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新卒入社で副業は可能?「やるべきかどうか」についても解説

この記事では、新卒入社で副業をやるべきか、新卒でも副業は可能なのかについて解説しています。「働き方改革」が謳われる昨今、「副業OK」という企業も増え、自由な働き方を選びたいと考える方も多くなっている印象です。 そしてそれは、新卒採用される大学生にとっても同じ。結論から言えば、「副業OK」の企業なら新卒でも副業をすることは可能です。しかし、注意すべきポイントや始めるべきタイミングが存在します。この記事を読み、新卒社員が副業をするメリット・デメリットや始めるべきタイミングなどをしっかり押さえておきましょう。


新卒で副業は可能?

新卒社員は初めての一人暮らし、初めての職場などで周辺環境が目まぐるしく変化します。こうした中で副業を始めることは可能なのでしょうか。

副業を許可している企業なら可能

結論、副業を許可している企業であれば可能です。そもそも副業を許可するかどうかは、各企業が独自に決めています。

「副業なんてすべての企業が認めればいいのでは?」と思われる方もいるかもしれません。しかし、労働者は秘密保持義務(企業の業務上における秘密を守る義務)を負っています。このように本業で得た情報を副業で使われると、企業にとっては損害となってしまう可能性があることを理解しておきましょう。

他にも、副業を機に他社への転職、独立を視野に入れる従業員が増加すれば、人材流出のリスクが高まります。副業によるスキル向上、経験値増加に対する報酬的な懸念や、副業を行うことによって本業の時間が制約され、リソース不足に陥る可能性もないとは言えません。そのため、公務員の場合は認められていないケースが大半です。

副業を考えている方は、勤める企業の制度として副業許可があるかどうかを調べておきましょう。

副業を許可している企業は大多数ではない

上記の理由から、副業を推奨している世間の風潮ではあるものの、依然として多くの企業が副業に対して積極的ではないという実情があります。

とあるアンケート会社の調査によると、副業を認めている企業は全体の25%程度となっています。つまり、いまだ約75%の企業が副業を認めていないということです。

このように、そもそも副業を許可している企業が少数派であることを知っておく必要があります。

新卒で副業をするメリット

ここからは、新卒で副業をするメリットを4つ、ご紹介します。

1.本業以外で幅広く経験ができる

アルバイトであれば掛け持ちによってさまざまな業種を経験できますが、新卒入社後、その企業で働き続けるとなると、得られる経験も限定的になっていきます。そうした中、副業なら本業では得られないようなスキルや経験を積むことができます。その結果、転職する際に市場価値が上がり、さらなるキャリアアップを目指すことも可能になるかもしれません。

例えば新卒で営業職として配属された方が副業で動画編集経験を積むと、「営業×動画クリエイター」という市場価値が生まれます。このように、新卒で入社した企業の業務だけにとどまらず、幅広い経験を積める点が副業の大きなメリットです。

2.副業で身につけた知識・スキルを本業に活かせる

1つ目のメリットでも述べた通り、副業を通して幅広い実務経験を積むことができます。そうした経験は、社内での業務にも活かせる場面があります。

日々副業に励んだ結果、本業の作業効率が改善されたり、パフォーマンスが高まったりすることは多々あります。また副業で出会った新しい人脈や発想を本業に活かすことで、周囲の評価が高まることもあるでしょう。

3.本業以外の収入があることで心に余裕が生まれる

金銭的・精神的な安心感が生まれる

副業を頑張れば頑張るほど、月収は増加します。本業だけでは生活が苦しかった方も、副業によって生活に余裕が生まれるでしょう。そのような「最悪雇い止めにあっても何とか生活できる」という金銭的な安心感があると、何事にも強気で臨むことができます。

また本業でどうしても嫌なことがあった場合、副業をしていれば「最悪辞めてしまってもいい」と気持ちを落ち着かせることもできます。このように、副業をすることで精神的な安定を得ることができるのです。

将来的にも余裕が持てる

副業によって本業では身につけられないスキルを習得できることもあるため、本業で培ったスキルと掛け合わせることで自身の市場価値を高められます。将来転職を考える際にも、副業で身につけたスキルをふまえてキャリアアップを狙えます。金銭的な安心感から転職活動自体にも余裕を持って取り組めれば、納得のキャリアを実現しやすくなるでしょう。将来のキャリアを考えるシーンにおいても、副業をやっていることはメリットと言えます。

4.副業をきっかけとしたつながりを作ることができる

副業をすると、異業種の人脈が増えます。本業であれば関わることがないような取引先、同じ副業を頑張るコミュニティの仲間、オンラインサロンのメンバーなどさまざまです。

このように広がった人脈は、副業でも本業でも活きます。例えば、1人では請けることが難しい大型案件も、複数人いることで受注につながります。異業種の仲間がいれば、自分が持っていないスキルや苦手な分野をカバーしてくれることでしょう。

また、人脈が増えることで本業における顧客が増えるケースもあります。なぜなら、何か商品を購入する際、見ず知らずの人から買うよりもある程度知っている人から買うほうがハードルは低いからです。

新卒で副業をするデメリット

ここからは反対に新卒で副業をするデメリットについてご紹介します。

1.本業で覚えることが多い中での副業は負担が大きい

新卒で副業を始めると、どうしても負担が大きくなります。ただでさえ環境の変化などが多い新卒社員にとって、本業以外に身体的、あるいは精神的なストレスの負担が増加してしまうのはリスクでもあります。

副業で生じたストレスによって本業に集中できなくなるのは本末転倒です。仮に副業を始めるとしても、必ず本業に影響が出ない程度に留めておきましょう。

2.競業避止について注意する必要がある

副業をする上で最も注意すべきポイントが「競業避止」です。競業避止とは、労働者が所属する企業と競合に値する企業や組織に属したり、自ら会社を設立したりといった行為を禁ずる約束事を指します。入社時の誓約書や就業規則に含まれる競業禁止特約によって定められており、違反した場合は退職金の支給制限、損害賠償請求、競業行為の差止め請求といった処罰を受ける恐れがあります。

そもそもこうした義務を設ける理由は、内部情報の漏洩や従業員の引き抜きを防ぐためです。そうした事態が横行すると、企業が時間をかけて培ったノウハウや人材を簡単に失ってしまいます。企業の内部情報を外部に持ち出すと、懲戒処分を受けるかもしれません。この競業避止の考え方はしっかりと認識しておきましょう。

3.企業によっては嫌がられることもある

副業を許可しながらも、副業に前向きでない企業」は意外に多くあります特に新卒社員は覚えることが多数あり、それらをそっちのけで副業に取り組んでいると良く思われないでしょう。また、副業をする人は平日の定時後や休日に行うケースがほとんどです。そうすると、十分に休めないことで本業に支障をきたすのでは?と思われるかもしれません。

副業を禁止する理由で多いのが、社員の⻑時間労働・過重労働を助⻑するため」「労働時間の管理・把握が困難なためといったもの。上記の通り、社員の健康面・管理面を心配する理由が上位を占めています。

このような理由から、たとえ副業を禁止していない企業であっても、副業をしていることが発覚した場合、昇進や給与などの待遇面に影響が出る可能性もないとは言えません。

「副業が禁止されていない=すぐにやってみよう」と安直に考えるのではなく、開始にあたってはさまざまな観点から慎重に検討する必要があります。

4.税金について気にしなければならない

最後は税金です。副業で得た収入には当然所得税がかかるため、税務署にきちんと納税する必要があります。副業の収入・所得が年間20万円以下であれば税務署への申告は不要ですが、それ以上稼ぐと年末に確定申告をする必要が生じます。

「たかが数万円の税金を納めなくてもバレないだろう」と侮ってはいけません。故意に申告せずに放置すれば脱税行為となり、加算税や延滞税などの重いペナルティを受けることになります。

このように税金の手続きを自分でしたり、忘れないよう常に気にしたりする必要があるのは、デメリットの一つになり得るでしょう。

新卒で副業はやるべき?

ここからは、「新卒で副業をやるべきかどうか」を考えていきます。

「仕事に慣れてきたら検討」がおすすめ

先ほど述べた通り、新卒入社ですぐに副業を始めることは負担が非常に大きく、肉体的にも精神的にもストレスが増加します。したがって、副業を始めるならある程度仕事に慣れてきてからにしましょう。

「副業が本業に影響しない」「しっかりとプライベートの時間で副業を完結できる」という場合は、さまざまなメリットがある副業を始めてみても良いでしょう。

学生時代から続けているものは継続するのもあり

また学生時代から続けている副業については、継続しても問題ないと思います。なぜなら、昔から続けている副業であれば初期費用もかからず、身体的な負担も少ないからです。

中には「大学生のときに働いていた居酒屋のアルバイトを、社会人になっても週1回のペースで続けている」という方もいます。

「毎日働いても全然疲れない」という方であれば、土日の休みを使ってガッツリと副業に打ち込むことも悪くはありません。ご自身の体力や体調と相談しつつ、適切なペースで副業をすることが大切です。

とにかく、まずは人事へ相談を

これまで「新卒の副業」について触れてきましたが、前述したように副業に対する企業の姿勢・考え方はさまざまです。副業を推奨している企業でも、実は前向きではなかったりするケースもあるため、新卒で副業を検討している場合は人事へ相談してみるのが無難でしょう。

人事は「社員が最高のパフォーマンスを発揮するためにどういったことをするべきか」を常日頃考えている部門なので、きっと力になってくれるはずです。入社直後に副業をすることに対して後ろ向きであればそう話してくれるでしょうし、副業に対して積極的であればおすすめの副業についてアドバイスしてくれるかもしれません。

まとめ

今回は「新卒で副業は可能か?」というテーマのもと、新卒で副業をするメリットとデメリット、注意すべきポイントなどをご紹介しました。メリットでもお話しした通り、副業は幅広い経験を積むことができる上に人脈が広がり、精神的な余裕を持つこともできます。

ただし、そもそも副業を禁止している企業も多数あるほか、税金のことなど本業以外のことで頭を使う機会も増えます。せっかくの休日に「しっかりと休めない」というデメリットもあるかもしれません。

このように副業にはさまざまなメリットとデメリットがあります。大切なのは、しっかりと自分で情報収集して決断すること。ぜひこの記事を参考にしていただき、副業を考えるきっかけにしてみてください。

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