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課題レポートで高評価を取るための評価基準とコツ


本記事では、課題レポートの評価基準や高評価を取るためのコツについて解説しています。

大学で単位を取得するためには、課題レポートで高評価を得ることが重要。そのためには、課題レポートの評価基準ややってはいけないこと、高評価を得るためにどういった点に気をつけて取り組むべきかといったコツを押さえておく必要があります。ぜひこの記事を読んで、課題レポート対策について学びましょう。

課題レポートとは?

レポートとは、課題に関連する問いに対して、客観的な資料やデータを用いながら「答え」を提示する文章です。読書感想文のような個人の感想ではなく、しっかりとした根拠に基づいて論理的に述べることが求められます。まずは課題レポートの概要について確認していきましょう。

大学で課される課題としてのレポート

課題レポートとは、大学の講義などで課される、題材に対する報告書(学術研究報告書)です。例えば、「○○について考えをまとめなさい」といった形で出題されます。先述した通り、客観的なデータや資料を用いて理論的に答えや意見をまとめる必要があるため、テーマに対する理解力と課題意識が重要です。

中間・期末レポートなどがある

課題レポートが出されるタイミングは講義により異なります。期末のみに出題される場合もあれば、講義の中間に提出を求められることもあります。教授により異なるケースが多いため、同じ大学の先輩に教授ごとの講義やテストのスタイルや傾向について聞いてみるのも対策方法の一つです。

レポートのみで評価する講義もある

先述した通り、講義や教授により方針は大きく異なるため一概には言えませんが、レポートの提出のみで評価する講義も少なくありません。紙でのテストや出席、論文の提出などが必要なく、レポート提出の一点にリソースを割けば良いため楽なように感じるかもしれませんが、講義をしっかり聞いていないと高評価を得られないことも多くあります。しっかりと対策を講じておきましょう。

課題レポートの主な評価基準

課題レポートで高評価を得るには、そもそもどのような評価基準なのかを知ることが大切です。評価基準は大学や講義によって異なり、必ずしも一律ではありませんが、押さえておきたい共通のポイントはあります。課題レポートの主な評価基準を見ていきましょう。

1.論理的で根拠に基づいているか

課題レポートでは話のつながりや組み立てが論理的で、根拠に基づいているかどうかが重要です。単に自分の言いたいことを羅列するのではなく、主張に対するエビデンスを提示し、その主張がより確実かつ適切であることを示さなければなりません。

自分の意見に対し、その根拠や裏付けとしてデータや参考資料を用意し、どれだけ論理的な主張が行えるか、読み手に納得感を与えられるかが重要です。

2.客観性があるか

取り上げたテーマに関して自らの考えを述べることも必要ですが、その考えに至った根拠や理由を挙げ、客観的に見つめた上で主張することが重要です。エッセイや読書感想文などでは、個人の経験や主張を自由に述べてかまいませんが、レポートで求められるのは感想ではなく、客観的事実をもとにしたテーマに対する考察や推論です。

3.仮説・主張にオリジナリティがあるか

使い回されたテーマや、すでに出回っているような論文・文献に似たような内容が出題されることがあります。そのようなテーマ・内容であった場合には、「どれだけ独自の価値を持たせられるか」も重要です。

世間で一度は論じられたことがあるテーマであれば、その討論や議論をもとにレポートを作成することもできるでしょう。しかしそれではコピーに過ぎず、オリジナリティがあるとは言えません。そのような既存の議論内容も踏まえて、あなた独自の視点や価値観を主張できるようにしましょう。

4.内容に破綻がないか

一貫性のある主張になっているかは重要です。序論、本論、結論と文章を読んでいく中で自身の意見が食い違っていたり、途中で主張が変わってしまったりしないよう、全体の流れについて整合性を持たせることが大事です。主張のアウトラインを作成し、執筆後には内容を見返して破綻がないかどうか確認しましょう。

5.引用文献や参考文献を適切に活用しているか

引用文献や参考文献は自身の主張に対する裏付け、根拠として活用すべきものです。主張を行うにあたり、適切に資料を集めたり調べたりするなどして、より説得力を持たせるための「肉付け要素」として資料を活用しましょう。

6.誤字や脱字がないか

課題レポートが完成したら、誤字や脱字がないか必ずチェックしましょう。誤字・脱字が多いほど自身で作成したものの読み返しや、反芻ができていないと判断されてしまいます。誤字・脱字はインターネット上でも簡単にチェックできるので、表記ゆれなどがないかと合わせて確認しておきましょう。

7.レポートとしての体裁が適切か

レポートの体裁も適切に整える必要があります。例えば、表紙にタイトルや授業名などを記載することが決められているのであれば、準拠しなければなりません。また、序論、本論、結論、参考文献といったように、ある程度構成も決まっています。レポートとしての体裁も誤字・脱字と同様、きちんとしていないとせっかくの良い中身のレポートも台無しになってしまいます。適切な体裁での提出を心がけましょう。

8.(分析の場合)分析結果が正しいか

課題レポートの中で分析データを基に論じている場合、そのデータは正しくなければなりません。もし間違った分析結果を載せてしまうと、レポートに記載した結論に辿り着くことができず、論理が破綻してしまうことになります。当然、そういった状態ではレポートとしての体裁が保たれないため、評価を落とすことにつながります。データ分析について取り上げる場合は、データ自体に誤りがないか注意しましょう。

課題レポートで高評価を取るコツ

課題レポートの評価基準を押さえた上で、高評価を得るためには一定のコツを知っておくことが大切です。

前提:レポートの適切な作法を理解する

レポートは中身の出来ももちろん重要ですが、読み手にとって読みやすい文章・構成であることも同じく重要です。一般的な構成としては、序論、本論、結論の3部で、10%・80%・10%の割合で文章量のバランスが整っていると読みやすいレポートになると言われています。

また、課題として出題される際に記法ルールも提示されていることがあるため、本題や氏名の書き方などはあらかじめ確認しておくようにしましょう。

客観と主観のバランスを取る

他人とは異なる「自分ならではの視点」で問題や結論を導き出しつつ、客観的に誰が見ても納得できるデータ・根拠を示すと高評価につながります。このように主観と客観をバランスよく取り入れ、読み手に納得感や説得力を持たせられる文章構成が理想的でしょう。

仮説と主張にオリジナリティを出す

突飛な主張をする必要はありませんが、オリジナリティはできるだけあったほうが高評価を得やすくなります。言い換えれば、どこかで見たような内容や、他人の文章を写したようなレポートでは、高い評価は期待できません。

オリジナリティを出すためには、自身の価値観や考え方をしっかり持つことと、テーマに関連する文献をたくさんの読み理解を深め、自分ごととしての課題意識を持って考察することが重要です。

主張と根拠をセットにする

主張を表現する際には、その主張をしている背景や根拠を明確に示す必要があります。根拠もなく主張だけを述べたとしても、読んでいる人は「なぜ?」と感じてしまいます。例えば「明日は晴れる」という主張を裏付ける根拠がなければ、信憑性を持たせることができないため、単なる個人の感想で終わってしまいます。なぜその意見になったのかを裏付ける証拠を添えましょう。

誤字・脱字を避ける

高評価を得るには、誤字・脱字は絶対に避けなければなりません。課題レポートでは、誤字や脱字が多いとそれだけで評価が落ちてしまいます。文章が完成したら誤字・脱字がないかどうか、書いた文章を音読したりツールを使ってチェックしたりしましょう。

無料の文章校正サービスを利用するのが有効です。WordやGoogleドキュメントなどにも独自の校正の機能があるため、そのようなツールを利用しながら文章作成するのもおすすめです。

グラフや表を適切に活用する

課題レポートでは題目や話の進め方にもよりますが、根拠資料、数値、分かりやすさなどの観点から、グラフや表を適切に活用しましょう。特に数字的根拠を述べる際や、統計データなどといった数値が関わるデータを用いて論じる場合は、グラフや表によって読みやすさや理解のスピードを高めることができます。

課題レポートでやってはいけないこと

課題レポートで高評価を取るコツがある反面、やってはいけないNGポイントもあります。以下で紹介するNG項目が一つでもあると、高評価どころか単位を落としてしまうことになるかもしれません。

人のレポートをコピーする

人のレポートをコピペ(コピー&ペースト)することは絶対にNGです。レポート作成におけるコピペは他人の文章を無断で剽窃(ひょうせつ/無断で使用すること)する行為であり、許されるものではありません。そもそも、大学には自身の将来を見据え学ぶために通っており、課題レポートはその能力が一定の水準に達しているかを図る手段です。コピペ万一バレなかったとしても、まったく自分のためにならない行為だと認識しておく必要があります。

加えて、多くの教授は、学生のコピペを簡単に見抜きます。コピペをすると前後の文脈が不自然になったり、普段その学生が知り得ないような専門用語が出てきたり、レポートのテーマからずれていたりといった形で「何らかの違和感」が出るからです。最近では、インターネット記事からのコピペは判別ツールを用いて確認できます。大前提として、人のレポートをコピペするのは常識的にNGと認識しておきましょう。

事実よりも主観を優先する

課題レポートで重要なのは、客観的事実に基づく主張であるため、客観性や根拠のない主張を主題として論じることはやってはいけません。あなたの主観的な主張を行う際には、必ずそれを裏付けるための十分な根拠を提示し、ただの感想で終わらないように注意しましょう。

引用・参考がレポートの大部分を占める

課題レポートでは資料を適切に引用・参考にすることでレポートとしての質が上がり、主張にも客観性を持たせられます。しかし、あまりにも引用・参考が多いレポートはコピペと同じような扱いとなり、問題となり得ます。

引用・参考はレポート全体のせいぜい2割程度に抑え、どうしても多くなってしまう場合には教授に相談しましょう。

「です・ます」「だ・である」表記がゆれる

課題レポートを書いているうちに、人によっては「です・ます」調と「だ・である」調の表記が混在してしまうケースがあります。どちらかに絞って文体が統一されていれば問題はありませんが、混在している場合はレポートの作法や体裁を守れていないと見なされてしまうためNGです。

なお、どちらを使うか迷う場合は、「だ・である」調で統一するのがおすすめです。

まとめ

課題レポートは、大学を無事に卒業するために避けて通れない「関門」です。課題レポートで高評価をもらうには、やってはいけない「NG項目」を避けつつ、高評価を得るポイントを押さえておく必要があります。誤字・脱字のチェックなどの基本的なポイントをクリアしつつ、オリジナリティを意識するなどしてより質の高い課題レポートを作成していきましょう。

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