韓国語は第二外国語として人気の言語です。その背景には、日本における韓国文化の人気や、日韓の経済的つながりの深さなどが挙げられます。本記事では、韓国語学習のメリットや将来性、言語の特徴、そして習得の難易度について詳しく解説します。これから韓国語学習を始めようと考えている方や、学習を始めて間もない方はぜひ最後までお読みください。
韓国語学習のメリットと将来性
韓国を中心に話されている
韓国語は大韓民国(韓国)を中心に使用されており、世界で約7,7000人が母語としています。韓国は経済的にも文化的にも影響力を持つ国であり、韓国語の需要も年々高まっています。特に、K-POPや韓国ドラマといった韓国文化の世界的な人気により注目されているという側面もあります。
文化的にも近く活用できる機会が多い
日本と韓国は地理的に近いだけでなく、文化的にも多くの共通点があります。両国は長い歴史を通じて文化交流を行ってきました。また、韓国への旅行や留学、ビジネスなど、韓国語を活用できる機会も多くあります。日韓両国の関係は変化することもありますが、民間レベルでの交流は活発に行われており、韓国語スキルを持つことはより多くの人とコミュニケーションする上で大きな強みとなります。
韓国カルチャーが日本に浸透している
近年、日本における韓国文化の人気は目覚ましいものがあります。K-POPグループの音楽は若年層を中心に人気で、韓国ドラマは各種動画配信サービスで上位にランクインしています。また、韓国コスメや韓国料理なども若い世代を中心に広く受け入れられています。韓国語を習得すれば、好きなアーティストの歌詞を理解したり、ドラマをより深く楽しんだりすることができます。韓国の最新トレンドをいち早くキャッチすることも可能になるでしょう。
韓国を軸としたビジネスならメリットあり
ビジネスの観点からも、韓国語習得にはメリットがあります。韓国は電子機器、自動車、化粧品など多くの分野で世界をリードする企業を持つ経済大国です。韓国に進出している日本企業も多く、逆に韓国企業の日本進出も盛んです。このような環境下で、韓国語能力は大きな武器となります。特に、通訳や翻訳、貿易、マーケティングなどの分野では、韓国語スキルを持つ人材の需要が高まっています。
韓国語の特徴
文法が日本語に近い
韓国語の特筆すべき特徴は、文法構造が日本語と非常に似ていることです。両言語とも、「主語-目的語-動詞」(SOV)の語順を採用しています。例えば、「私はりんごを食べます」という文は、韓国語では「저는 사과를 먹습니다」(チョヌン サグァルル モクスムニダ)で、日本語とほぼ同じ語順です。
また、助詞の使い方も似ています。日本語の「は」「が」「を」「に」などの助詞は、韓国語でも同様の機能を持つ助詞が存在します。例えば、「는/은」(ヌン/ウン)は日本語の「は」に、「를/을」(ルル/ウル)は「を」に相当します。
さらに、韓国語も日本語と同様に敬語表現が発達しています。相手や状況に応じて適切な敬語を使用することが重要です。例えば、「먹다」(モクタ:食べる)という動詞の尊敬語は「드시다」(トゥシダ)となります。
発音も日本語に近いところがある
韓国語の発音は難しいと感じるかもしれませんが、実は日本語と共通する部分が多くあります。母音の多くは日本語と似ており、特に「아」(ア)、「이」(イ)、「우」(ウ)、「에」(エ)、「오」(オ)などは日本語とほぼ同じ発音です。
子音に関しては日本語にない音もありますが、多くは日本語の音に近いものです。例えば、「ㄱ」(ク)、「ㄴ」(ン)、「ㄷ」(ト)、「ㄹ」(ル)、「ㅁ」(ム)などは、日本語の音に非常に近いです。
ただし、韓国語特有の発音もあります。例えば、激音(濃音)と呼ばれる「ㅋ」(ク)、「ㅌ」(ト)、「ㅍ」(プ)などは、日本語にはない強い息を伴う音です。また、「ㅓ」(オ)や「ㅡ」(ウ)などの母音も日本語にはない音です。これらの発音は練習が必要ですが、日本語話者にとっては比較的習得しやすいとされています。
漢字由来の単語が多い
韓国語の語彙の中には、漢字由来の単語が数多く存在します。これらの単語は「漢字語」または「한자어」(ハンジャオ)と呼ばれ、韓国語の語彙の約60%を占めると言われています。
例えば、「学校」は韓国語で「학교」(ハッキョ)、「図書館」は「도서관」(トソグァン)、「電話」は「전화」(チョナ)となります。これらの単語は、漢字の読み方は異なりますが、意味は日本語とほぼ同じです。
このような漢字由来の単語が多いことは、日本語話者にとって韓国語の語彙習得を容易にする要因の一つと言えます。ただし、同じ漢字でも意味が異なる場合もあるので注意が必要です。例えば、「勉強」(벌다/ポンブ)は韓国語では「罰」という意味になります。
記述は主にハングルで行う
韓国語の文字体系は「ハングル」と呼ばれ、15世紀に作られた独自の文字です。現代の韓国語では、主にこのハングルを使用して記述を行います。
ハングルは、子音と母音の組み合わせで一つの音節を表します。例えば、「안녕하세요」(アンニョンハセヨ:こんにちは)は、「안」「녕」「하」「세」「요」の5つの音節で構成されています。
ハングルは論理的に設計されており、各文字の形が発音の仕方を表しているのが特徴です。例えば、「ㄱ」(ク)は舌が喉の奥で音を作る様子を、「ㅁ」(ム)は口の形を表しています。
その他の特筆すべき特徴
韓国語には、ほかにもいくつかの興味深い特徴があります。例えば、動詞の活用が豊富で、話し手の態度や状況を細かく表現できます。「-습니다/ㅂ니다」(スムニダ/ムニダ)という丁寧な表現や、「-야/아요」(ヤ/アヨ)というやや略式の表現など、場面に応じて使い分けます。
また、韓国語には、話者の視点や心情を表す「語尾」が発達しています。例えば、「-네요」(ネヨ)は話者の新たな発見や驚きを表し、「-겠어요」(ケッソヨ)は推測や意思を表します。
韓国語の習得難易度
日本人には習得しやすい
韓国語は、日本人学習者にとって比較的習得しやすい言語の一つとされています。これは、前述したように、文法構造や語順が日本語と類似していることが大きな要因です。また、発音も日本語と共通する部分が多いため、初心者でも比較的スムーズに学習を進められます。
例えば、「私は学生です」という文は、韓国語で「저는 학생입니다」(チョヌン ハクセンイムニダ)となり、日本語とほぼ同じ語順で表現できます。このような類似性から、日本人学習者は韓国語の基本的な文構造を直感的に理解しやすいのです。
しかし、ビジネスでの活用を視野に入れる場合、習得の難易度は格段に上がります。ビジネス韓国語では、より複雑な表現や専門用語の理解が求められるためです。例えば、「申し訳ございませんが」という表現は、状況に応じて「죄송합니다만」(チェソンハムニダマン)や「미안하지만」(ミアンハジマン)など適切な表現を選択する必要があります。また、業界特有の用語や略語なども習得しなければなりません。
文法構造が近いので理解しやすい
韓国語の文法構造が日本語と近いことは、学習者にとって大きな利点です。両言語とも「主語-目的語-動詞」(SOV)の語順を採用しており、助詞の使い方も類似しています。このため、日本人学習者は韓国語の文章を直感的に理解しやすく、自分で文を組み立てる際も比較的スムーズに行えます。
例えば、「私は昨日映画を見ました」という文は、韓国語では「저는 어제 영화를 봤습니다」(チョヌン オジェ ヨンファルル ボァッスムニダ)となります。この文では、主語(저는:私は)、時間を表す副詞(어제:昨日)、目的語(영화를:映画を)、動詞(봤습니다:見ました)の順で並んでおり、日本語とほぼ同じ構造になっています。
ハングルの理解はやや高いハードル
韓国語学習において、ハードルとなるのがハングルの理解です。ハングルは論理的に設計された文字体系であり、一度習得してしまえば便利ですが、最初の段階では困難に感じることもあるでしょう。
ハングルは子音と母音の組み合わせで一つの音節を表します。例えば、「안녕하세요」(アンニョンハセヨ:こんにちは)は5つの音節で構成されています。各音節は、初声(子音)、中声(母音)、終声(子音)の最大3つの要素から成り立っています。
ハングルの習得には、まず基本的な子音(14個)と母音(10個)を覚える必要があります。さらに、これらを組み合わせて音節を作る方法を学ばなければなりません。例えば、「ㄱ」(ク)という子音と「ㅏ」(ア)という母音を組み合わせると「가」(カ)という音節になります。
まとめ
韓国語は、日本人にとって学びやすい外国語の一つです。文法構造や語順が日本語と似ており、漢字由来の単語も多いため、比較的スムーズに学習を進められます。また、韓国文化の人気や経済におけるつながりから、将来的な活用の機会も多いと言えるでしょう。ただし、ハングルの理解や高度な敬語表現の使用には一定の努力が欠かせません。本記事が韓国語習得を考えている大学生の皆さんの助けになれば幸いです。
パーソルキャリアの新卒採用エントリーはこちら!
パーソルキャリアは“人々に「はたらく」を自分のものにする力を”というミッションのもと、「doda(デューダ)」をはじめとする国内最大規模のHRサービス等、はたらく人と組織に関わる幅広い領域のサービスを展開している会社です。
社員一人ひとりが”キャリアオーナーシップ”を持って自分のキャリアを自ら切り開き、大手ならではのリソースを駆使しながらもベンチャーのような裁量権を持って顧客の本質的な課題を解決をしています。
- ビジネス総合、プロダクト企画、エンジニアなど希望する職種コース別に採用選考を実施中!
- 気軽に就活対策、企業研究ができるイベントを多数開催中!