起業するためのビジネスプランを発表し、競い合うビジネスコンテスト。社会人向けの競技会だけでなく、大学生でも参加できるコンテストは数多く存在します。この記事では、ビジネスコンテストに参加するメリットやデメリット、参加方法について解説していきます。
ビジネスコンテストとは?
さまざまなビジネスを発表し競争する会
ビジネスコンテストは、参加者が考えたビジネスモデルをそれぞれ発表し、優勝を目指す競技会です。東京都のような公的機関から、単独企業や学生団体などさまざまな団体が、多種多様なコンセプトの下で開催しています。
一般的には優勝チームには賞金が出るほか、事業化のために必要な支援を受けられるなど多くの恩恵が受けられます。難易度こそ高いですが、将来起業を目指す大学生にとってはよい登竜門です。
大学生でもビジネスコンテストに参加すべき?
起業に興味があるなら経験としておすすめ
ビジネスコンテストは起業の足掛かりにもなるイベントです。自分の考えたビジネスを発表する場を得られる上に、ほかの参加者のさまざまなビジネスモデルを見て、どのような評価をされたかも知ることができるので、よい勉強の場にもなります。
ビジネスコンテストにはそもそも大学生向けのものも多くあり、ビジネス経験が必ずしも求められるわけではありません。起業に興味がある大学生は時間を作って参加してみましょう。
基本的には参加のメリットが大きいですが、時間が取られるなどのデメリットもあります。以下で参加のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。
参加するメリット
事業化できる可能性がある
ビジネスコンテストに参加する大きなメリットは、事業化につながる可能性があることです。
スポンサーが優秀な事業を見つけて出資する場合や、投資先を探しているベンチャーキャピタルなどから声を掛けられた場合、企業が新規事業のアイデアと実行者を募集しているパターンなど、さまざまなルートで事業化につながることがあります。
大学生のうちから起業を目指す人にとって、チャンスを増やせるビジネスコンテストはできるだけ参加しておきたいイベントです。
優勝すれば賞金を獲得できる
優勝や上位入賞した際の賞金も、メリットとして挙げられます。ビジネスコンテストによって賞金額には差がありますが、優勝者には少なくとも数十万円の賞金が授与されるものが多いです。
自分の考えたビジネスがレビューしてもらえる
発表したビジネスモデルがよいものか、改善ポイントがないかなどを第三者視点から確認できるのも大きなメリットです。
また、ほかの参加者のビジネスモデルとそのレビュー内容を確認できるのもメリットです。特に学生向けビジネスコンテストの場合は、目線が近い同年代の起業家志望の人たちの考え方を知ることができるため、よい刺激になるでしょう。
起業は行動しないと始まらないといわれることも多いですが、明らかな問題点はビジネルモデルの段階で分かる場合も多くあります。実際に動き始めてから致命的な欠陥が見つかると、資金や時間の大幅な損失が起きてしまうため、こういった機会にレビューをもらえると効率的にビジネスを起こせます。
企業とのコネクションができる場合も
よいビジネスモデルを企画できたり、能力をアピールできれば、入賞できずとも起業家やスポンサー企業から声を掛けてもらえる場合もあります。そのまま起業に結びつくわけではなくても、その後の起業の助けになったり、就職につながる場合もあります。
就職に備えた活動の一貫として
仮に起業を諦めたとしても、ビジネスコンテストに参加した経験は無駄にはなりません。ビジネスコンテストにおいて培った、ビジネス視点で考える習慣や困難に立ち向かって行動する力は、就活でのアピールとしても大いに役立ちます。
もちろん、ただビジネスコンテストに参加したという結果だけでは、意味がありません。目的を持って参加し、真剣に取り組んでこそ役に立つものだということは忘れないでおきましょう。
参加するデメリット
直接起業に結びつくとは限らない
デメリットというわけではありませんが、仮に上位入賞しても、必ずしも起業に結びつくとも限らないのがビジネスコンテストの難しいところです。優勝・入賞がゴールとはならず、その後も行動し続ける必要があります。
時間が取られる
ビジネスコンテストは片手間で取り組んでも、よい結果にはなりません。そのため、参加するなら一定の時間を割くことになります。
しかし、起業を目指す人にとって時間は非常に貴重なもので、無駄にはできません。既にビジネスの明確な案や実行手段を持っている場合は、自ら起業してしまったほうが早いケースもあります。
起業を目指すなら、参加するメリットは上記で述べたようにたくさんありますが、自分の時間と天秤にかけて、参加するべきかどうかを判断するとよいでしょう。
ビジネスコンテストの参加方法
1.チームを組み事業プランを考える
ビジネスコンテストの多くは、最大で4~5人のチームを組んで応募するものが一般的です。個人でも参加は可能ですが、人数が多いほうが一人当たりの負担も少なく、アイデアも出やすいため有利な場合が多いです。
チームメンバーを集めたら、最も重要な事業プランを考えていきましょう。ビジネスコンテストにもいろいろな種類があるので、参加したいビジネスコンテストに合わせて事業プランを作ってもいいですし、自分の考えたプランに合わせて参加するビジネスコンテストを選ぶのもOKです。いずれにしても各ビジネスコンテストのウェブサイトなどで応募要項を細かく確認し、必要事項に沿ってプランを練っていきましょう。
2.事業プランを資料にまとめる
事業プランが決まったら、各ビジネスコンテスト団体に提出するための資料を作成しましょう。要求される資料は団体によってさまざまで、400字程度のビジネスアイデアでよいこともあれば、ページ数無制限でビッシリと綿密な事業計画を書いたものを要求されることもあります。
各コンテストに必要な提出資料を確認した上で作成し、エントリーしましょう。団体によって多少の順序は異なりますが、基本的にはエントリーの段階で事業計画資料を用意しておく必要があります。
3.選考通過後は面談やプレゼンに進む場合もある
資料提出とその審査で終わるコンテストもありますが、規模が大きいビジネスコンテストでは、書類選考後に面談やプレゼンのフェーズに進む場合もあります。多くの場合、選考結果が通知され、少しの準備期間をおいた後に資料を使って事業計画のプレゼンをすることになります。
このフェーズでは単純な事業内容の説明だけでなく、参加者の人柄や起業意志なども確認する場合が多くあります。選考が進んだ場合は、しっかりと事業計画の説明ができるようにしておくほか、パーソナルな質問への返事も用意してから挑みましょう。
コンテストによってはプレゼンの後に選考、そのまた先の選考……と、先に続いていくものもありますが、やること自体は大きくは変わりません。選考の途中で事業計画に不都合が見つかったら都度調整し、よりよいものにしていきましょう。
まとめ
- 起業を目指す大学生はビジネスコンテストに参加すべき!
- 事業化に直接つながるほか、賞金やコネができるなどメリットは多数
- 時間を多く使うため、参加する際はやり切る覚悟をして挑戦する
- 参加する場合は仲間を集めて計画を立て、資料を作る
ビジネスコンテストにはさまざまな形態がありますが、いずれも起業に向けたメリットが多くあるという点は変わりません。起業を目指す大学生は積極的に参加して、ビジネスセンスを身につけ、起業のチャンスを狙っていきましょう。
後悔をしないキャリアを歩みたいすべての大学生へ
『HATARACTION!メンバーシップ』では、10年後多くの選択肢をもつビジネスパーソンになるために、自己成長や就活についての知識や機会を提供しています!
- 社会のトレンドやビジネスに対する理解が深まる
- 楽しいだけではなく、学びのある大学生活にするための具体的方法がわかる
- キャリア選択に関するノウハウを提供するので、将来はたらくことへの不安が解決する