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大学で実践的なスキルは学べる?企業で求められるスキルとの違い


大学では基礎的なものから専門的なものまで、幅広く知識やスキルを身につけられます。長いようで短い4年間ですが、大学の授業で実践的なスキルは学べるのでしょうか?

本記事では大学で学べる実践的なスキルと、企業で求められるスキル、それぞれのスキルの違いについて解説します。

大学で学べる実践的なスキルについて

まずは、大学で学べる実践的なスキルについて見ていきましょう。スキルを習得する機会としては、例えば「文章作成スキル」というテーマの講義があるということではなく、講義や卒業論文制作などを経験する中でおのずと身についていくものが多くあります。

文章作成スキル

文章作成スキルとは、読み手にとって読みやすくわかりやすい文章を作成するスキルです。授業内のレポートや課題をこなす中で培われていきます。大学では講義の合間のワークやテストとして、レポートや課題の提出が求められます。その際にいい加減な資料を作成していては、もちろん高評価など得られません。レポートや課題を作成する際には、教授などの読み手に対してわかりやすく、論理的な文章を書くことが必要です。

社会人となってからも、議事録や業務報告書、提案書、メールなどさまざまな面で文章を作成します。文章作成スキルは大学時にぜひとも身につけておきたいスキルと言えるでしょう。

プレゼンテーションスキル

プレゼンテーションスキルとは、パワーポイントの資料などを用いながらこちらの伝えたいことを的確に伝えるスキルです。大学の講義やゼミでも発表、すなわちプレゼンテーションをする機会があるので、その中で自然と養われていきます。場合によってはゼミや学部内でプレゼンテーションの大会が行われることもあるでしょう。

企業においては社内外を問わず、相手を教育・説得したり、情報を共有したりする場合にプレゼンを行う機会があります。大学生のうちにしっかりとコツをつかみ、実践経験を積んでおくと、社会人になってプレゼンをする機会があっても落ち着いて対応できるでしょう。

コミュニケーションスキル

コミュニケーションスキルとは、他者との間で意思疎通を円滑に行うスキルです。大学においては複数人のワークやサークル、アルバイト、その他多くの活動の中で身につけることが可能です。大学生になると、特に初対面の人と関係性を築く機会も多々あります。そもそも誰も知り合いがいない大学で一から人間関係をつくるというケースも珍しくありません。関わる人は大学内だけでも同級生、下級生、上級生、教授など多様で、アルバイトなどでは社会人とのつながりも出てきます。

社会人としてもコミュニケーションスキルは仕事をスムーズに進めるために不可欠です。さまざまな人と関わる大学生のうちに、しっかりと高めておきたいスキルと言えるでしょう。

リサーチスキル

リサーチスキルとは、必要な情報を適切な時間・方法で調べるスキルです。大学では、主にレポートや課題をこなす中で身についていきます。レポートや課題をこなす上で、授業の中で得た知識だけでは対応ができないことも多々ありますが、その場合は自ら情報を集めるしかありません。インターネット上や書籍などから限られた時間の中で効率的、かつ的確に情報を収集する必要があります。調べていく中で経験値が上がると、適切な手段も早く選択できるようになるでしょう。

企業で働いていると、さまざまなことを自ら調べる必要に迫られます。リサーチにはコツがありますが、慣れていないと間違った情報を用いたり、無駄に時間がかかったりします。大学生のうちにリサーチスキルを身につけておけば、社会人になってから生産性を発揮しやすいでしょう。

PCスキル

PCスキルとは、パソコンを使って一般的な文章、表、グラフなどを作成したり、メールでやりとりをしたりするスキルです。大学生であれば、オフィス関連ソフトなどを活用する機会も多いでしょう。日々の講義で出される課題やレポート、卒論やプレゼン資料の作成など、パソコンを使うタイミングは多岐にわたります。就職活動でもパソコンを使って企業にエントリーしたり履歴書を作成したりするので、できるだけ早くパソコンの扱いに慣れておきたいところです。

パソコンは、業種や職種に限らずビジネスにおける必須ツールです。パソコンが使えないと、できる仕事の幅が狭まったり、円滑に働けなかったりするかもしれません。基本的なPCスキルは、大学時代に習得しておきましょう。

専攻で学べるスキル

大学では専攻に応じ、専門性の高いスキルも取得できます。例えば、商学なら経理、コンピューターサイエンスならプログラミング、法学部なら法律などです。専攻によって取得できるスキルはさまざまですが、専門性が求められる現代のビジネスシーンにおいてはどれも重要なスキルと言えます。

企業としても、高い専門性を持った学生は入社後の活躍が期待できます。また、企業規模が大きくなればなるほど社内における業務の幅も広く、大学時代に学んだ専門的な知識やスキルを活かせる部署が設置されているケースも多いでしょう。

企業で求められるスキルについて

ここまでは大学で学べる実践的なスキルについて見てきました。ここからは、企業で求められるスキルについて解説していきます。

前提:大学で学べるスキルは基本的に必須

前提として、これまで見てきた「大学で学んだ知識やスキル」は、社会人としてスタートを切るために重要です。そして、大学を卒業するまでに身につけたスキルに加えて、企業ではさらに求められるスキルがあります。

以下では、企業で求められるスキルについて確認していきましょう。

プロジェクトマネジメントスキル

プロジェクトマネジメントスキルとは、プロジェクトを成功に導くために、チームやプロジェクトを適切に管理するスキルです。プロジェクトを成功に導くには、責任をもってそのプロジェクトを仕切る人材が欠かせません。

一口にプロジェクトマネジメントスキルと言ってもその範囲は広く、予算や期間(納期)に合わせたメンバーの選定・手配、プロジェクトの企画・戦略立案、全体のスケジューリング、利害関係者との調整などがあります。

大学生のうちに高度なプロジェクトマネジメントスキルを身につけることは容易ではありませんが、例えば「学園祭の運営を仕切ってみる」「サークルの大会に向けて目標を設定し、メンバーに協力を仰ぐ」などの経験から鍛えられる場合もあるでしょう。

リーダーシップ

リーダーシップとは、組織の成果を最大化するためにメンバーの行動を促す力のことで、複数人を束ねて事業を推進したり、組織全体の業務改善を実行したりする場面で欠かせないスキルです。リーダーシップは管理職など一部の限られた社員だけに求められるものではなく、社員一人ひとりが大なり小なり持っておく必要があります。現代社会は変化が激しいため、企業は「自ら考えて行動できる人材」を求めています。各社員が明確な目標を設定し、それぞれの領域でリーダーシップを発揮していくことにより、組織全体が活性化されます。

大学においても、ゼミやサークル活動などを通じてリーダーシップを鍛えられる場面は多くあります。採用面接でリーダーシップについて問われることもあるので、自ら積極的にリーダーシップが必要となる場面に身を置いてみるのも良いでしょう。

問題解決スキル

問題解決スキルとは、トラブルや表面化している課題の本質を見極め、解決につなげるスキルです。仕事をする上で壁にぶつかることは多々あります。社会人としては、日々発生する問題を適切に解決していかなくてはなりません。問題の原因を特定し解決することはもちろん、継続的に再発防止策を講じたり、時には仕組み自体を変えたりする必要もあるでしょう。

大学生でも、ゼミや授業のワークなどで課題を設定し、解決に向けて動いていくことが多々あります。また、就職活動中の選考で経験するグループワークやグループディスカッションも、問題解決スキルが鍛えられる場と言えます。

アイデア発想・企画スキル

企業においては、事業の新しいアイデアや企画、新しい商品・サービスを立案する豊かな発想力が求められます。ここまで規模が大きくなくても、日々の業務において効率化を図ったり、コストを抑えたりする上で発想力は欠かせません。良いアイデアやこれまでになかった企画は、問題解決を推進したり企業の風土刷新につながったりします。

大学生のうちは、なかなか身につける機会が少ないスキルかもしれません。実際にビジネスプランやアイデアを検討する場でないと身につかないものなので、大学生のうちに身につけたい場合はインターンシップやビジネスコンテストなどに参加してみるのも手です。

その他、専門職としてのスキル

従来のメンバーシップ型雇用ではなく、ジョブ型雇用が浸透してきた中で、専門的なスキルの重要性はより高まっています。ジョブ型雇用とは、企業が採用する際に職務内容を明確に定義して雇用契約を結ぶ雇用形態のこと。職務内容が明確なため、企業が戦略上重要な人材を採用しやすくなります。

ジョブ型雇用では仕事の経験や実績が重視され、スキルに対する専門性が求められます。専門性が高い人材を雇用し、その分野で高い成果を上げてほしいと考える企業が増えているようです。

大学で得たスキルは企業で求められるスキルの基礎となる

大学で学べるスキルと企業で求められるスキルに、大きな違いはありません。大学で学んだスキルが「社会人になると役に立たない」といったことはなく、むしろ社会人に求められるスキルの基礎となるものです。大学での講義や授業内の課題には前向きに取り組み、積極的にスキルを身につける意識を持っておくと、就活や社会人になってから役に立つでしょう。

まとめ

専攻によって大学で習得できる知識の専門性は異なりますが、基本的にはどの学部に入っても、社会人として欠かせない基礎的なスキルを学べるようになっています。

社会人となると業務上でなかなかスキルを身につける時間がない場合もあります。将来的に困らないよう、大学生のうちにしっかりと身につけておくようにしましょう。

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