大学生は読書するべき?読んでおきたい本を一挙紹介!


「プロフェッショナルな人ほど読書をする」という言葉を聞いたことはありませんか? 実際にその言葉のとおり、世界で活躍するビジネスリーダーたちには、熱心な読書家が多いようです

なぜ彼らは本を読むのか。結論からお伝えすると、読書にはたくさんのメリットがあるからです。しかし日本では、読書が習慣化していなかったり、あるいは読書の必要性を理解できていなかったりする人も少なくありません。

そこでこの記事では、大学生のうちに読書する具体的な5つのメリットについて解説します。さらに、大学生の間に読んでおきたい名著を合わせて20冊ご紹介します。

大学生が読書をするメリット

1. 自分にはない価値観・発想を得られる

本には、自分とは異なる他人の考え方や人生が描かれているため、自分にはない価値観や発想を得ることができます。例えば小説であれば、自分の人生では遭遇しないであろう事件を、主人公を通じて追体験し、経営者の自己啓発書であれば、ビジネスを軌道に乗せるまでのストーリーや考え方を、事細かに知ることができるでしょう。

他人の人生を自分の一部として取り込んで蓄積できるのが、読書の魅力の一つです。

2. 語彙が豊富になり、自分の意見を適切に伝えられるようになる

読書を通じてさまざまな表現に触れることで、自己表現の幅も磨かれていきます。古典などを読むと、知らない単語が出てくることがありますよね。単語の意味を調べ、また同じ単語に出会う。それを繰り返すことで、単語が自身の新たな語彙として蓄積されます。

語彙が増えることは、自分の意見を相手に伝える手段が増えるということ。考えていることをうまく言葉にでき、他人と会話や文章によるコミュニケーションをする上で役立ちます。

3. 将来のキャリアアップに役立つ

本は専門家があるテーマについて深く掘り下げているものが多く、読書を通じて特定分野の知識を効率よくインプットできます。就活時に役立つのはもちろん、ビジネスパーソンになった後も、読書で得られた知見を活かせることが多いのです。

知識を組み合わせて新たなビジネスアイデアを生み出したり、過去の偉人から成功パターンを学んだりすることは、大きな失敗を避けることにもつながるでしょう。

実際、世界の名だたる経営者たちが熱心な読書家であることは有名です。孫正義、マーク・ザッカーバーグ、ジェフ・ベゾスなどは、書籍から得た知見を自社の経営施策に取り入れています。

4. 共感能力が磨かれ、情緒が豊かになる

他人の考え方・人生が描かれた本を読むことは、「自分以外の誰かの目線に立つこと」といっても過言ではありません。文章から他人の苦しみや悲しみを読み取り、その気持ちを理解しようと努める。自分が同じ立場ならどうするかを考える。

読書を通じて他者に寄り添うことで、他人に共感する「思いやり」が生まれ、情緒豊かな人物に成長できます。

5. 読書をすることで他の人に差をつけられる

全国大学生活協同組合連合会が2021年3月に発表した『第56回学生生活実態調査』によると、1日の読書時間が「0分」という大学生が47.2%と、全体の半分近くに上ることが分かりました。

読書をすることで、その他大勢の人から抜きん出るチャンスが生まれるとも読み取ることができます。

大学時代に読んでおきたい本20選

全世界で大ヒットした海外作品

1. 三体

現代SFの最高傑作と呼ばれる、中国発のSF小説です全世界累計で2,900万部を突破し、マーク・ザッカーバーグやバラク・オバマ元大統領も絶賛。

物語は、物理学者の父を文化大革命で惨殺され、人類に絶望した中国人エリート女性科学者・葉文潔が、極秘の軍事基地である「紅岸基地」にスカウトされるところから始まります紅岸基地の衝撃的な極秘実験を皮切りに、人々は広大な宇宙の運命に翻弄されていきます。スケールの大きな展開が続き、ページをめくる手が止まりません。

ストーリーの面白さはもちろんのこと、本書には中国史から物理学、最新の科学の知見まで詰め込まれており、読むだけで教養を深めることができます。

2. モンテ・クリスト伯

19世紀フランスの新聞で連載され、同時に書籍化もされた全世界で人気の小説です。

素朴な船乗りの青年エドモン・ダンテスの壮絶な復讐劇を描いており、映画『ショーシャンクの空に』にも影響を与えたとされています。

この物語の特徴は、展開が非常に早い上に、先が気になるストーリーで、次も読んでみたいと読者に思わせる工夫がなされている文章で終わっていること。当時の新聞読者数を増やすための、読み手を毎週飽きせない、スピード感のある物語展開がポイントです。

約150年間も多くの人々を惹きつけているこの超大作を、ぜひ一度読んでみてください。


3.
一九八四年

20世紀の世界文学で、最高傑作とも呼ばれるSF小説。一党独裁国家の監視社会の中で、歴史の改ざんを仕事にする主人公が反政府活動に染まっていく物語です。

この作品の魅力は、SF小説ながらリアリティーにあふれていること。情報を改ざんする真理省などは現実に存在しても何ら不思議ではなく、「本当に起こるかも?」という恐怖心を読者に植えつけながら、話が進んでいきます。

そして物語のラストは、衝撃的な展開で終了。最後まで社会の在り方を考えさせられるディストピア作品です。


4.
そして誰もいなくなった

「ミステリーの女王」の異名を持つアガサ・クリスティーの代表作。現代ミステリー作家のお手本となっている作品でもあります。

逃げ場のない「絶海の孤島」を舞台に、一人また一人と何者かによって殺害されていくという王道の展開。1939年という古い作品ながら、最後の最後まで犯人が分からない巧妙なトリックを使い、まさかの結末へと導く本作は、読者の心をつかんで離しません。時代を超え、言語を超えて愛されている作品です。

5. ハムレット

イングランドの劇作家ウィリアム・シェイクスピアによる四大悲劇の一つ。デンマークの王子ハムレットが、亡くなったはずの父の亡霊と出会い、父を殺した人物への復讐に身を投じる物語です

ストーリーは言うまでもなく面白いのですが、真の魅力は洗練されたセリフにあります。舞台作品ならではの劇的なセリフは、思わず声に出してみたくなるほどかっこよく、一言一句が無駄のない表現になっています。上質な文章に触れるという意味では、『ハムレット』は最適な作品です。

また、実は主人公のハムレットは大学生。年齢は推定30歳とやや上ですが、同じ学生である点から、ハムレットを身近に感じながら読むこともできるでしょう。

多感な学生時代に読んでほしい小説


6.
人間失格

昭和の文豪、太宰治の傑作。普段、読書をしない方でもタイトルを知っている本ではないでしょうか。昔の小説で読みにくいのではないかと思われるかもしれませんが、その心配はありません。軽快かつ知的な語り口のおかげで、驚くほど読みやすい内容になっています。

幼いころから人の気持ちが理解できない主人公は、人と関わることが恐怖でした。その不安を他人に悟られまいと、自らを偽り、「道化」としての人生を歩みます。

道化を演じて破滅に向かう主人公の姿は、他人に合わせて自分を偽ってしまう多くの現代人にも十分に通じる部分があるといえます

自分は他人と違うかもしれない」。そんな不安を抱いたことがある人に、ぜひ読んでほしい名著です。


7.
コンビニ人間

第155回芥川龍之介賞受賞作。160ページと短いながらも、読者に強烈なインパクトを与える作品です。

主人公は、18年間コンビニでアルバイトとして働き続ける36歳未婚、彼氏なしの女性。少数派として「社会の異物」のように扱われてきた主人公が、社会の歯車になれたと感じる瞬間は、コンビニ店員として働くときだけでした

世間の言う”普通”だけが正しいのか」「常識とはいったい何なのか」など、当たり前に感じていた価値観を疑い、再考を迫られる一冊です。


8.
何者

第148回直木三十五賞受賞作。この作品の主人公は、就職活動を始めた5人の大学生。現代の就職活動の実態と、その中で悩み成長していく5人の学生の姿が描かれています。

この作品が描く就活・人間関係は非常にリアルで、就活経験のある人は思わず「あるある」と共感するシーンが多いのではないでしょうか。就活の流れを理解するのにも役立ちます。また、5人の個性的な登場人物を通じて、自分がどのタイプの就活生なのか、自己分析に活かすこともできるかもしれません。

就活を検討しているすべての大学生に読んでほしい一冊です。

9. 砂漠

入学した大学で出会った5人の男女。彼らが社会という「砂漠」に出る前のモラトリアムを描いた作品です

大学生活を舞台にしながらも、決して平和な日常小説ではありません。彼らが退屈な日々の中で刺激を求めた結果、突如読者の心を大きく揺り動かす、衝撃的な事件が起こります。その事件をきっかけに、男女5人の関係性は大きく変化していきます。挫折や紆余曲折を経て、問題を乗り越えながら成長していく5人の姿は必見です。

いわゆる「伊坂幸太郎節」がさく裂した文章で、軽快でテンポよく読み進められるため、一読の価値あり。また本書には、あるギミックが施されており、読み終わった瞬間に「そういうことだったのか」と驚かされることになるはずです。

いま一度大学生活を見つめ直し、「もっと大学生活を充実させよう」とモチベーションを高めてくれる一冊です。


10.
永遠の0

娘に会うまでは死ねない、妻との約束を守るために」。第2次世界大戦の真っただ中の当時、そう言い続けた「宮部久蔵」という男性がいました。

しかし宮部は自ら零戦に乗り、敵艦に突撃して亡くなっています。なぜ宮部は死を選んだのでしょうか。終戦から60年目の夏。宮部の孫に当たる健太郎が、宮部の素顔を知るべく奔走し、宮部の死の真実を明らかにしていきます

ストーリーはもちろんのこと、戦争を疑似体験しているかのような綿密な描写で、非常に読み応えのある作品です。

読みやすい上にためになる自己啓発本

11. 嫌われる勇気

学校やアルバイト先で、誰もが一度は直面する人間関係の悩み。「嫌われたくない」という気持ちから、やりたいこと・言いたいことを我慢した経験はありませんか? そんな人間関係に悩むすべての人に読んでもらいたいのが、アドラー心理学を知りたい人に向けて書かれた「嫌われる勇気」です。

この本は「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」と断言し、対人関係を改善するための具体的な方法を提示してくれています。人間関係に悩んだことがあれば、ぜひ一度読んでみてください。哲学者と青年の対話形式で物語が進むため、非常に読みやすい一冊です。

12. 夢をかなえるゾウ

主人公のさえないサラリーマン「僕」が、ある日ゾウの姿をした神様ガネーシャと遭遇。ガネーシャの29個の課題をクリアして、「僕」が夢をかなえていく自己啓発小説です

この本が他の自己啓発本と一線を画すのは、29の成功法則をただ読者に伝えるだけではなく、必ず実行すべきという点まで言及していること。課題の難易度はどれも達成可能なレベルであり、読者がすぐ実行できるように配慮されています。

この本を読み終えて現実に戻ったとき、あなたはきっと行動したくなるでしょう。人の行動・人生を変える素晴らしい一冊です。


13.
あした死ぬかもよ?

明日死ぬかもしれないと考えたことはありますか? 死を意識した経験がないという方は多いかもしれません。人はなぜか「自分だけは死なない」と思っているものです。しかし、誰にでも死は平等に訪れます。

この本では「今抱えている悩みは、たとえ人生最後の日であっても深刻ですか?」などの27の質問を通じて、死が当たり前であること、死があるからこそ人生が輝くことを、分かりやすく伝えてくれます。

「人はいつか死ぬ」ということを読者の心に刻み込み、「本当に大切なものは何か」を気づかせてくれる一冊です。


14. GIVE & TAKE
「与える人」こそ成功する時代

現代に当たり前のものとして存在する原理「GIVE & TAKE」の本質に疑問や課題を投げかけ真の成功法則を導き出した一冊。

人を以下の3種類に分け、どの人物が最も成功し失敗するのか、どうすれば成功へと近づけるのかを分かりやすく解説してくれています。

  • ギバー(与える人)
  • テイカー(奪う人)
  • マッチャー(損得のバランスを取る人)

与える人が成功するとは限らない」という、社会へのアンチテーゼともいえる意見を筆頭に、新たな価値観や考え方を得られる一冊です。


15.
ゼロ秒思考

ゼロ秒思考とは、その名のとおりゼロ秒で物事を考えること」。ビジネストレンドの移り変わるスピードが速い現代では、短時間で正しい選択ができる意思決定力は、大きな武器になります。

本書では、マッキンゼーで14年間活躍した著者が「ゼロ秒で、質の高い意思決定ができるようになる」独自メソッドを紹介しています。そのやり方とは、「A4用紙にメモ書きする」という簡単なもの。誰でもどこでもできて、お金もほとんどかからないシンプルな方法で、人生の可能性を広げてくれる一冊です。

読書が苦手な人におすすめしたい本3選

16. チーズはどこへ消えた?

AppleやIBMなどのトップ企業が、社員教育に採用している名著。迷路の中に住む、2匹のネズミと2人の小人を主人公にした、寓話(ぐうわ)風の自己啓発本です。

彼らはチーズを食料としており、ある日迷路をさまよった末にチーズを発見します。しかし「当然そこにあるもの」と思っていた「チーズ」が突然消失。

危機的な変化が起きたときに、どう対応するべきか」を、物語を通して読者に伝えてくれる一冊です。100ページにも満たないので、読書が苦手な方にもおすすめ。


17.
星の王子さま

サハラ砂漠に不時着した飛行機の操縦士と、砂漠で出会った「星の王子さま」との友情と別れを描いた感動の名作。

児童文学として世界中で広く読まれていますが、子どもたちより人生経験をそれなりに積んだ大学生にも響くメッセージが次々と登場し、思わずハッとさせられます。

愛するという意味」など、生きていく上で本当に大切なことを教えてくれる、何度でも読み返したくなる一冊です。

18. 1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365

本を読みたいと思う気持ちはあるけれど、面倒な気持ちが勝ってしまい、読書に時間を割けないことってありますよね。

そんな方におすすめしたいのが本書。世界基準の知性が1ページずつにまとめられており1日1ページ15分読むだけで、浅く広く教養を積める一冊になっています。

文章も簡潔に分かりやすくまとめられているため、読書が苦手な方におすすめです。

読書の重要性を学べる本

19. 読書について

ドイツの哲学者アルトゥール・ショーペンハウアーが、正しい読書について説いた一冊多くの本を読む手法である「多読」を真っ向から否定し、私たちが読むべき本を、時代を超えて提示してくれます。

ショーペンハウアーが一貫して主張するのは、有限な時間を無駄にしないためには「悪書を避けなければいけない」ということ。

やみくもに読書するのではなく、「どう読み」「どう考え」「どう発信すべきか」を深く考えさせられる一冊です。本を読むという姿勢について、改めて考えるきっかけにもなります。


20.
読書のチカラ

読書の重要性を、力強く、分かりやすく言語化した一冊。純文学や古典などの難しい本を読むことを推奨しており、古典を効率的に読み進める方法も解説されています。

加えて、さまざまな読書術やおすすめの書籍も紹介。この本を読み終わったときには、もっと本を読みたい気分になっていることでしょう。

まとめ

大学生のうちに読んでおきたい本20冊をご紹介しました。気になる本は見つかりましたか? 読書には多くのメリットがあるので、もし気になった本があれば、一度書店や図書館で手に取ってみてください。

大学生のころから読書を習慣づけ、さまざまな本に触れる機会が増えれば、あなたの助けとなる本にもいずれ出会えるはずです。

本を読む際は、このおすすめリストをぜひ参考にしてください。

今回紹介した本

  1. 三体
  2. モンテ・クリスト伯
  3. 一九八四年
  4. そして誰もいなくなった
  5. ハムレット
  6. 人間失格
  7. コンビニ人間
  8. 何者
  9. 砂漠
  10. 永遠の0
  11. 嫌われる勇気
  12. 夢をかなえるゾウ
  13. あした死ぬかもよ?
  14. GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代
  15. ゼロ秒思考
  16. チーズはどこへ消えた?
  17. 星の王子さま
  18. 1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365
  19. 読書について
  20. 読書のチカラ