就活のWebテストって何?対策や傾向について解説


多くの企業が採用活動で用いるWebテスト。「Webテストの種類が多く、それぞれの違いがよく分からない」「いつもぶっつけ本番で受検している」という方も多いのではないでしょうか。実際に「Webテスト対策を怠ったことで面接まで進めない」という声もよく耳にします。

就活シーズンに突入してから焦ってWebテスト対策を始めるということがないように、早い段階でWebテストの種類やそれぞれの対策方法を知っておくことが重要です。

そこで、この記事では就職活動でよく出題されるWebテストの特徴や効率的な対策方法についてご紹介します。

就活のWebテストって何?

適性検査やSPIのこと

就職活動でのWebテストとは、適性検査やSPIのことを指します。適性検査には「能力検査」と「性格検査」の2種類があります。

能力検査

能力検査は国語、数学、英語、一般常識から出題され、問題の難易度としては小学校から高校のレベルです。例えば、数学であれば基本的な計算問題や鶴亀算が出題され、国語であれば論理的思考力を試す問題が多い傾向にあります。

専門的な知識は不要ですが、短い制限時間内にたくさんの問題を解く必要があるため、事前に対策しておくことをおすすめします。

性格検査

性格検査は就活生の個性や性格、人柄を問う質問が出されます。

問題例

以下の質問は、あなたの日常の行動や考えにどの程度あてはまりますか。
最も近い選択肢を1つ選んでください。

1 A. 1人で旅行するのが好きだ
  B. みんなで旅行するのが好きだ

2 A. 買い物では良いと思ったらすぐ買ってしまう
  B. 気に入っても一度店を出て考え直す

このように2択~4択形式で「あなたがどういった人材か」「企業との相性が良いか」「どのような仕事に適性が高いか」などを探ります。

できるだけすべて正直に答えて、なおかつ性格検査を突破することが理想です。企業が求める人物像に寄せて回答する方法は、適度な範囲を超えるとミスマッチの原因となったり、一貫性のない回答である(うそをついている)と判断されてしまったりすることもあるため、注意しましょう。

また、素質や人間性の判断は面接によってなされるケースがほとんどです。つまり、性格検査でうそをついていると、検査で出ていた項目と面接での実際の印象にギャップがあり、選考で不利になってしまう可能性もあります。

企業がWebテストを受けさせる目的とは

面接前にスクリーニングがしたい

1つ目の目的には「面接前にスクリーニングをする」が挙げられます。

例年、人気企業には採用数の何百倍もの就活生がエントリーをします。もちろん企業側もすべての就活生と面接したい気持ちはあるでしょう。しかし、時間には限りがあります。そこで役に立つのが能力検査と性格検査です。まず能力検査を通じて、社会に出ても不自由ない基礎学力や論理的思考力があるかをスクリーニングします。企業側には「より可能性のある学生に時間を費やすことができる」というメリットがあります。

そして、性格検査を通じて就活生の性格や人柄を見て「自社で活躍してくれそうか」を判断します。いくら素晴らしい学生でも、企業側との相性が悪ければ不合格となる場合があります。なぜなら、仮に採用しても社風が合わず活躍できなかったり、辞めてしまったりする可能性があるからです。

企業としては、せっかく費用をかけて採用した人材がすぐに辞めてしまうのは大きな損失となり、それを未然に防ぎたいと考えています。学生側としても同じで「入社したら思っていたイメージと違った」といった入社後のギャップを最小限にしたいはずです。

このように、入社前にWebテストを通じてお互いの相性を確認することは、企業と就活生の両方にメリットがあるといえます。

職種決定の検討材料にする

2つ目の目的には「職種決定の検討材料にする」が挙げられます。

多くの就活生が「Webテストは就職活動のときしか使われない」と思いがちですが、Webテストの結果は採用後の職種決定にも利用されます。もちろん「得点が高い人は希望職種に就かせる」といった利用方法ではありません。性格検査の結果を見て「どのエリアでどういった職種ならこの人材は活躍してくれるか」の判断材料として利用されます。

適性検査の種類

ここからは適性検査の種類についてご紹介します。

能力検査

内容言語分野(国語・英語系)、非言語分野(数学系)
見ているポイント一般常識が備わっているか、企業が求める学力レベルを有しているか

まずは能力検査です。

能力検査は国語、英語系の言語分野と数学系の非言語分野に分けられます。難易度としては小学校から高校レベルなので、きちんと勉強してきた人は特段構える必要はありません。ただし、能力検査は不合格の基準にされることが多いため、一定以上の点数が取れていなければ面接に進めないといったこともあり得ます。テスト対策だけに時間をかけすぎないようにしつつも、しっかりと対策はしておきましょう。

性格検査

内容性格診断
見ているポイント学生の価値観や人間性が企業とマッチしているか、学生のキャリアやビジョンが知りたい

次に性格検査です。

前述のとおり、性格検査では就活生の人柄や性格を問う質問が出されます。学力はまったく関係ありません。多くの就活生に「能力検査と違って、自身のことが聞かれるので対策をする必要はない」と思われがちですが、自己分析と企業分析を行った上で企業が求める人物像をイメージするなど、事前にすべきことは多くあります。

主な適性検査の種類と特徴

次に、主な適性検査の種類と特徴についてご紹介します。

それぞれの適性検査によって、問題の出し方、問題の難易度、対策方法、受検方式などが異なります。例えばSPIのみ対策していたら、第一志望の企業はGABを採用していて、まったく歯が立たなかった、という場合もあるでしょう。それぞれの適性検査について知ること、また自分が志望する企業はどの適性検査を採用しているのかを調べることも重要です。

SPI3:最もメジャーな適性検査

受検形態Webテスト、テストセンター、インハウスCBT(企業)、ペーパーテスト(企業)
出題内容能力検査(言語・非言語)、性格適性
内容リクルート社が提供している全国的に最も導入されている適性検査。
英語科目としてENGが実施される場合もある
形式能力検査:35分 / 性格適正:30分

問題ごとにも制限時間がある

特徴は「1問ごとの制限時間」と「IRT方式」です。ペーパーテストは、指定された時間と場所で受けることになります。SPIを自宅のパソコンやテストセンターで受講するWebテストの場合、問題数の制限はないものの、テスト自体の制限時間と1問ごとの制限時間が設けられます。1問ごとに制限時間があるため、せっかく「解けそうだ」と思って計算しても間に合わないことが多々あります。

正解するたびに難易度が上がる

「IRT方式」とは一言でいうと、正解率に合わせて問題の難易度が変化する方式です。例えば、連続で正解すると少しずつ問題が難しくなっていきます。対して、連続で間違うと問題が簡単になります。従って、一概に何問正解したから合格ということにはなりません。試験当日にまったく解けないという状況に置かれても、最後まであきらめることなく少しでも解答数を増やしましょう。

加えて、一部企業では英語の試験もオプションで付いています。出題内容としては、和文英訳、長文読解、同義語を選ぶ問題などで、特別難しいというわけではありません。英語を出題するような企業は、入社後も英語の活用を求められることが多いようです。

基礎的な学力を問う問題が出る

SPIの能力検査は、基礎的な学力を測る問題が出題されます。言語分野では文章の意味を正しく理解する能力があるか、数学など非言語分野では四則演算や確率、グラフの読み取りといった問題がよく出題されます。どちらの分野もじっくり考えれば間違えることがない内容のものが多いですが、SPIテストでは1問ごと短い制限時間の中で解答していくことが求められます。

玉手箱:SPIの次にメジャーな適性検査

受検形態Webテスト、テストセンター
出題内容言語理解、計数理解、英語、性格適性
内容SHL社が提供している適性検査で、SPIに次いで実施企業が多い
形式言語:32問/15分 など
非言語:四則演算50問/9分 グラフ読取29問/15分 など

問題数に対し制限時間が短い

玉手箱はほかのWebテストと異なり「9分で50問」のような形式で出題されます。全問解こうとすると、一問あたり約10秒で解答しなければなりません。もちろんそれは不可能なため、解ける問題と解けない問題の判別が重要になります。また、SPI3と異なり1問ごとの制限時間が設けられていないため、1問でほとんどの時間を使ってしまわないように気をつけましょう。

後半に行くほど難易度が上がる

玉手箱は問題の後半に行くにつれて難易度が上がっていく形式のため、SPI3のように難易度が回答の正誤に左右するものではありません。そのため、短い制限時間を後半に取っておくためにも、前半をできるだけ素早く乗り切る必要があります。全体の問題数と1問あたりのペース配分を意識しながら解く必要があり、時にはわからない問題は諦めて適当に埋めて進んでしまうという方法を取るのも良いでしょう。

問題の形式は少なめ

玉手箱は「四則逆算が20問、次に図表の読み取りが20問…」というように出題されます。問題数は多いものの、1つの問題形式に複数の問題が出題されるため、四則演算、図表読み取り、表の穴埋めの3種類を集中して勉強するなど、対策が立てやすいとも言えます。

GAB:総合職採用のための適性検査

受検形態Webテスト、テストセンター、ペーパーテスト(企業)
出題内容言語理解、計数理解、性格適性
内容日本SHL社が提供している新卒総合職採用のために開発された適性検査。営業職や研究職など職務適性が分かる
形式言語:52問/25分
計数:40問35分
性格適正:68問20分

商社や証券会社などで採用されている

特徴は「特定の職種の適性を判断する」「問題の難易度が高め」です。GABを取り入れる企業は多くありませんが、ITや証券業界、総合商社などの企業で積極的に採用されています。特に、営業職や研究職など職種を絞って適性を判断されます。そのため性格検査は200問以上あり、回答に一貫性がなければマイナス評価となります。

出題難易度が高いWebテスト

問題は「言語理解」と「計数理解」の2つが出題されますが、それぞれの難易度は非常に高く、短時間で長文読解や図表の読み取る能力が求められます。加えてテストセンターで受検する際は、電卓の使用が不可となり、頭の中で正確に計算する必要があります。

こうした条件から、GABは最も難しい適性検査であるといわれています。GABを突破するためには、短時間で図表や長文を読み解く、知的処理能力の高さと効率の良さが求められるでしょう。

Webテストの場合は英語も出題される

GABではWebテストで受けた場合には英語の出題もあります。問題の傾向として、前半は問題と同じ英単語などを本文の中のキーワードを探し出し解答するだけで良いもの、後半には読解力を試される内容になります。英文の中の重要なポイントの理解や、問題に関わる条件文を把握する能力が必要です。

CAB:IT業界特化の適性検査

受検形態Webテスト、ペーパーテスト(企業)
出題内容暗算、法則性、命令表、暗号、性格適性
内容日本SHL社が提供しているコンピュータ職採用のために開発された適性検査。IT業界向けの適性検査で、SEやプログラマの採用で用いられることが多い
形式暗算:50問/9分(50問/10分)
法則性:30問12分(40問/15分)
命令表:36問15分(50問/20分)
暗号:30問16分(39問/30分)
※()内はペーパーテスト

IT業界が採用しているケースが多い

特徴は「コンピュータ職種の適性を判断する」「計算問題が主となる」です。CABを採用している企業は、IT企業がほとんどです。また、企業規模にかかわらずCABが採用されているため、IT業界への就職を検討している方は勉強が必要です。

論理思考力を問うような出題傾向

問題方式は「暗算」「法則性」「命令表」「暗号」と性格検査です。ほとんどが計算問題ですが、指示された命令通りに図形を変化させる「命令表」など特徴的な問題が多く、論理的思考力を問うものが多いです。出題されるパターンは上記した4種類であり、対策と練習を行いやすいです。

暗算四則演算の解を選択肢から解答する難易度の低い分野
30×40×16÷2×10÷5=? などのように計算がややこしいため
概算、四捨五入などをうまく使って最も近しい答えを導き出すスキルが必要
法則性4つの図形を見比べて正しい図形を選ぶなどのような法則性を見出す設問
図形の数や形、大きさや方向といった情報から規則性を見つけることが重要
命令表図形と命令記号が対になっており、命令表から正しいパターンを選択肢から選ぶ設問形式
どのような命令が実行されるかをひとつずつ確認することが大事
暗号記号と指示、変化を正しく理解し読解する設問形式
法則性と命令表を組み合わせたような問題内容になっており、
記号や図形の規則性と、どのような変化が起きているかを理解する能力が問われます

TG-WEB:難易度が高いといわれる適性検査

受検形態Webテスト、テストセンター
出題内容言語理解、計数理解、英語、性格適性
内容ヒューマネージ社が提供している適性検査で「従来型」と「新型」の2種類がある。「従来型」は、ほかの適性検査に比べ難易度が高いといわれている

次はTG-WEBについてご紹介します。

特徴は「従来型と新型の2種類存在する」「問題に癖があり、難易度が高い」ことです。このTG-WEBには独特の問題が多く出題される従来型と、図表の読み取りが6問、四則逆算が30問出されるのみの新型があります。仮に応募したい企業がTG-WEBを採用していると分かっても、従来型と新型のどちらを採用しているか不明な場合は、どちらでも対応できるように勉強する必要があります。

特に従来型では、通常の推論問題や図表の読み取りなども出題されますが、暗号を読み解く問題や連想する言葉を少しでも多く記述する問題など、非常に癖があります。そのため、特に対策せず受検すると失敗してしまう可能性が高いでしょう。応募したい企業がTG-WEBを採用していると分かれば、問題集を何度も解き直すなどして問題形式に慣れる必要があります。

GPS-Academic:ベネッセi-キャリアが実施しているWebテスト

最後にGPS-Academicです。このテストはベネッセi-キャリアが共同で提供しているWebテストで、「社会での活躍につながる問題解決力」を測定できる内容となっています。以下のURLから詳細が確認できるので、実際に受検する前に調べてみてはいかがでしょうか。

https://www.benesse-i-career.co.jp/gps_academic/exam/index.html

能力検査の対策

ここからは能力検査の対策方法についてご紹介します。

各学習コンテンツで事前に勉強する

能力検査の対策は、事前に勉強して傾向をつかんでおくということに尽きます。しかし、手当り次第に参考書を購入したり、応募する企業がどのWebテストを採用しているのか知らずに勉強を進めたりすることは避けるべきでしょう。

学習アプリをダウンロードする

対策方法の1つ目は「学習アプリをダウンロードする」です。

「学習アプリの存在を知らなかった」という就活生も多いようですが、無料版、有料版問わず、多くの学習アプリがリリースされているため活用しましょう。

①SPI言語・非言語2020・2021(無料)

Apple Store Android

②Study Pro(有料)

Apple Store Android 

アプリであればバイト・講義の休憩中など、スキマ時間を活用してWebテストの学習を進められます。早い段階でコツコツと勉強を進め、面接練習や企業研究などに時間を割けるようにしましょう。

問題集を購入する

2つ目は「問題集を購入する」です。

問題集は多くの就活生が利用しています。一方で「たくさん種類がありすぎて、どれを選べばいいか分からない」という声も。そこで、特におすすめできる参考書を3冊ご紹介しましょう。

これが本当のSPI3だ!2023年度版

こちらはジュンク堂書店の「就職試験」ジャンルで売り上げ1位を誇る、就職テスト対策の定番本です。比較的簡単なSPI3の問題が掲載されており、解説もていねいなため、数学や国語から遠ざかっていた学生でも始めることができます。

SPI3はすべてのWebテストの基礎といえます。つまりSPI3を学習していれば、基本的にはほとんどのWebテストに対応できるはずです。

玉手箱・C-GAB対策用 8割が落とされる「Webテスト」完全突破法1 2021年度版

こちらは数ある参考書の中でも「玉手箱・C-GAB」に特化した勉強をしたい人向けです。特に、玉手箱は全科目に対応しており、各科目で複数の問題形式を掲載しています。志望する企業が玉手箱を採用しているのであれば、こちらの一冊がおすすめです。

③2022年度版 本気で内定!SPI&テストセンター1200題

こちらは「とにかくWebテストで高得点を取りたい」「どのタイプのWebテストが出題されても、必ず合格できるレベルまで学習したい」という方向けの一冊です。圧倒的に多くの問題を掲載しており、問題の難易度も簡単なものから難しいものまで幅広く掲載されています。Webテストの対策がしっかり行える内容です。

学校で実施される講座を受講する

3つ目は「学校で実施される講座を受講する」です。

大学は内定率が実績となるため、さまざまな就職支援を行っています。その中の一つが「SPI対策講座」です。大学によって異なりますが、1コマ90分×15コマを2~3カ月かけて実施されるものなどがあります。

ぜひ一度、大学のキャリアセンターに問い合わせてみてください。

企業ごとに対策する

次に「企業ごとに対策する」方法についてご紹介します。

企業ごとに採用しているWebテストは異なります。極端な話、志望する企業が玉手箱を採用しているのに、SPI3の問題形式だけで勉強しては対策ができません。口コミサイトなどで各企業の採用しているWebテストが分かるため、しっかりと調べてから勉強を始めましょう。

時間配分に気をつける

Webテスト当日は、時間配分に気をつけましょう。

多くのWebテストは1問あたり20秒~1分で解く必要があります。SPI3の場合は1問ずつ制限時間が設けられているため、時間配分をそこまで意識する必要はありません。しかし、ほかのWebテストでは「この問題は解けそうだからていねいに計算する」「順番に解いていきたい」と考えていると、すぐに時間切れになってしまいます。

解けない問題は一度あきらめて、解けそうな問題からどんどん進めていきましょう。

性格検査の対策

次に性格検査の対策方法をご紹介します。

自己分析をして対策する

性格検査の基本は「自己分析」から始まります。なぜなら、自己分析を行わないと性格検査で一貫性がなくなり、マイナス評価となるからです。そのため、性格検査の前にはしっかりと自己分析を行い「自分はこういう人間である」という確固たるイメージを持って回答する必要があります。

企業が求める人材像を把握しておく

性格検査では自己分析だけでなく「企業が求める人材像を把握する」ことも重要です。

仮にしっかりと自己分析を行い、回答に一貫性があったとしても、企業との相性が良くないと判断されればマイナス評価となります。例えば、企業側は「今後の事業拡大に向けて、リーダーシップがあり周りを巻き込む力を持つ人材がほしい」と考えていれば「人前に出ることが苦手で内気な性格」である人材は採用されにくいでしょう。

本当に入社したい企業ならば、企業のHPやOB・OG訪問を通じて「求める人材像」を把握する必要があります。

回答内容に矛盾がないように注意する

最も気をつけるべきことが「回答内容に矛盾がないようにする」です。

しっかりと自己分析を行い、企業が求める人材像を把握していたとしても、200問もあれば後半で回答が適当になってしまう場合があります。そうすると前半で聞かれた質問と、後半で聞かれた同じような質問の回答に矛盾が生じ始めます。

そうした事態を避けるためにも、早く回答しようとするのではなく、制限時間いっぱいに落ち着いて回答することを心がけましょう。

Webテストの出題例・練習問題

SPI3の出題例

非言語(数学)

【問1】
同一地点からAが時速4kmで、Bが時速8kmで出発した。AがBの30分前に出発した場合、BはAに何分で追いつくか。
A. 15分
B. 30分
C. 45分
D. 60分
E. いずれでもない
【問2】
次の数字の、最小公倍数として正しいものを選びなさい。
10、12、15
A. 1
B. 12
C. 30
D. 60
E. 120
【問3】
A,B,Cの三人がDの誕生日会を行った。費用21,000円をBが立替え、Cがプレゼント代の9,000円を支払った。(ただし、9,000円のうち、3,000円はC個人のプレゼントであり、3人からのプレゼント代は6,000円とする)。
費用の等分を行う場合、どのようにするのが正しいか以下の選択肢から答えなさい。
A. CがBに7000円、AがCに2000円を支払えば良い
B. BがAに7000円、AがCに1000円を支払えば良い
C. BがAに4000円、BがCに8000円を支払えば良い
D. AがBに2000円、AがCに7000円を支払えば良い
E. いずれも正しくない
【問4】
次の連立方程式のYの解答で正しいものを選択肢から答えなさい。
3X + Y = 6
3Y – X = 8
A. 1
B. 2
C. 3
D. 4
E. 5
【問5】
次の数列は一定の規則に基づいて並んでいる。()に入る数字で正しいものを選択肢から選びなさい。
1、2、3、()、8、13、21、34
A. 4
B. 5
C. 6
D. 7
E. 9

言語(国語)

【問1】
「漸次」の意味は、次第に、だんだんとの意味である。
○か×か。
【問2】
以下の2文の「かえる」の意味合いは同じである。
○か×か。
1. 米国ドルを日本円にかえる
2. 壊れた炊飯器を新しいものにかえる
【問3】
精良の意味は、非常に優れていてよい状態という意味である。
○か×か。
【問4】
次の()に入る体の部位を答えなさい。
後ろ()を引かれる。
A. 指
B. 髪
【問5】
以下の2文の「で」の使用方法は同じである。
○か×か。
A. 東京で仕事をする
B. チームで対策を検討する

玉手箱の出題例

計数分野

以下の式の□に当てはまる数字を選択肢の中から1つ選びなさい。

【問1】
5/8 – 7/12 = 1/6 ÷ □
1. 1/4
2. 1/144
3. 4
4. 40
5. 60
【問2】
1.26 ÷ □ = 0.9
1. 0.14
2. 1.4
3. 1.34
4. 11.34
5. 14

問3

以下の表を見て次の問いに答えなさい。
果物1個の重さから廃棄部分を差し引いた重さが可食可能な部分となる。
ももの可食部分のカロリーを選択肢の中から答えなさい。

1個あたりの重さ(g)廃棄率(%)100あたりのカロリー(kcal)
りんご4101055
みかん1502045
ぶどう1503030
もも2001540
4001055

1. 12kcal
2. 6.8kcal
3. 68kcal
4. 120kcal
5. 70kcal

言語分野(GBA)

以下の文章を読み、問いごとにA.B.Cのいずれにあたるかをそれぞれ答えなさい。

日本で大企業を中心に見られる「長期雇用」やいわゆる「年功賃金」という日本的雇用システムについて、男性の勤続年数を国際比較すると、日本は35~54歳において最も長いが、フランスなど大陸ヨーロッパ諸国も長い。勤続年数別の賃金推移を見ると、日本だけでなくドイツなども傾きが大きい傾向にある。

長引く低成長、労働者の高齢化、日本的雇用システムの対象者となる正社員が増えない中での非正規雇用労働者の増加、共働き世代の増加とワークライフバランスの要請など、日本的雇用システムが定着した高度経済成長期から経済社会構造は大きく変化しており、その対応が求められている。

長期雇用については、長期勤続の正社員の割合が高い企業ほど人材を確保する上での問題が少ないなどのメリットもあり、労働者のためだけでなく、企業にとっても雇用の安定を図ることが重要である。

企業の賃金制度についてはこれまでも見直しが進められ、その結果、管理職以外の基本級の決定要素について、年齢・勤続年数を洗濯する企業割合は低下、一時的に高まった業績・成果も低下する一方、職務・職種などの仕事の内容が大企業を中心に高まっており、職務遂行能力は以前最も高い。

企業が今後重視する賃金決定要素では、長期雇用前提の職務遂行能力が引き続き重視される見込みであり、労使の合意のもとに、週制度に向けた取り組みが今度とも求められる。
『出典:労働経済白書』
【問1】
日本的雇用システムは、高度経済成長期から変化せず今日まで継続している。

A.上記の文章から考えて、本文の理論は正しい。
B.上記の文章から考えて、本文の理論は間違っている。
C.上記の文章から考えて、本文のみでは理論的に判断できない。
【問2】
長期雇用は企業にとって利点があるが、労働者の観点からも利点がある。

A.上記の文章から考えて、本文の理論は正しい。
B.上記の文章から考えて、本文の理論は間違っている。
C.上記の文章から考えて、本文のみでは理論的に判断できない。
【問3】
日本やヨーロッパ諸国の勤続年数の長さは、自国の文化が大きく影響している。

A.上記の文章から考えて、本文の理論は正しい。
B.上記の文章から考えて、本文の理論は間違っている。
C.上記の文章から考えて、本文のみでは理論的に判断できない。

解答

SPI3 非言語(数学)

【問1】
同一地点からAが時速4kmで、Bが時速8kmで出発した。AがBの30分前に出発した場合、BはAに何分で追いつくか。
答え B. 30分
【問2】
次の数字の、最小公倍数として正しいものを選びなさい。
10、12、15
答え D. 60
【問3】
A,B,Cの三人がDの誕生日会を行った。費用21,000円をBが立替え、Cがプレゼント代の9,000円を支払った。(ただし、9,000円のうち、3,000円はC個人のプレゼントであり、3人からのプレゼント代は6,000円とする)。
費用の等分を行う場合、どのようにするのが正しいか以下の選択肢から答えなさい。
答え A. CがBに7000円、AがCに2000円を支払えば良い
【問4】
次の連立方程式のYの解答で正しいものを選択肢から答えなさい。
3X + Y = 6
3Y – X = 8
答え C. 3
【問5】
次の数列は一定の規則に基づいて並んでいる。()に入る数字で正しいものを選択肢から選びなさい。
1、2、3、()、8、13、21、34
答え B. 5

SPI3 言語

【問1】
「漸次」の意味は、次第に、だんだんとの意味である。
○か×か。
答え ○
【問2】
以下の2文の「かえる」の意味合いは同じである。
○か×か。
1. 米国ドルを日本円にかえる
2. 壊れた炊飯器を新しいものにかえる
答え ×
【問3】
精良の意味は、非常に優れていてよい状態という意味である。
○か×か。
答え ×
【問4】
次の()に入る体の部位を答えなさい。
後ろ()を引かれる。
答え B. 髪
【問5】
以下の2文の「で」の使用方法は同じである。
○か×か。
A. 東京で仕事をする
B. チームで対策を検討する
答え ×

玉手箱 非言語(数学)

【問1】
5/8 – 7/12 = 1/6 ÷ □
答え  4
【問2】
1.26 ÷ □ = 0.9
答え 1.4
【問3】
果物1個の重さから廃棄部分を差し引いた重さが可食可能な部分となる。
ももの可食部分のカロリーを選択肢の中から答えなさい。
答え 68kcal

玉手箱 言語分野

【問1】
日本的雇用システムは、高度経済成長期から変化せず今日まで継続している。

答え B.上記の文章から考えて、本文の理論は間違っている。
【問2】
長期雇用は企業にとって利点があるが、労働者の観点からも利点がある。

答え A.上記の文章から考えて、本文の理論は正しい。
【問3】
日本やヨーロッパ諸国の勤続年数の長さは、自国の文化が大きく影響している。

答え C.上記の文章から考えて、本文のみでは理論的に判断できない。

まとめ

今回は各Webテストの特徴から、それぞれの対策方法までご紹介しました。

Webテストにはさまざまな種類があり、問題の難易度や出題形式も大きく異なります。そのため各Webテストの特徴を事前に把握し、効率よく勉強することが欠かせません。

「第一志望の企業なのに、Webテストの段階で落ちてしまった」といったことにならないよう、しっかりと対策しましょう。

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