クリエイティビティ(クリエイティブ)とは?創造性を高める方法について解説


「クリエイティブな仕事」と聞いて、芸術家やデザイナーなどを思い浮かべる方は多いかもしれません。それも確かに間違いではありませんが、クリエイティビティを身につけておくと業務に役立つ職種は、他にもたくさんあります。。

本記事では、クリエイティビティの意味合いや高める方法、クリエイティブであることのメリットなどについて解説しています。

クリエイティビティ(創造性)とは?

クリエイティビティとは、新しいものを生み出す「創造力」や、独自の発想でなにかを生み出す「独創力」といった意味を持つ言葉です。詳しく見ていきましょう。

クリエイティビティについて

クリエイティビティ(creativity)は、創造力、独創力といった意味を持つ英単語です。もう少しかみ砕くと、思いついたことを形にできる能力と言えるでしょう。クリエイティビティにはオリジナリティと似た意味もありますが、オリジナリティにはない「思考やアイデアを形にする」といったニュアンスも含まれます。

「スタッフのクリエイティビティを高めたい」「クリエイティビティにあふれた企画」といった形でよく使われます。

クリエイティブな思考の重要性

会社が発展していくには、新たな発想や、それを具現化できる人材が必要です。もしもクリエイティブな思考を持つ人材がいなければ、会社はいつまでたっても過去と同じようなことしかできず、市場で競合に後れを取ってしまうでしょう。

そして、「不確実性が高い」と言われる今日においては、クリエイティビティな能力を持つ人材の需要はより高まってきています就職活動においても、クリエイティブな思考が試されるような場面は少なくありません。

クリエイティビティを高めるために必要なこと

クリエイティビティは「生まれ持った才能」というイメージを持つ方もいるかもしれません。しかし、自ら望み、意識して行動することでスキルは高められます。アーティストをはじめ「クリエイティビティが高い」と評価されている人でも、最初は誰かに憧れて真似をしたり、訓練をしながらスキルを身につけたりしているものです。

それでは、具体的に見ていきましょう。

自由な発想をする癖をつける

クリエイティビティを高めるには、自由な発想をする癖をつけることが大切です。日常生活の中で視野を広げ、新しい経験や情報に触れることで自分の知識を増やしていきましょう。過去の成功や失敗にとらわれずに思考の自由を保ち、条件を設けずにアイデアを練ることも重要です。

いろいろな場面で先入観にとらわれず、自由な発想をする習慣ができると、クリエイティビティは自ずと高まっていきます。日常的に多様な発想をしていると、仕事上でも同じように考えることができるでしょう。

多角的な視野を持つ

クリエイティビティを高めるには、多角的な視野を持つことが重要です。単一の視点にとらわれず、幅広い情報や異なる視点を取り入れることで、新たなアイデアや解決策を見つけやすくなります。

まず、自分の得意分野だけでなく、関連する分野や業界の知識を積極的に学びましょう。他の領域のトレンドや技術動向を追い、それを「自分の分野に応用できないか?」と考える過程で、独自の視点を持つことができます。

また、異なる文化やバックグラウンドを持つ人々との交流も有益です。国際的な環境や多様な人々とのコミュニケーションを通じて、異なる視点やアイデアを取り入れることができるでしょう。

観察力を身につける

観察力とは、物事や状況を観察し、細やかな点や変化に気づく力のことです。観察力があることによって、「どういった提案が求められているか」「現状のよくない部分はどこか」などを見極めることが可能になります。観察力が高いと、他人とのコミュニケーションがとりやすくなったり、業務上のケアレスミスを減らせたりもします。

観察力を高めるには、周りを意識的によく見たり、周囲の話をよく聞いてさまざまな価値観を把握したりすることが大切です。仮に自分の考えと違っていても、一つの意見として素直に受け止めるようにしましょう。

ラテラルシンキングを身につける

「ラテラルシンキング」は水平思考とも呼ばれ、既成概念や既存の常識にとらわれず、多角的な視点で物事をとらえて新しい発想を生み出す思考法です。

ラテラルシンキングを解説する際には、「枯れた技術の水平思考」という言葉が有名です。この言葉は任天堂で多くのおもちゃを生み出した横井軍平によるもの。彼は、「価格が下がった古い技術の新しい使い道」を考えることで、新しい商品を生み出そうとしました。

ラテラルシンキングでは前提を疑い、見方を変え、すでにあるものを組み合わせて新たな価値をつくることを基本としています。基本通りの思考を日々重ねることで、ラテラルシンキングが身につき、同時にクリエイティビティの向上にもつながるでしょう。

幅広い知識を身につける

「クリエイティビティ=センス=生まれ持った才能」といったイメージを持っている方が多いかもしれません。しかしセンスというのは、幅広い知識を持った状態で、その知識をさまざまな角度から状況に応じて提示できるスキル・感覚のことです。

「服装のセンスがいい」という場合も、持って生まれた才能というよりは、流行などをしっかりキャッチした上で自分に合う服装を選んでいるという、努力的な側面が強いと言えます。

「クリエイティビティを高める」という場合も同様で、まずは幅広い知識(引き出しの多さ)を身につけておくことが重要です。

さまざまな経験をする

知識と同様に、さまざまな経験を有しておくことで引き出しが増え、それがクリエイティビティを高めることにつながります。ここまで見てきたように、クリエイティビティを高める方法としては、自由な発想、多角的な視野、観察力などがポイント。これらは、一朝一夕では身につきません。

自らさまざまな経験をすることで自身の価値観が広がり、クリエイティビティも高めることができるでしょう。

クリエイティブであることによるメリット

そもそも、クリエイティブであることにはどのようなメリットがあるのでしょうか?一つずつ解説していきます。

キャリアの幅が広がる

クリエイティブな人材とそうでない人材がいて、他の能力がまったく同じであった場合は、クリエイティブな人材のほうが企業に求められやすいでしょう。

また、クリエイティブの素養を持った人材でなければ就けない職種に就ける可能性も高まります。広告やWebサイトのデザイナー書籍・雑誌などの編集者、イラストレーター、イベントプランナーなどは、クリエイティブな職種の代表とも言えます。

生産性が高くなる

クリエイティブであれば、他の人とは違った方法を考えることもできるため、思いもよらないプロセスで生産性を上げられる場合があります。会社における生産性とは、投入した時間や資本金などの経営資源に対する、生産量や付加価値といった成果(コストパフォーマンス)を指します。つまり、より少ない投資でより優れたアウトプットを出すことが求められるのです。

生産性を高めるために、企業はIT化やDX化、働きやすい労働環境の整備などに取り組んでいます。そこにスタッフのクリエイティブな思考が加われば、新たな視点で生産性を高められるかもしれません。クリエイティブな考えがあれば、より高付加価値を生み出せるような未来も期待できるでしょう。

問題解決能力が高くなる

クリエイティブな人材は独自の視点を持ち、新たな解決策を見つけ出すことができます。そのため、固定観念にとらわれず、問題解決に対して柔軟なアプローチを持つことが可能です。問題を解決するには、まずは「何が問題なのか」を発見し、問題の原因分析や現状分析を経て、解決のための手順を考えて実行しなければなりません。

特に、解決の入口である「問題点の発見」のフェーズで思うように進まないことも少なくありません。そのようなときこそ、クリエイティブな視点が解決の糸口になる可能性があります。クリエイティブな人材は、他の人が考えないような視点で物事をとらえることができるため、見落としがちな重要ポイントに気づけるかもしれません。

アイデアメーカーになれる

クリエイティブな人材は新たなアイデアを生み出して既存のものを改良でき、ビジネス、科学、アートなど、あらゆる分野でイノベーションを可能にします。ビジネスにおいては、いわゆる「クリエイター」と呼ばれる職種に限らず、あらゆる職種においてクリエイティブな発想やアイデアを活かせる場面は多いと言えるでしょう。

クリエイティビティがあれば、さまざまな職種においてアイデアメーカーになれます。

大学生がクリエイティビティを高めるためには?

社会人にとって大切なクリエイティビティですが、大学生のうちから高める方法もあります。代表的な取り組みを紹介します。

アートなどに触れる機会を増やす

アートなどに触れると知見が深まったり美意識が高まったりしますが、クリエイティビティの向上にもつながります。今まで見たことがないようなアートとの出会いは、自分の感性を刺激し、視野を広げ、固定概念を変えてくれるかもしれません。

また、アートはただ見て美しいだけでなく、作品にさまざまなコンセプトや価値観が含まれています。作品を見て「何が描かれているのか」「どのような背景があるのか」「どう感じたのか」などを確認しながら脳を活性化させることで、クリエイティビティも磨かれていきます。

大学生活や企業活動では、正解がない中で独自の意見や考えを出さなくてはならないことも少なくありません。アートなどに触れることで、そういった局面があったときに解決策を出すきっかけになるかもしれません。

作品を発表するサークルに所属する

何らかの作品を作り上げて、発表できるサークルに所属することも有効です。作品の対象は、映像でも、絵でも、音楽でも、文章でも何でもかまいません。美術系のサークルなら、一つの作品を制作するために仲間とコミュニケーションしながら感性を磨いていきます。その過程において自身のクリエイティビティが磨かれます。

また、このようなサークルでは所属するメンバーも独特の感性やクリエイティビティを持っていたりします。そういったメンバーと交流する時間も、クリエイティビティの向上に役立つでしょう。

企画系のインターンシップに参加する

世間にはクリエイティブな職種も多く存在します。これらの仕事を経験できるインターンに参加するのもよいでしょう。

具体的には、広告イメージを形にするデザイナー、エンターテインメイトを支えるゲームクリエイター、書籍や雑誌などの制作に関わる編集者・ライター・フォトグラファー、、イベント全体を取りまとめるプランナーやプロデューサーなどです。

これらの職種を体験できるインターンシップに参加し、直接仕事に関わることで、刺激を受けながら足りていないスキルや興味があるものを見つけられるでしょう。

起業サークルに所属する

起業もクリエイティビティが必要なアクションの一つです。起業サークルでアイデアを出したり、マーケットリサーチやプロダクト開発をしたりすることでクリエイティビティを高められます。起業サークルがある大学は多くありませんが、ここ数年でかなり増加しているようです。

起業サークルでは、起業を志す人同士で刺激し合えたり、将来起業することを視野とした共同活動が行われたりします。普通の大学生活では味わえない体験を通して、クリエイティビティの向上も期待できるでしょう。

まとめ

クリエイティビティは「創造力」「独創力」といった意味を持つ言葉です。大学生のうちにクリエイティビティを高めておくと、選択できるキャリアの幅が広がったり、就職後に同期社員とは一線を画す価値を発揮できたりします。

本記事で説明したように、大学生活でもクリエイティビティを向上させる手段はあります。興味がある方は、積極的に挑戦してみましょう。

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