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新規事業立案に挑戦するメリットとは?挑戦する際の心構えについて

新規事業立案と聞くと、どんなことを想像するでしょうか。「新しいことに取り組むのはハードルが高そう」「忙しそう」など、イメージはさまざまですが、今回は、新規事業立案に挑戦する醍醐味・必要なことについて紹介します。新規事業に興味がない人も、よく知ることで新たな発見があるかもしれません。ぜひ、参考にしてください。


新規事業立案とは

新規事業とは、企業で新しい事業を開始することであり、事業転換や多角化が該当します。本業が業績悪化しているときに会社を支えるための第二の柱として、また余剰資源の有効活用やリスク分散などの目的として実施されるのが、新規事業です。

昨今は技術革新などで世の中の変化が激しく、ビジネスの事業ライフサイクルが短くなっています。業界によっては、立ち上げからわずか1~3年で衰退するビジネスも。そんな社会情勢の中で、新規事業を連続して立ち上げるなど、企業も積極的なビジネス展開が必要な状況に置かれています。そのため、近年は新規事業の立案に関わる職種への需要が高まっているといえるでしょう。

新規事業立案ができる人材になるために必要なこと

次に、新規事業立案ができる人材になるために、必要なことについて紹介します。新規事業に興味はあっても、どのようなことが必要なのか、疑問に思っている方も多いでしょう。これから必要となる経験やスキル、マインドをしっかり理解しておきましょう。

新規事業立案の経験を積むこと

一部の学生起業家など、既に新規事業立案の経験がある方は、そこで学んだスキルや知見を活かせますが、多くの学生には初めてのことばかりです。しかし、経験がなくても、新規事業を立案するスキルを身につける方法として、ビジネスコンテストなどがあります。公共団体や企業、大学など、さまざまなシーンで開催されているので、新規事業を考える経験を積みたい方はチェックしてみましょう。

まずは責任者でない立場で経験を積むのが最効率

いきなり新規事業立案のプロジェクトリーダーになるのはプレッシャーが大きいので、まずはメンバーの立場で取り組むことをおすすめします。ただし、企業の中でも、新規事業プロジェクトに参加できる人数は限られているため、新規事業立案のポジションに就けるようにアンテナを張っておきましょう。

新規事業立案の経験を積むために、インターンシップで新規事業立案型のものに参加することもおすすめです。インターンでは、経験豊富な社員が指導・アドバイスしてくれることが多く、得られるものが大きいでしょう。

スキルだけでなく、精神力も鍛える

新規事業立案はスキルだけでなく、精神力も重要です。ロジカルシンキング、プレゼンテーションスキルの高さだけでは、新しいビジネスを起こすことができません。新しいことへの挑戦は苦難や障害も多いため、どんなことがあってもやり遂げるといった精神力を持っていなければ、新規事業を継続することはできません。

新規事業のプロジェクトリーダーは、総じて精神的にタフな人が多いようです。学生のうちから精神力や情熱を培うには、積極的に困難を乗り越える経験をしておくとよいでしょう。部活動やアルバイトなど、本気で何かに打ち込み、人とぶつかり合い、解決する経験をしておくと、新規事業のプレッシャーに負けない胆力が身につくはずです。

新規事業立案に挑戦するメリット

ここでは新規事業立案に挑戦するメリットを紹介します。新規事業はメリットが多いといわれますが、具体的にどんなメリットがあるのかを確認しましょう。得られるメリットを意識しながら仕事をすることで、さらなるレベルアップを目指せます。

①自分のアイデアを実現できる

新規事業の醍醐味は、何と言っても自分のアイデアややりたいことを実現できることです。世間の潜在的なニーズに対し、自身のアイデアが認められたときは、他の仕事には代え難い喜びと達成感を味わうことができます。その達成感が仕事への活力に変わり、その新規事業への熱量も高まっていくため、好循環の中に身を置けるのも醍醐味だといえるでしょう。

②プレッシャーや逆境に強くなる

新規事業は基本的に、うまくいかないことのほうが多いかもしれません。アイデアが稚拙だったり、市場ニーズが想定と異なっていたりなど、さまざまな困難が待ち受けています。その困難を立ち向かう中で、必然的にプレッシャーや逆境に強くなっていきます。著名な起業家の多くは、株主からの強烈なプレッシャーや従業員の離反など、普通の人が経験したことのない困難に立ち向かっています。

PDCAを回す自走力がつく

新規事業の成功角度を高めていくには、PDCAを高速で回していくことが必要になります。近年は、革新的なビジネスプランもすぐに模倣されてしまいます。そのため短期間でサービスをつくり上げて、市場に出していくことが欠かせません。PDCAをどれだけ回したかが、市場投入できるスピードにも影響するので、回転の速さは意識しましょう。

④コスト感が身につく

新規事業を立ち上げていく中でも、当然コストはかかります。人件費や設備費用といったランニングコストや、サービスの価値検証を目的とした先行投資などもコストにかかってきます。どこにコストをかけて何を削るか、といった部分も新規事業を成功に導く一つのポイントになるため、コスト感も磨かれていくでしょう。

⑤事業立ち上げならではのスキルが身につく

身につくスキル例を下記に紹介します。ここで挙げるスキルはあくまでも一例で、新規事業の性質によって得られるスキルは異なります。自分が身につけたいスキルを意識しながら、新規事業に取り組みましょう。

事業設計スキル

どんなタイプの新規事業でも、事業立ち上げの際には事業企画をつくる必要があります。どんな課題を解決したいのか、どれだけ売り上げが立つのかといった、綿密なプランを練らなければなりません。新規の事業設計は、新規事業におけるマストスキルといえるでしょう。これがつくれないと、その後のPDCAも回すことができないため、新規事業に取り組むと確実に身につくスキルだといえます。

情報収集スキル

事業計画を立てるためには、細部にわたる情報の把握が必要です。市場ニーズを調べ、その新規事業が必要に足る仮説、裏付けを取るためには、それだけの情報が必要です。また、無関係な情報は新規事業立案に対する足かせとなってしまう場合もあります。情報の整理、取捨選択といった、より正確で重要な情報のみを収集できるスキルが必要です。

事業のマネジメントスキル

事業を上手に大きくしていくには、プロジェクトスケジュールをこまめに管理していく必要があります。新規事業に関わると、どういったビジョンを掲げ、何年後に何億円といった目標を立てて人やモノを動かしていくため、マネジメント力が鍛えられていきます。スケジュール通り事業が立ち上がっていない場合は、そのボトルネックを特定し、解消しなければなりません。事業全体を常に俯瞰することで、事業のマネジメントスキルが身につきます。

人材のマネジメントスキル

新規事業をつくり上げていくには、社内外さまざまなメンバーの力を借りる必要があります。いくら個人で優秀な人でも、事業をつくり上げていくには、組織をまとめていく必要があります。また大きな事業を成し遂げるためには、個人の力だけではなく、自分にない能力を持つメンバーを外部から集めることも必要になるでしょう。

時にはプロジェクトメンバーと衝突したり、離反につながったりすることがあるかもしれませんが、そうならないように人材の能力を最大化し、マネジメントする能力が徐々に身につくはずです。

交渉スキル

新規事業は、新しいビジネスを顧客に提供するものなので、顧客へのセールス・交渉が切っても切れないものになります。なぜ自身のビジネスが顧客に必要なのかを伝え、売り上げにつなげていくことが重要なため、実践経験を通して交渉スキルを身につけることができます。

使い回せる資料を作成するスキル

新規事業立案では、同じビジネスプランを異なる相手に何回も説明します。そんな中で、毎回新しくビジネスプランの資料を作っていては、いくら時間があっても足りません。そこでベースとなる資料を作成しておき、あとは顧客ごとに少しアレンジをして説明するパターンが効率的です。

実際に新規事業に携わると、時間の有限性について身をもって体感することで、自然と使い回せる資料を作成するスキルが身についていきます。

セルフモチベーションスキル

新規事業に取り組む過程で、新規事業への熱が冷めたり、壁にぶつかった際にあきらめそうになったりする瞬間が何度もあります。そのようなシーンでは、セルフモチベーションが非常に重要です。周囲からの励ましの言葉だけで立ち直れないときには、新規事業を立案した際の気持ちを呼び起こすことで、自身のモチベーションを再燃させ、継続力にしていくことができるでしょう。そのため、自身のモチベーションをコントロールするスキルが身につきます。

⑥ゼロイチの経験が自分自身の市場価値を上げる

ゼロイチの経験をしている人は市場に多くはいません。そこで新規事業に挑戦することで、一気に貴重な人材になれるでしょう。成否にかかわらず、自ら新規事業を立ち上げ、PDCAを回した経験がある人は、どの業界でも求められます。

新規事業立案に挑戦するデメリット

最後に新規事業に取り組むデメリットを記載します。それほど多くはないのですが、人生のタイミングによっては新規事業に取り組むことができない可能性もあるため、事前に理解しておきましょう。

突き進むモチベーションや推進力が必要

新規事業を立ち上げてゴールまで推進していくには、モチベーションを維持し続けることが重要です。モチベーションを上げるためには、寝食を忘れるぐらい没頭できる事業を立案する必要があります。自身が情熱を注げるようなものでなければ、モチベーションが下がってしまう可能性もあるでしょう。

重責を担うストレス耐性が必要

周囲の関係者から、期待やプレッシャーを与えられるため、それらを乗り越えられるメンタルが必要になります。また、プライベートと仕事のバランスが崩れる可能性があり、時にはプライベートな時間を割いてでも、作業しなければならないこともあるでしょう。

成功するとは限らない

新規事業はどれだけがんばっても、成功するとは限りません。また、必ずしも周囲から認められるというわけでもありません。ただし、失敗しても経験として得るものは大きく、自身の成長を実感できるはずです。強い意志を持って新規事業に取り組むことで、視座の高い充実した人生になるでしょう。

まとめ

今回は新規事業とは何か、また、新規事業立案ができる人材になるために必要なことや、挑戦するメリット・デメリットについて紹介しました。新規事業立案には困難なことも多いですが、その分、得られるものも大きいといえるでしょう。何より、さまざまな修羅場を経験するため、自身の人間的魅力も増していくはずです。興味を持った人は、新規事業立案への挑戦を検討してみてはいかがでしょうか。

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