多くの大学生にとって待ち遠しい長期休暇。高校時代までとは異なり、夏休みや春休みは特に期間が長く、長期休みを有意義に過ごせる人とそうでない人では、大きな差がついてしまいやすいポイントでもあります。
この記事では、一般的な大学生の長期休暇の期間についてや、長期休みを有意義に過ごすためのコツを紹介しています。大学時代にとっては長い休暇であっても、これからの長い人生と比較するとあっという間に過ぎてしまう期間でもあるため、この記事を参考に大学生の長期休暇を有効活用し、良い将来を掴み取りましょう。
大学の長期休みはいつから?いつまで?
長期休みは夏と春の2回
大学の長期休みは夏と春に2回あり、それぞれ約2カ月間となっているのが一般的です。高校生のころ、夏休みが1カ月間と春休みが10日間ほどだったことを考えると、非常に長い休みになっていることが分かります。
- 夏休み:7月下旬~9月中旬
- 春休み:2月下旬~4月初旬
長期休暇の計画の立て方と有意義に過ごすコツ
目標やテーマを立てる
「とにかく行動する」というのも良い考えですが、「長期休みで何を達成したいか」あるいは「どういった長期休みにしたいか」について事前に設定しておくと、より充実した過ごし方につながります。自分の理想とする過ごし方ができるように、目標とテーマを設定してみましょう。
長期休みの少し前から準備する
イベントの申し込みや旅行の予約などは、長期休みが始まってからでは遅い場合があるため、準備は休み前から計画的に行っておく必要があります。また、休み期間中に必要なお金に困らないように、アルバイトやインターンで一定の資金をためておくこともポイントです。
その日ごとにタイムスケジュールを設定する
目標設定や事前準備と同じく重要なポイントとして、1日ごとタイムスケジュールを設定することが大事です。スケジュールは当日に決めても構いませんが、必ずその日のうちに「何をいつやるか」を明確に決めて行動するようにしましょう。
予定通りに計画をこなすことで充実感がアップするほか、自身のタイムマネジメント力も向上します。また、何より計画倒れになることが防げるため、最初の目標へと着実に近づくことができます。
無理に計画を詰め込まない
やりたいことがあるからといって、全てを一つの休み期間に集中させることは避けましょう。長期休暇といっても休みは長くて2ヶ月しかなく、多くのことを詰め込むには期間が足りなくなります。やりたいことに優先順位を決め、多くても2つ程度の大きな目標を設定してこなしていくのがおすすめです。
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長期休みのおすすめの過ごし方
普段できない経験をする
せっかくの長期休みですから、時間的な都合などで普段できないことにチャレンジしてみるのがおすすめ。普段とは違った知見や経験が得られるため、有意義な時間を過ごせるよう、高いモチベーションで挑むことができるはずです。
①いつも会わない人に会う
いつも会わない人に会ってみるというのは、長期休みならではの経験ではないでしょうか。しばらくぶりの友人や離れて暮らす家族と会うのはもちろん、より有意義な過ごし方へつながるよう、社会人がいるコミュニティへ参加してみたり、イベント活動を行ったりするのもよいでしょう。著名人とのアポ取りに挑戦してみるというのもおすすめです。
②長期のボランティアに参加する
普段できない体験としてボランティア活動に参加することもおすすめです。ボランティアと一口に言っても非常に幅広い活動が世界中で行われており、国内だけに止まらず国際的なプログラムに参加することも可能です。特に異文化交流ができる国際的なボランティアでは、慈善活動への参加だけでなく、異文化への理解や語学力向上といった機会にもなり、自己成長を促すことができるでしょう。
年間通して実施されている活動が多いため、長期休みを利用して活動に参加してみるのも良いでしょう。また、それらの活動は就職活動でガクチカ(学生時代に力を入れたこと)のエピソードとして話すこともできるため、さまざまなメリットが得られる可能性もあります。
③バックパッカーをする
長期休みを利用したバックパッカーも、普段簡単には経験できない要素と言えます。通常の旅行やツアーなどと異なり、観光地や主要都市だけでなく、地元の昔からの文化や自然に触れることもバックパッカーならではの楽しみ方といえます。
また、旅費の節約をするために安い宿を探したり、現地の公共交通機関などを利用することになるため、知らないことを聞くといった現地の人々とのコミュニケーションも重要です。旅先の一期一会な出会いを含め、貴重な体験があなた自身の成長機会になるでしょう。
④ホームステイに挑戦してみる
ホームステイとは、外国に住む家庭に滞在し、現地の文化や生活を体験するプログラムのことを指します。語学学習の一環として行われますが、後述する留学との違いは、現地での生活体験をベースにしていることです。
ホームステイ先の家族とともに食事を共にし、地域イベントに参加したりして交流を深め、普段の日本での生活とは全く異なる生活を実体験しながら、別の文化に触れることで感受性を豊かにするなどの効果に期待できます。
スキルを身につける
普段は講義やアルバイト、友人関係などでなかなかまとまった時間を取ることができないため、たっぷりと時間の取れる長期休みでスキルアップをするというのもおすすめです。
⑤短期留学に行く
長期休みでスキルアップすると考えたときに、選択肢として挙がりやすいのが短期留学です。日本語が通じない現地へ行き、外国語でコミュニケーションをとったり講義を受けたりするほうが、国内で勉強するのと比較して短期間での語学力アップに期待が持てるため、大学生に高い人気があります。
先述したホームステイとの違う点は、学業を主体にしているところです。留学では留学先の学校に通い、学力向上を目的とした異文化への理解や、専門知識の習得が主です。プログラムによっては学位の取得も可能であるため、学生として取り組む側面が強いです。
⑥長期インターンシップに参加する
長期のインターンシップに参加してみるというのもおすすめです。長期休みだと一日中フルに時間を使えるため、インターン先の社員と同じ時間帯で働くことができ、より企業について理解が深まりスキルアップにもつながります。
また、企業によっては「サマーインターンシッププログラム」のような、特定期間で集中的に取り組むインターンを提供していることもあります。
⑦ビジネスコンテストに参加する
インターンと同じく、ビジネス感覚を学ぶ上でおすすめなのがビジネスコンテストです。社会人と近い目線で取り組むことで「ビジネス」について解像度高く理解することができます。
また、ビジネスコンテストは実際に自身が企画したアイデアに対して、ビジネスの第一線を走っている人たちからフィードバックや評価付けが行われます。時にはシビアな評価がなされることもありますが、スキルアップする上ではとても役に立つ経験になるでしょう。
⑧資格の勉強をする
多くの勉強時間を必要とする資格を取得したい場合、まとまった時間の取れる長期休みは良い機会です。普段からコツコツ勉強を積み重ねつつ、追い込み期間として集中的に勉強するというようにメリハリをつけて取り組めるのが理想です。
できれば、将来考えているキャリアに沿った資格取得に取り組むのがおすすめですが、そうでなくとも興味のある分野でも問題ありません。直向きに努力し資格取得という成果を得るということの達成感や信念は、十分に評価される姿勢です。
⑨自己啓発に取り組む
長期休みは、自分の好きなことに打ち込むことや、めったにできない体験を受けにいく機会として適していますが、当然自分自身を磨くための時間としても最適です。将来のキャリアや人生プランを想像し、それに合わせて必要と感じるスキルを磨くのも良い過ごし方と言えます。
自己啓発の方法として、プログラミングやビジネススキルといった将来に役立つスキルを身につけるために、セミナーに参加するなどが考えられます。最近ではオンラインで参加できるものが非常に増えているため、スケジュールを組みやすいのもメリットでしょう。
また、後述の読書と被りますが、興味のある専門分野や知識を得るために専門書やビジネス書などを読み漁ることも、自己啓発としておすすめできる方法です。
好きなことに打ち込む
長期休暇は好きなことに打ち込む時間として活用することもおすすめです。何もやることを決めずに怠惰に過ごしてしまうよりかは、自分の好きなことにとことん打ち込み、充実した休みを過ごしたほうがはるかに良い休暇となります。
⑩読書
長期休暇には、自分の興味のある小説や文学などの読書に時間を当てることもおすすめです。他にも勉強本を購入して読み込むのも良いでしょう。読書のメリットとしては、大抵の場所であればどこでもできるため、常に本を持ち歩き暇を見つけては読み進めることができる点です。
さらには、タブレットやスマホでも電子書籍を活用することができ、電子書籍サービスによってはお得な値段でたくさんの本を読むことができるものもあります。多くの本を読みたいと考えているのであればぜひ活用してみましょう。
⑪ゲーム
外出の予定がない方などは、この機会にゲームを徹底的に遊び尽くすのも良いでしょう。最近ではスマホやPCでプレイできるものも多く、無料でプレイできたり、1000円以下で購入できるゲームもあるため、金銭的に余裕がない人でも問題ありません。熱中しすぎて昼夜逆転の生活になってしまわない程度に、ゲーム内で達成したい目標を立て、思い切り楽しむのも良い過ごし方と言えます。
⑫音楽
音楽を聴いたり、ライブやフェスといった音楽祭に参加することもおすすめの過ごし方です。特に夏休み期間は大きなフェスが地方で行われていることも多いため、夏休み期間を利用しフェス参加のための小旅行がおすすめです。
⑭食を楽しむ
料理を自身で覚えたり、美味しい料理を提供するお店に行ってみるなど、食を通した体験もおすすめです。20歳以上の大学生であればお酒も嗜むことができるため、自分好みのテイストを探す旅などもできるでしょう。気になっているご当地料理を楽しみに旅行がてら行ってみる、というのはいかがでしょうか。
また、一人暮らしをしている人は特に自炊を覚えることも良いでしょう。長期休みに関わらず、自炊スキルがあることで自身の生活力を高めることにもなるため、将来にわたって役立つスキルと言えます。
⑮家族や友人との時間を楽しむ
大学生にもなると、多くのことに取り組まなくてはならない人も多くなるでしょう。学業やサークル、アルバイトに就活、自分を磨くことで多くの時間を使っている人もいるはずです。そうした人たちには長期休暇は成長するチャンスでもありますが、それと同時に今しか会えない人がいるという事実にも目を向けるべきです。
あなたに会いたいと思っている人がいるとするなら、家族や古い友人でしょう。長期休暇の束の間だけでも、リラックスした時間を楽しむことも長い人生において重要な時間になるということを覚えておきましょう。
番外編:青春する
ここまでは経験値やスキルを身につけるためにおすすめな過ごし方を紹介してきましたが、大学生といえば青春。自己成長に取り組む一方で、息抜きとして大学生らしいイベントに参加することも大切です。
⑯趣味や部活・サークルに打ち込む
趣味や部活がある方は、この機会にどっぷりとそれらにのめり込むのもよいでしょう。これまで紹介してきたとおり、まとまった時間で集中的に取り組むことができるのが長期休みの良いところです。
また、サークルや部活は長期休暇などに合宿などを行い、学生間の交流を深めたり鍛錬に勤しむ取り組みを行っていることも多いです。大学生の間でしか体験できない貴重な休みの過ごし方であるといえるでしょう。
⑰趣味仲間やバイト仲間と遊ぶ
大学を一歩離れ、自分の趣味友達やバイト先の仲間と一緒に休みを過ごすのもおすすめです。大学で授業やサークルなどが活動している間は、休みでなくとも仲間と顔を突き合わせることになり、趣味やバイト先の人々に比べ過ごす時間が長いでしょう。
趣味仲間やバイト先の人と付き合うことで、大学外での交流を深め人脈作りができるというメリットもあります。長期休みを利用して、大学外でのコミュニケーションや活動をしてみるのもひとつの選択肢と言えます。
⑱運転免許合宿に行く
長期休み前には、大学生協に行くと合宿免許の広告が目につくことでしょう。車の免許合宿は、通学形式だと1~2カ月ほどかかりますが、合宿形式だと2週間程度で集中的に取り組んで取得できます。
短い期間で免許を取得できるのも魅力ですが、合宿先では各地から集った同世代の仲間たちと交流できるのもポイントです。寝食をともにする分、仲良くなるまでの期間が短く、合宿が終わるころには大学の友人と同じぐらい親しくなっていたといった体験談もよく聞きます。あくまで免許取得がメインではありますが、普段とは違った友人関係がつくれるかもしれないというのは魅力的ですね。
⑲恋愛をする
大学生といえば、サークルやアルバイト、学校行事など青春イベントがめじろ押しです。そして、青春といえば恋愛。昨今の情勢で、なかなか対面で会うことが難しい状況ではありますが、そんなときだからこそ信頼できるパートナーを探すのもよいでしょう。
まとめ
今回は、大学生の長期休みの過ごし方について紹介してきました。大学の長期休みは長い分、しっかりと計画を立てなければ「実のあることがほとんどなかった」「有意義に過ごせなかった」といったことも起こり得ます。
また、社会人になるとまとまった時間を取ることが難しくなるため、貴重でかけがえのない大学生活をやり残すことなく走り抜けられるよう、長期休みを有効活用しましょう。
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