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就活で必須の自己成長エピソードとは?例文付きで解説


就活では、面接などで志望動機や自己PRについて質問されるイメージがありますが、加えて準備しておくことが必要なのは、自己成長エピソードです。本記事では自己成長エピソードが就活で必要な理由や、エピソードを見つける方法、具体的な自己成長エピソードの例文を紹介しています。就活中の方やこれから就活を迎える方は、ぜひ参考にしてみてください。

自己成長エピソードとは

自己成長エピソードとは、その名のとおり学生時代に自分が成長した経験のことです。成長を伝えるために必要なポイントを詳しくみていきましょう。

あなた自身が成長を実感したエピソード

自己成長エピソードは、あなた自身が成長を実感したエピソードである必要があります。たとえあなたが関わったとしても、友人やアルバイトの後輩などが成長したものではなく、自身が成長したエピソードを説明しましょう。

人は成功体験と失敗体験から成長する

学生にかかわらず、人は成功と失敗という両方の経験を、成長につなげることができます。失敗をすることで、その方法ではうまくいかないと身をもって感じ、失敗を活かして成功に導く施策を講じることができます。また、成功した場合にも、何がよかったのかと、うまくいった要因を細かく分析することで、成功の再現性を高められるようになり、自己成長につなげることができます。

自己成長エピソードについて考え始めたら

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なぜ就活で自己成長エピソードは必須なのか

就活で自己成長エピソードが必須といわれているのはなぜでしょうか?そこには企業として自己成長エピソードを質問する意図があります。

企業が自己成長エピソードを質問する4つの理由

理由1:自己分析を十分してきたか見ている

まず1つ目に、就活生が自己分析を十分してきたかを見ていることが挙げられます。自身がどのようなことを得意とし、苦手としているかを把握しているか、また、その苦手に対してどのような対策を講じているのかというような、自己分析ができているかを見ているといえます。自身で課題を洗い出し、解決のために動けるかは自己成長に大きく起因するポイントとなるからです。

理由2:成長のポテンシャルを見ている

企業は過去のエピソードから成長意欲が感じられるかを見極め、その上で将来的にも同じように行動し、自己成長ができるかを見ています。当然、就職が決まった場合は、活躍し利益を上げてもらうことを求めているため、課題や壁にぶつかった際に、自己成長を経て業務をやり遂げられるかどうかが知りたいのです。

理由3:エピソードの再現性を見ている

企業は、就活生が将来自社で活躍できるかどうかを精査しています。過去の成長エピソードを確認しているのは、そのエピソードを踏まえて将来的にも同じような行動ができるのか、そういった再現性の部分を見ているのだといえます。

理由4:企業との適性を見ている

自己成長エピソードを話すと、就活生が何に悩みどう解決したのか、成長した過程を知ることができます。そして、そのエピソードを聞くことで自社に最適な人材か、適性を確認している場合があります。事業の成長や展開スピードが速い企業であれば、就活生とスピード感がマッチしているかということが重要なポイントになります。

自己成長エピソードを見つける方法

自己成長エピソードは、企業が特に重視している項目です。就活で事前に準備していると、面接でもスムーズに自信を持って話すことができるでしょう。ここからは自己成長エピソードを見つける方法について説明します。

STEP1:時系列ごとに自分の情報を書き出す

最初に、大学入学時から今までに起こった出来事を、思いつくままに洗い出してみましょう。いったん書き出した後は、頭の中が整理しやすいように時系列ごとに整理します。起こった出来事とともに、時系列ごとに何を感じたのか、どんな困難があったのか、どう解決していったのかも記載すると、その後の段階で整理しやすくなります。

STEP2:書き出した情報を深掘りする

過程を深掘りする

STEP1で書き出した情報について、関連する出来事や経験の過程、背景を思い出せる範囲で深掘りしましょう。書き出した出来事について、その時々でどのようなことがあり、何を感じたのか、そしてそのように感じたことの背景には何があったのかなどを詳しく書き出します。

結果を深掘りする

過程の深掘りを行った後は、同じように結果を具体的に深掘りしましょう。「○○ができた」だけでなく、なぜ達成できたのか、誰かの協力があったのか、達成できたことによる影響や効果など、さまざまな観点から結果を深掘りします。結果を深く考えることで、面接の際のエピソードに重みが増します。また、社会人になった後も、問題解決に向けた改善策の追求などで役立つでしょう。

STEP3:過去の経験からどのような成長をしたのかを整理する

最後のSTEPではSTEP2で深掘りした出来事・経験から、現在にどのような影響を受けたのかを考えます。経験から身についた、または伸ばした能力を一言で表せるようにしておきましょう。実際の面接などでは、一言で表した後に、そこまでに至った経緯や考えを、分かりやすく論理的に述べられるように準備しておきたいところです。

自己成長エピソードの例文集

ここからは具体的な自己成長エピソードの例文を紹介していきます。それぞれ成長してきた力の定義を明確にした上で、その力をどのようにして得ることができたのかを示しています。

前に踏み出す力

前に踏み出す力とは、一歩前に踏み出し、失敗しても粘り強く取り組む力のことです。社会人には、指示待ちにならず、一人称で物事を捉え、自ら行動できることが求められます。自主性や当事者意識の強さをアピールすることがポイントです。ここからは前に踏み出す力として、主体性、働きかけ力、実行力の3つについて、成長エピソードの例文を紹介します。

主体性:物事に進んで取り組む力

主体性とは、物事を自分ごとと捉えて取り組む姿勢のことを指します。自分の悩みや課題以外の、他人や社会が解決したい物事を自分の課題として認識し、改善方法について能動的に考えることができるようになると良いです。

主体性についての例文

アルバイトを通じて、物事に進んで取り組む力を養うことができました。アルバイトは、家庭教師で高校生に英語を教えていました。普段英語に触れる頻度が少なかったこともあり、忘れてしまっていた英単語も多かったため、もっと英語力を向上させたいと改めて思い、TOEICを勉強し直すことを決意しました。大学の授業とアルバイトの合間を縫い、高校3年生のときに受けたTOEICの500点から、200点以上高い730点を達成し、家庭教師として自信を持って教えていけるようになりました。

働きかけ力:他人に働きかけ巻き込む力

周囲の人に助けや協力を求め、ともに課題解決へと導くことができるスキルを巻き込む力と呼びます。自分一人では解決できないような課題にぶつかった際に、必要になってくるのは仲間や他人の力です。課題解決に必要な人たちを巻き込み、解決に向かわせることができる能力を養いましょう。

働きかけ力の例文

大学のゼミを通じて、他人に働きかけ巻き込む力が向上したと考えています。もともとはどちらかというと人をサポートする立場が多かったように思います。しかし、ゼミの教授からリーダーに任命されたことがきっかけで、主体的に活動を企画したりメンバー間のスケジュールを調整したりするようになりました。最後の大学間討論では、発表テーマの選定や役割分担、当日の構成などをそれぞれのメンバーの意見を聞きながら全員が納得できるまで打ち合わせ、大学内のほかのゼミにも協力を要請し、上位の成績を獲得することができました。

実行力:目的を設定し確実に行動する力

目標と計画を立て、実際に行動して達成することができるスキルを実行力と言います。障壁となりうる事柄は何か、その乗り越え方も検討したうえで計画を遂行するなど、より実現性の高いプロセスを検討しながら目標達成することが重要です。

実行力の例文

私はアルバイトを通じ、実行力を高めることができたと考えています。アルバイトはスポーツクラブで主に事務をしていました。そこでは事務だけでなく、時にはアルバイトであっても町に出て体験入会を勧誘することがありました。アルバイトなので数字の目標はなかったのですが、自分なりに決めることが大事だと思い、必ず20人以上に声をかけること、2人以上は体験レッスンに来てもらうことを目標に決めました。そして実際に行動に移し、結果として体験レッスンから入会していただけたときには、自身の成長と仕事に対するやりがいを感じることができました。

考え抜く力

考え抜く力とは、疑問を持ち最後まで考え切る力のことです。論理的に答えを出すことも必要ですがそれ以上に、自ら課題提起し、解決のためのシナリオを描く、自律的な思考力をアピールしましょう。ここからは考え抜く力として、課題発見力、計画力、創造力について例文を紹介していきます。

課題発見力:現状を分析し目的や課題を明らかにする力

あらゆることに対し、今より良い状況にできないかと考え、改善するべきポイントを見つけ出すことができるスキルを課題発見力と呼びます。問題解決力と似ている部分もありますが、大きな違いは普通の人が当たり前と思っている事柄に対しても、改善点を見出すことができる能力が課題発見力になります。

課題発見力の例文

私は大学の授業を通じて課題発見力を高めることができたと感じています。具体的には、レポート作成時間についてです。友人と課題の話をしている際に、私が友人よりもレポート作成に時間がかかっていることが分かりました。そこで、複数の友人と何にどれだけ時間がかかっているかを確認し合ったところ、本文の作成に2倍以上時間をかけてしまっていることが分かりました。友人と自身のやり方を比べてみたところ、私は構成を考えるのに時間をあまりかけず、本文を書く際の修正回数がかなり多くなっていました。そういった気づきを経て、構成作成にリソースを集中させるスタイルへシフトすることで、以降の課題レポート作成時間を大幅に削減することに成功しました。

計画力:課題の解決に向けたプロセスを明らかにし準備する力

課題解決のために何がどのくらい必要か、どういった手順でいつまでに完了するのか、といった具体的なプロセスやゴールを引くことができるスキルが計画力です。また、実現可能性がしっかりと考慮されているかも重要なポイントです。

計画力の例文

私は大学2年生の初めに2級ファイナンシャルプランニング技能士の資格を取ろうと決意し、どうすれば1回で合格することができるのかを考えました。調べると独学、通信教育、スクールという手段があることが分かりましたが、自分のペースで計画的に進められ、フォロー体制も整っている通信教育を選択しました。目標とする受験日まで6カ月でしたが、どの科目をいつ学ぶのか細かく計画し実行することで着実に知識を身につけ、結果として1回で試験に合格することができました。

創造力:新しい価値を生み出す力

創造力とは、今までにない形で新しい価値を創り出す力のことです。新しいテクノロジーの発見・開発といったゼロベースからだけでなく、それらを応用して生活をより豊かにする何かを生み出すスキルが創造力です。今までになかったものを取り入れ、新しい風を吹かせるような価値提供ができているかが大事なポイントです。

創造力の例文

私は物販のアルバイトをしていましたが、マニュアル本などはなく、業務はすべて先輩方から聞いて覚えていくことが過去も含め当たり前となっていました。在庫の場所やレジ打ちの仕方など、教えてもらうために先輩方の休憩中にも時間を取ることがあり、業務マニュアルの作成を提案・実行することにしました。その結果、次に入ってくる新人アルバイトへはマニュアルを渡し、自身や先輩方への質問・相談の時間を大きく減らすことに成功。通常の業務に専念する時間が増え、売り上げを多く立てられるようになりました。

チームで働く力

会社に所属している以上、仕事は一人ではできません。多様な人々とともに、目標に向けて協力する力、すなわちチームで働く力が社会人には必要です。グループ内の協調性だけに留まらず、メンバーとのつながりや協働を生み出す力をアピールしましょう。チームで働く力として、発信力、傾聴力、柔軟性、状況把握力、規律性、ストレスコントロール力について例文を紹介します。

発信力:自分の意見を分かりやすく伝える力

自分の伝えたいことを正しく発信し、相手の理解を深めて、物事を円滑に進めるために必要なスキルを発信力と呼びます。”伝えること”と”相手が理解すること”はイコールではないため、認識違いのないように発信できているかが重要です。

発信力の例文

私は大学のゼミで発信力が鍛えられたと感じています。ゼミでは教授からリーダーに任命されたのですが、活動の企画やスケジュールのすり合わせなど、長い時間をかけてようやく決まるといった効率の悪さを感じていました。要因を考えた結果、話す議題がまとまっておらず重要なポイントでない部分まで話し合っているからだと感じ、アジェンダを用意して臨んだところ想定以上に議論をまとめられ、要点を押さえることの重要性を再確認しました。

傾聴力:相手の意見をていねいに聴く力

他人の声に耳を傾け、相手の気持ちや心に寄り添う姿勢で相手を理解しようとするスキルを傾聴力と呼びます。ただ話を聞くだけでなく、相手の本当に伝えたいことは何かを引き出したり、理解することであり、コミュニケーションを円滑に行うために必要な能力です。

傾聴力の例文

サークルのリーダーをしていた際、他人の意見に疑問を感じたとき、いち早く発言をする性分でした。それゆえ、人と意見が対立することも多々ありました。間違いを指摘する際の発言の仕方が原因と分析し、まずは相手の意見をすべて聞くこと、理解しようとするところから始めました。仮に意見として間違っていると感じても最後まで話してもらい、理解を示した上で意見の問題点を一緒に議論して解決していくようにしたところ、以前のような対立は減少。意見を尊重することの重要性に気がつくことができました。

柔軟性:意見の違いや立場の違いを理解する力

臨機応変に対応することができるスキルのことです。ビジネスにおいても日々の業務の中で例外ケースは必ず発生します。そういった例外に対しルール違反だからと一方的に突き返すのではなく、お互いが良い着地となるよう相手のことも思考できることが柔軟性にあたります。

柔軟性の例文

私はサークル活動を通じて柔軟性を学びました。卓球サークルでリーダーを務めていましたが、初心者から上級者まで幅広く在籍していることで、卓球の上達について両者の意見・思いが存在していました。上級者が初心者を教えることで、初心者の上手になりたいという課題は解決しますが、上級者の成長については解決できません。そこで、週に一度元プロ選手のコーチをつけてもらえるよう顧問に相談。上級者の課題も解決できるようになりました。

状況把握力:自分と周囲の人々や物事との関係性を理解する力

周囲の状況を客観的に観察し、ちょっとした変化や場の空気を読み、配慮して行動ができるスキルのことを状況把握力と呼びます。仕事においても人との関わりは避けて通れないことがほとんどで、チームでしっかりと協力体制を作れるよう行動できることが重要です。

状況把握力の例文

私は学園祭の実行委員を通じて状況把握力を成長させることができました。実行委員の活動はチームで進めていく必要があり、それぞれに担当が割り振られていました。当初は流れで決められていた担当でしたが、実際に活動を始めた際に、スムーズに行かない場面がありました。その原因は、引っ込み思案な性格の人に現場指揮の担当を与えているというような、適切でない配置方法です。そこで、適切なところへ適切な人材が行くよう担当の振り分けをやり直し、学園祭をスムーズに決行することができました。

規律性:社会のルールや人との約束を守る力

規則やルールに則り、状況に応じて自らを正すことができるスキルのことを規律生と呼びます。会社やチーム内でのルールや決め事に対し、自分をコントロールして周囲に迷惑をかけないよう業務を遂行できる能力を養いましょう。

規律生の例文

私はアルバイトを通じて規律性の重要さを学びました。コンビニエンスストアで夜間にアルバイトをしていたのですが、時間的都合もあり暇な時間がかなり多い状況でした。アルバイト歴の長い先輩は裏方で長く休憩を取るなどして過ごしていましたが、私は不誠実だと感じ、暇な時間でも掃除や器具の手入れなどを行うよう心がけていました。あるとき、店長から深夜に訪れるお客さまからの「夜中でも真面目に働いている方がいて感心した、また利用させてもらいたい」という意見を伝えられ、社会のルールや業務の約束事をしっかり全うすることで、役立つことがあるということを実感しました。

ストレスコントロール力:ストレスの発生源に対応する力

ストレスコントロール力とは、受け入れるべきストレスか、回避するべきストレスかの取捨選択を適切に行えるスキルのことです。新規チャレンジ時のストレスは成長のために受け入れるべきですが、他人からの理不尽な重圧によるストレスは回避するべき、と言ったように乗り越える価値があるストレスかを正しく判断し、心身を健康な状態に保つ力を指します。

ストレスコントロール力の例文

もともと人前に立つことが苦手で、ストレスに感じていました。大学で参加したゼミでは、グループごとの発表会も多くあり、そのたびに緊張していましたが、何度も練習を重ねることで人前に立つことによるストレスを軽減させることができるようになりました。

まとめ

企業はあなたがどのような経験をして何を考え、自己成長したのかを知りたいと思っています。それは、社会人になってからも日々成長する必要があるためです。

自身はまだ成長していないと感じる人もいるかもしれませんが、大学時代を振り返ってみると、必ず何か成長できているはずです。一つひとつ思い返していき、面接官にしっかりアピールできるようにしておきましょう。

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