大学卒業前にやっておくべきこと10選


4年にわたる大学生生活を締めくくるのが、「卒業」という一大イベントです。その日が近づくにつれ、やるべきことが山積みになっていると感じる方も多いはず。ただ焦るだけではなく、卒業への準備を計画的に進めることで、大学生活の4年間を充実したものとして締めくくれるでしょう。それと同時に、社会人生活をスムーズにスタートすることにもつながります。

本記事では、大学卒業前にやっておくべきこと10選をご紹介します。卒業を控えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

大学卒業まで半年以上

大学生活まであと半年という時期は、学業の総仕上げと社会人生活への準備が本格化します。まだ時間の余裕があるこの段階で、しっかりと計画を立てて行動することで、卒業までの道のりをスムーズに進められるでしょう。ここでは、卒業まで半年以上ある時期にやっておくべきタスクについて詳しく見ていきます。

1. 単位取得状況の最終確認

卒業に必要な単位数を満たしているかどうかの確認は、この時期に行うべき最も重要なタスクです。多くの学生が「まだ大丈夫だろう」と安心してしまいがちですが、思わぬところで単位が足りていないことに気づき、卒業が危ぶまれるケースは意外に少なくありません。

まずは、自分の所属する学部・学科の卒業要件を再確認しましょう。必修科目、選択必修科目、自由選択科目などの区分ごとに必要な単位数を把握し、自分の取得済み単位と照らし合わせます。特に注意が必要なのは、科目区分ごとの最低必要単位数です。総単位数が足りていても、特定の区分で不足があると卒業できない恐れがあります。

成績証明書や履修登録状況を確認し、単位を落としている科目や未履修の必須科目がないかもチェックしましょう。不足している単位がある場合は、すぐに対策を立てる必要があります。後期に履修可能な科目を探したり、集中講義や補講などの機会を活用したりすることで、不足分を補えるかもしれません。

不安な点がある場合は、学部の教務課や指導教員に相談することをおすすめします。学生の卒業に関する豊富な知識と経験から、適切なアドバイスを提供してくれるはずです。

2. 卒業論文の本格作成

多くの大学で卒業要件となっている卒業論文。卒業まで半年以上ある時期こそ、卒業論文の作成に本腰を入れるべきです。

まず、テーマの最終決定を行いましょう。これまでの研究や学びを振り返り、自分が最も興味を持ち、かつ学術的に価値のあるテーマを選びます。テーマが大き過ぎたり、複雑化し過ぎたりしないように、指導教員とよく相談して決めることが重要です。

次に、研究計画を立てます。論文の構成、必要な文献調査、実験や調査の計画、執筆スケジュールなどを具体的に決めていきます。特に、実験や調査に時間がかかる場合は、早めに着手することが大切です。

この時期から少しずつ執筆を始めるのも良いでしょう。序論や研究方法など、書ける部分から着手していくことをおすすめします。文章化に早めに取り組むことで自分の考えを整理し、研究の方向性を明確にできます。

3. TOEICなどのスコア向上

英語力は社会人にとって重要なスキルの一つです。特に、就職や大学院進学を控えた学生にとって、TOEICなどの英語能力試験のスコアは大きな意味を持ちます。

まずは、現在の英語力を正確に把握することから始めましょう。TOEICの公式試験や模擬試験を受験し、現在のスコアを確認します。そして、そこから目標とするスコアを設定します。

次に、効果的な学習計画を立てます。TOEICの場合、リーディングとリスニングの二つのセクションがあるため、バランスの取れた学習が必要です。毎日一定時間を英語学習に充てる習慣を作り、単語学習、文法の復習、リーディング練習、リスニング練習をバランス良く行ってください。

社会人になると仕事で余裕がなくなることも多く、安定的に学習をする時間を作れないものです。まだ余裕のある大学生のうちに、英語力向上に向けた学習を進めておくのがおすすめです。

大学卒業まで3〜6ヶ月

大学卒業まで3~6ヶ月の時期は、社会人生活に向けた準備が本格化します。この時期に適切な準備を進めることで、卒業後の新生活をスムーズにスタートできるでしょう。

4. 新居探しと引っ越し準備

就職にともない転居が必要な場合、新居探しと引っ越し準備はできるだけ早く始めることをおすすめします。特に、首都圏では好条件の物件がすぐ契約済みになってしまう傾向にあるため、早めの行動が重要です。

まずは、勤務先の場所や通勤時間を考慮して、住む地域を決定しましょう。その際、家賃相場や生活環境、交通の利便性なども十分に検討します。インターネットで物件情報を収集するのも良いですが、実際に現地に足を運んで周辺環境を確認することも大切です。

物件を決める際は、自分の予算と優先順位をしっかりと定めておくことが重要です。家賃だけでなく、敷金・礼金、管理費、光熱費なども考慮に入れて、総合的に判断しましょう。また、部屋の広さ、設備、築年数なども、自分のライフスタイルに合わせて確認します。

引っ越し業者の選定もこの時期に行います。複数の業者から見積もりを取り、料金やサービス内容を比較検討しましょう。大学生協や学生割引のある業者を利用すると、費用を抑えられる場合もあります。

新生活に必要な家具や家電のリストアップも忘れずに。必要なものを洗い出し、購入計画を立てます。この際、実家から持っていけるものがないか、家族とも相談してみるとよいでしょう。

5. クレジットカードの申請

社会人になると、さまざまな場面でクレジットカードが必要になります。節度を持って使用できるのであれば、この時期に作成するのも良いでしょう。

クレジットカードを選ぶ際は、自分のライフスタイルに合ったものを選びましょう。年会費、ポイント還元率、付帯保険などの特典を比較し、自分にとって最も利益性の高いカードを見つけてください。学生向けのカードから始めて、卒業後に一般カードに切り替えるという方法もあります。

6. 卒業旅行の計画立て・予約

大学生活の締めくくりとして、多くの学生が楽しみにしている卒業旅行。この時期に計画を立てておくことで、余裕を持って準備ができます。

まずは、一緒に行く友人と日程や行き先について話し合いましょう。それぞれの希望や予算を擦り合わせ、全員が楽しめる旅行プランを作成します。国内旅行か海外旅行か、観光中心かそれともアクティビティ重視かなど、旅行の方向性を決めていきます。

行き先が決まったら、交通手段と宿泊施設を予約します。人気の観光地や繁忙期を狙う場合は、早めに予約しましょう。航空券や宿泊施設は、早期予約割引が適用される場合もあるので、この時期の予約はコスト面でもおすすめです。

海外旅行の場合は、パスポートの取得や更新、必要に応じてビザの申請も忘れずに。また、海外旅行保険への加入も検討しましょう。

7. 就職先で必要となる知識を身につける

就職先が決まっている場合、この時期に業界や企業に関する知識を深めておくことで、スムーズに仕事をスタートさせることができます。

まずは、就職先の企業についてあらためてリサーチします。企業の歴史、経営理念、主要製品やサービス、市場での位置づけなどを把握しておきましょう。企業のWebサイトや年次報告書、業界誌などを活用し、幅広い情報を収集します。

次に、業界全体の動向についても学びます。主要な競合他社、業界が直面している課題、最新のトレンドなどを理解しておくことで、入社後の適応がスムーズになります。業界専門のニュースサイトやポッドキャストなどを活用すると、最新の情報を効率的に得られるでしょう。

ビジネスマナーも、この時期に身につけておくと良いでしょう。敬語の使い方、ビジネスメールの書き方、電話対応の基本などを学んでおくことで、社会人としての基本的なスキルを身につけられます。

就職先から事前課題や推奨図書が提示されている場合は、それらにしっかりと取り組みましょう。企業が新入社員に期待する知識やスキルを理解する良い機会となります。

大学卒業直前

大学卒業が目前に迫ったこの時期には、学生生活を締めくくり、新たな人生のステージに向けて準備を整えることになります。ここでは、卒業直前に行うべき3つのタスクを詳しく見ていきましょう。

8. 学割を最大限活用しておく

大学生の特権とも言える学生割引。卒業後は利用できなくなるこの特典を、今のうちに最大限活用します。学割は交通機関だけでなく、さまざまな場面で利用できます。

例えば、PCやデバイスで学割が適用されるストアは複数あります。Appleは学生や教職員向けに学割販売をしていることは有名ですし、それ以外にも学割を行っているところを探してみるのがおすすめです。

飲食店やショッピングでも学割が適用される場合があります。特に大学周辺の店舗では学生向けのサービスを行っていることが多いので、お気に入りの店での食事や、新生活に向けての買い物などに活用できます。

また、各種資格試験の受験料にも学生割引が適用されることがあります。就職後のキャリアアップに役立つ資格の取得を考えている場合は、学生のうちに受験しておくことでコストを抑えられます。

9. 大学関係者との連絡先交換

大学時代に築いた人間関係は、卒業後も長く続く貴重な財産となります。連絡先の交換を忘れてしまい、卒業後に後悔することも少なくありません。そのため、このタイミングであらためて大学関係者との連絡先交換を行うことをおすすめします。

まず、親しい友人や同級生との連絡先の確認から始めましょう。SNSでつながるだけでなく、直接連絡が取れる方法(LINEや電話番号、メールアドレスなど)で情報を交換しておくと安心です。また、卒業後の連絡手段について話し合っておくのも良いでしょう。例えば、定期的に同窓会を開く、LINEグループを作成する、などの方法が考えられます。

所属していたゼミやサークルの後輩たちとも連絡先を交換しておくと良いでしょう。彼らとのつながりは、将来的に思わぬ形で役立つかもしれません。また、後輩たちにとっても、社会に出た先輩は心強い存在となるはずです。

さらに、お世話になった教授や職員の方々との連絡方法も確認しておきます。彼らからのアドバイスや、キャリアに関する相談に乗ってもらえる可能性もあるからです。特に卒業研究でお世話になった指導教員とは、今後も何らかの形でつながりを持ち続けられる可能性が高いと言えます。

10. 悔いのないようにやり残したことは消化しておく

大学生活最後の時期は、これまでの4年間を振り返る絶好の機会です。社会人になると時間や自由が制限されることもあるため、学生のうちにしかできないことややりたかったことをこの時期に思い切って実行に移すことをおすすめします。

まずは、自分の中で「大学生のうちにやっておきたいこと」のリストを作ってみましょう。これまで躊躇していた挑戦も、この時期なら思い切ってできるかもしれません。「今しかできない経験」を積むことは、これからの人生を充実させる上でも重要です。

まとめ

ここまで、大学卒業前にやっておくべき10のポイントについて見てきました。卒業までの期間に応じて、優先順位をつけながら着実に準備を進めていくことが大切です。単位の確認や卒業論文の作成といった学業面はもちろん、新生活の準備や人間関係の整理など、さまざまな側面に目を向けておくと、学生時代の最後を十分に楽しめるでしょう。これらの経験は、社会人になってからも心の支えとなるはずです。

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