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やりたいことを見つける方法|やりたいことがない人はどうすればいい?


就職活動を始めたものの、「やりたいことがない」「やりたいことを絞り切れない」といった悩みを抱える方は少なくありません。やりたいことが明確であれば、能動的に就活を進めることができます。そして、「自分に合った企業」をより正確に把握でき、入社後のミスマッチを防ぐことにもつながります。

とはいえ、就活に取り組む全員が「やりたいこと」を見つけているとは限りません。本記事では、やりたいことの重要性や、その見つけ方について解説します。

「やりたいこと」とは?

「やりたいこと」と言うと、少し漠然としているように感じるかもしれません。まずは、やりたいことの正体を考えてみましょう。

将来の夢や実現したいことを指す

やりたいこととは、将来の夢や実現したい未来を指します。それは「やりたい作業」ではなく、「自分にとっての幸せな生き方」とも言い換えられます。例えば、「営業成績No1になってみたい」「公務員になって安定した暮らしがしたい」「研究職に就いて、新しい商品を世の中に送り出したい」など、これらはすべてやりたいことです。

「やりたいことは何か」と言われてピンとこない方でも、将来の夢や実現したい未来、自分が求める暮らし方は何かと聞かれたら、思い描けるものもあるのではないでしょうか。

現時点で取り組みたいことも含む

やりたいことは必ずしも将来だけを指すわけではなく、現時点で取り組みたいことも含みます。それは、現時点で意欲的に取り組んでいることや、チャレンジしたいことでもあります。例えば現在、会計について勉強しており、その知識を社会人になってからも活かしつつさらに学んでいきたいとします。そうすると、就活における「やりたいこと」としては「会計業務」がそれにあたり、「その仕事ができる環境」というのが企業選びの軸になるはずです。

また、時には「今は取り組んでいない」「そこまで関わり合いがないけど取り組みたい」ということがあるかもしれません。理系学部で機械やコンピュータについて勉強していたものの、就活を進める中で営業職に魅力を感じるようになったといったような場合もあるでしょう。この場合は、営業の仕事が「今やりたいこと」です。

このように、将来したいことや現在しているかどうかにかかわらず、現時点で取り組みたいことも「やりたいこと」として挙げられます。

情熱やモチベーションがあることが一般的

「やりたいこと」は、情熱やモチベーションを持って取り組みたいこと、実現したいことが該当します。きっかけは何でも問題ありませんが、とにかく興味があるような職種・業種や、困難でも習得のための努力が惜しくないようなテーマは、「やりたいこと」だと言えるでしょう。

「やりたいことがない」と思っていても、実は細かく自己分析するうちに見つかる場合もあります。例えば、人と話しているときに「自分は人に説明するのが好きだな」と感じたり、PowerPointを使っていた時に楽しいと思えたりする人は、自分で資料を作って分かりやすく説明することに対してモチベーションが高いのかもしれません。

日常や授業、アルバイトなどのちょっとしたシーンにやる気やモチベーションが隠れている場合もあるので、自分がどういうときに楽しかったり、やりがいを感じたりするのかを見つめてみてもよいでしょう。

「やりたいこと」はなぜ重要なのか

極端な話、「やりたいこと」を気にしないまま就活をしても、内定は獲得できるかもしれません。しかし、「やりたいこと」を見つめ、将来を考えることは大切です。それはなぜでしょうか。

以下では、やりたいことの重要性について見ていきます。

自己成長のきっかけになる

人はやりたいことがあると、それに向けて成長しようと努力できます。例えば試験勉強において、「好きな教科であれば勉強にすんなり取り組めたのに、苦手な教科は教科書を開くのも億劫に感じる」という経験は誰しもあるのではないでしょうか。

就活やその後の社会人生活でも同様です。社会人生活において「やりたいこと」が明確で、そこに向かって進んでいる状況であれば、多少の苦難は乗り越えられるものです。そして、苦難を乗り越えた先に成長があります。しかし「やりたいこと」がないままに働いていると、働くモチベーションも上がりません。モチベーションが低い状態で仕事をしていると、困難な課題を与えられたり、ちょっと嫌なことがあったときに投げ出したくなってしまうかもしれません。

意欲的な行動につながる

やりたいことがあると、意欲的に行動できます。人が行動する際には、その動機次第で行動の早さや質が変わります。もちろん「やりたいこと」があり、それに向けた行動をするほうが、より速く、より効果的にアクションできるでしょう。

就活においても、やりたいことが明確にあるほうが、結果的に就活の成功につながりやすいと言えます就活の成功とは、単に内定を取得することではありません。入社前後のギャップを防ぎ、充実した社会人生活のスタートを切ることです。やりたいことが明確であれば、就活で大切な自己分析や企業分析にも身が入るでしょう。やりたいことに対して「自分は向いているのか」を徹底的に分析し、どの企業ならやりたいことを実現できるのかを本気で調べるはずだからです。

充実感や満足感を得るために欠かせない

何かを実現するために意欲的に行動し、その実現に近づくと、充実感や満足感が得られます。例えば部活動で好成績を収めたとしても、所属した部活そのものに興味がなかったり、あまり努力せずに実現できたりした場合はそこまで充実感や満足感もないでしょう。反対に、やりたいことに対して精一杯努力したうえでの好成績であれば、充実感や満足感につながるでしょう。

これは就活においても同様です。就活はあくまでも人生の通過点に過ぎませんが、人生の道筋を決める重要な活動です。やりたいことがあったうえで工夫や努力をしたほうが、たとえ同じ結果だとしても充実感や満足感は何倍にもなります。そして、「就活を頑張った」「やり切った」という意識や経験は、社会人となってから貴重な財産となるでしょう。

就職活動の面接で聞かれることも多い

就職活動においては、やりたいことについて以下のような質問をされることがあります。自己分析を行い、しっかりと答えられるように準備しておきましょう。その準備のためには、やりたいことを見つけたり、具体的に考えたりしておくことが重要です。

Q1.あなたが将来実現したいことは何ですか?

企業は、応募者であるあなたの将来の目標やビジョンを知りたいと考えています。応募者の志向性やキャリアプランについて理解することが、入社後のミスマッチ防止につながるからです。あなたの人生観をもとになぜその企業や業界を志望したのか、将来実現したいことに対する企業の関連性や熱量を聞く質問と言えます

就活の面接では、「世の中に●●という影響を与えたい」「その実現のためには御社で学び、活躍するのが理想的だと考えた」といった流れで回答するのがよいでしょう。

Q2.当社においてあなたが実現したいことは何ですか?

この質問では、就活生が志望企業に対してどのような価値を持って入社したいのかを知りたいと考えています。企業のビジョンや文化に合致し、モチベーション高く持って取り組んでくれるかを確認することが目的です。

そのためには企業研究をしっかりと行い、自分のやりたいことと企業がマッチしているかが重要になります。やりたいことと関連する企業でなければ、「なぜ自社を選んだのか」が相手に伝わらず、疑問を持たれてしまうでしょう。

Q3.今後のキャリアにおいて3年後、5年後、10年後にどうなっていたいですか?

現時点の「やりたいこと」から、将来のキャリアまでつなげて聞かれることもあります。この質問では、やや中長期的な視点で自分のキャリアプランや、将来の目標をどのように捉えているかが問われています。

そもそも、やりたいことが不明確では将来のビジョンも不明瞭になりがちです。自分は何がしたいのか分からないまま就活をして、結果的にどこかの会社に入社できたとしても、なかなかその会社で5年後、10年後の未来像は描きづらいのではないでしょうか。

やりたいことが見つかっていれば、将来のキャリアに向けても前向きに考えられ、目標に向かって進んでいるという手ごたえも感じやすいでしょう。

ただ、あくまで現時点で考えた「仮定の話」で問題ありません。先の見えづらい社会の中で、状況に応じてキャリアプランや目標は変わっていくからです。就活の時点でキャリアプランのすべてを決定しなければならないわけではないので、あまり重く捉えすぎずに考えてみましょう。

Q4.あなたがやりがいを感じるのはどういった瞬間ですか?

人生において、やりがいを感じる瞬間について聞かれることもあります。言い換えれば、どういったことで満足するのかという動機や価値観を聞く質問です。そしてそれが、その企業で実現可能であるかを見ていると考えましょう。

やりがいを感じる瞬間やその大小は人によってさまざまです。大きなやりがいと聞かれてピンとこなくても、過去に何かしらの行動で小さな達成感を感じた経験はあると思いますので、そういった小さな出来事を思い出しながら自己分析につなげるとよいでしょう。

「やりたいこと」がない人はどうすればいい?

「やりたいこと」は就活や人生において重要ですが、現状、やりたいことがない人はどうすればよいのでしょうか?最後に、やりたいことの見つけ方について解説していきます。

焦って探す必要はない

今やりたいことがないからといって、焦って探す必要はありません。むしろ無理やりやりたいことを見つけようとし、そのとき何らかの答えが見つかったとしても、「やっぱり違った」というケースは少なくないでしょう。多くの就活生は20代前半で、アルバイトなどを除けば働いた経験がないという方がほとんどでしょう。その若さで社会経験も少なければ、将来のビジョンが明確でないのも当然です。今やりたいことがない場合でも、焦って探さずに時間をかけて考えるようにしましょう。

自己分析をすることで見つかる

自己分析をして、自分が何に興味を持っているかを考えることで見つかる場合があります。自己分析では自分の過去を洗い出し、成功・失敗体験などを通じてその理由や当時の楽しかったことや嫌だったことを振り返ります。その中で、自分の長所・短所や特徴を客観的に見直します。

やりたいことを見つけるには、あなたがスキルとして持っている「できること」と、やっていて楽しい「好きなこと」を掛け合わせてみるのがおすすめです。「できること」は好きなことでなくてもよく、「生活に必要だから料理を覚えた」など好きである必要もありません。その上で自分の好きなことを考え、両者を組み合わせてできる仕事を探してみるのもよいでしょう。

情報収集をすることで見つかる

例えば就活に関する情報収集をする中で、興味を持てるジャンルやトピックが見つかるかもしれません。就活では、インターネットリサーチや企業説明会への参加、OB・OG訪問の実施などを通して、多くの企業や業界、職種について触れていきます。大学生までの生活の中では、まったく知らなかった世界と出会うこともあります。

さまざまな情報に触れていく中で、興味のあることが見つかるかもしれません。そして、その興味を突き詰めていくと、結果的にやりたいことになる可能性もあるでしょう。

ロールモデルによって見つかる

ロールモデルとなる人を見つけることで、そこを目指そうというモチベーションにつながることもあります。また、やりたいことが少し漠然としている場合、明確な目標となる人がいれば、これからどうすればよいかもイメージしやすいでしょう。

世の中にはいろいろな人がいます。ロールモデルも身近な人はもちろん、就活の中で知り合った人、会ったことがないSNS上の人などさまざま。興味を広げ、目指すべき人を探してみるのも手です。

新しい経験をすることで見つかる

普段とは異なる、新しい経験をすることで自分のやりたいことが見つかる可能性もあります。同じ日常、同じことをするだけの毎日では刺激も少なく、新たな発見にも出会いにくいものです。

少し無理やりでも、自分を新たな経験が体験できる環境にさらすことで、今まで感じたことがないような体験が待っているかもしれません。そして、新たな体験により新たな価値観、興味が生まれ、やりたいことにつながることもあります。

まとめ

「やりたいこと」は就活における志望企業探しの出発点になり得ます。そして、人生の目標を決める際の大切な軸となるかもしれません。

やりたいことがない場合でも焦って探す必要はありませんが、ちょっとした工夫によって見つかる可能性もあります。「自分なりの見つけ方」を検討してみましょう。

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