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キャリアデザインとは?大学生のうちから考えておく重要性


大学生として過ごす4年間は、将来に向けてさまざまなことができる特別な時期です。この時期にキャリアデザインを考えることは、将来の充実した人生に向けた大切な第一歩となります。

キャリアデザインは、自身の興味や強み、そして価値観を理解し、それに基づいて将来の職業の目標を設定し、実現するための計画を立てるアクションです。本記事では、キャリアデザインの定義とその重要性、大学生活とキャリアデザインの関連性、そしてキャリアデザインの具体的な実践方法について解説します。

キャリアデザインの定義と重要性

キャリアデザインとは

「キャリア」は、個人が仕事を通じて歩む道のりを指す言葉です。そして「キャリアデザイン」は、個人が自らの能力や興味、価値観を基に、将来の仕事の道筋を計画し、構築するプロセスを意味します。自身の能力を知り、将来に向けてどのようなスキルを磨いていくべきか、そしてどのような職種や業界に興味があるのかを明確にし、具体的なアクションプランを設定できると理想的です。

キャリアデザインの目的は、個人が満足できる仕事を見つけ、働きながらも充実した人生を送ること。それは単に「職に就く」ということだけではなく、自身の成長と職業的な成功を実現することを意味しています。

大学生活とキャリアデザインの関連性

大学生活は、キャリアデザインをする上で重要なフェーズと言えます。多くの大学生にとって、「これからどのような職業に就きたいのか」「どのような人生を歩みたいのか」は明確でないかもしれません。しかし、大学は新しい知識を学び、多様な経験を積むことができる場所です。そのため、自分の興味や適性を見つける機会も多いのです。

キャリアデザインの意義

キャリアデザインの考え方は、時代とともに変化してきました。日本においてはかつて、終身雇用が前提とされ、キャリアの安定が求められる時代がありました。しかし、グローバル化や経済の変動、価値観の多様化などに伴い、こうした状況は大きく変わろうとしています。

その結果、今日の日本では「自分のキャリアを自分でデザインすること」が求められるようになりました。日本におけるキャリア教育の変遷を振り返ると、徐々に個人の自律と多様性が重視されるようになり、それに伴いキャリアデザインの方法も変化しています。これは、個人それぞれが自分らしいキャリアを築きやすくなったことを示していると言えるでしょう。

キャリアデザインの方法

キャリアデザインは、大きく分けて自己分析、目標設定、そしてアクションプランの作成の3つのプロセスで構成されています。

まず「自己分析」では、自分の強みや弱み、興味や価値観を明らかにし、これらを基に将来像を描きます。自己分析は、自分を知ることがキャリアデザインの第一歩であることを意味しています。

「目標設定」では、自分がどのような職種や業界で働きたいのか、どのような役割を果たしたいのかを明確にします。

最後の「アクションプランの作成」では、設定した目標を達成するために何をする必要があるのか、どのようなスキルや知識を身につけるべきなのかを具体的に計画します。

大学生のキャリアデザインのやり方

1.自己分析

強み・弱み分析

まずは、自分の強みと弱みを分析することから始めましょう。ここでの強みは、他人と比較して優れている能力やスキルを指します。一方の弱みは、改善が必要な点やスキルの不足です。強みと弱みを明確にすることで、今後どのようなスキルアップが必要か、またどのような職種や業界が自身に適しているかが見えてきます。

興味・価値観の確認

次に、自分の興味や価値観を掘り下げます。何に対して興味を持っているのか、何に価値があると感じているのかを理解することで、適切なキャリアデザインができるようになります。

2.目標設定

SMART目標設定方法

目標設定の際には、「SMART」を利用するとよいでしょう。SMARTとは、Specific(明確)、Measurable(測定可能)、Achievable(達成可能)、Relevant(関連性)、Time-bound(時間制限)の頭文字を取った言葉です。SMARTの5項目に従って目標を設定することで、実行可能かつ明確な目標を立てられます。

短期・中期・長期で目標設定する

また、目標は短期、中期、長期の3つの時間軸で設定すると効果的です。短期の目標にはすぐに取り組める具体的なアクションを含め、中期・長期の目標では、自分が将来どのような立場や成果を目指しているのかを明確にします。これらの目標設定を通じて、自分のキャリアデザインに対するビジョンをクリアにし、それに向けた具体的なアクションプランを作成します。

3.ゴールから逆算する

目標設定後は、ゴールから逆算して計画を立てることが大切です。具体的なゴールを設定したら、そのゴールを達成するためにどのようなステップが必要かを洗い出し、それに沿ってアクションプランを作成しましょう。

理想とのギャップを認識する

まずは、現在の自分と目標とのギャップを認識します。このギャップを可視化することで、どのようなスキルや知識が不足しているのか、どのような経験を積むべきなのかが見えてくるからです。自分が理想とするゴールと現在地を比較し、その差を把握しましょう。

身につけるべきスキルの優先度をつける

それを基に、身につけるべきスキルの優先度を決定します。すべてのスキルを同時に磨くことは現実的でないため、どのスキルを最優先で磨くべきか、どのスキルを次に磨きたいかを考えておくことが重要です。優先度をつける際には、ゴール達成に直接貢献するスキルと、それ以外のスキルを区別し、直接貢献するスキルから順に磨いていくことをおすすめします。

社会と関わりながらキャリアデザインする方法

インターンシップを活用する

インターンシップの重要性

大学生活は学問を修める場であると同時に、社会と関わりを持ち、実務経験を積める機会も多い貴重な環境でもあります。その一例がインターンシップです。インターンシップは、学生が実務の現場で働くことを通じて、社会で求められるスキルや知識を学べるプログラムのこと。参加すれば、キャリアデザインを具体的に考える上で非常に有益な経験を得ることができます。

インターンシップで得られる経験

実際の業務を経験するインターンシップでは、職場でのコミュニケーションやチームワーク、プロジェクトマネジメントの方法など、多くの実践的なスキルを身につけられます。また、自身の興味や強み、弱みを多角的に知ることもできます。

学外活動を活かす

ボランティア活動

ボランティア活動は、社会貢献やコミュニケーションスキルの向上など、多くの学びを提供してくれます。また、興味や価値観を見つめ直し、キャリアの方向性を考えるきっかけになることもあります。

サークル・部活動

サークル活動や部活動では、チームでの役割分担やリーダーシップ、そして人間関係の構築など、社会で働く際に必要とされる多くのスキルを学ぶことができます。また、異なるバックグラウンドを持つ仲間との交流を通じて、新たな視点や価値観を得ることも可能です。

社会人と交流する

イベント参加

大学生の段階から社会人との交流を深めることは、仕事の世界を理解し、自身のキャリアデザインを考える上で非常に有益です。さまざまな業界のイベントやセミナーに参加すれば、最新のトレンドや求められるスキルを知ることができます。また、プロフェッショナルな人々とのネットワーキングの機会も得られるでしょう。

企業訪問やOB・OG訪問

企業訪問やOB・OG訪問などを通じて、「企業の文化や働き方のリアル」を直接見聞きすることができます。さらに、自分が興味を持つ業界や企業の実情を知り、将来のキャリアの方向性を考える材料にすることも可能です。

キャリアデザインをする際のコツ

できるだけ長期的なビジョンを持つ

キャリアデザインを進める上で重要なのは、将来の長期的なビジョンを持つことです。それにより目指す方向が明確になり、適切な計画を立てる助けとなります。長期的なビジョンを持つことは、短期的な困難や挫折を乗り越える力となるはずです。

ビジョン持つためには、自分の興味、価値観、そして長期的に達成したい目標を理解することが基本となります。そして、それらの要素をベースに、5年後、10年後にはどのようなポジションにいたいのか、どのような成果を上げたいのかを想像することが欠かせません。

節目ごとにゴール設定をする

長期的なビジョンを持つことと同時に、節目ごとに具体的なゴールを設定することも重要です。これにより進捗(現在地)を確認し、必要に応じて計画を見直すことができます。

ゴール設定は、前述した通りSMART(Specific, Measurable, Achievable, Relevant, Time-bound)に基づいて行うと効果的です。具体的で測定可能、達成可能、関連性があり、時間制限がある目標を設定することで、実行可能なゴールを描けるようになります。

幅広く情報収集をする

キャリアデザインを進める上で、情報収集は欠かせません。市場の動向、業界の変化、求められるスキル、そしてさまざまな職種や企業に関する情報は、より具体的なキャリアプランを作成するための重要な要素です。

また、情報収集を通じて新しい興味や可能性を見出すことも重要です。未知の分野や新しい技術に触れる過程で、新しいキャリアの道が開けることもあるでしょう。幅広い情報収集は視野を広げ、多様な選択肢を提供してくれます。

友人や周りの人と意見交換をする

キャリアデザインをする上では、個人の内省だけでなく、他人とのコミュニケーションやフィードバックなどもあるとよりよいでしょう。友人や周りの人との意見交換を通して自分の理想や考えにあらためて向き合えば、また新しい視点やアイデアを得られるかもしれません。

意見交換は、自分のキャリアプランに対する他人のフィードバックを得る機会でもあります。他人の意見によって、見落としている点や改善の余地に気づくこともできるでしょう。

まとめ

キャリアデザインは、自分の将来に対するビジョンを明確にし、それを実現するための具体的な行動計画を立てる重要なプロセスです。大学生のうちからキャリアデザインを考え、目標に向けたアクションを実践することで、社会人になってから充実して働ける可能性が高まります。

本記事では、キャリアデザインの基本的な考え方から、具体的な実践方法まで、幅広く解説しました。大学生の皆さんにとって、これからのキャリアデザインに向けての参考になれば幸いです。

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