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カジュアル面談とは?特徴や意識すべきポイント


「カジュアル面談」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?近年、就職活動や転職活動で実施する企業が増えてきています。カジュアル面談によって、企業は候補者に興味を持ってもらったり、自社への応募者を増やせたりする効果を狙っています。候補者としても、カジュアル面談を活用するとより納得のいく就職につなげることが可能です。

本記事ではカジュアル面談で意識すべきポイントや、よくある質問などについて解説しています。

カジュアル面談とは?

はじめに、カジュアル面談の意味や目的、押さえておくべきポイントについて見ていきましょう。

「正式な面接ではない場」を指す

カジュアル面談とは、就活時の正式な面接のような堅苦しい雰囲気ではなく自然体なコミュニケーションが取れるような場を設ける面談スタイルです。就活生のリラックスした本来の姿を見ることができるため、企業側との採用ミスマッチを防ぐために行われることが多いと言えます。

開催場所は企業オフィスの場合もありますが、カフェなどのよりカジュアルな環境で行われることも少なくありません。最近ではコロナの影響を受け、オンラインで開催されるケースも主流になってきています。

相互理解を目的としている

採用面接では、企業側が「就活生が自社にとってふさわしいのか」を見極めます。一方で、カジュアル面談の主な目的は相互理解です。就活生と企業が知りたいことや意見、価値観を交換し合うことで互いを知り、面接の短い時間では知り得ない人間性を含めた理解を深めることができます。

結果として企業は採用ミスマッチを防ぎやすくなり、就活生も面接という緊張感のある中では聞けない質問をして、企業理解を深められるのがメリットです。

本選考に進まなくても問題ない

カジュアル面談をしたからといって、本選考に進まなければならないわけではありません。カジュアル面談をして企業への理解を深めた結果、企業に対して思っていたイメージと違っていたり、はたらくことに違和感を覚えたりすることもあるでしょう。そのような場合、無理に本選考に進まず、別の企業へシフトしても良いよされています。

時には、面談で同じ業界や他企業の話を聞けることがあるかもしれません。このように、仮にカジュアル面談を行った企業とマッチしなくとも、就活や今後のキャリアにとって役に立つこともあります。

事前準備はしておいたほうが良い

カジュアル面談ではいくつか質問をされたり、就活生から質問をしたりする時間も十分あるため、いっさい準備をしないで臨むのは推奨しません。興味がある企業ではあるはずなので、事前にできる限り準備を進めておきましょう。

準備する内容については、カジュアル面談だからといっても採用面接時に準備していく内容と大差はありません自己紹介や、相手企業について知りたいポイントなどはしっかりとまとめていくようにしましょう。

カジュアル面談で意識すべきポイント

続いて、カジュアル面談で意識すべきポイントについて解説します。その後の就活に役立てるためにも、しっかりとポイントを押さえて臨みましょう。

リラックスした姿勢で臨む

採用面接時の圧迫感では緊張してうまく話せなかったり、聞きたい質問であっても聞きづらい雰囲気があったりする場合も少なくないでしょう。カジュアル面談はこうした面接の緊張感から離れ、自然なコミュニケーションが取れるよう配慮されることもあり、リラックスして話したいことを話せる状態を作り出しやすいのが特徴です。

カジュアル面談の目的はあくまでも相互理解。自然体で臨み、自由に意見交換することを意識しましょう。

企業のリサーチは事前にしておく

カジュアル面談では普段聞けないような「企業の生の声」を自然な形で聞けるので、面談先の企業についてはしっかりリサーチしておくことが大切です。企業の雰囲気や仕事内容の詳細、他社との関わり方など、少し調べただけではわからないようなことも確認できます。貴重な機会なので、ホームページなどに載っているようなことを聞いてしまうのはもったいないと言えます。事前にリサーチをしたうえで、不明点や気になった点を確認したほうが、より有意義な時間を過ごせるでしょう。

また、いくらカジュアル面談と言っても、あまりに態度が悪いとその後の選考にマイナスとなる可能性があります。企業のことを何も調べずに“完全受け身”の姿勢では、やる気がないと見なされてしまうかもしれません。

企業について気になることはすべて質問する

面接や企業説明会では、厳かな雰囲気があったり、他の学生の目が気になったりで、本当に聞きたいことが聞けないこともあるでしょう。しかし、カジュアル面談では互いの相互理解のための情報交換が主目的なので、気になることはどんどん聞くことが大切です。

そのためには事前に企業研究で疑問に思ったことや、興味を持ったことをメモしておき、当日の質問リストとして整理しておくとよいでしょう。

自己紹介や自己PRは用意しておく

カジュアル面談であっても、最低限の自己紹介などは必要です。面談の始めに、就活生自身について聞かれる可能性はかなり高いため、自己紹介や自己PR、キャリアに対する志向性などについては、事前に準備しておきましょう。そうすることで相手にも興味を持ってもらいやすく、面談をスムーズに始めることができます。

準備した自己紹介や自己PRはカジュアル面談のみならず、その後の本採用でも必要になるので、就活の準備としても有効です。ちなみに、自己紹介ではあまり固すぎないテーマ、例えば趣味などの仕事以外の項目を取り入れることで場が和みやすくなります。

自己分析もしておく

カジュアル面談では、就活生から質問をすることももちろんですが、反対に就活生個人についての質問が来る可能性もあります。そのため、あらかじめ自己分析をしておくことをおすすめします。質問の例としては、「カジュアル面談を受けた理由」「入社したとしたらどのような仕事をしたいか」「どのようなキャリアを歩みたいと考えているのか」といった内容が想定されます。

失礼な対応をしないように気をつける

カジュアル面談でも、マナーとして最低限の礼儀は必要です。そのため、あまりにも気楽に、緊張感ゼロの状態で参加しないように気をつける必要があります。相手に対して敬意を払い、マナーをしっかりと守った対応を心がけましょう。

また、カジュアル面談の終了後、その日のうちに企業へお礼メールを送っても良いでしょう。感謝の意を伝えることで、丁寧な印象を与えることにもつながります。

カジュアル面談でよくされる質問

最後に、カジュアル面談でよくされる質問について見ていきます。どの質問も定番ですので、スムーズに答えられるように準備しておきましょう。

1.簡単に自己紹介と経歴を教えてください

自己紹介と経歴は、通常の面接はもちろんカジュアル面談でも定番です。自分だけでなく、相手も合わせてすることも多くあります。自己紹介や経歴を最初に話すことで話しやすい雰囲気ができたり、相手に「自分が何をしてきた人か」を理解してもらったりしやすくなります。

自己紹介では大学の所属学部や学科、ゼミなどで勉強していることを話した上で、サークルやアルバイトなどとくに力を入れてきた活動について話します。通常の採用面接ではあまり言わないような、趣味やプライベートについて軽く触れても良いでしょう。最後に、本日のような機会をもらえたことに対する感謝についても伝えられるとベターです。

2.当社に興味を持ったきっかけは何ですか?

カジュアル面談に来ているので、企業は当然、就活生は自社に興味を持っていると思っています。そして、自社に興味を持ったきっかけについて聞くこともあるでしょう。これは、面接で言うと志望動機に近い面もありますが、基本的にはポジティブな理由を回答すべきです。

例えば、「○○業界の企業を調べていて、中でも△△の点で興味を持った」「企業説明会の中で聞いた○○について、もっと深く知りたいと思った」などです。仮に「四季報に書いてある年収を本当にもらえるのか確かめたかった」「休みやすさを確認しに来た」という本心があったとしても、あまり露骨に出すと「自社とのマッチ度が低い」と判断されてしまうかもしれません。

そういった個別性の高い踏み込んだ質問をする場合は、場の雰囲気がくだけた面談の後半で質問してみましょう。

3.どのような軸で就職活動をしていますか?

カジュアル面談に来ている就活生が自社に合っているかというマッチングの観点で、就活の軸を確認される場合があります。企業としては、もちろん自社にマッチする学生を欲しているので、しっかりと答えられるように準備が必要です。

就活の軸を回答する際には、まず結論を答えた上で、なぜその軸を選んだのか、入社後のビジョンなどを添えましょう。就活の軸を固めるアクションは、「カジュアル面談のため」と言うよりも「就活全般のため」に非常に重要です。軸がないと、なかなか志望企業が決まらなかったり、入社後にミスマッチに気付いたりします。

しっかりと検討するとともに、適切に答えられるようにしておきましょう。

4.どのような業界(企業)に興味がありますか?

どのような業界や企業に興味があるかという質問も、企業からするとマッチングの観点で気になるところです。あまりにも自社とかけ離れた業界について話をすると、「なぜ今日この場に来たのか」と思われてしまうかもしれません。

カジュアル面談に臨むからには、少なからずその企業や業界に興味があるはずです。その企業や該当する業界を答えたうえで、理由も話しましょう。

5.今回の面談を踏まえて弊社の印象はいかがですか?

相互理解を深めた上で、企業への印象や志望度の変化などを聞かれることがあります。カジュアル面談を経ていっそう理解を深められたり、志望度が上がったりした場合には、どういった点でそうなったのかを含めて説明するようにしましょう。

なお、もし印象が悪くなったとしても、そこはそのままストレートに伝えるのではなく、「貴社のことを今まで以上に理解できました」とするなど、答え方には配慮が必要です。

まとめ

カジュアル面談は気軽な雰囲気で意見交換ができるため、就活生は自分が納得のいく企業を探しやすくなります。採用選考の本筋ではないケースが多いですが、中には本選考に関係するようなケースもあります。

基本的なビジネスマナーを意識することはもちろん、事前に自己分析や企業研究などを通して「伝えたいこと」「確認したいこと」をきちんと整理しておきましょう。

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