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【大学生向け】サービス企画ってどんな仕事?「なり方」も解説!

みなさんはサービス企画という仕事に対してどんなイメージを持っていますか?身の回りにはいろんなサービスがあり、「新しくサービスを作ると聞いても良くわからない……」という人も多いかと思います。そこで今回は、サービス企画という仕事内容や、就く方法について詳しく説明していきます。


サービス企画ってどんな仕事?

サービス企画の主な仕事内容

サービス企画は、社会や顧客の課題を見つけ、その課題を解決するためのサービスを作り出す仕事です。「ゼロイチ」で新規サービスを企画するケースもありますが、既存のサービスを組み合わせたり、ブラッシュアップしたりして、顧客にとってより良い形にしていくケースも多くあります。

あらゆる企業は、顧客が抱える何かしらのニーズに対して提供サービスを作り、発展してきています。例えば、「参考書が欲しい」という声に対して各地から仕入れた本を売る店を作る、というのもサービスです。「PCの使い方を覚えたい(知りたい)」というニーズに対してパソコン教室があるように、触れるものはすべてサービス提供からなっています。

そういったニーズは社会情勢やトレンド、技術の進化などにより変化し、それに応じてサービスも姿形を変えて提供され続けています。先ほど例として挙げた本屋も、スマートフォンやタブレットの普及に合わせて電子書籍へとサービスの姿を変えつつあります。このように、一度作り上げたサービスもニーズに合わせて変化させていく必要があり、その「理想形」を実現するのがサービス企画の仕事です。

サービス企画と商品企画の違い

サービスと商品の企画は提供するものこそ違いますが、本質は同じで「ユーザーの課題解決」になります。

サービス・商品企画の仕事は、マクロな市場、トレンド分析を行うところからスタートします。時に実際の店舗に立ち合ったり、ユーザーから生の声をアンケートで回収したりするなど、顧客のニーズを詳細に分析していきます。そのような活動を通して市場や顧客の動向を把握し、どんなものが求められているかを調査したら、その分析結果から「どんな商品やサービスを作っていくか」を社内にフィードバックし、議論を推進していくことになります。

繰り返しになりますが、サービス企画と商品企画の業務内容は基本的には同じ顧客が抱えている課題を解決するために、どんなサービスが必要かを考え続けることになります。たゆまぬ努力が顧客の潜在的課題を見つけ出し、社会をより良くしていくことにつながるのです。

サービス企画のやりがい

自分のアイデアをカタチにできる

サービス企画のやりがいは何と言っても、自分のアイデアを具現化して、社会やユーザーに提供できることです。普段自身が利用するサービスや商品の中でも、「もう少し使い勝手がよくなれば良いのに……」と感じる瞬間は誰にでもあるでしょう。そういったユーザーが潜在的に抱えているモヤモヤを解決するため、自身のアイデアでできたサービスがリリースされ、カタチになったときは達成感もひとしおです。

経営者の考えに触れることができる

サービス企画は他の職種とはまた異なり、提供するサービスが会社の新たなブランディングや経営戦略の軸になることもあります。そのため、経営者と頻繁にコミュニケーションを取りながら仕事をしていくことが多いです。

とあるアイデアから発展した企画に対し、経営陣から「ビジネスとしての成長性はどうか」「経営理念に沿ったものであるか」といった意見や指摘をもらうこともあるでしょう。厳しい指摘もあると思いますが、経営陣のスタンスや価値観に直に触れられる機会が多いので、成長ややりがいを感じられます

サービスがヒットしたときの喜びがある

当然ですが、サービス企画職はサービスをリリースすることが目的ではありません。新サービスを世に出し、たくさんのユーザーに利用してもらって初めて価値が生まれます。満足度の高い利用者を獲得できずに終わるサービスもある中で、自身やチームで生み出したサービスが多くのユーザーに認められ、使われていることを知るのは、最高にやりがいを感じる瞬間です。

マネジメントスキルを身に付けることができる

サービスの価値提供をするにあたり、多くのスタッフと関わります。システムを設計するエンジニアや、営業といった各部門の担当メンバーと協力しながら遂行するため、マネジメントスキルが必然的に身に付くでしょう。

また、サービス企画には多くのリスクもつきまといます。リスクを恐れてばかりでは先に進めませんが、許容できないリスクに気がつかないこともまた危険です。そういったリスクをどれだけ把握し、うまく付き合っていくかといった、リスクマネジメントのスキルも身に付きます。

サービス企画の就き方

企画職はメーカーや事業会社に多い

新規サービスに前向きな企業とそうでない企業があるため、企業研究の際にはサービス企画ができる部署があるのか調査しましょう。業種の傾向として、サービス企画が多い会社はメーカー、人材、IT、などの事業会社に多いです。それらの企業は自ら事業を営んでいるため課題を見つけやすく、その課題を解決できるサービスを作る必要があります。一方、金融会社やコンサルティング会社は、自ら事業をしていないため、サービス企画職を設けているところが多くありません。事前に、興味がある業界のサービス企画職の割合を確認しておきましょう。

総合職採用なのか、ジョブ型採用なのかを必ず確認

近年は採用方法として、配属先を入社後に決める総合職採用と、入社前に決めるジョブ型採用(職種別採用)があります。

総合職採用の場合、必ずしもサービス企画ができる部署に配属されるとは限りません。しっかりと志望を伝えたうえで、サービス企画へのモチベーションを研修や配属後の業務の中で示すことが大事です。新卒採用でサービス企画に配属されることは多くはないため、他の配属先になったとしても、サービス企画に対する情報収集アンテナは広く張っておくことをおすすめします。

ジョブ型採用の場合、サービス企画部に応募していれば、就職した際にサービス企画部署に配属されます。しかし、ジョブ型採用では即戦力を欲しがるケースも多いので、入社のハードル自体が高いと言えるでしょう。

ベンチャー企業と大手企業のサービス企画の違い

続いて、ベンチャー企業と大手企業のサービス企画職の違いについて述べたいと思います。同じサービス企画という職種でも、企業規模が異なれば仕事の進め方も異なります。どちらの企業でサービス企画をやりたいか、事前に考えておきましょう。

ベンチャー企業のサービス企画

  • 挑戦できる機会が早く回ってくる
  • 意思決定のスピードが速い
  • 失敗する余裕があまりない
  • リソースが少ない

ベンチャー企業は総じて仕事量に対して社員数が少なく、意思決定やリリースに至るまでのスピードも速いため、希望やスキルがあれば比較的すぐにチャンスが回ってきます

逆に、サービスの成果が業績に直結するため、より失敗しにくい傾向にあります。また、リソースの少なさから瞬間的な業務負荷も高いケースがあります。

大手企業のサービス企画

  • 基盤事業が強く、チャレンジするだけの余裕がある
  • 使えるリソースが多い
  • ネームバリューや影響力により、リリース時のインパクトが大きい
  • 合意形成が難しく、時間がかかるケースもある

大手企業はヒト、モノ、カネのリソースが十分であることが多く、マーケットの調査や開発、営業推進といったさまざまな分野へリソースを投入しやすいのが利点です。また、一つの失敗で経営が大きく傾く、といったリスクも比較的小さいと言えます。

大企業は社会的信用があるので、サービスをリリースしたことへのインパクトも相応に大きくなります。社会から注目される分、プレッシャーも大きいですが、シェアを取った際のやりがいも大きくなります

デメリットとしては、リソースが潤沢ゆえに関連部署や関わる人数が多く、意思決定の速度が鈍る可能性も高い点が挙げられます。社内で承認を待っている間に競合に先を越されてしまう、といったことも少なくありません。経営陣のサービス企画に対する意識に左右される部分なので、企業がどういった方針を取っているかは知っておくべきでしょう。

サービス企画職を目指す人が大学時代にやっておくべきこと

マーケティングを学ぶ

マーケティングはサービス企画の基本です。市場、顧客がどんなことに困っているのか、どんな課題を持っているのかを把握する必要があります。ユーザーの課題が顕在化していることは少なく、潜在的な課題のほうが圧倒的に多いのが実情です。世の中のサービスから疑問や課題を常に感じ取れるよう、そして世の中のサービスやマーケットの情報を常に吸収できるよう、アンテナを張っておきましょう。

プレゼンテーション能力を鍛える

サービス企画の仕事では、社内外の場でプレゼンする機会が多くあります。その場に備えてプレゼンスキルを学生時代から鍛えておくと、ライバルを一歩リードできるでしょう。プレゼンの機会が得にくい学生であっても、企業や地域社会が行っているビジネスコンテストや、大学のゼミなどで積極的にプレゼンターとして参加することで、スキルを磨けます。

情報収集力を鍛える

市場・顧客の動向を把握するには、日頃から情報収集しておく必要があります。自身が必要としているジャンルの新聞やニュースを毎日読み、常にサービスアイデアを膨らませられるようにしておきましょう。

また新聞やニュースといった二次情報だけでなく、人から話を聞くなどして得た一次情報も重要です。業界に詳しい人などとの人脈形成も、情報収集力の向上には欠かせません

「ゼロイチ」の経験

サービス企画職では、「ゼロイチ」でサービスを立ち上げる機会も多くあります。正解の分からない課題にぶつかることも珍しくなく、どのように遂行すればよいかも分からない、といった壁に直面するときもあるでしょう。

自分の手で切り開く実行力、他人を巻き込んで一つのことを達成へと導く推進力などが生きる仕事なので、学生のうちから新しいことに挑戦してみる、といったマインドは持っておくと良いでしょう。

まとめ

今回はサービス企画という仕事、特徴、求められる能力・経験についてご紹介しました。記事を読んで、サービス企画に対するイメージが明瞭になったでしょうか?

サービス企画は世の中に大きな影響を与えられる、社会貢献性の高い仕事です。興味がある方は、サービス企画のインターンに参加してみると良いでしょう。

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