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就活グループワークの突破法!進め方や発表するコツを解説

グループワークやディスカッションでうまく話せなかった、自分の力を発揮できなかったという経験はありますか?今回は初めてグループワークに参加する人や、これまでのグループワークでうまくいかなかった経験がある人に向けて、グループワークの進め方や発表するコツなどをご紹介します。この記事を参考に、まずはグループワークに臨む際の心構えを身につけましょう。


グループワークとは

就活でのグループワークとは、企業が就活生を数人1組に分けて行う選考方法です。制限時間内に与えられたテーマに沿ってグループで話し合った議論の過程や内容、結論を評価する選考形式となります。最近ではオンラインで実施されることも多くなってきました。

グループワークの目的

企業がグループワークを選考に利用する目的をご存じでしょうか。グループワークの実践的な内容を知る前に、グループワークで意識すべきことを、目的から逆算して考えてみましょう。

短時間で多くの学生を求める人物像と合致しているか見極めるため

1つ目は、短時間に多くの学生を知り、見極めるためです。集団面接と同じように、グループワークでは一度に複数人を選考することができます。企業は限られた時間と機会で、多くの学生の中から、求める人物像と合致している学生を見極める必要があります。そのための手段として、効率よく多人数の選考が行えるグループワークを導入する企業が多いようです。

面接では測れない能力を見るため

2つ目は、面接では測れない能力を見るためです。課題に取り組む姿勢、論理的思考力やコミュニケーション能力などの実践的な能力は、面接やエントリーシートだけでは正確に評価できません。グループワークは、それらの能力を測る目的で実施されることが多いといえます。

つまり採用担当者は、学生が将来どのような働きぶりを見せてくれるか、グループワークを通じて疑似的に見ることで、選考の検討材料にしているというわけです。

グループワークとグループディスカッションの違い

グループワークと似たような言葉に、グループディスカッション(グルディス)があります。グループディスカッションは、グループワークよりも狭義的な意味合いで使われることが多く、短時間で討論をして結論を導き出す必要があり、個の力が試されやすい形式です。

一方、グループワークは、討論よりも協力して意見を出し合う側面が強く、グループで時間をかけて情報収集、発表資料の作成をするなど、協同する力が試されます。

グループワークの進め方とコツ

グループワークの主な流れ

  1. テーマの発表
  2. 課題・目的の設定
  3. 意見・アイデアのブレスト
  4. 意見・アイデアの整理
  5. 結論を出す
  6. 発表の準備・練習
  7. 発表

企業やグループワークによって形式はさまざまですが、この流れを覚えておき、臨機応変に対応していきましょう。進め方については、チームと話し合った上で、時間配分を意識して進めるとスムーズに進行ができます。

1.テーマ発表

企業側から出題されるテーマです。テーマや議論方法に沿ってグループで議論を行っていきましょう。後述しますが、議論にもいくつかのパターンがあり、課題解決やディベート、自由討論形式など、テーマによって着地点や議論の仕方が変わります。どのようなテーマが来ても論点を見据えられるよう対策を行っておきましょう。

2.課題・目的の設定のコツ

まず議論すべきテーマが決まったら、グループにて各自の役割や、課題の目的設定など前提となる部分を決めましょう。すでにグループワークは開始しているので、いかに円滑に進められるかが重要です。どのような役割が自分に適しているかなどはあらかじめ把握しておくと良いでしょう。

また、ファシリテーターやタイムキーパーはこの時点で以降の議論に対する時間配分を決定し、それに沿って進められるようにしておくのがおすすめです。

3.意見出しのコツ

実際に意見の出し合いを行い、議論を開始するフェーズです。ここでは、テーマに対しどこまで可能性を広げられるかが重要であるため、しっかりと意見を出していきましょう。ファシリテーターの方は、全員が議論に参加できているか、論点がずれていないかを見ながら、意見の吸い上げを行えると良いでしょう。

4.意見整理のコツ

ある程度の意見が出たら意見の整理に進みます。議論の論点をメモしながら進めている書記役が中心となって、意見の粒度を揃えていきましょう。課題解決がテーマであれば、議論内容をロジックツリーに落とし込み、グルーピングすると整理しやすいのでおすすめです。

また、似た意見は良いところを掛け合わるなどのブラッシュアップもここで行えると良いです。

5.結論出しのコツ

整理された意見の中から良いものを選び、結論を出すフェーズです。ここでは、なぜその結論に至ったかの根拠がはっきりしていることが重要です。2つ目のフェーズである課題に対する目的設定などを振り返り、論点はなんだったかを確認しながら、全員が納得のいく結論を出しましょう。

6.発表準備のコツ

発表準備のため、ここで意見やアイデアの詳細を詰めていきましょう。5W2Hを活用し、意見にストーリー性を持たせていくのがコツです。

7.発表のコツ

最後に発表者が発表を行うフェーズです。以下のポイントに注意しながら、導き出した結論を発表します。

prep法を活用して話す

発表段階でも重要なのは分かりやすく伝える論理的思考力です。prep法などを活用し、グループで出した結論を最初に提示し、なぜそうなったかの理由を簡潔に説明しましょう。そして具体例などを交えつつ改めて結論を示すことで、分かりやすく簡潔に伝えることができます。

一人称を私たちにする

グループワークで出した結論は、メンバー全員の功績によるものです。発表の際に一人だけ目立とうとせず、グループの意見として発表していることを意識しましょう。グループのメンバーを称えたり、協力しあう姿勢は企業側としても非常に好印象です。

グループワークの役割

グループワークでは、役割分担をしたほうが進めやすい場面が多いといえます。どのようなタイプの人と同じグループになるのか分からないため、なるべくどの役割になっても務められるように、それぞれの役目について理解しておきましょう。

ファシリテーター(司会)の役割

  • 時間、ペース配分
  • 議論のアジェンダ決定
  • 意見をまとめる
  • 全員が発言できる環境作り
  • 議論を着地させる

ファシリテーターは議論を円滑に進行させたり、メンバーの意見を引き出したり、結論へと導く役割です。協調性やリーダーシップ、チームを1つにまとめるスキルなどが評価されやすいポイントになります。意見がまとまらない場合や、対立した意見が出た際などにどれだけ円滑に進められるかが腕の見せ所です。

時間制限内に全員からの意見を収集し、それぞれの論点をまとめながら、議論を全員が納得する形で着地させることを意識しましょう。

タイムキーパーの役割

  • 議論の進捗と残り時間を管理する
  • 残り時間に合わせて議論の軌道修正
  • 積極的に発言も行う

議論を予定通り進行するために、進め方や時間配分を考えたり、時間管理をしたりする役割がタイムキーパーです。ビジネスの場面と同様に、グループワークでも決められた時間内に成果を出すことが求められます。ただ時間管理をするだけでなく、予定時間を超過しそうな場合などに、時間配分の調整を判断する力や、メンバーに行動を促す発信力も必要となります。

書記の役割

  • 議論のメモを取る
  • 論点を整理し議論をスムーズに進める

議論の内容を記録したり、論点ごとにまとめたりする役割が書記です。単に記録するだけでなく、振り返ったときに誰でも分かりやすく理解できるようにまとめる必要があります。また、論点がずれていた場合に気づきやすい立ち位置にいるため、状況を俯瞰的に整理し、論点の軌道修正をすることも大事な役割です。

発表者の役割

  • 議論の全体感の把握
  • 帰結した議論内容の発表

議論の末に出た結論を代表して発表する役割が発表者です。結論を分かりやすく伝えるプレゼン力だけでなく、チームで出した結論を正しく理解する力も必要となります。チームを代表して発表するので、非常に責任感が求められる役割です。

グループワークで企業が評価するポイント

グループワークで高い評価を得るためには、企業が見ているポイントを理解しておく必要があります。それらを意識して行動し鍛えることで、企業から高い評価を受けやすくなるので、ぜひ参考にしてください。

リーダーシップ

議論や周囲を主体的にけん引する力として、リーダーシップの資質を見ています。チームのために主体的に行動できる力は社会人になっても重要です。初対面のメンバーが集まる中で、自分から周囲に働き掛けることはとても勇気の要ることですが、だからこそ自分から率先してできると評価につながります。

協調性

チームワークを創造する力として、協調性を見ています。協調性はさまざまな力に分けられます。メンバーの発言を聞く傾聴力や、議論を発展させる発言力、疑問点に対して的確に問い掛けができる質問力、相手と駆け引きし最終的な折り合いをつけられる折衝力など、相手がいる場合に必要とされる能力に強みを持っていると高評価につながるでしょう。

思考力

テーマを論理的かつ構造的に捉え考える力として、思考力も見ています。グループワークでは、ただ発言が多ければ評価されるわけではありません。目立たずとも、的確に論理を進め、結論を導ける力も見極められています。

また、自分の考えや主張を頭ごなしにメンバーに押しつけるのではなく、自分の思考を相手に分かりやすく伝える説明力があると、さらに高い評価につながります。

④コミュニケーションスキル

グループワークはチーム一丸となって議論を進め、全員が納得できる形で着地させる必要があります。そのためには、チームが友好的な関係になっていることが必要であるため、自身の意見を通したいあまりほかの意見に否定的になるなどの行動は控えましょう。

人数が多い場合に一人ひとりがしっかり参加できるよう、発言が少ない人に機会を設けるといった行動が取れると評価にもつながる可能性があります。チームメンバーは今後も一緒に仕事するという意識で、円滑に進められるようにしましょう。

グループワークのテーマ・種類

課題解決

課題解決とはその名の通り、ある課題に対しての解決方法を検討するタイプのテーマです。実際に企業や顧客(ユーザー)が直面している課題を、どのように解決するべきかをグループで検討し発表します。例えば、「利益を20%アップさせるために何をするべきか」や、「残業時間を減らすためにはどうしたら良いか」といった題目が該当します。

考え方や議論の進め方のコツとしては、まず現状と目標のギャップを明確に設定しましょう。先ほど例として挙げた利益20%増の場合、売り上げの利益率が悪いのか、売り上げに対しコストが高いのかによって打つべき施策や解決方法は変わってきます。このような前提を持った上で改善方法を議論すると、より効率的に行えます。

また、課題解決がテーマの場合は、解決方法として挙げた施策一つひとつに優先度や実現可能性などを決めた上で発表ができると高評価です。

ディベート

一つのテーマに対し、肯定派と否定派にそれぞれ別れて議論を行う形式のディベートと呼びます。テーマの例としては「街中の喫煙所はなくすべきか」や、「選挙権は20歳からであるべきか」などのように、どちらの選択が適切かを議論しながら決定していくタイプです。

ディベートは判断基準を決めることが進め方のコツになります。喫煙所をなくすべきかを例とした場合、街の環境問題か、人の健康被害かといった判断基準によって議論の着地点が変わってきます。また、筋の通った内容の発表にもなるため、説得力や納得感をもたらすことができ、評価につながりやすくなります。

自由議論

自由議論においては「よい企業の条件とはなにか?」のような、前提が曖昧なテーマが題目になるケースが多いグループワークの形式です。議論する内容から議論の着地点までがグループに委ねれられ、どのように話を展開し、収束させたかといった思考ロジックが評価されます。

例に挙げた「よい企業の条件」といっても、給与が高い、残業が少ない、やりがいがある仕事など判断基準は人それぞれです。しかし、グループワークではその条件を議論のうえ決定していく必要があるため、どれだけ説得力のある判断基準が作れるかが重要になります。

議論が多方に飛びやすい傾向にあるため、ファシリテーターやタイムキーパーなどの役割を決め、議論の中で判断基準を明確にしていくことが進め方のコツです。

まとめ

今回は就活グループワークの突破法について、初心者向けの進め方や発表するコツなどをご紹介しました。

グループワークはいろいろな役割を経験したり、時間配分を意識したりすることで、回数を重ねるうちに上達していきます。就活本番までに時間がある人は、インターンの選考やゼミなど、グループワークを練習できる環境に身を置いてみてはいかがでしょうか。

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