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ビジネス職とはどういう職種?代表的なポジションを紹介


就職活動をしていると、「ビジネス職」という職種を耳にする機会が増えてきます。とはいえ、「ビジネス職」がなにを意味するのか分からない方も多いのではないでしょうか。

本記事ではビジネス職の概要や、代表的なポジションなどについて解説します。

ビジネス職とは?

まずは「ビジネス職とは何か」について見ていきましょう。

ビジネス職について

ビジネス職とは、単に商品を売ったり単純作業で製品を作ったりするのではなく、会社の中核としての役割が期待される職種です。商品の専門知識などの多様な知見に加えて、課題を解決するための論理的思考や全体を見渡す広い視野も求められます。

一つの部署で専門性を追求する場合もありますが、異なる部署を経験しながら将来的に会社全体を俯瞰するようなポジションに就くケースが多いと言えるでしょう。

ジェネラリストや総合職と意味合いが近い

ビジネス職は、ジェネラリストや総合職と意味合いが近い言葉です。ジェネラリストは、「広範囲にわたる知識を有している人」を指します。一つの分野を深く追求するスペシャリストとは異なり、幅広い知見と視野を活用し、社内の異なる部署の人たちをまとめて成果を出すような人材を指すケースが一般的です。

また、総合職はルーチン業務のみならず、企画立案などの上流工程や総合的な判断が必要な業務に関わる職種です。新卒入社後は会社の中核として、管理職や幹部候補として企業から期待されます。

ビジネス職はこのように、ジェネラリストや総合職と同じような意味合いで採用され、職務をこなすことが求められます。

ビジネス職の役割

ビジネス職は、会社内で高付加価値な業務に携わる責任を担います。単一の部署にとどまらず、他部署との連携を図り、会社全体の最適化を追求する役割を果たす必要があります。

外部との関係においても同様です。顧客、パートナー、異なる業界の関係者などとの交流を通じて、「企業の代表」として自社の成長に必要な交渉を行います。

このように、多くの人とのコミュニケーションを通じて自身と会社の成長を常に追求し、行動する能力がビジネス職には求められます。

ビジネス職の代表的なポジション

ビジネス職といっても、実際に働くポジションは多種多様です。代表的なポジションについて、「どういうことをやるのか」「どういうポジションなのか」などについて解説します。

企業によってビジネス職に含まれるポジションは異なる

注意したいのは、企業によってビジネス職に含まれるポジションが異なという点です。営業のみをビジネス職とする場合もあれば、企画や人事などもビジネス職としている場合もあります。ビジネス職を希望する場合は、必ず志望する企業のビジネス職にどんなポジションが含まれているのかを確認しましょう。

1.営業

営業は、ビジネス職の代表的なポジションです。営業職は、単に自社の商品を売ることや売上を伸ばすことだけが目的ではありません。真の役割は、顧客が抱える課題を自社の商品やサービスを通じて解決し、顧客の満足を追求することです。

営業職は、会社の目標と顧客のニーズを適切に把握し、それに基づいて行動することが欠かせませんそうすることで結果も自然とついてくるためし、ビジネス職としてのキャリアを築いていけるでしょう。

2.マーケティング

マーケティングの本質的な役割は、顧客のニーズや市場のトレンドを把握し、それに基づいて製品・サービスの開発やプロモーションを計画・実施することです。マーケティングの目的も営業と同様、顧客満足の向上と企業の成長を実現することにあります。

ただ広告運用や販促活動を行うだけでなく、市場調査、競合分析、ブランド戦略の策定、コスト戦略の立案、各種デジタルマーケティング手法の活用など、幅広いスキルと知識が求められます。

マーケティングにおいても目先の成果だけでなく、中長期的な市場の変化や顧客のニーズに対応するために、戦略的な視点を持ちながら行動することが重要です。

3.事業企画

企業の戦略的な方向性を考え、具体的な事業計画を策定する役割を担う事業企画は、ビジネス職の中でも重要なポジションです。

事業企画職の本質的な役割は、市場の分析やトレンドの把握、競合他社の動向の調査などを通じて新たなビジネスチャンスや成長領域を見つけ出し、それに基づいて事業展開の戦略を立案すること。具体的な業務としては、事業計画の作成、新商品や新市場の開拓に関する提案、収益性やリスクの分析、投資計画の策定などが挙げられます。

事業企画では、中長期的な視点を持ちながら、経営陣や関係部署と協力して企業の成長戦略を実現するための具体的な行動を計画・実行する必要があります。

4.BizDev(事業開発)

「BizDev(ビズデブ)」は「Business Development」(事業開発)を略した言葉で、取引先との関係や市場・顧客の開発によって企業価値を向上させる仕事です。新しい事業を立ち上げることはもちろん、既存事業を成長させることも役割に含まれます。

経営資源を既存事業だけに頼ることにはリスクがあります。市場の変化などに対応しながら企業として成長を続けるには、新規事業の開発や既存事業の発展を模索することが重要です。

事業開発には高度な知識・スキルが必要で、決して簡単ではありません。困難なことも多いですが、だからこそ価値が高い業務・役割であるとも言えます。

5.HR(人事)

HR(Human Resource)や人事と呼ばれる職種は、採用、教育・育成、人事評価、労務管理など、経営資源としての「人」を効率的に活用するのが役割です。

自社の経営方針に合致した人材を採用し、採用後の従業員が快適に過ごせる制度や仕組みを整備するミッションを持っています。従業員それぞれの特性やスキル、意向などを把握し、教育・研修の実施や人事配置を行うことも人事の役割です。

6.プロジェクトマネージャー

社内でシステムやサービスを作る際にはプロジェクトチームを編成して進めることが少なくありません。そういったケースでプロジェクト全体を指揮・管理するプロジェクトマネージャーも、ビジネス職の一つです。

プロジェクトは多くの場合、別の通常業務を抱える複数部署の人が集まり、通常業務と並行しながら進めていきます。そんな中、プロジェクトの目的を明確化し、実行計画を立て、チーム内の役割分担を設定し、進捗やコストを管理しながらプロジェクトの完了まで責任を持つのがプロジェクトマネージャーです。マネジメントスキルやコミュニケーションスキルなどを最大限に活用しながら、プロジェクトを計画的に進めなければなりません。プロジェクトの成否が会社の明暗を分ける場合もあるため、責任重大なポジションです。ビジネス職としての手腕が試されるでしょう。

ビジネス職=オープンポジションという企業も

「ビジネス職」は、総合職やオープンポジション(募集した時点で職種や業務内容が決まっていない求人)として設定されていることが多いと言えます。特定の職種に対する募集ではなく、「管理職候補」としてさまざまな業務を経験し、育成されることも少なくありません。

採用後は個々のスキルや適性を確認した上で、配属部署や担当業務などが決定されていきます。

ビジネス職のキャリアパス

就職する際には、「目標とするキャリアに近づくにはどういった業務経験を積めば良いのか」といったキャリアパスが気になる方も多いでしょう。以下では、ビジネス職の典型的なキャリアパスについて見ていきます。

なお、パーソルキャリアでもビジネス職を募集しています。パーソルキャリアのキャリアパスについても、良ければ参考にしてみてください。

まずは一つのジョブでステップアップ

ビジネス職におけるキャリアパスは、一つのジョブでステップアップする道があります。これは、特定の職種や部署に専念しながら経験とスキルを積み重ね、より上位のポジションに昇進する過程を指します。

最初のジョブでは、基礎的な業務やタスクを通じてビジネスの基礎知識やスキルを習得します。この段階では、自身の役割を正しく理解し、与えられた仕事を効果的にこなすことが重要です。経験と成果を積み重ねていくことで、より重要なポジションにステップアップする機会が訪れます。

一つのジョブでステップアップするキャリアパスでは、経験やスキルの習得に重点を置きながら、職務上の成果や能力を積み重ねていきます。自己成長とともに組織への貢献度も高まり、長期的なキャリアの発展につながるでしょう。

エキスパートとしてキャリアアップ

ビジネス職では、一つの職能を特化させてエキスパートになるキャリアパスも存在します。このパスでは、特定の分野や領域で深い知識と経験を積み重ね、その分野のエキスパートとして認められる道を歩んでいきます。

最初は広範な業務経験を通じてビジネス全般の知識を習得し、その後は特定の分野・領域に絞って専門的な知識やスキルを磨いていきます。より高度な知識や経験を活かし、問題解決や戦略立案において重要な役割を担っていくというキャリアアップが考えられます。

エキスパートとしてのキャリアアップでは、深い専門知識と実務経験を通じて、業界や分野においてリーダーシップと影響力を持つことが重要です。組織内外で専門家としての地位を確立し、ビジネスの成長と発展に貢献することが期待されます。

マネジャーとしてキャリアアップ

ビジネス職におけるキャリアアップの道として、マネジャーとしてのポジションがあります。マネジャーは、チームやプロジェクトの中でリーダーシップを発揮し、成果を創出するためにメンバーを指導・管理します。

マネジャーとしての役割は、メンバーの能力を引き出し、成長や連携を促進することにあります。それには、フィードバックの提供やコミュニケーションの最適化、目標設定やパフォーマンス評価の実施などが欠かせません。また、チーム全体の目標達成や課題解決に向けた戦略立案、リソース調整なども重要な業務です。

マネジャーとしてのキャリアパスでは、部門・ユニットやプロジェクトのマネジメントに加え、上級管理職へのステップアップも視野に入ります。この段階では、組織の戦略立案や意思決定、予算管理など、より広範な業務と責任を担うことになります。

企画職としてキャリアアップ

企画職としてのスキルを伸ばして、各種ポジションを担うキャリアパスもあります。サービス、人事、事業、営業活動などさまざまな視点で企画を行い、会社の成長をサポートする役割です。

幅広い視野や発想力、問題解決力など多様なスキルが必要で、ビジネス職として目指す一つの形とも言えるでしょう。

ビジネス職に求められるスキルや素質

ビジネス職にはさまざまなスキルや素養が求められます。それぞれの概要と、「なぜそれが必要なのか」を説明していきます。

ロジカルシンキング

ロジカルシンキングとは、物事に対して筋道を立て、矛盾・破綻がないよう論理的に考えて結論を導き出す思考法です。

ロジカルシンキングを身に付けることで、ビジネス職として必要な問題解決スキル、文章作成能力、プレゼン力なども複合的に向上します。他部署の関係者や上司を説得する際にも不可欠で、ビジネス職の必須スキルとも言えるでしょう。

リサーチスキル

リサーチスキルとは、必要な情報を無駄なく調べる能力のことです。さまざまな情報があふれる現代社会において、正しい情報を素早く効率的に収集するリサーチスキルの重要性は増しています。

ビジネス職においても、リサーチスキルは非常に重要です。意思決定や戦略立案に必要な情報を得るために不可欠な能力と言っていいでしょう

ビジネス環境は絶えず変化し続けているため、市場のトレンドや競合に関する情報、顧客のニーズなどの情報は事業の成功に直結します。リサーチスキルを持つことで正確かつ信頼性の高い情報を収集できるため、適切な戦略策定につながります。

資料作成スキル

資料作成スキルとは、その名の通りプレゼン資料や報告資料などを適切に作成するスキルです。資料を作成する際には、内容を簡潔にまとめ、伝えたい主張を明確にし、聞き手が分かりやすいように工夫する必要があります。

ビジネス職は立場上、さまざまな資料を作成します。効果的な資料を作成できれば、上司や顧客・取引先の担当者からの評価も高まり、信頼を得やすくなるでしょう。

コミュニケーションスキル

コミュニケーションスキルは他の人と円滑に意思疎通を図るための能力であり、ビジネスの成功において欠かせない能力。特にビジネス職では人間関係の構築が重要です。コミュニケーションスキルが高いと、職場の人からの信頼を獲得しやすく、スムーズな意思疎通による業務の生産性向上も見込めます。

また、外部とのコミュニケーションにおいても、顧客やパートナーとの連携は重要になります。求められる成果を創出するには、顧客のニーズや取引先の特徴を正しく理解するための適切かつ効果的なコミュニケーションが必要です。

問題解決力

問題解決力とは、目の前の問題と向き合い、解決策を立案・実行する力のことです。仕事をしていると、日々さまざまな問題が発生します。問題解決力が高い人材は、的確に問題を特定し、改善に導くことが可能です。

ビジネス職では、高いパフォーマンスが求められます。問題に直面してもしっかりと向き合い、解決していくプロセスを通して、会社への貢献度も高まっていくでしょう。

リーダーシップ

リーダーシップとは、組織をけん引する統率者としての資質や能力のことです。組織やチームのリーダーは、メンバーの行動の模範となり、いい影響を与えてメンバーの自発的な行動を促したり、求められた成果を出したりしなければなりません。

ビジネス職は会社でも重要な役割であり、チームのリーダーに抜擢されることもあるでしょう。そこでリーダーシップを発揮すれば、組織やチームを適正な方向に導いていけます。

ビジネススキルと呼ばれるものはすべて重要

ビジネス職では幅広い業務を行うため、なにか一つの領域に特化しているのではなく、幅広い知識やスキルを身に付けていることが強みになります。

そのため、特定のスキルのみの習得を追求するのではなく、ビジネススキルと呼ばれるものはある程度網羅的に習得しておきたいところです。

まとめ

ジェネラリストや総合職と似た意味を持つ「ビジネス職」は、会社にとって非常に重要な役割を担う存在です。営業、企画、人事など担当する業務はさまざまですが、どれも会社にとって欠かせないもので、責任もやりがいも大きな仕事と言えます。

やりがいや周囲からの期待が大きい分、求められるスキルも高度になります。企業経営の根幹を任される可能性があるビジネス職を目指すなら、自己PRや志望動機などを熟考し、時間をかけて企業研究を行いましょう。

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