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自分の「好きなこと」「やりたいこと」を見つける方法


就職活動の中で業界や企業を絞り込んでいく前に、自分の「好きなこと」や「やりたいこと」を見つける作業は欠かせません。「好きなこと」「やりたいこと」を考えずに“なんとなく”で就活を始めてしまうと、なかなかマッチングする企業と出会えずに就活が長引いたり、仮に採用となっても合わずに苦労したりしてしまうかもしれません。

「好きなこと」「やりたいこと」に沿って就職先の企業を探せば、就職後に生き生きと働けたり、明確なビジョンを持ってスキルアップできたりするので、人生を豊かにすることにもつながります。

とはいえ、誰もが就活を始めた段階で「自分はこれが好き」「こういう仕事がやりたい」と明確になっているわけではありません。本記事では、「好きなこと」「やりたいこと」とは何かを明らかにしたうえで、それらを見つける方法について解説しています。

「好きなこと」「やりたいこと」とは

そもそも、「好きなこと」「やりたいこと」とは何でしょうか?なんとなくイメージできている方も多いはずですが、細かく見ていくことで、より見つけやすくなったり、より深い自己分析につながったりするでしょう。

趣味や得意なこと

趣味や得意なことがそのまま「好きなこと」「やりたいこと」として当てはまるケースがあります。趣味に興じている時間は楽しいもの。趣味の時間を生きがいにしているという方も多いのではないでしょうか。

趣味が映画という場合は映画に関われるような仕事、ドライブが好きであれば車やバイクに関わる仕事といったように、仕事にもつながりやすいものです。

得意なことも、「好きだから得意になった」という場合もあります。例えば友人や教授から「○○さんは文章を書くのが上手だね」と言われたとすると、それは自分が好きであるから努力して上手になったのかもしれません。

自分にとって興味を持てること

興味を持てることは「好きなこと」「やりたいこと」である場合があります。興味があるということは、自分がその対象を面白いと感じ、注目しているということ。そして、なぜ面白いと感じるのかというと、「好きだから」「やりたいと思っているから」などである場合が少なくありません。

自分にとって興味を持てることを仕事にすると、常に向上心を持てたり、探求していけたりするので、楽しく仕事に向き合えます。反対に仕事の対象に対してまったく興味を持てない場合は、業務をなかなか覚えられなかったり、達成感や成長を感じられなかったりするかもしれません。

モチベーション高く取り組めること

特に何の努力もしていないのにモチベーション高く取り組めるなら、「好きなこと」「やりたいこと」なのかもしれません。モチベーションが高いということは、その物事に対して強い情熱があり、意欲的に行えているということです。

モチベーションが高い状況で仕事をすると、高い成果を上げることができたり、業務の品質や精度を高められたりします。反対に仕事に対するモチベーションが低いと、成果にもつながりづらいでしょう。

モチベーション高く取り組めるような仕事であれば、いつまでも新鮮な気持ちで働き続けられ、人生をより充実させていくことも期待できます

「好きなこと」「やりたいこと」の見つけ方

「好きなこと」や「やりたいこと」が見つからない、あるいは分からないという方は、これから説明していくステップに沿って見つけていきましょう。

  1. 自分の価値基準をはっきりさせる
  2. 興味のあることを洗い出す
  3. 価値基準をもとに優先順位を決める
  4. 実際に行動してみる
  5. 1年以上続けている自分を想像する

1.自分の価値基準をはっきりさせる

やりたいことを見つけるために最も大事なのは、何を大事にして生きていきたいかです。あなたの仕事に対する価値観を見極めることが、やりたいことを見つける近道になります。

仕事はあなたにとってどういうものか、一番大事にしたいことを自問自答してみましょう。「豊かな生活を送りたい」ならお金を稼ぐことが重要で、「特定の分野でスキルアップしたい」なら仕事を通して自己成長がしたい、という価値基準になります。この価値基準と好きなことは、必ずしも一致するとは限りません。

お金を稼いで私生活を豊かにしたいのが価値基準だとすれば、年収や給与が高い企業であれば実現できるため、「一番やりたいこと」でなくても良いわけです。このように、価値基準によって選択肢が変わってくるため、最初に価値観をはっきりさせましょう。

2.興味のあることを洗い出す

興味のあることを、思いつく限り洗い出してみましょう。音楽、ファッション、スポーツなどの大雑把なジャンルや、「みんなとワイワイすること」といったような内容でも構いません。とにかく好きなこと、興味のあることをたくさん書き出してみましょう

過去の経験を思い返してみて、熱中して打ち込んだことを書くのでも問題ありません。また、思いつかない場合は、友人に「自分は何に興味がありそうか」を質問してみたり、SNSでの投稿内容や傾向、どういったものをフォロー・チェックしていたかを振り返ってみたりするのもおすすめです。

3.価値基準をもとに優先順位を決める

前のステップで、「とりあえず思いつくままに多くの興味のあることを記載した状態」になったはずです。その記載した内容に優先順位をつけることで、次からの具体的な行動に移していくことができます。

優先順位は、最初に考えた「自分の価値基準」にどれだけ当てはまるかといった視点を見ていくと良いでしょう。自分が求めるスキルが身に付くか、該当する業種の給与は基準に沿っているか、といったように価値基準をどれだけ満たせるかを分析しながら優先度を決めていくと、やりたいことを効率的に絞れます。

4.実際に行動してみる

続いて、ある程度自分の「好きなこと」「やりたいこと」が見えてきたら、どれくらい続けられるのか実際に試してみましょう。実際の仕事として関わるのは難しい場合があるので、似たことを個人的にやってみるのがおすすめです。

「料理が好き」という場合は、料理を毎日3食作ったり、家族に振る舞ったりしてみましょう。また、食材の調達や献立の決定、後片付けなど、一連の作業をセットで行うようにすると、イメージと現実とのギャップが少なく済みます。

苦を感じにくかったり、長く続けられたりするものほど、自分にとって適性がある業務だと言えるでしょう。

5.1年以上続けている自分を想像する

興味があることを1年続けるとどのようなスキルが伸びるのか、どういうことを得ることができ、どう成長していくのかを想像してみましょう。イメージできるのであれば、3年後、5年後にあなたがどうなっているかを想像してみてください。

1年以上続けている自分をリアルに想像できるなら、それだけ具体的に自分の頭の中で将来像ができているということです。そして、イメージできているということは、自分にとってその将来像が合っている、もしくは好きだと思っている、ということにつながります。

違和感がなければ、それは立派な「好きなこと」「やりたいこと」

これまで紹介した5つのステップを踏まえてなお、自身の価値基準を満たしていたり、数年後の想像ができていたりするとすれば、それは十分にあなたが「やりたいこと」であると言えるでしょう。

もしイメージが湧いていない場合は、あなたにとって「興味のあることではない」という可能性もあります。1つ目に戻って考え直してみましょう。

また、興味のあることを仕事としている人や業界についての分析が足りない場合もあるため、業界・企業分析を行って、仕事内容を具体的にイメージできるようにしましょう。

見つからないときに意識すべきポイントとは

ここまで解説してきた方法に沿って考えても、「好きなことややりたいことが見つからない」という方もいるでしょう。その場合は、あらためて日々の生活や行動を振り返ってみたり、視野を広げてみたりすることで気付きを得られる可能性もあります。

ここからは、「好きなこと」「やりたいこと」が見つからない場合に意識すべきポイントを解説していきます。

日々の生活や行動を振り返ってみる

1つ目のポイントは、日々の生活や行動を振り返ってみることです。楽しかったこと、嫌だったことなどを振り返ってみると、いろいろと出てくるはずです。振り返る中で、それぞれの時点において「何をしてどう思ったか」を棚卸ししてみるのをおすすめします。

今日の行動を振り返り、楽しかったことは何か、反対に嫌だったことは何か、印象に残ったことは何かを振り返り、そこで自分がどう思ったのかを確認しましょう。

視野を広げてみる

視野が狭いと固定概念にとらわれてしまい、自分が本当に思っている「好きなこと」「やりたいこと」にたどり着けないかもしれません。視野を広げることで、物事を柔軟に考えられるようになったり、今まで気付けなかった自分の思いを発見できたりします。

視野を広げようと思っても、急には難しいかもしれません。いろんな人と会話する機会を設けたり、読書をしたり、今までやってこなかった新しいことに挑戦したりといったアクションを通して、多様な意見や考え方に触れてみましょう。

自己分析をしてみる

「好きなこと」「やりたいこと」が見つからない場合は、自己分析が不十分かもしれません。自己分析は表面的な部分ではなく、あなたの大事にしていることや価値観といった本質的なポイントを明確に自覚するための作業です。

自己分析が足りていない場合、本当にやりたいことを見つけられない可能性があります。自己分析に不安がある場合は、やり直してみましょう。

インターンシップやアルバイトに挑戦してみる

インターンシッやアルバイトに挑戦してみることもおすすめです。インターンに参加することで、企業の雰囲気を実際に感じられたり、具体的な業務内容を理解できたりするというメリットがあります。

そして、インターンではそれぞれの企業でさまざまな仕事を体験できます。インターン先で経験したことを振り返り、自分に合っているかいないかを考えていくと、自分はどのような仕事が好きなのか、それがやりたいのかという面もはっきり見えてくるかもしれません

また、「いきなりインターンはハードルが高い」と感じる方は、まずはアルバイトに挑戦してみても良いでしょう。アルバイトとはいえ立派な仕事ですので、働く中できっと新たな発見はあるはずです。

現時点で見つからなくても焦らない

最後のポイントは、現時点で「好きなこと」や「やりたいこと」が見つからなくても焦らないということです。焦って無理やり「好きなこと(やりたいこと)はこれだ!」と決めつけ、それに沿って就活をしても、結局どこかのタイミングでキャリア選択に後悔してしまうかもしれません。

大好きな趣味も、きっかけは「なんとなくやってみたらはまった」「友人からすすめられて初めて知った」といった些細な出来事だったかもしれません。それと同じように、就活における「好きなこと」「やりたいこと」も、これから自然と見えてくるかもしれません。焦って短絡的に答えを出し、人生の重要な選択である就職先を決めないように気を付けましょう。

まとめ

「好きなこと」や「やりたいこと」が見つかれば、就活の軸ができて動きやすくなります。今見つかっていないとしても、焦ることはありません。自分を今一度見つめ直したり、新たな視点や行動を取り入れたりしながら、根気よく探してみましょう。

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