「スプリングインターン」は、就職活動が本格化する大学4年生の春直前に行われるインターンのことです。夏に行われるサマーインターンとは開催時期が異なり、うまく活用することで就活の成功に大きく近づくこともできます。また、スプリングインターンは就活直前に開催されるため、本気度が高い学生が多いのも特徴です。
本記事ではスプリングインターンの概要や流れ、サマーインターンとの違いについて詳しく解説しています。
スプリングインターンとは
まずは、「スプリングインターンとは何か?」について解説していきます。
春に開催されるインターンシッププログラム
スプリングインターンはその名の通り、春に開催されるインターンシッププログラムです。そもそもインターンとは、学生が希望する企業に一定期間在籍し、就業体験を行うもの。学生からすると、実際に企業で働くことで自分の適性を見極めたり、将来像を描けたりするほか、志望業界や企業について深く知ることができたりする点がメリットです。
インターンは年中開催されていますが、中でもスプリングインターンは就活直前ということで、特に応募者が多い傾向にあります。
応募時期は大学3年の12~1月頃
スプリングインターンに参加する場合、「春まで何もしなくても大丈夫」というわけではありません。事前に選考がある場合、応募時期は大学3年の12~1月頃が中心になるので、選抜型のスプリングインターンに参加したい場合は応募を忘れないように注意してください。
サマーインターンなど、他の時期に開催されているインターンの情報などを活用しながら、対策を講じましょう。
開催時期は就活直前の2~3月頃
スプリングインターンの開催時期は、2~3月頃が多いです。この時期は就活が本格化する直前で、情報収集や説明会参加など、かなり忙しくなっているはず。事前に自分がどの企業のインターンに参加し、どの企業の説明会に参加するのかなどをよく考え、上手にスケジューリングする必要があります。
志望度の高い企業のインターンに参加できる場合は、当日までに業界研究や企業研究を通して知識をインプットし、インターンの中で高いレベルの質問をしたり、成果を挙げたりできるように準備しておきましょう。この一手間で、高評価を得られる可能性がアップします。
短期プログラムであることが多い
スプリングインターンは短期プログラムであることが多いです。これは、開催される時期が就活直前ということもあり、企業としても「多くの学生のことを知りたい」という理由が考えられます。優秀な学生を一人でも多く採用したいため、その一つの手段としてインターンを活用しているということです。インターンで活躍した学生がいたら、そのまま選考に進めたいという意図があります。
ちなみに、サマーインターンの場合は夏休みを利用して比較的長期間取り組むプログラムが多いと言えます。これは、大学3年生の夏時点ではまだ就活は本格化しておらず、企業としてはこの時点では「まずは学生に自社のことをよく知ってもらい、魅力的に感じてもらいたい」と考えているためです。
スプリングインターンの流れ
続いては、スプリングインターンの流れを紹介していきます。サマーインターンとの違いが気になっている方は、ぜひチェックしておいてください。
基本的にはサマーインターンと同じ
スプリングインターンの流れは、基本的にはサマーインターンと同じです。具体的には、各Webサイトから応募するところから始まり、書類選考や面接を経て、合格すればインターンに参加できます。そして、所定のプログラムに沿って実施されるインターンで高い成果を創出できれば、選考を一部免除されたり、内々定をもらえたりすることもあるでしょう。
応募から選考まで
まずは、応募から選考までのステップをご紹介します。
1.各Webサイトから応募
スプリングインターンの応募は、大学3年の12~1月にかけて行われます。各企業のWebサイトから応募する形式が一般的ですので、事前に各社のWebサイトやインターン情報サイト、就職サイトなどで情報収集をしておきましょう。動き出したときにはすでに募集が終了していた――といったことがないよう、気になる企業に対しては早めに行動することが大切です。
また、学校がインターンシップの推薦枠を保有している場合があります。学校のキャリアアドバイザーなどと相談してみましょう。推薦をもらうことができれば、選考なしでインターンに参加できます。
2.書類選考
スプリングインターンでもサマーインターンなどと同様、簡単な選考が行われます。エントリーシート(ES)を提出したり、Webでテストを受けたりといった内容です。
エントリーシートのフォーマットはその企業によってさまざまですが、聞かれることはある程度共通しています。自己PRや志望動機、将来の展望といった点について確認されるはずなので、「自分がその企業にとって役に立てること」を論理的にアピールしましょう。自己PRではインターンにおいて活躍できる根拠を、志望動機では分かる範囲で企業研究をしたうえで「なぜ他社ではなく、その企業に応募したのか」を明記する必要があります。
3.面接
書類選考の結果を受けて、面接が行われる場合もあります。面接は個人の場合もありますが、集団面接やグループディスカッションが行われることもあるようです。ほとんどの企業では面接は1~2回程度ですが、多い企業では3回実施することもあります。
特に倍率が数十倍になるような人気企業のインターンを希望する場合は、グループディスカッション対策をしておいたほうが良いでしょう。グループディスカッションとは、複数人で指定された議題について議論し、結論を導き出す方法のこと。集団面接や個人面接とは異なり、他の学生とコミュニケーションを図るプロセスが発生するため、リーダーシップや協調性、積極性などが評価されることになります。
4.合格したらインターン本番へ
書類選考を経て、面接でも合格すると、いよいよインターン本番となります。インターンに参加できるかどうかの合否連絡は、選考の数日後から数週間後に届くことが多いようです。
インターン本番
インターン本番では、企業ごとに異なるプログラムに沿って実施されます。また、インターン中に創出した成果によっては、内々定が出るケースもあります。
5.プログラムに沿って実施
インターンのプログラムは、学生に満足してもらえるように、また優秀な学生の採用につながるように試行錯誤が重ねられています。期間としては、1日で職場体験ができる短期ものから、1カ月以上じっくりと取り組む長期インターンまでさまざま。スプリングインターンは1~5日程度の短期プログラムのものが一般的です。
短期インターンには、企業の仕事内容を聞くことができたり、学生同士でグループワークを行ったりするプログラムが多くあります。仕事内容もセミナーなどとは異なり、より業務に関連した具体的な話が聞けるはずです。グループワークではインターンシップ生同士でディスカッションをするなどし、終了時には担当社員からフィードバックをもらえます。
また、短期インターンで実際の業務体験ができる場合もあります。短期間のため、社員のように実際の業務に関わることは稀ですが、社員が過去に実践した業務を疑似体験したり、軽作業をまかされたりすることはあるでしょう。
6.成果によって内々定が出る場合も
インターンに参加する中で特に優秀であると判断された場合、内々定が出ることがあります。また、内々定とはいかないまでも、好成績を残した参加者に対して選考が一部免除されるケースも珍しくありません。短期のインターンであっても、実際の業務を体験する機会を得たり、仕事に対する意欲をアピールできたりする可能性もあります。企業としても、特に印象が良かった学生をメモしておき、本選考開始後に積極的に案内(勧誘)する――という場合もあります。短期インターンでも気を抜かず、しっかりと準備をして臨みましょう。
サマーインターンとの違い
インターンと聞いて、夏休みを利用して長期間企業の中で職業体験をするサマーインターンを想像する方も多いのではないでしょうか?先述しましたが、スプリングインターンとサマーインターンでは、実施する企業の種類や内容、そして参加する学生の質など、異なる点がいくつか存在します。
就活直前期なので本選考につながるケースもある
スプリングインターンは就活直前期に行われるため、本選考につながるケースもあります。企業の中には、インターンに参加している学生の中で「これは」と思う候補者に対し、優先的に次の選考へ導いたり、記録として残しておいたりする場合があります。
企業としても、本選考が近づいているため「採用モード」の意識になっていたり、優秀な学生を囲い込みたいと考えていたりします。インターンの成果次第では、学生にリクルーターが付いたり、一次選考が免除となったりといった優遇措置が取られることもあるようです。
就活対策している学生の参加も多くなる
スプリングインターンでは、しっかり就活対策をしている学生の数も多くなります。これまでにサマー、オータム、ウインターの各インターンで経験を積んだ学生も参加するので、レベルの高い選考になることも覚悟しなければなりません。
選考がすぐ間近ですので、学生の意識もかなり高くなっているはず。本気度の高い学生と一緒にインターンを経験することは良い刺激になりますし、より危機感を持って行動できるようになるでしょう。
またスプリングインターンは、就活前に書類選考や面接といった実戦練習ができる最後の機会となります。これまでにインターンに参加できなかった方は、積極的に参加するようにしましょう。
まとめ
スプリングインターンは志望企業の雰囲気をつかむことができるだけでなく、成果次第では本選考につなげられるかもしれません。また、もしも本選考につながらなかったとしても、情報収集の側面から得られるものは多いはずです。
志望度が高い企業が募集していたら、ぜひ応募してみましょう。
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