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起業仲間を集める方法とは?おすすめな創業メンバーの探し方


この記事では、起業における仲間の集め方やおすすめしたい創業メンバー(立ち上げメンバー)の探し方について掲載しています。起業仲間集めに悩んでいる方、これから起業を検討している大学生の方は、ぜひ参考にしてみてください。

創業メンバーの重要性

起業に携わる初期のメンバーがそれぞれ起業に対して異なるイメージを持っていたり、同じ考え方や価値観を持っていなかったりすると、いずれ大きな問題が生じる可能性があります。事業を立ち上げるタイミングは、どうしても不安定な状況にあるため、創業メンバー全員が同じ方向を目指して突き進む姿勢が非常に重要です。

仲間は多ければ多いほど頼りになりますが、起業に限ってはそうではありません。業務スキルの面はもちろん、事業を成功させるため「自分の背中を預けられるか」「自分の代わりに重要な役割を任せられるか」といった信頼感が重要です。

細かい事業戦略などは自分自身で解決できる一方、メンバーの考え方や価値観は変えることが困難です。自身の価値観やスキル、起業に対するビジョンに共感し、同じモチベーションを維持しながらともに努力してくれる相手でなければ、起業の成功率は下がってしまうでしょう。

創業メンバーとは

そもそも創業メンバーとはどのメンバーを指すのでしょうか。

創業(起業)初期のメンバーのこと

創業メンバーとは、創業初期からコアメンバーとして参画するメンバーのことです。

もちろん起業からその後の経営まですべて一人で行うことも不可能ではありませんが、対等に意見してくれるパートナーがいないと思考が固まりやすく、万が一誤った方向に進んでしまっても軌道修正が効きません。そうしたデメリットがあるため、2~3名程の創業メンバーとともに起業するケースが一般的です。

起業から1年以内の参加が目安

創業メンバーに明確な定義はありませんが、一般的には起業から1年以内にジョインしたメンバーを指します。

創業メンバーにも、指導や助言をしてくれる経験豊富な人物を外部から招く方法や、エンジェル投資家として投資してもらうだけでなく、人脈やノウハウを提供してもらう場合もあります。他には、顧問税理士などの専門家を雇い、税務会計や事業計画、資金調達などを行ってもらうケースもあります。

一口に創業メンバーと言っても、自分一人で進める事業をサポートしてくれる人なのか、ともに事業を大きくしていく人なのか、目的によって関わり方は大きく異なります。

起業の成功・失敗に大きく影響する

創業メンバーの選定は、「起業の成功・失敗が決まる」とも言われるほど重要なポイントです。なぜなら、自分一人でできることは限られており、意見を出し合い、協力することで成長するきっかけを生み出せるためです。

また、創業メンバー間で信頼関係を構築できなければ、将来的に株式のシェアや仕事の分担で揉めることが予想されます。せっかく事業が軌道に乗っても、内輪揉めを起こしてしまったら本業に悪影響が及びます。

事業を伸ばす上でも、また創業メンバー間で問題を生じさせないためにも、メンバーの選定は慎重に行うべきです。

会社が成長したときに要職へ就くことが多い

創業メンバーは、会社が成長したときに要職へ就くケースが大半です。もちろん必ず全員が――というわけではありませんが、初期のハードな立ち上げをともに経験してきたからこそ、任せられる裁量も大きくなります

ただし、会社の規模が大きくなるにつれて創業メンバーの役割は変化していきます。途中から優秀なメンバーが入ってきて、いきなり幹部に抜擢されるということもあるでしょう。

「創業メンバーであれば自動的に役職が保証される」と考えるのではなく、日々会社の成長のために精進することが大切です。

創業メンバーの探し方

ここからは、創業メンバーの具体的な探し方について見ていきます。

仲の良い友人を誘う

いくら優秀であっても、初対面のパートナーと一緒に起業するのは勇気がいります。「自分と考え方が合わなかったらどうしよう」「どんな性格の人だろうか」と、仕事以外で悩む時間が増えることは大きなデメリットです。そんな不安を抱たくないという方は、仲の良い友人を誘ってみましょう。

友人であれば、あまりコミュニーケーションコストをかけずに済みます。またお互いに性格や価値観をある程度共有できているため、1から100まですべて説明しなくても伝わるでしょう。仕事以外の人間関係について悩む時間もなくなり、本業に集中しやすいと考えられます。

デメリットとしては、事業がうまく行かないときに関係が悪化したり、シビアな指摘や判断が必要になる場面でも馴れ合いになってしまったりする可能性が高い点が挙げられます。また、モチベーションや目標の不一致が生じる場合もあります。仲の良い友人は比較的起業に誘いやすい一方、上記のようなデメリットがあることも認識しておきましょう。

インターンシップ先で見つける

インターンシップとは、学生が興味のある企業などで実際に働いたり、ワークショップを行ったりする職業体験のこと。多くの大学生は就活が本格化する前にあたる3年生の夏に参加し、志望する業界や職種の絞り込みを行います。

インターンシップ先で見つける方法がおすすめな理由は、以下の2つです。

  • 自分の興味のある領域、スキルを持ったメンバーを探しやすい
  • 長期間ともに仕事をすることで、相手の性格や人間性を把握できる

自分の興味のある領域、スキルを持ったメンバーを探しやすい

そもそもインターンシップは、自分の興味・関心のある業界や職種に参加するのが基本です。例えば、Webマーケティング業界のインターンシップに参加している人は、少なからずその業界に関心があります。あるいはすでに一定のスキルを持った人材かもしれません。そのため、その業界に関する創業メンバーを探しやすいとも言えます。

また、しっかりと就職活動に向けてインターンシップに参加している人は、仕事に対してモチベーションが高い傾向にあります。その点、創業メンバーとしても申し分ないでしょう。

長期間ともに仕事をすることで、相手の性格や人間性を把握できる

インターンシップの実施期間は企業によって異なりますが、数日間から数週間、中には1カ月以上のものや泊まり込みのものもあります。

1日のみのインターンシップでは、相手の性格や価値観を深く知ることは難しいかもしれません。しかし、数週間や1カ月以上一緒にいれば、自然と得られる情報量も増え、仕事に対する考え方などを知ることができます。そのようにして同じ夢を持った同志をメンバーに誘えば、起業後の価値観の不一致や仲違いを防ぐことができるでしょう。

紹介を受ける

起業する際、大半の方は金融機関や投資家から資金を調達します。その際に、あわせて「同じ分野に興味のある人」や、「起業するときに求めている要件に合致する人」の紹介を受けるケースがあります。なぜなら投資家は、提供した資金を回収する必要があるため、さまざまな援助を行ってくれるのです

そうした事業拡大の一助として、優秀なビジネスマンを紹介されることもあります。学生起業の場合は自分より年齢が上の人を紹介されるケースもありますが、一定の経験のある人が多く、スキルについても申し分ありません。

なかなかメンバーが見つからない場合は、一度近い投資家などに相談するのもおすすめです。

求人媒体で探す

近年は、創業メンバーを募集する求人媒体も増えています。

求人媒体では、起業仲間・副業仲間を探すユーザーや優秀なメンバーを見つけたいスタートアップチームと、自身のスキルを活かしたいユーザーをつなげています。またマッチング機能だけでなく、リリースの告知やテスターの募集なども実施でき、創業から運用までトータルでサポートしてくれるサービスもあります。

その他、「いいね」を押すだけで気軽に創業メンバーをマッチングできるサービスなどもあるので、どうしてもメンバーが見つからなければこうしたサービスを活用してみるのも手です。

起業の仲間を探す際のコツと注意点

ここからは起業の仲間を探す際のコツと注意点をご紹介します。

同じ想いを共有できる人を選ぶ

まずミッションやビジョンなど、同じ情熱を共有できるパートナーを選びましょう。なぜなら、事業を継続的に推進するには、目標とモチベーションが不可欠だからです。自身が情熱を持って事業に取り組んでいても、他のメンバーがそこまで本気でなければ、将来的に仲違いを起こしてしまい、最悪の場合は解散してしまいます。

事業がうまくいかずに諦める場合は納得できるかもしれませんが、人間関係が原因で辞めてしまうのは非常にもったいないです。それを避けるためにも、「同じ想いを共有できる」というポイントは欠かせません。

自分より優秀だと思える人を選ぶ

次に、自分より優秀だと思える人を選びましょう。スタートアップは大企業と異なり少数精鋭です。1人あたりの重要性や影響度が非常に高いため、「自分よりもこの分野においてははるかに優れている」というパートナーを選ぶほうが成功する確率は高まるでしょう。

また、同じ考えで、「自分にはできないことを任せられる人を選ぶ」ことも大切です。結局のところ、自分一人でできることは限られています。そのため、「いかに他人の力を活用できるかで起業の成功可否が決まる」と言っても過言ではありません。

泥臭く行動できる人を選ぶ

「起業」と聞くと華やかなイメージを持たれるかもしれませんが、実際はとにかくやることが多く、地道な試行錯誤が大半です。例えば、提供するモノやサービスのデザインを決める、市場調査を行う、開業手続きをする、資金調達をするなど、やることは山のようにあります。

先輩の起業家たちも、すぐに事業を軌道に乗せたという人はごく少数です。地道に泥臭い仕事をコツコツと続けた結果、少しずつ信頼を勝ち得ていきました。したがって、創業メンバーを選ぶ際はそうした泥臭い仕事をできる人か、起業という華やかなイメージだけで参画しようとしていないか、といった点を見極める必要があります。

妥協せず辛抱強く探す

最後にお伝えしたいのは、妥協せず辛抱強く探すことの重要性です。

先に創業メンバーの探し方をご紹介しましたが、目標や起業のモチベーションが創業メンバー間で合致していなければ、将来的に空中分解してしまう確率が非常に高くなります。

また、「適切な人材がいないから」という理由で「仲の良い友人でいいや」といった妥協をしてしまうと、将来的にさまざまな問題が生じやすくなります。そのため、大切なのは「この人しかいない」と、確信できるような人材を地道に辛抱強く探すことです。

メンバー探しを最終的な目的とするのではなく、そもそもなぜメンバーを探しているのか」「どういった人材を求めているのかなどの点をあらためて考えてみましょう。

今や、創業メンバーはさまざまなプラットフォームで探すことができる時代です。焦って自分の価値観と合わない人、目標や起業の目的が異なる人、モチベーションに差がある人を誘うのではなく、時間をかけて「納得できる人選」を実現しましょう。

まとめ

今回は「起業の仲間を集める方法」というテーマのもと、創業メンバーの定義から、なぜメンバーの選定が大切なのか、どのように探せばよいかを解説しました。

繰り返し述べた通り、創業メンバーの選定は起業の成功・失敗に大きく影響します。言い換えると、自分と同じ価値観を持ち、同じモチベーションで仕事ができる人を仲間にできれば、起業の成功確率も大きく高まります。そうした人を探すことは容易ではありませんが、昨今普及しているさまざまなプラットフォームを活用しながら、信頼できる仲間を見つけてください。

この記事が、起業成功の一助になれば幸いです。

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