。そしてその核が、セルフブランディングの基礎となります。

自己分析は、まずは長所・短所を書き出すことから始める方法が一般的です。書き出した内容を客観的に見ていくことで、徐々にあなたがどういう人か、イメージ像ができ上がっていくでしょう。他には、適性検査を受ける、就職エージェントを活用する、他己分析やSWOT分析をしてみる、といった方法もあります。いろいろ調べて自分に合う方法を選びましょう。

目標設定:目指したいゴールを定義する

アピールしたいポイントを明確化したら、目指したいゴール、つまり「目標」を設定します。志望企業や業界に応じて変わってくることもあるかもしれませんが、まずは就活における自分の目標を考えてみましょう。

そして、目標を達成するにはどこを重点的にアピールすべきか、認知するかを決めていく必要があります自己分析を終えたら、いろんな長所が見えてくるはずです。しかし、それらすべてをアピールしようとするのは現実的ではありません。その中でも特にアピールできるものや伝えたいことをある程度絞り、際立たせる必要があります。

戦略立案:自分の価値や魅力の伝え方を考える

自己分析と目標設定が済んだら、どのようなストーリー・プロセスで自分をアピールするかの「戦略」を考えます自分はどのような人で、これまで何をしてきて、今何をやっていて、これらをどのような信念に基づいて活動したいのか、などを順序立てて考えます。

そして、ここまでのステップで進めてきた自己分析・目標設定と合わせ、伝えたい相手に対して「覚えやすいストーリー」に仕上げることがポイントです。その際には、可能な限り「自分だけの価値」を発信したいところ。一貫性を持たせた上で、他者があまり持ちえないブランド(=自分らしさ)を提示できれば、自身の価値を上げることができるでしょう。

実行:ブランディングのためのチャネル活用

戦略立案までできたら、チャネルを活用しながらブランディングを実行します。さまざまなチャネルを活用することで、ブランディング効果を最大化できるでしょう。チャネルは複数確保するのが理想的ですが、最近はやはりSNSを活用したブランディングが多いと言えます。

SNSは誰でも手軽に活用でき、多くの場合、登録や投稿を無料で行えるのがメリットです。SNSでいわゆる「バズる」状態が起きれば、知名度を一気に高めることも期待できます。また、自分に関心を持ってくれている人がある程度増えてきたら、SNSをきっかけとしてブランディング特化型Webサイトへ誘導することも可能です。

セルフブランディングにおける注意点

インターンや就活でも有利になるセルフブランディングはぜひ積極的に行いたい取り組みですが、実施するにあたって注意すべき点もあります。始める前に確認しておきましょう。

個人情報(プライバシー)の管理

特にSNSを利用する際には、個人情報の管理に気をつけなければなりません。仮に友人間のコミュニケーションを目的としてSNSを利用していたとしても、プライバシー設定が不十分だと友人からの引用によって意図しない形で情報が拡散してしまうこともあり得ます。自身のプライバシーは自身でしっかり守ることが大切です。

また昨今では、SNSを利用した犯罪やトラブルも発生しています。アップした写真によって住所が特定されたり、家を留守にしていることが第三者に漏れたりすることもないとは言えません。個人情報の管理には十分注意した上で利用するようにしましょう。

SNSでの炎上に気をつける

SNSでは、ちょっとしたことで炎上してしまうリスクがあります。正しいことをしていても炎上することはあるため、立ち居振る舞いには最大限気をつけなければなりません

多くの人がいればその分だけ価値観やものの見方があるため、一見正しいと思われるような意見に対してもまったく別の角度からの反論があり、炎上につながるケースも少なくありません。

SNSは自由な発信ができる場所ではありますが、同時に多くの人が集まっている場所でもあると認識し、より多くの人に対し配慮することが重要です。不用意な発言は控え、常識の範囲で投稿し、節度のある対応を心がけましょう。

虚偽のブランディングにならないようにする

セルフブランディングはメリットがあるため、ついつい自分を「よく見せよう」としてしまう可能性もあります。しかし、本来の自分とは大きく乖離した姿をアピールする「虚偽のブランディング」は控えなければなりません。

嘘をつくことでさまざまな説明に対して整合性が取れなくなることがあり、また偽り続けることで精神的につらくなってしまうことも考えられます。虚偽だったことが相手に知られてしまったり、自分が話しているうちに訳が分からなくなって追い込まれたりする恐れもあります。

セルフブランディングはあくまでも「自分らしさ」「自分ならではの価値」をアピールする取り組みなので、嘘はいけません。虚偽のブランディングにはならないように注意しましょう。

大学生のセルフブランディングとは

最後に、大学生がどういった視点でセルフブランディングすればよいのかを解説していきます。

SNSにおける認知拡大(本名・匿名を問わず)

SNSは自身のセルフブランディングに有効活用できます。必ずしも本名である必要はなく、匿名でもセルフブランディングは可能です。SNSで認知を拡大できれば、自分の自信になると同時に、就活でのアピール材料にもなり得ます。

また、フォロワーが増えることによってさまざまなつながりができれば、知識や交流関係が充実するなどプラスの効果も期待できるでしょう。

インターンシップの経歴

インターンシップに参加して実績を積むこともセルフブランディングの一種です。実際の企業の中に入り、仕事をさせてもらえたり、プロジェクトの様子を見せてもらったりできるインターンシップでは、「普段の大学生活では味わえない貴重なビジネス体験」ができます。

インターンシップの経歴は自身の経験やスキルを形成する重要なポイントでもあるため、セルフブランディングという点においても活用したいところです。

部活・サークルの活動実績

部活・サークルの活動実績も、セルフブランディングにつながります。大会やイベントなどで優秀な成績を収めていれば、そのプロセスを含めて大きなブランディングになります。また、仮に好成績を収められなかったとしても、オリジナルかつプライスレスな経験をしているはずです。

仲間をまとめたリーダーシップ、逆にリーダーを手厚くサポートしたフォロワーシップなど、そこで学んだことをセルフブランディングの文脈で表現してみましょう。

学生団体における活動実績

学生団体とは、大学生が中心となって活動している団体のことです。基本的にはサークルなどとは異なり、社会との関わりに重きを置いていることが多いと言えます。学生団体ではそれぞれが考える理想の社会を実現すべく、イベントを企画したり、講演会を実施したり、企業と連携してプロジェクトに取り組んだりしています。東日本大震災の際にも、多くの学生団体が被災地への支援ボランティアに参加するなどして注目されました。

部活やサークルほどは大学生にとってメジャーではない分、セルフブランディングとして独自性をアピールしやすい面もあるでしょう。

学業成績や資格取得

GPA(Grade Point Average)で高評価を獲得したり、ゼミで実績を残したり、難関資格を取得したりというのも、立派なセルフブランディング活動です。このように目に見える形で資格などを取得することで、知識面はもちろん、目標に向かって計画的に努力できる姿勢もアピールできます。

特に就活で志望企業が求めるような資格や成績を保有している場合には、大いにアピールできるでしょう。

まとめ

自分自身をブランディングする「セルフブランディング」は、インターンや就活の選考で有利に働くこともあり、大学生にとっては実践しておいて損はない取り組みと言えます。まずは自己分析からスタートし、SNSなどのツールを活用しながら「自分らしさ」「自分の魅力」に磨きをかけていきましょう。

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