「人生の夏休み」ともいわれる大学生活。自由な時間が多い分、過ごし方次第では、今後の人生にプラスの影響をもたらせます。
しかし、「具体的に何をすればいいか分からない」という大学生の方も多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では、大学時代に始めるべき、将来に役立つ趣味をご紹介します。趣味を持つメリットも併せて解説していますので、ぜひ趣味選びの際の参考にしてください。
大学時代から趣味を持つメリット
まず初めに、さまざまな趣味を持つメリットとその理由をご紹介します。
- 就職した後に新しい交友関係を築きやすい
- 将来仕事で役に立つ可能性もある
- 同年代の人たちとの出会いが増える
- サークルなどに所属すれば支援を受けられる
- 就職活動で自己アピールや自己分析に活用できる
1. 就職した後に新しい交友関係を築きやすい

働き方改革で社会人の余暇時間が増えた今、「趣味」を通じて交友関係が広がるケースが多くなっています。
社会人になると、交友関係は職場内に閉じてしまいがちですが、趣味をきっかけとしたセミナーや社会人サークル・SNSコミュニティーなどで出会い、新たな関係がスタートすることも。
友人との会話からビジネスのヒントを得たり、そのままビジネスパートナーへと発展したりすることも多いため、将来の関係構築に向けて、大学生の時からさまざまな趣味に触れておきましょう。
2. 将来仕事で役に立つ可能性もある
大学時代の趣味自体が、ビジネス上の思わぬタイミングで役に立つ場面もあります。
例えば営業職であれば、趣味のゴルフの話題を通じて取り引き先の相手と意気投合。ほかにも、趣味のイラスト制作を職場で話したことで、チラシ制作というクリエイティブな仕事につなげた例もあります。
趣味で蓄積した経験は話の引き出しとなり、ひいてはビジネスの場で役立つことがあります。チャンスを逃さないためにも、大学時代から多くの趣味を持っておくのがおすすめです。
3. 同年代の人たちとの出会いが増える
趣味のサークルなどを通じて同年代の人たちと知り合えることは、実は大学生ならではのメリット。
社会に出て数年間は、職場では上司と過ごす時間が多くなります。同年代とのコミュニケーションは、どうしても大学生活に比べて減ってしまう傾向にあるのです。
上司に相談できない悩みができたときに、気軽に相談できる友達を作っておくことは精神的な安定にもつながります。
4. サークルなどに所属すれば支援を受けられる
社会人の趣味は自費で行うのに対し、大学生はサークルや部活に所属することで、さまざまな支援を受けられます。
例えば、スポーツ系であればコートや施設の無料利用、大会への参加・コーチの指導などの恩恵があり、社会人よりも容易に趣味に打ち込めます。
趣味に専念できる環境が整っている大学時代に、気になる趣味があればまず一度挑戦してみましょう。
5. 就職活動で自己アピールや自己分析に活用できる
趣味を通じて学びを得た経験は、ほかの学生との差別化ポイントになり、就活の面接で一つの特徴として伝えられます。
また、その趣味自体がアピールポイントになることも多々あるでしょう。
例えば、野球やバスケットボール、吹奏楽などのチームで動く活動が趣味になっている場合。面接官は「仲間と協力しながら仕事を進める能力が高いかも」と好印象を抱く可能性もあります。
大学生から始めておくべき趣味20選
ストレス解消に効くアクティブな趣味
運動は、厚生労働省も推奨する健康アクティビティです。
ここでは、ネガティブな気分を発散させたり、心と体をリラックスさせてくれる趣味をご紹介いたします。
1. ウォーキング・ランニング

ウォーキングやランニングなどの有酸素運動は、ストレス解消に効果的。血行促進や睡眠改善などの健康的なメリットも非常に多いです。
1日20分でも効果がある上に、場所を選ばず無料でできるので、大学生の趣味としておすすめです。
2. 筋トレ
腹筋背筋などの筋トレは、筋量を増加して筋力を高めるだけでなく、心肺機能にも好影響をもたらし、心血管疾患の予防に寄与します。
加えて、ストレス解消はもちろんのこと、デスクワークで発生しやすい肩凝りの解消効果も。
最近ではYouTubeに数多くの「宅トレ動画」がアップロードされており、無料で効果的な筋トレ方法を手軽に学べます。
3. ゴルフ
「ゴルフは仕事で役に立つ」と、なんとなく認識している方は多いのではないでしょうか。
実際にゴルフは、多くの年配者・経営者・自営者などが嗜むスポーツであり、普段関われない方と出会えます。
ホールを回る場合、一緒にいる時間が非常に長くなるため、会話を通じて相手の性格も知ることができます。
ゴルフをしている大学生はまだまだ少ないので、年配者の方から興味を持って話しかけてもらえる可能性もあります。
4. ボルダリング
ボルダリングは体だけでなく頭も使うスポーツであり、心身ともにリフレッシュするのに最適です。
「頂上まで登る」という明確な目標があるのが特徴で、”目標に向かって努力して達成する“という、ビジネスにも通じる成功体験を得られるスポーツです。
特別な道具は必要なく、2時間で2,500円など、リーズナブルな料金で始めやすいのも魅力の一つです。
5. フットサル
体を思い切り動かしつつ、チームプレイや判断力を養えるのがフットサルです。4人の仲間とコミュニケーションを取りながら、ゴールへ向かい、各プレイヤーが小さな意思決定をしながらパスやシュートなどを繰り返します。
走ることで有酸素運動を取り入れつつ、ビジネスの場で役立つ思考力や意思決定力も養える点がフットサルの強みです。
6. ダイビング
陸上では味わえない非日常感を味わえるのがダイビング。一度、海中に潜ると、海の美しさに魅了され、普段抱えているストレスや悩みなどを忘れられます。
海まで行く必要があるのがネックですが、リフレッシュ・ストレス解消という観点では、非常に優れたスポーツです。
価値観・視野が広がる趣味
大学生は多感で感受性が豊かな上に、時間の融通も利くので、新たな価値観を得るには最適な時期。ここでは、価値観や視野が広がる趣味をご紹介します。
7. 読書

読書にはさまざまなメリットがありますが、特に大きいのは「専門家の意見を数時間でインプットできる」こと。自分では考えもしなかった発想・思想を知ることができます。
最近では、図解を用いた数時間で読める本なども増えているため、本に苦手意識がある方にもおすすめの趣味です。
大学生には、大学図書館を利用できるという大きな武器もあるので、学生時代から習慣にしておくとよいでしょう。
8. 旅行
「今ある価値観を壊す」という観点では、旅行、特に海外旅行がおすすめです。世界には多様な文化・風習があり、そこから生まれる価値観もさまざま。
「小中高の学校を出て大学に行く」など、当たり前と思っていた日本での価値観が覆されます。
また、海外体験をすることで、就活の際に「日本で働くか、グローバルに働くか」という選択肢も出てくるでしょう。価値観・人生の選択肢を増やすには、まず海外旅行をしてみるのがおすすめです。
9. 映画鑑賞
映画は読書と同じく、他人の人生を擬似体験できる趣味です。ピンチを切り抜けていく主人公の姿を見て、「自分もこうなりたい」と思うことってありますよね。
映像を通してさまざまな生き方・考え方を学べて、登場人物を参考に夢を描いたり、行動に移したりする際のお手本になります。
直近では、NetflixやAmazon Prime VideoをはじめとしたVOD(ビデオ・オン・デマンド)サービスが増えたこともあり、さまざまな映画に簡単にアクセスできるのも魅力的です。
10. アート鑑賞
美術館や博物館巡りといった、いわゆるアート鑑賞もおすすめの趣味の一つです。アート鑑賞というと、深い知識が必要でハードルが高そうに思われがちですが、実は必ずしもそうではありません。
アート作品は、作者によるテーマ自体はありつつも、最終的には鑑賞者がどう感じるかが大切です。アートを見てどう感じたか、自分はどう考えたかを一緒に鑑賞して、友達と語り合えるのも醍醐味の一つです。
もちろん、作品に関する背景知識があればさらに楽しめるので、一度美術館に行って興味が持てそうなら、解説文を読み込んだり、歴史を学んだりするなどして、徐々にアートについての造詣を深めていってみましょう。
11. 観劇
演劇を実際に舞台で見る観劇では、同じ空間で物語を通じ、登場人物の人生を擬似体験できるため、他人への共感性・想像力を養えます。
「百聞は一見にしかず」ということわざがあるように、演劇を生で見たときの感動は決して忘れられません。
共感性や感情がビジネスのトレンドである現代において、感動で強く感情を揺さぶられる体験ができる観劇は非常におすすめです。
最近では、舞台装置や音響などが大幅に進化し、演出の自由度も増しています。一般的に想像される「演劇」の枠を大きく超えた作品も数多く世に出ているので、一度鑑賞してみてはいかがでしょうか。
お金稼ぎにつながる趣味
趣味の中でも、特に収入につなげやすいものをご紹介いたします。
12. 株式投資

最近では、数百円単位からの株式購入も可能になり、大学生でも気軽にスマホ一つで投資を行えるようになりました。
利益が出るときもありますが、もちろん逆に損失が出る場合もあるので、貯金額の10%を上限にするなど、無理のない範囲で投資をするのがおすすめです。
また、株式を購入したい企業の決算書を読む習慣をつけられると、企業分析にもつながり、就活などで大いに役立ちます。
13. プログラミング
プログラミングを習得すると、Webサイトやゲーム・アプリなど、皆さんが普段利用しているものを作ることができます。
言語にもよりますが、プログラミング需要は非常に高いため、制作単価も1件10万円などと高い傾向にあるのが特徴。
プログラミングのオンライン学習サービスも増えてきているので、文系・理系を問わず挑戦できる趣味です。
14. イラスト作成
生活の中心がテレビから小さなスマホ画面に移った今、文字よりも情報量を多く伝えられるイラスト需要が、非常に高まっています。
企業だけではなく個人も質のよいイラストを求めており、最近ではSNSで自身のイラストを販売して生計を立てている方も。
絵を描くのが得意という方は、イラスト作成に挑戦してみてはいかがでしょうか。
15. ブログ・アフィリエイト
「誰よりも得意なこと・好きなこと」がある方は、ブログ・アフィリエイトがおすすめです。
自分でWebサイトを立ち上げ、専門的な情報をうまく発信すれば、広告収入や商品紹介料で月100万円以上を稼げる場合も。
Webの知識は多少必要になりますが、初期費用が安い上に利益率が高いビジネスなので、趣味の延長として大学生でも無理なく始められます。
16. 音楽制作
音楽制作といえば「作曲」というイメージから、音楽制作はハードルが高いと感じる方は多そうです。
しかし音楽制作アプリの発達により、今やスマホ一つでボーカロイド曲などを作ることが可能に。ヒットチャート常連の米津玄師さんも、実はボーカロイドの作曲者出身です。
音楽鑑賞が趣味の人は多く、常に自分の知らない新しい曲を求めているので、楽曲をYouTubeなどで世に出せば多くの人々に聴いてもらえる可能性があります。
脳を刺激して思考力を養う趣味
「趣味=楽しむもの」と思われがちですが、楽しく遊びつつ思考力を養えるような、一石二鳥の趣味も存在します。
17. 楽器演奏
ギターやピアノなどの楽器演奏は、ただ楽しいだけにとどまりません。指先を動かし、音に耳を傾け、楽譜を読むことで、五感が刺激されて脳が鍛えられる効果を得られます。
スマホで音楽を聴くのが当たり前になった今こそ、あえて生の音楽に触れることで五感を刺激し、脳をリフレッシュさせましょう。
18. 囲碁・将棋

限られた時間の中で10手20手先を読み、決断する囲碁・将棋。戦略性の高いゲームであり、推測力・集中力・決断力などを若い頃から養えます。
囲碁・将棋は年配の方が楽しむもの、あるいは教室に通うのが大変などと思われる人も多いですが、オンライン対戦ができるスマホアプリも多数あり、大学生でも気軽に始めることができます。
19. 瞑想(マインドフルネス)
マインドフルネスとは、目を閉じて呼吸に意識を集中する瞑想の一つです。健康・精神安定・ストレス軽減などの多くのメリットがあることから、国内外問わず大きなブームとなっています。
その魅力の一つに脳を活性化させる効果があり、瞑想を日課にすれば、思考力が研ぎ澄まされ、脳の生産性を上げられるといわれています。
必要なのは自分の体だけであり、取り組む時間は1分からでも問題ありません。とっつきやすい趣味として非常におすすめです。
20. 英会話
AIや自動翻訳が発達している現代でも、やはり英語を話せる人は重宝されています。生活する上でも、自然に英語で話したり聞き取ったりできれば、できることの幅が増えるため、依然として英会話はおすすめの趣味の一つです。
また、言語学習はワーキングメモリを鍛えるのにも最適。新たな言語の習得には、脳の記憶領域を鍛え、情報処理能力を向上させる効果があります。
さらに口に出してアウトプットすることで、言語を瞬時に出し分ける力が鍛えられ、マルチタスキング能力も身につけることが可能です。
まとめ
大学生におすすめの数々の趣味をご紹介してきました。これらの中で、気になるものが一つでも見つかったでしょうか。
「好きなことを仕事にするべき」という考え方が広がり始めた昨今、趣味がなく焦っている方もいると思います。
そんなときは今回紹介した趣味の中から、一つでもよいのでぜひ取り組んでみてください。体験したことのないものに挑戦し続けることで、自然に楽しめる趣味が見つかるはずです。
自分に合う趣味を発見し、より充実した学生生活を送れるように応援しています。
後悔をしないキャリアを歩みたいすべての大学生へ
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