ゼミへの応募

面接で必ず聞かれる7つの質問!聞かれる意図と答え方を解説


就職活動の面接では、どの企業でも必ず聞かれるような質問がいくつか存在します。そしてそういった質問には、それぞれに「なぜそれを聞くのか」という意図や答える際のポイントがあります。

本記事では就活の面接で必ず聞かれる7つの質問について、聞かれる意図と適切な答え方について解説します。

面接で聞かれる質問について

面接で質問された内容に対して、どう答えたらいいのか戸惑ってしまうこともあるでしょう。しかし、事前に質問の意図を理解しておき、準備しておけば恐れることはありません。

なにかしらの意図があって質問している

面接官の質問には、必ずなにかしらの意図が込められています。つまり、応募者の人物像や経歴を把握するためであったり、自己認識や向上心を知りたいという企業の意向が反映されたりしているわけです。質問の背後にある意図を読み取りながら、適切な回答を心がけましょう。

どの面接でも共通して聞かれる質問がある

業種などを問わず、ほとんどの面接で共通して聞かれる質問があります。「なぜ当社を志望しましたか?」や「チームでの経験を教えてください」といった質問は、応募者の企業理解やチームプレー能力を確認するのが目的です。こうした共通の質問について事前に準備をしておくことで、自信を持って的確な回答ができるでしょう。

1.学生時代に力を入れたことはなんですか?

質問の意図

この質問では、あなたの学生時代の取り組みや興味に焦点を当て、自己表現や成長志向を評価したいと考えています。就活生の人物像や物事への意欲、取り組む姿勢なども見極めようとしているのです。

答える際のポイント

主体性をアピールできるか

学生時代に力を入れた活動が、どれほど主体的な選択だったかを強調しましょう。自分から進んで取り組んだことは、セルフモチベーションやリーダーシップの根拠になります。

「力を入れたこと」を聞かれた際に、「誰かに言われたから」や「仕方がなくやった」といった雰囲気を出してはいけません。自らの意思で主体的に活動した点をアピールすることで、入社後も受け身ではなく、進んで仕事をしてくれる姿を想像させられます。

熱意を持って取り組んでいるか

その活動に対する熱意や情熱を伝えることが重要です。その活動があなたの興味や価値観とどれだけ合致していたか、そこにかけた熱意を論理的に伝えましょう。力を入れたことには理由があり、活動中は真剣に取り組んだはずです。

具体的な回答例

「大学時代は、学業だけでなく学外活動にも積極的に参加しました。特に真剣に取り組んだのが、地域の高齢者施設でのボランティア活動です。高齢の方々との交流はコミュニケーションスキルや共感力を大幅に向上させる機会となり、彼らの人生経験に耳を傾けることで、尊重することと思いやりの大切さを学びました。この経験は、将来の職業においても、チームで協力する際やクライアントとの関係を築く際に役立つと考えています」

2.あなたの強み・弱みはなんですか?

質問の意図

強みや弱みを聞く意図としては、自己分析ができているか知りたいという点が挙げられます。自分のことをどれだけ客観視できているか、そしてそれに対してどのように改善しようとしているのかを見ています。また、強みについては、会社でどのような活躍ができるかを知ろうとする意図もあります。

答える際のポイント

一つだけでなく複数考えておく

強みや弱みについては、「1点ではなく3つずつ教えてください」と言われることもあります。一つ答えたあとに「他にはありますか?」と聞かれる場合もありますので、複数の回答を用意しておきましょう。

強み・弱みがわかる実際のエピソードを用意しておく

強み・弱みについては、具体的なエピソードも必要です。例えば、単に「忍耐強いです」とだけ話しても、具体例がないと本当に忍耐強いのかどうか分かりません。その強みは、どのような状況で発揮されたのか。弱みについて話す場合は、改善に向けた取り組みもセットで示すことで、自己成長への姿勢をアピールできます。

弱みは常識的な内容に留める

弱みについては、あまりに常識外れな欠点を伝える必要はありません。例えば、「朝起きるのが苦手である」と回答した場合、どんな理由があっても、努力している姿勢をアピールしても、「ルーズな人間」という悪印象を与えかねません。このように、社会人としてできて当たり前のことは常識外れな内容と言えます。ネガティブイメージが強すぎる内容は避け、常識的な範囲で話題を持ち出すようにしましょう。

具体的な回答例

強みについて

「私の強みはコミュニケーション能力であると認識しています。大学では学内の文化祭実行委員会でチームリーダーを務め、異なるバックグラウンドを持つメンバーと協力して催しを成功させました。定期的な進捗報告や意見交換を通じて、円滑なコミュニケーションを図りました。また、学内のイベントで司会を務めた経験もあり、人前でのファシリテーションや他者との関係構築にも自信があります」

弱みについて

「私の弱みは、細部への注意が足りないことです。例えば、文化祭の計画段階で全体の方針を考えることに集中するあまり、実施段階で細かいスケジュールやデータ入力に関するミスが発生しました。この弱みに対処するために、タスク管理アプリを活用して日々の作業を整理し、チェックリストを作成することで改善に努めました。この経験から細部まで注意を向ける重要性を学んだので、積極的に改善に目を向けるようにしています」

3.当社を志望した理由はなんですか?

質問の意図

志望理由は、応募者が企業に対して「どのように興味・関心を持っているか」を把握するための質問で、面接で必ず聞かれるものの一つです。面接官は、あなたが企業の文化や価値観に共感し、その企業での仕事に対してどのような貢献意欲を持っているかを評価したいと考えています。

答える際のポイント

企業分析はしっかりと行う

志望動機を答えるにあたっては、前提として企業分析はしっかりと行うことが必要です。企業分析をしておかないと、本当にその企業で自分が働きたいかどうか答えられませんし、自分に合っているかどうかも判断できません。その企業のビジョンやサービス、社会的ポジションなどについて理解しておきましょう。

自分のやりたいことと紐づける

その企業で仕事をすることで自分がどのように成長するのか、なにをやりたいかを述べるようにしましょう。自身のキャリアや将来の展望を、企業を通してどのように考えているかが伝えられると理想的です。

使い回さずに企業ごとに用意する

志望動機を伝える際に大切なのは、熱意を伝え、自分を企業にとって必要な存在だと印象づけることです。そのためには、「使い回しの志望動機」ではいけません。面接を受ける企業ごとに用意したオリジナルの志望動機を話すことで、志望度の強さも伝わりやすくなります。

具体的な回答例

「私が当社を志望する理由として、その先進的な技術開発力と社会的影響力に魅力を感じています。大学の授業や研究を通じて、新しい技術が社会にもたらす変革の可能性に興味を持ちました。貴社はその分野をリードしていると認識しており、特に環境問題への取り組みに強いコミットメントを示しています。私は学内プロジェクトで持続可能なエネルギーソリューションを研究し、その実用化に向けた努力を行ってきました。貴社の技術が社会に貢献する可能性に共感し、その一翼を担うことができると信じています。将来的には、エネルギー業界でのキャリアを積みながら、新たな技術を開発して持続可能な未来に貢献したいと考えています」

4.「5年後、10年後」にどうなっていたいですか?

質問の意図

「5年後、10年後にどうなっていたいですか?」という質問は、応募者の長期的なキャリアや目標を知るためのものです。面接官はあなたの将来のビジョンや計画がどのようにその企業や業界に適合するかを理解し、あなたが成長意欲を持ち、継続的な貢献を考えているのかを評価したいと考えています。

答える際のポイント

「キャリア」と「人生」の2軸を用意する

「企業の中でのキャリア」と「人生で実現したいこと」の2点を考えておくとよいでしょう。これまでの経験や考え方を振り返り、どういう人生を望み、どういうキャリアを積み重ねていきたいのかを伝えてください。

ゴールだけではなく過程も考えておく

「◯◯になりたい」だけではなく、そこまでにどういったプロセスを想定しているかも話せると、自身のキャリアや人生に具体性と説得力を持たせることができます。「10年後」となるとかなりの長期スパンですので、最終的な理想の姿を想定しつつも、その過程や手段を具体的に考えておくと理解を得やすくなります。

具体的な回答例

「5年後」についての例文

「5年後にはまず、専門的なスキルを身につけたエンジニアとして活躍している姿を想像しています。新しい技術の開発に参加したり、社会に貢献するプロジェクトに関わったりすることで、自分の専門分野で価値を提供できるようになりたいです。また、学び続けて成長することや、チームの一員として協力し合うことを大切にしたいです」

10年後についての例文

「10年後には、より広い視点で業界や社会に影響を与える仕事に携わっている姿をイメージしています。リーダーの役割を果たしながら、技術の進化と社会の課題解決を結びつけるプロジェクトに関わりたいです。同時に、自分のキャリアを通じて『次世代にインスピレーションを与える存在』になりたいと考えています。私の成長は継続的な学びとチャレンジに支えられるものであり、その過程を楽しみながら、よりよい未来の実現に向けて貢献したいです」

5.過去に経験した最も大きな挫折・失敗はなんですか?

質問の意図

過去の挫折・失敗の経験を聞くのは、応募者が過去の挫折や失敗からどのような学びを得たか、どのように乗り越えたかを理解するためです。面接官は、候補者の物事に対する処理能力や成長意欲を評価したいと考えています。

答える際のポイント

挫折した事実だけを述べない

挫折・失敗の経験を話す際には、ネガティブな事実だけを話すのはNGです。失敗した経験からなにを学び次に活かしたのか、どういった点で自分の成長につながったのかを話すようにしましょう。

「挫折経験はありません」は避ける

ほとんどの場合、大小の差はあれ誰もがなにかしらの挫折や失敗を経験しているはずです。この質問で聞きたいのは「挫折経験からどのように自己成長につなげた」なので、自分にとっての挫折や失敗が具体的に伝えられればOKです。

逆に「挫折経験がない」と言うことは、裏を返せば今後困難にぶつかった際の処理能力がないこと、打たれ弱い可能性があることを面接官に想起させてしまいます。また、「自己分析が不十分」「物事に対して本気で向き合ったことがない」と捉えられてしまうかもしれません。

原体験に基づくオリジナリティがあると理想

面接官はさまざまな就活生のエピソードを聞いているため、ありふれた経験だと印象に残りません。できるだけ独自性が高い実体験を話し、面接官に興味を持たれるようなエピソードを話すことが理想です。

具体的な回答例

「最も大きな挫折は部活でのケガで、大事な大会に出られなかったことです。ケガの原因は自己管理不足によるオーバーワークでした。この経験から、やみくもに体を動かすことにはリスクがあり、効果的な休み方やスポーツ科学などの知識に基づいた練習の大切さを知りました。そして、ケガの間は部のメンバーの練習指導にも関わるようになり、部全体のオーバーワークの減少や練習効率の向上につなげたことで、最後の大会では優勝できました」

6.最近気になっているニュース・トピックスはありますか?

質問の意図

気になる話題を聞く意図は、ニュースや最新情報などをしっかりと追いかけているか、時事問題についてキャッチアップを行っているかを知ること。ビジネスの世界では、情報に対する感度が大切です。世の中にアンテナを張っているか、またどのようなトピックに興味があるかを伝えられるようにしましょう。

答える際のポイント

1年以内のニュース・トピックスが無難

聞かれているのは「最近の」気になっているニュースですので、あまりに古いものは適しません。目安としては1年以内のニュース・トピックスが無難ですが、IT業界などは最近のAIの進歩スピードなども考慮すると、1カ月間でも環境が激変している可能性はあるため、志望する業界に応じて情報や知識のアップデートを常に行っておきましょう。

ビジネスや企業に関係するジャンルが理想

選ぶトピックスは基本的に、ビジネスや企業、その業界に関するものが望ましいと言えます。経済や業界全体に関するニュースの中から、特に志望企業の業界や企業に関係するものを選ぶようにしましょう。

事前に下調べをしておく

ニュースについては事前に下調べをしておかないとなにも話せません。また、面接のためだけでなく、自分が就職する企業を決める際には、最新の景気動向や業界の行方は重要な判断材料です。常に世間の動きを確認しておくようにしましょう。

具体的な回答例

「最近、技術と社会の融合に関するニュースに興味を持っています。特に、人工知能と倫理の関連性についての議論が報道されているのをよく目にします。私は大学の専攻がコンピュータサイエンスであり、倫理的な側面も考慮しながらテクノロジーを活用する重要性を感じてきました。これが職業選択にどのように影響するかについては、自分が持つ技術スキルを社会的な課題解決にどう活かせるかという視点で考えています」

7.当社への志望度はどれくらいですか?他社の選考状況はいかがですか?

質問の意図

志望度や選考状況についての質問の意図は、応募者がその企業への真の志望度や他の企業との比較をどのように考えているかを知りたいケースが多いと言えるでしょう。面接官は、候補者の企業への関心度や他社の選考状況を通じて、その人物のキャリア目標や選考プロセスでの優先順位を理解したいと考えています。

答える際のポイント

選考状況は話せる範囲で話したほうがよい

選考状況については、正直かつ適切な範囲で話すことが大切です。選考中の企業リストや進行状況を共有することで、自分の意欲や他社からの関心を示せます

嘘は見抜かれるため気をつける

選考状況について嘘をつくことは避けるべきです。面接官は経験豊富で、面接を受ける大学生よりもはるかに真実を見極める力を持っています。そんな面接官と信頼を築くには、誠実な対応が不可欠です。また、就活において複数企業に応募するのは当然なので、他社の選考状況について素直に答えても大きなマイナスになることはありません。

具体的な回答例

「志望度は非常に高く、第一志望として考えています。御社の革新的な取り組みやビジョンに魅了され、自身のスキルや情熱を活かしながら成長できる環境に強い関心を抱いています。また、御社の社風や価値観も自分に合致していると感じました」

「他社の選考状況については、現状複数の企業と面接を進めており、幸いなことにいくつかのオファーもいただいています。ただ、私のキャリア目標や志向性と最も合致する企業を選ぶにあたっては、御社が最も有力な選択肢であると感じています。他社と比較した際に、御社の先進的なプロジェクトと、従業員の成長を重視する姿勢に心惹かれました。御社への志望度は高く、私のキャリア目標と御社の価値観の一致を大変重要なものと考えております」

まとめ

就活の面接では、さまざまなことが聞かれます。その最たる例が、今回紹介した7つの質問です。これらはどの企業でも必ずと言っていいほど聞かれるため、しっかり準備しておきましょう。聞かれる意図と答え方のポイントを押さえておけば、自信を持って答えられるはずです。

後悔をしないキャリアを歩みたいすべての大学生へ

『HATARACTION!ゼミ』では、10年後多くの選択肢をもつビジネスパーソンになるために、自己成長や就活についての知識や機会を提供しています!

  • 社会のトレンドやビジネスに対する理解が深まる
  • 楽しいだけではなく、学びのある大学生活にするための具体的方法がわかる
  • キャリア選択に関するノウハウを提供するので、将来はたらくことへの不安が解決する

新卒採用サイトの説明画像